2019.11.10 エリザベス女王杯
京都芝2200 18頭
【個別分析】
❷ラッキーライラック(オルフェーブル×Flower Alley) SM
前走休み明けの大幅馬体増で出てきて、勝ちに出て行く人気馬らしい乗り方だったがゴール前で差されてしまういかにもな負け方。1人気3着のイメージ。普通に考えたら叩き2戦目で絞って前進という場面なのだが、舞台が外回りの京都22という事でかなりボヤっとした条件だと思う。この馬のS質的に18→22の延長でとなるとちょっとベクトルが違う。Sを活かして強い逃げを打たれるとちょっと怖いが、逃げないでクロコスミアやゴージャスランチのような優しめな馬の作る量的なレースに合わせてしまうとリズムを掴めずにキツいと思う。逃げたとしても近くにCっぽいクロコスミアがいるのは邪魔くさいと思う。
❸シャドウディーヴァ(ハーツクライ×Dansili) CM
前走4着にきているがやっぱり強さとかSっぽさを感じない。今回も内枠で人気が全然無いが手は出さない。
❹ウラヌスチャーム(ルーラーシップ×フジキセキ) LC
位置を取ってしぶとさを活かしてどこまでか。もったいない競馬が続いておりここで外人への乗り替わりになるので強気に前目で競馬をしてくれればやっぱり面白いと思う。3歳の頃からずっと良い馬。位置を取ってしぶとさを活かす自分の競馬をして足りなかったら仕方ない。これはベタだと思うが評価して良い場面。
❺ポンデザール(ハーツクライ×Rossini) SL(C)
近4走を見る限りではスピードよりはパワーとか体力寄りっぽい印象。今回短縮臨戦になりペースも上がると思うので位置取りは自然に下がりそう。内枠からで位置を下げた時に、3コーナーからこの鞍上がしっかりこのメンバー相手に捲っていけるのかという部分は大きい。外国人が乗って逆位置取りになったとしても前に行く方が面白かったと思う。後方から差してくるだけでは間に合わないだろうし、ちょっと乗り方の部分が難しいかなと思う。馬単体としてはリズムも良いし鮮度もあるし前走古馬相手に軽斤とはいえ圧勝しているのも良い。鞍上の不安を加味してオッズ的にちょうど押さえるかギリギリという感じかな。
❻クロコスミア(ステイゴールド×ボストンハーバー) CL
前走はレコードに近い高速馬場で最後は上がりで負けてしまった。ヴィクトリアマイルも同じく高速決着だったがあの時は最後徐々に時計が掛かっていく消耗戦質だったのでこの馬のCっぽさを活かしてラッキーライラックを差し返すというパフォーマンスも出せたようなイメージ。今回かなり久々に逃げの位置取りを取れる場面で、単騎で行ければかなり気分良く伸び伸び走れると思う。過去2年好走しているのもC系でもLっぽさも持っているこの馬にとってコース形態が合っているようなイメージだし、臨戦的にも評価はしておいていいと思う。
❽クロノジェネシス(バゴ×クロフネ) SC(L) L(SC)
これはとにかく強い。前走は直線でカレンにがっつり競られながらも寄せ付けないような圧倒する感じの走りだった。元々の個体の能力がかなり高くて、しかもそこにしっかりした精神構造も入っているようなイメージ。オークスの3着はクイーンCと桜花賞で走ってからの3戦目の大幅延長で体力切れという見方でいいと思う。評価は下げなくて良い。前走＋20キロの完全リフレッシュ状態でしっかり走っているのでそこがピークだったという見方も出来るかもしれないが、個人的にはそんな単発の交互のイメージではなくずっと連帯していくような強さの馬だと思っているので今回も普通にポテンシャルをそのまま評価する。SCという事で見ているがちょっと量的な感じもしているのでSC(量)とか量(SC)のような可能性も見ている。延長でペースダウンになると思うのでしっかり前目で位置を取って存分に強さを発揮してくれたら良い。
➓フロンテアクイーン(メイショウサムソン×サンデーサイレンス) CM
これは休み明けの前走がタイミング。馬体も減らしており今回は反動のターンでいいと思う。前走以上のパフォーマンスは期待しづらい。
⓫ラヴズオンリーユー(ディープインパクト×Storm Cat) LM
楽なレースしか経験が無かった状態のオークスでリズムと鮮度を活かして1着。2着だったカレンブーケドールはほぼ100点の競馬で、それを力でとは言わないが勝っているのは事実。そして今回は完全休み明けでリフレッシュ状態のぶっつけ臨戦。今回も古馬初重賞の鮮度付き。これは切れないです。レース自体もL条件だし無理に切りにいかずにオークスの時と同じくらい走れると踏んで押さえておくのがいいかなと思う。
⓬センテリュオ(ディープインパクト×エンドスウィープ) LM
弱い相手ならある程度力を出せるタイプ。ただ弱い。これが来たらもうルメールでしかない。
⓭サトノガーネット(ディープインパクト×Victory Note) M (C？)
Cがあるかも？と少しだけ思っている。4走前の三田特別が延長ペースアップでキツかったはずなのに最後まで頑張っていた所と、その後の函館のレースでもう一つ勝ち切った所。クイーンSは流石に反動がある中でもVラインで上がりは使えている。前走は休み明け馬体増で最後方からだったのでCだとすれば酌量出来なくはない。一方で普通に弱い可能性もある。今回は軽く馬体を絞って延長で位置を多少取ってしぶとくという競馬でどこまで来れるか。流石に押さえないと思うが知的好奇心はある。
⓯ミスマンマミーア(タニノギムレット×サンデーサイレンス) CM CL CS
Cっぽさがあって悪くない。リズムも良いし、休み明けの前走が大幅馬体増でそこを叩いての格上げになる。キレないがパワーがある感じなのでレース質が激戦に傾いたら外からノンプレッシャーである程度差してくる感じはする。乗り難しい訳でも無いし、タイプ的にも合わなくないしで人気が全くないので面白さはある。
⓰スカーレットカラー(ヴィクトワールピサ×ウォーエンブレム) CS
元々Cっぽくて良い馬だったが休み明けの4走前から馬が変わったような雰囲気。C系が馬体を増やしながら成長して充実期というのが去年の府中牝馬からのリスグラシューのイメージと被る。クイーンSまでが一連の流れで一種の連チャンのようなイメージだったのでそこは激走激走だとしても勢いで納得出来るしクイーンSは評価出来た。問題なのが前走で、少し間隔を空けての馬体増なのでリズムが途切れていても良い場面だったのにもう一発追い込んできた。なんなら前3走よりもパワーアップしたような感じの圧勝でこれは単純に強いなという印象。今回18からの延長でC系でとなるので完全に去年のリスグラと同じような臨戦。リスグラほどの強さは感じないがC系で激走後で延長だからと言って単純に切るのではなくこの馬の今の勢いなら頭まであり得る。これは押さえておく。
⓱サラキア(ディープインパクト×Lomitas) LC
どスローのエプソムを楽逃げして7人気した後の関屋記念は一応立派。阪神牝馬の10着もスローの前残りを差し届かずなので着順はそんなに気にしなくて良い。必要以上に過小評価はしなくても良いと思うがそれでもやっぱりポテンシャルが足りないという所に落ち着いてしまう。ダウンのオクトーバーで逃げて3着というライン。今回逃げられないと苦だろうし、かと言って大惨敗するとまでは言わないが馬券内に入る確率はかなり低いと思う。
⓲レッドランディーニ(ディープインパクト×Mr.Greeley) SL
マーメイドSで10人気2着と激走しているがなんだかんだ言ってディープだなという感じの優等生っぽい差しだった。外から差しては来るだろうがそこまで爆発力があるタイプでは無い。自力でG1でという感じはしないかな。
【予想】
◎❽クロノジェネシス
◯❹ウラヌスチャーム
▲⓰スカーレットカラー
△⓫ラヴズオンリーユー
×⓯ミスマンマミーア
×❻クロコスミア
×❺ポンデザール
