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2020 有馬記念 予想

中山芝2500 16頭

時計掛かるタフ馬場想定、内はあまり良くない。

 

【個別分析】

①バビット S

前走は大幅馬体減で体力切れ。Sで走っている馬なので後ろに肉体がついてこないとあのくらいは負ける。体力をSで駆動させている馬とは違う。馬体を戻して自分のリズムで運ぶ事が出来ればそこそこ走るとは思うがキセキがいたりクロノの圧があったりする中でそういう期待は持てないかな。ハマらないといけない条件が多すぎる。

 

②ブラストワンピース SCL

有馬、札幌、AJCCという勝ったレースを見るとやっぱりその筋では本物だなという印象。こういうタイプの適性外の所でのあっさりとした凡走はほぼ気にしなくて良いかなと思う。合わない所を凡走した後の自分の土俵替わり。ここは何事もなかったかのようにこの馬らいしパフォーマンスをして来ると思う。インスピレーション的にはこれっていう感じ。

 

③クレッシェンドラヴ CMS

オールカマーは休み明け少頭数どスローで完全に合わない質なのでOK。前走のJCも完全に適性外のレースなのでOK。

タフな中山替わりというのはベクトル的には向いているので良い。変わり身を見せられる可能性はあると思う。ただこの馬は格を持っていないのが大きい。福島20のG3を2勝しているだけの馬が条件が向くからという理由だけで買うのはちょっと厳しいと個人的に思う。マツリダゴッホはAJCC2人気1着、オールカマー1人気1着がありますからね。

 

④ラヴズオンリーユー MCL

前走の感じは思ったより悪くないですね。しっかり仕事は出来ているし馬に活力もあった。思ったより良い馬かもしれないという視点で見ていくとVMの凡走はアーモンドアイの有馬と被るし苦手なカテゴリーで頑張り過ぎないという事で馬質は良い方なのかもしれない。カレンは毎回しっかり頑張って走るという点で良い馬だが真面目過ぎて抑揚がつかないので大きな仕事はしづらいタイプ。一方ラヴズはそういう意味で上げ下げがあるのでスコンと跳ねる事が出来る馬かなと思う。

今回はスコンと人気が落ちて初の牡馬混合G1という事で若干の鮮度感を持って来れている。仕事をする事が出来る場は整っていると思う。まだ4歳だしね。立場的にはカレンより絶対良い。

 

⑤ワールドプレミア M

これはとにかく強くないです。武豊も強くないと改めて感じていると思うので昨年と同じように最後方まで引っ張って3着獲れるか!どうか!という別次元の競馬をしたら良いと思う。そこに賭けていくには馬の魅力が足りていない。

 

⑥キセキ LCS

格は持っているし近2年連続で宝塚2着があるのでここで来れる資格は持っていると見て良い。秋天はスピード負け、前走は戦法によるペース負けなので酌量の余地はある。3着以下が弱いのでなんとも言えないが京都大賞典の個体としてのパフォーマンスは良かったと思うし、ここ2走は酌量の余地があるので余裕で可能性は持っていると思う。前走の2000m通過タイムは秋天の勝ち時計より速いしね。まだ馬の中にしっかりした骨(S?)が残っている感じがする。

 

⑦ラッキーライラック LM

古馬G1を3つ勝つ馬にしては本格感がない。格レースである札幌記念の3着もショボいし、宝塚の惨敗も良くない。府中牝馬は勝っていてもおかしくないがまあスカーレットの激走だしいいかな。大阪杯も少頭数でC系クロノが本気を出さない場面で勝ちを拾っているような形。能力はそこそこあると思うが良質な感じがしないので好みではない。

今回は単純にキツいでしょうね。本質を求められると思うので宝塚凡走のタイミングと被せて良いと思います。

 

ペルシアンナイト MSC

改めて1つずつ見ていく。昨年のマイルCSの走りは出負けして後方からだったが自然な形で短縮での位置取りが掛かりかなりグイグイ感もあって良かった。香港マイルはスタート後追走に苦労している感じがあって激走後というのも考慮するとよくまとめている。この時点で若干ズブくなっていてマイルのスピードがキツいんじゃないかという仮説が立った。

休み明けの中山記念は出遅れたが道中ではしっかり動けており活力はあった。ゴール前はいかにも休み明けっぽい感じで流れたがここも酌量の余地はある。そして休み明けの安田。ここでもマイルのスピードを苦にしている感じの走りをしており最後は雪崩れ込む形。宝塚は延長で位置を取る事は出来たが前半の出入りが激しくかなりタフな展開になっておりこれまで16、18を使われていた馬では対応出来ないのでほぼノーカンでOK。

問題は札幌記念。中距離カテゴリーのここで昨年のマイルCSの時と同じように前にいるスピード質の馬を捕らえ切れなかったがかなり良い走りをしている。格レースである札幌記念でのパフォーマンスでラッキーに先着というのも込みでここはかなり評価したい。同時にマイルがキツいという仮説もほぼ現実のものになってきた。

富士Sは馬体を減らしながらもハイペースのマイル戦で見せ場は作れており挙動も良かった。まだ死んでいない。そして前走はマイルG1で最後方から上がり33.2でグランやサリオスと同じくらいの脚は使えている。

中距離カテゴリーの札幌記念で跳ねており近2走はどちらも内容が良くリズムを崩していない。マイルが忙しいという仮説は多分合っていると思うので、マイルG1から中山2500という舞台になって本質のパフォーマンスを出せる可能性は大いにあると思う。大きく凡走はしているが宝塚を走った経験もここをこなすには良い経験となると思う。辿って来た道のりは大きく異なるが同じハービンジャー産駒のブラストワンピースが札幌記念と有馬を勝っているのと同じイメージでここは可能性に賭けてみても良いと思う。タイプに関しては3歳時からしたらSとCの弱まりはもちろんあると思うが、好走している時の走りにはまだSもCも感じるので、丸くなりつつも本質は変わっていないイメージで見ている。L化はしていない。この馬はずっと本格派だと思う。

 

⑨クロノジェネシス CS量・体力

タフな条件で本質の強さを見せる馬で、速さを求められる条件になると無難に真面目にまとめて来るくらいのパフォーマンスになる。いわゆるC系っぽい精神力ではなく真面目さという意味でのCというのがイメージとして近いかなと思う。この馬がこれまでに本質を見せたのはオークス秋華賞くらいだと個人的に思っていて、量がかなりあるのでSとかCを見せなくても量と体力と個体能力でエリ女以降こなしているイメージ。前走のゴール前もスピードが自分の土俵ではないと悟って95%くらいのパフォーマンスに留めていてあそこで無理やりCとかSを使って120%を出そうとしない辺りがかなり頭の良い馬だなという印象。本質を見せたオークス秋華賞でこの馬に火を点けている要因がカレンの好走。カレンもかなり良質の馬である事は間違いないのでそういう馬を相手にした時に初めてベールを脱いで本質まで出して来るという事。

今回は初めてG1で1番人気を背負う事になるが、上がりのスピード勝負になった秋天よりは明らかに条件のベクトルは向くしまだ本質を出す幅も持っているので人気のプレッシャーくらいなら差し引いてもお釣りが残ると思う。まともに走ればまともに強いパフォーマンスを出して来ると思う。カレンを始めとする「良質の」馬には負けないタイプであり、臨戦も場も問題ない。アクシデント的要素を抜きにするとこの馬が負けるパターンとしては「良質でない」馬の大激走くらい。

 

⑩カレンブーケドール MC

C質は一応持っていると思う。それによってオークス秋華賞、初回のJCの頑張りがあるし、前走のデアリングを一瞬差し返す挙動がある。ただこの馬には武器がない。圧倒出来る能力がある訳でもなく、奥底の極限の所にSが足りないのでワンパンチ足りずにまとまり感として映ってしまう。前走のラストでもう1回デアリングに差し返されてしまっており、武器としてのC質の強さも底が見えてしまった。前走だけに関して言えばオールカマーからの臨戦(間隔)とか馬体増とかがあるかもしれないが、この馬の一連のパフォーマンスを見てのトータルの判断で前走の挙動は物足りないという結論に至った。

好きな馬である事は間違いないし馬質もかなり良い部類だと思う。ディープ産駒の中ではトップクラスで良いと思う。ただ今回のような舞台で極限を求められたらワンパンチ足りないという判断。本質ガリガリの勝負でもクロノにはもう勝てないと思う。こうなるとこの馬が跳ねられるとしたらベタにまとまり系の人気落ちのような感じでプレッシャーからの開放感でスコンというパターン。あとは下げる位置取りショック。

Mラーも競馬ファンも陣営も鞍上も色気を持ってこの馬に期待を掛け過ぎてしまっているのがこの馬を苦しめているような気がする。

 

⑪モズベッロ S(C)

宝塚で好走したようにパワータイプでSと若干の精神力を持っている感じの馬。今回の有馬記念という場自体の適性は問題なし。不安点は怪我の休み明けでいきなり走れるかという部分と春にドドドっと頑張った反動があるかという部分。実績と適性は十分なのでここまでオッズがつくなら不安点には目を瞑って買うという選択肢もあるが個人的には気乗りしない。

 

オーソリティ MS

評価を下げる材料がそんなにない。春まではセカンドクラス感があったが前走馬体を増やして古馬に完勝しているので能力的な部分もここで評価するには問題ない。何より古馬G1が初という高鮮度馬で尚且つ使い減りもしていない。活性を求められるレース質でもないので臨戦面は全く問題なしだと思う。予想としてはこの馬に対する絶対評価というよりは相対評価でそこそこの位置に来るイメージ。

 

⑬フィエールマン MCS

精神構造はカレンと似ていて良質な部類。能力自体はほぼ同じで良いと思うがカレンに比べてこちらは運が良かったり使う所が良かったりしてG1を3つ勝っている。やはり勝つという事の持つ意味は大きいなと思う。この馬はしっかりとした格を持っている。

前走は休み明けリフレッシュのタイミングに加えて、久し振りの中距離という事で鮮度も持って走る事が出来て、そこで馬体を減らして100%のパフォーマンスを出したので単発の肉体的キツさはある。ただ2走前が5月でまだ消耗は少なく、久し振りに中距離を使った事によって活性化されて馬にスイッチが入った状態だと思うので、この馬が元々持っている精神力と合わせて今回はなんとかしてくる可能性はあると見て良いと思う。良い例がパッと出ないがこういうタイミングでなんとかするための材料として「格」というのは有効になる。若駒が鮮度と勢いでなんとかするのと同じ。単の期待はあまりしていないが紐での評価はして良い。

 

⑭サラキア S

Sの勢いのある状態だが前走で位置取りも掛けており一応完結っぽい。前走で位置取りのカードを切ってしまったのはキツいかな。馬個体の状態としては悪くないので人気がないなら押さえておいても良い。この勢いとリズムを持っていて人気がないというのは単純に有利ではある。

 

⑮オセアグレイト L体力

前走は叩き2走目+ダウン質という事ですかね。この馬の事を全く評価していません。かなりレベルが低いと思う。

 

⑯ユーキャンスマイル SM

カテゴリーも合っていないし状態も悪い。アル共→JC→有馬というローテもかなり良くない。

 

 

【予想】

◎ブラストワンピース

◯クロノジェネシス

ペルシアンナイト

オーソリティ

×フィエールマン

×キセキ

×ラヴズオンリーユー

×モズベッロ

 

本命は上3頭で悩みました。特にペルシアン。最終的に序列をつける基準にしたのは単勝勝負を考えた時のランクですね。クロノに勝てるとしたら「良質でない」馬の大激走と書きましたがそのイメージに若干近いのがブラストですね。良質ではあるのですが別ジャンルというか。ペルシアンは改めて良質だと判断したのでクロノの上は難しいという判断です。ペルシアンは買うなら単ではなく複勝とかクロノとのワイドで。

本線はブラストとクロノの単勝を強弱ありで買うようなイメージです。