最強競馬ブログランキングへ

2024 皐月賞 予想・回顧

【予想】

 

レガレイラ LSM

脚をためて一瞬の瞬発力・爆発力を繰り出す牝馬らしいキレのあるタイプ。

瞬発力に秀でているのに一定の重さも兼ね備えていて、さらに早期から完成度も高いという面白い個体。

あくまでこの馬はキレ系の牝馬で、膨大な体力で捲って勝っているのではなく瞬発力勝負にルメールが繊細に持ち込んで好走しているイメージ。好走させるには線(地力や体力)ではなく点(自身のリズムと展開とタイミング)で合わせないといけないタイプなのでこの乗り替わりは難しい。

中途半端に力んで捲ろうとするとドボンまであり得る。腹を括って直線まで我慢する競馬が出来れば。

 

 

ジャスティンミラノ SM

スローの東京2つのみの経験値で、今回の多頭数中山でペースアップとなると明確に楽→苦となるタイミング。

ただそれをどの程度耐えられるかはやってみないと分からないのでこういう無敗馬は難しい。

馬柱からの印象よりはパワーを感じる個体で、しっかり位置を取った上で速い脚を使えている点は好感。後方から瞬発力や体力だけで突っ込んで来るようなタイプとは一線を画している印象はある。

今回苦しみながらどの程度のパフォーマンスを出してくるかは本当に読めない。そこに前向きにベットするのもアリだと思うし、買わずにやられるのも別にアリ。文字通り底を見せていないというだけ。

道悪ならエフフォーリアと重ねてみても良かったかなという感触。臨戦的にはダービーどんと来いに見えるが、スピードよりパワーっぽいので意外とこっちかな?というのもある。

 

 

メイショウタバル S

他馬との摩擦や相対関係を抜きに、自身の前向きさのまま、スムーズに走る事が出来れば高いパフォーマンスが引き出せる典型的なS系。

基本的には前走の道悪少頭数逃げ切り→今回の格上げ頭数・摩擦増のタイミングでは楽→苦となるのでパフォーマンスを落とすという構図になる。

ただ闘争心がかなり表に出た状態ではあるので前走の圧勝がS系の連チャンの入り口、今回の苦条件も激走で乗り越えられると捉える事も出来る。

あくまで現状の挙動からは古馬になっても安定して強いパフォーマンスを出せるような地力や量を持ったタイプには見えておらず、ピンパー系の馬質イメージ。

プラス面とマイナス面を踏まえてどっちにベットするかというだけの話で、今回に限っては好みで選んでも問題ないと思う。個人的には出入りの激しいタフ戦を苦にして凡走→ラジNIKEで買う予定。

 

 

シンエンペラー LCS

体力・パワー主体で重厚感があって馬質も良好。重い肉体を精神力が駆動させている個体イメージで時計の掛かるパワー質のタフ戦向き。

タフ戦向きなんだけど大跳びでLも持っており、スピードの惰性的な持久勝負の要素もあるダービーでも案外やれそうな感じもある。

前走は少頭数の淡白な前残りレースで前を残してしまっただけなのでタフな精神力系の叩き台としては問題ない内容。

今の馬場なら超高速という感じはしないので素直にタフ戦替わりで評価して良い。摩擦には強いが直線でグッと進路を変えたりするような瞬発力はないので、揉まれずダラっと運べそうなこの枠も案外悪くない。

 

 

ジャンタルマンタル MS

完成度が高く、前向きさとパワー、好位の馬群の中で我慢出来る摩擦への耐性もあり、重賞1人気1着をこの時点で2回持っている地力の証明もある。共同通信杯1人気2着からの臨戦で蓄積疲労やストレスも薄く、自身の力は出せるタイミングで臨戦としては隙がない。

特筆するような決め手や武器は持っていないが、完成度とパワー持続がこの馬の特徴で、この条件も無難に好走して来るイメージ。ただラストでスタミナを求められるようなタフな展開になると何かには差されるか。

 

 

ビザンチンドリーム LS

スケール感はあるがまだ大味な競馬しか出来ておらず、展開次第では直線での爆発力だけで突っ込んで来て足りるイメージも無くはない。ただそれでも良馬場の皐月賞で積極的に買いたいタイプではない。道悪なら昨年のソールオリエンスのイメージで強く買えるが。

 

 

アーバンシック LM

少頭数スロー向きの瞬発力タイプ。

無欲の揉まれない追い込み競馬を気楽に出来そうな立場なので自身で大きく凡走するドボンは無いと思う。展開破綻待ち。

 

 

ミスタージーティー LSM

重い質の差し馬で、ホープフルは瞬発力戦の勝負所で前が詰まる不利、共同通信杯はスローペースで折り合いを欠いての凡走なので酌量の余地はある。

レース質が重くなった時の差しで相対的な良さが出るタイプなので、スローの新馬戦や若葉は逆質の中での1着という事で一定の価値がある。

今回は混戦の差し決着ならレース質は向きそう。紐でなら。

 

 

コスモキュランダ LM

駆動の重い体力系で、道悪や少頭数のレースで大味に体力だけで押し切る形がベスト。

道悪の未勝利戦で圧勝した後の京都2歳は良馬場の格上げ戦で位置を取れずに何も出来なかったというもので、今回の格上げ+多頭数替わりも同じような構図になるイメージ。

良馬場なら基本的には切るタイミングだと思う。

 

 

エコロヴァルツ SL

強い前向きさをコントロールし切れていない個体で、現状は馬群で折り合ってどうこうではなく逃げか追い込みか、揉まれない極端な競馬をさせた方がベターな印象。

前走中途半端な競馬で折り合いを欠いての凡走後で、今回は蓄積疲労・ストレスも薄く何でも出来る立ち位置。前に行って消耗戦を演出してしまうか、ペースアップで折り合って朝日杯の再現があるか。

 

 

ダノンデサイル LS

ジャスティンカフェのようなギアの重い末脚持続タイプ。摩擦には弱そうなので今回の外枠は恵まれた。

ある程度位置を取る事も出来て、外からの差し込みの安定感は高いレベルにあるので、差し展開を想定するなら押さえておいて損はないコスパの高い穴馬だと思う。

 

 

サンライズジパング SL

パワータイプの差し馬。前走の末脚が目立つが、道悪で弱い馬が苦しむ中で自身はダート経験+G1からの格下げ戦という優位性を使っての相対的な末脚という側面もあるので見た目通りに受け取らない方が良いかなと。

ダウン戦好走後の格上げ+多頭数内枠は苦しい。

 

 

ウォーターリヒト S(C)

前向きさと精神力を兼ね備えているがカツカツしたタイプで小粒感は否めない。

シンザン記念でのハイペース追走からの差し脚がこの馬の武器で、前走のようなどスロー瞬発力戦では全く良さが出ない。

今回は確実にペースが上がるので、混戦替わりでこういう持続的な伏兵差し馬に出番があるような展開になればチャンスはある。

適性外の前走の凡走だけで再びここまで人気が落ちるのであれば間違いなく買えるタイミング。ビザンチンとの違いは摩擦への耐性とハイペース追走の対応力。

 

 

アレグロブリランテ SL

瞬発力やトップスピード能力に欠ける持続質戦向きの先行馬。上がりが掛かるレース質で先手を取って粘り込む形がベスト。

前走は自身による超スローの逃げで、瞬発力のある勝ち馬に向いた展開を作ってしまい2着。

人気以上の激走続きだが、休み明けで馬体を増やしてから充実度の高い時期を過ごしている印象で、ペースアップで持続質を活かせる(条件が好転する)ここでも軽視は出来ない。道悪ハイペースなら喜んで買っても良かったようなイメージ。

 

 

 

【評価】

◎シンエンペラー

◯ジャンタルマンタル

▲ダノンデサイル

△ウォーターリヒト

ジャスティンミラノ

 

3角あたりからグッとレースが動くタフな差し競馬想定。最も無難に見えるジャンタルマンタルが何かに差されるような。

前走実質1人気2着からのタフ戦替わりでシンエンペラーを最上位に評価。

あとは差し勢からダノンデサイル、ウォーターリヒト。

経験値は薄いが個体評価でジャスティンミラノを押さえるという予想で。

 

レガレイラはやはり点で合わせるのが求められるこのタイミングでの乗り替わりはリスクの方が大きいと見て評価せず。

 

馬券は◎◯からの3連複総流しイメージで。

 

【回顧】

 

IMG_2904.jpg

 

馬場が高速だったので◎シンエンペラー→⑧ジャンタルマンタルに変更。

 

◎ジャンタルマンタル 単勝¥2,500   複勝¥5,000

3連複フォーメーション

 

複勝のみでもっと大きく張っても良かったとも思いますが、3歳クラシックという事で予算を上げない方針だったのでこの程度で。

ジャスティンミラノは消さない所までが精一杯。

 

体調が優れず、個別の回顧は無しで。