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天皇賞・秋;予想

2019.10.27 天皇賞・秋
東京芝2000 16頭
週中に雨が降ったが土曜時点でかなり回復して本番は良馬場想定。ただパンパンという事はなくてややタフな条件で外差しも決まる想定。

 

【個別分析】
カデナ(ディープインパクト×French Deputy) SL LS
鮮度はとっくに使い切っていて今は本質での競馬でリズム良くここまで上がって来た。馬単体としての面白さはあるが前走の一杯一杯な感じとメールドグラースと着差無しとは言え完敗な感じからすると流石にここでは単純にポテンシャル的にキツいのかなというイメージ。個体としては本格化して来て充実しているので面白いと思うが仮に位置を多少取れたとしても頑張って5着が限界のような感じがする。未知の魅力がない事はないと思うので買ってもいいと思う。

 

❷アーモンドアイ(ロードカナロア×サンデーサイレンス) LS
安田記念は出負けして後方からになり直線で外から蓋をされていた中でなんとか3着にまで来たという内容。本当に強ければあのくらいの苦で負けて欲しくないというのが本音で、あそこでインディチャンプを差し切れなかった時点で最強というクラスの馬では無いかなと思っている。最強馬とか最強牝馬という事ではなくかなり脚の速いLSタイプの牝馬という見方でいいと思う。今回は休み明けで1600からの延長。オークスやJCで位置を取れているので延長ならある程度は位置を取りに行くのかなと思う。今回は中団からの競馬になりそうで内枠という事もあってまともに馬群で揉まれる可能性が出ている。前掛かりのSっぽい流れの中で本質の強さを問われるレース質で極限を問われる多頭数のG1、馬群をこじ開ける精神力の無いタイプのこの馬は今回普通に評価を下げるべきだと思う。パンパンの良馬場でスローからの瞬発力戦の想定だとしてもこの枠で揉まれるという事を考えたらレース中に多少の苦は感じるだろう。スピードの絶対値はあるがそれは大外とか前目の揉まれない位置からでないと発揮出来ないと思う。馬群からの競馬で持ち味のスピードを十分に発揮出来なかったら普通の馬だと思う。

 

❸ケイアイノーテック(ディープインパクト×Smarty Jones) CS CL
安田記念で最後方から内を差して来ておりこの馬自身は結構頑張っていた。高速の内前残りなのであの位置からでは普通に無理なのでもったいなかったと思う。あそこで投げなかった時点でまだこの馬のCとかSは死んでいないと見ている。そして前走だが久々に位置を取れた事はかなり良かった。安田の時の頑張る姿と比べると全くの異質の走りをしており前走は休み明けと少頭数でまるっきり集中出来ていないがために遊んでしまっての凡走かなと見た。着順としての結果こそ出ていないがパフォーマンスだけを細かく見ればC系の挙動は毎回見せている。そして今回完全な格上げで内枠に入り一気にC質を試される局面になっている。舞台は整っている。あとはディープ産駒としてのリズム面だがこれは琢也さんと週中にやり取りした通りカテゴリー鮮度があるので一気に抜けられる可能性があるし、人気も底まで落ちているのでここは目を瞑って買ってもいい場面だろう。延長で前受けして強い流れの中に入っていっても良いし、多少位置を下げて先行活性からの位置取りを掛けてプレッシャー外からの差しでも良いかなと思う。最後方大外一気だけは勘弁して欲しいが最近このコンビでそういう騎乗は無いのでその心配はあまりしていない。

 

❹スワーヴリチャード(ハーツクライ×Unbridled’s Song) LS体力
宝塚3着だが特にSが戻ってきたようには見えないし、弱い馬が来れないタフな流れのレースで体力と格みたいなもので押し込めただけという印象。昨年からずっとダラっっとした走りをしていて本質の強さとかSとかは見えてこない。今回は休み明けで走れる状態だと思うが結構前掛かりのSっぽい流れを想定しているので現状のこの馬の状態ではキツいかなと見ている。横山への乗り変わりで逃げられたらという話も出ているが個人的には逃げられたとしてもダノンとかアエロリットを押さえられるほどの強さは今は無いかなと思う。Sも切れているので差しに回ってもキツい。なんとなく今回も体力だけでなだれ込んで5〜6着のイメージ。

 

❺アエロリット(クロフネ×ネオユニヴァース) SM(C)体力
普通に行けばこれが逃げそうかな。前走のゴール前の差し返しが結構びっしりやっちゃった印象でそれが気になる。まず単純にストレスと疲労を抱えた状態での格上げ頭数アップという臨戦で仮に逃げられたとしても期待値は下がっていると思う。展開面も今回は近くに量系のダノンプレミアムや精神力系のスティッフェリオがいるだろうし、もしかしたらアーモンドアイの差しを皆が意識すると典のスワーヴのような馬たちも前掛かりで来そう。この馬は体力に加えて精神力もあるので前で圧が掛かっても簡単に潰されるようなタイプでは無いがそれでも流石に臨戦と展開面を考えると評価は下げるべきかなと思う。

 

❻ユーキャンスマイル(キングカメハメハ×ダンスインザダーク) 量/L(S)(C)
量もしくはLの中にSと少しCの補完があるようなイメージ。前走のラストでジナンボーに交わされそうになった所だけが嫌な感じ。あのあたりがやっぱり現状はがっつりのSとかCではなく量的なものが主導になっているのかなと思う。今回は格上げG1で本質を問われる事になりそうなレース質と相手関係。本質の強さの部分を考えるとここで1着というのはイメージしづらいが、逆に本質はまだ見せていないような感じもある。加えて臨戦としては裏からの臨戦になりカテゴリー鮮度は十分、この馬自身の距離鮮度もまだかなり高いという事で今回本質を問われた時に量が削られて未知のSとかC的な部分が表面化して来る可能性もある。個人的には量が削がれた時に弱いんじゃないかと思っているダノンを人気で買うよりはこの馬の可能性に賭けたいと思う。前走の1.57.5という決着時計もスピードの活性化になっていそうで軸としては少し不安な面もあるがこのレースにおいて面白さはあると思う。

 

❼スティッフェリオ(ステイゴールド×Mtoto) CM
G1で本質を求められると明らかに上限を見せてきた馬。前走でかなり楽な逃げ切りをしており今回は苦には感じると思う。アエロリットやダノンも前にいるので流石にキツ過ぎるかな。ここで集中力でなんとか出来るなら今までどこかで頑張れているだろうし流石に要らない。

 

マカヒキ(ディープインパクト×フレンチデピュティ) C(S)
10人気4着だった大阪杯がかなりグイグイ感があってあそこが本質のC系としてのパフォーマンスという認識でまずはいいと思う。宝塚は投げ過ぎなのが気になるが延長で体力と強さをがっつり要求されるレース質だったので前走お疲れ様でしたという凡走かなと見ている。有馬記念の垂れ方を見ても今は距離は2000がギリギリかなと思う。今回は4ヶ月の休み明けになるのでC系としてはあまり良くないが短縮で根幹の2000に向かってくるのは良いし、相手がかなり強いのとSっぽいレースの流れになりそうという事で馬体重が大幅に増えてさえ来なければ今回のレース単体としては集中出来る条件は整っている。武豊への乗り変わりでがっつり馬群をこじ開けてくるようなイメージからはちょっと離れるのでそこはあまり良くないが、その分岩田の時よりは位置を少し取って中団(サートゥルの後ろくらい)からの差しのイメージでゴール前でC質を活かしてグイグイ差して来る画は想像出来る。勝ち切るまではどうかと思うので紐で押さえておくくらいかなという感じ。

 

❾ダノンプレミアム(ディープインパクト×Intikhab) LM(S)量
改めてダービーを見たが直線での走りが物足りない。コズミックフォースに押さえられていて量で圧倒する感じも見えないしSっぽさも全然見えない。距離が長いのもあるだろうが同世代戦ならそのくらいでへこたれないで欲しい。ただその後の完全リフレッシュ状態での金鯱賞マイラーズのパフォーマンスは躍動感もあって量も十分ある感じで普通に良い。こうなるとダービーの物足りなさは一旦距離が原因という事にしておいてマイル〜2000くらいのL条件なら高いレベルのパフォーマンスを出せると見た方が良いのかもしれない。
そして前走の安田記念だがスタートで遅れた事によって初めての後方からのレースになりリズムは掴めていなかったと思う。だとしても直線でやめ過ぎているのがかなり引っかかる。ダービーの物足りなさと安田記念の投げ方を見て、量が削がれて本質の競馬になると意外と大した事ないんじゃないかという仮説は立てられるかなと思う。本質の部分でも強ければ安田記念の直線でもう少しなんとかしようとしても良いと思う。これまで強さを見せてきたレースはどれも量だけでやり込めるようなものしか無いし。
今回は普通に考えたら間隔を空けた臨戦で立て直してきて延長で位置取りも掛けられて楽を感じるという風に見えるが、レースの中身としては量だけでは飲めない相手関係で、展開も前掛かりでややSっぽい流れになる想定なのでここはこの馬は本質の強さを求められる場面だと思う。前に行くことが前提になっているので必然的に激流の中に入っていくと思うし、アーモンドアイとサートゥルナーリアも基本的にはこの馬をターゲットにするレースをするだろうしかなりキツくなると思う。普通に先行して押し切られて強さを見せられたら諦めるがここは個人的には切って勝負したいと思う。

 

➓サートゥルナーリア(ロードカナロア×スペシャルウィーク) LS量
神戸新聞杯を量で圧勝してからの初の古馬G1。短縮臨戦で流れも速そうなので位置は自然と下がるかなと思う。ダノンとかアエロリットみたいな骨太の古馬陣とやり合うのはL主導のこの馬としてはキツいのでこのくらいの枠でやや外目から差しに回ってとなるとレースのプレッシャーからは解放されると思うので展開の恩恵は受けられそう。本当はもう少し隠れて欲しかったが初めて1番人気から解放されるのは楽に感じると思う。L主導で2400をかなり楽に先行して圧勝してからの格上げ短縮というのは一見苦に見えてSが求められそうな気もするが、今回に関してはこの馬は量とかLでっていうよりは人気とレースのプレッシャーから上手いこと解放された所にポテンシャルでスコーンと差し込んで来られるというようなイメージで見ている。タイプは違うがまとまり系が人気落ちに反応してスコーンと走ってくる時と同じイメージ。立ち位置的にも流れ的にも盲点になってくれそう。

 

⓫ゴーフォザサミット(ハーツクライ×Storm Cat) L(S)
前走が+16キロ。今回は22からの短縮になるので普通に考えると叩き2戦目で差しに回りたいところだがそれに反応出来るようなSっぽい挙動は見えてこない。躍動感も失っているし。仮に躍動感があればやはりスプリングS青葉賞のようなL的な臨戦ならまだやれる可能性はある。

 

ドレッドノータス(ハービンジャー×サンデーサイレンス) SL
前走は内前残りを利してのようにも見えるが個人的にはメイS→巴賞のあたりからずっとSがくすぶり続けているようなイメージを持っていて前走やっとそれが結果となって現れたと見ている。ゴール前の走りも前向きさがあって一時的なSの充実を感じる。がっつり馬体を絞っての11人気1着から中2週なので完全に反動の番だと思うが、個人的にSの連チャンでもう一発持ってくる可能性も感じている。短縮で差しに回るのは最低条件で、完全にレースの流れから外れて最後方から差してくれば前で頑張った後の馬たちを全てスッと交わせる可能性すらあると思っている。前走の勝ち方も別にビッシリという感じでも無かったし、最近の挙動が自分の思っているようなSの充実から来ていたものであればまだもう一発持ってこれる可能性はある。外枠に入ったのも自然と位置を取れずに差しに回れそうなのと変に揉まれずに大外一気をしやすいかなという意味では悪くないと思っている。1%くらいは1着の可能性があると思っているので100倍つくようであれば普通に単勝は買いたい。

 

⓭ランフォザローゼス(キングカメハメハ×ディープインパクト) M
これは今さらデムーロに乗り替わった所でこのクラスではどうこう出来る状態では無い。休ませないとキツい。

 

ワグネリアン(ディープインパクト×キングカメハメハ) LM
大阪杯札幌記念が弱い。特に前走は落鉄があったらしいので完全な弱い認定は出来ないが情けないパフォーマンスだったと思う。ダービーと神戸新聞杯を見るとL優先で広いコースで鮮度を活かしてというタイプだと思うのでぶっつけの臨戦とコースと枠は良いのだが強さの部分がどうしても引っかかる。ポテンシャル的には評価出来ないが今回完全に存在感が消えている。先行勢とアーモンドアイとサートゥルナーリアとでレースがかなりの激戦になると展開の破綻みたいになって無欲の外差しのようなイメージなら頭まで拾える可能性はありそう。鮮度も薄れているしポテンシャルも認めていないが展開の破綻があった時にくる馬の候補には入る。

 

⓯ウインブライト(ステゴ×アドマイヤコジーン) CS(L)
前走は休み明けでしっかり馬体を増やして出て来ており、最近の外厩使いでいきなり走れるタイプのものではなく普通の休み明けで叩きの1戦という認識でいいと思う。陣営のコメントで心肺機能とか筋力が戻って来ていなかったというのもあるしそういう事でいいだろう。昨年冬からの3連勝はどれも僅差で、Sの激しさのようなものはあまり無くて精神面の充実期だったという見方でいる。前走を叩いて馬個体の状態が上がっていれば短縮での格上げで差しに回ったりしたら面白い。普通に東京よりは中山というタイプだと思うが今回に関してはSっぽい流れになって激戦っぽくなると思っているのでそこまで上がりは要求されないのでこの馬でも十分対応出来ると思う。枠に関しては良くはないだろうがアルアインと同様に枠の不利によって自然な形で位置を取れずに差しに回ることが出来ればそんなに悪くないのかなと思う。変わり身さえあれば人気的に期待値はある。

 

アルアイン(ディープインパクト×Essence of Dubai) CM
前走の宝塚記念大阪杯で全てがハマって9人気1着をした後だったのでかなりキツい臨戦だった。それなのに普通にいつも通り先行して垂れることなく4着にまとめて来たのでかなり立派だと思う。宝塚はスローペース表記だったがかなりキツいレース質だったと思っていて、本質の強さを問われていたと思うのでそこで垂れなかったパフォーマンスは評価出来るとしている。今回は間隔を空けての臨戦でリフレッシュ状態。レース質が前掛かりでSっぽくなって本質の強さを求められると想定しているので、本質の強さと精神力を持っているこの馬はかなり評価していたのだが大外枠ということでいつも通りの感じではいかなくなりそう。ただここで逆に位置を下げたら結構面白いんじゃないかという気がしている。これまで差し経験はほとんど無いので脚質の転換でかなりの鮮度を感じられると思うし、ダノン・アエロらの激流からも外れられるし、人気も無いので流れの外からレースが終わりかかった頃に抜け出ていた馬に競りに行ってグッとギリギリで差し切るイメージならかなり面白い。Sっぽさも薄れて来ておりこの後短縮でのマイルCSよりも、そもそもマイル質だったとは言え2000の皐月賞大阪杯を買っている馬だし今は休み明け外厩仕上げの2000くらいの方が走りやすいかもしれない。外枠から無理に先行してしまうと頑張って5着くらいのイメージだが差しに回りさえすれば期待値は高いと見る。


【予想】
◎⓰アルアイン
◯⓮ワグネリアン
▲➓サートゥルナーリア
△❽マカヒキ
△❸ケイアイノーテック
×❻ユーキャンスマイル

【短評】
個別分析で何回も書きましたが、骨太の先行勢とアーモンドアイの存在感から皆がある程度前掛かりになってSっぽい流れになることに完全に予想のベクトルを振りました。アーモンドアイとサートゥルは前にいるダノンとかアエロリットを目標にしたレースをすると思いますがその2頭より後ろにいる馬達が完全にレースのプレッシャーから解放される所を狙っています。ダノンもアエロも弱くはないのでアーモンドアイが仮に馬群の中から出て差して来れたとしても前を差し切るのにかなりの力は使うと思います。全力を出し切って疲れた所をまとまり系の人気落ちでプレッシャーから解放されたアルアインワグネリアンがさらっていくという想定で予想を組み立てました。レースの流れが厳しくなることや、アルアインが外枠からで位置を取れずに自然と差しに回る事など希望的観測の域を出ない要素もありますが個人的にはこの流れになりさえすればこうなるだろう!というイメージで考えました。4番手以降の評価の馬たちも狙い所は同じです。軸はサートゥルのイメージで、それをプレッシャー解放ディープ軍団が差し込んで来る感じです。
別角度から考えるとアーモンドアイが馬群で閉じ込められてモゴモゴしたりすると前がそこまで圧を受けずにそのまま残って差してきたサートゥルとダノン、アエロみたいな決着も一応想定出来ます。
馬券はサートゥル以外の馬の単勝多点買いと、サートゥルから馬連で流すようなイメージで今はいます。