【個別分析】
①シヴァージ LS G3掲示板
基本的に体力をSで動かしてダラっと雪崩れ込むタイプで、スプリント路線だとここまで体力のキャラに振れている馬があまりいないので特に中京12だと優位性が生まれる。S特化のスプリンターではないので中京14に対応出来るのも分かるし、OPの道悪ならマイルでもいけるくらいだと思っている。今回のような頂上スプリントレースでは厳しいかな。展開破綻に乗じて雪崩れ込んで掲示板というのはあるかもしれないがその狭いレンジにフォーカスを当てる必要はない。
②ミッキーブリランテ LS OP上位〜G3
LSの体力系マイラー。ここは逆質。
③ラヴィングアンサー LS OP
格の足りていないLSの体力系追い込み馬。ダウン必須。
④ピクシーナイト SM LS G3
本質は体力系のLSだと思っていたがここ2走の挙動には良いSが出ているし集中状態とも取れるような内容。3歳という事で若さ故の量とこの馬なりの集中状態を活かして多少の苦は乗り越えられるタイミング。
⑤ファストフォース SM G3
痛烈な単品のSというよりは体力や重さも抱えており、安定感のあるSM系のイメージ。夏の2戦がやや量的でまだ奥行きを残しているので個体評価としては消す必要はない。あとは相対評価の判断。
⑥メイケイエール SL LS OP〜G3
コントロールの話を抜きにして馬質も能力も足りていない。これはバッサリで良いと思います。
⑦タイセイビジョン MS G3
スプリントにこだわらなくて良いと思うのだが。位置を取れないし追走も苦にしている。フラットにマイルで十分やれる質の馬。
⑧ビアンフェ SL G3
G3ならなんとか形に出来ているが走りに良質さがなく、強さもほぼ感じない。去勢のおかげで痛烈なSになったという事もないし馬質への変化はあまりない。休み明けの逃げ馬のような形で枠的にモズを押しのけて逃げる事が出来るかもしれないが格の判断でバッサリいって良いと思う。
⑨クリノガウディー SL G3掲示板
連勝していたSの勢いはもうなく、G3クラスのカレンモエを競り落とすのに本質を見せているようなレベルなので基本的に厳しい。これが中京に向かう臨戦なら体力を活かせるのでまだマシだったが、中京→中山のS要求臨戦は今のこの馬の状態では苦しい。
⑩エイティーンガール ML G3
道中楽をしてからの直線のみの参加なのでジャンダルムと同様それなりの追い込みは出来る。地力としてはG3が限界。楽な競馬で激走をした後になるので近視眼的に見ても交互で×のイメージのタイミング。
出遅れは物理的には単純に遅れを取るので不利なのだが、レース中は後方のプレッシャーの薄い位置にいられる事によって精神的には楽な追い込みが可能になる。足りない馬をG1で馬券内に持っていきたい場合自分だったらわざと出遅れさせる事も選択肢として考える。ここ2戦の出遅れがこの馬の能力を見え辛くさせているが、楽追い込み→圧の中に入って少なからず苦という臨戦でどれくらいのパフォーマンスが出来るのだろうか。個人的にはもう1発出遅れてレースが終わった頃に差し込んで3〜5着を狙う方が現実的だと思っている。
⑫レシステンシア CS G1
高松宮記念は道悪の中京12という事でマイル路線からの参戦だったこの馬は肉体的には1番有利だった。もちろん精神面のポテンシャルは十分発揮しており強い内容ではあったがあそこでダノンスマッシュに負けたのは大きい。2走前VMでカテゴリーストレスはクリアで良いと思うが春には持っていた体力的優位性を失った今回、中京12→中山12という短縮質(S要求)の臨戦でスプリント能力の集大成を求められる事になる。もちろん良質CSとしての馬質は十分に認めているが、ロードカナロアとかダノンスマッシュのような純粋なSCスプリンターと比べると若干Cに寄っている分難しさはあると見ている。
⑬アウィルアウェイ ML G3
エイティーンガールとほぼ同じかな。スプリント路線にしてはSが弱い。展開破綻に乗じて差し込んで掲示板というのはあり得るが個人的にはそこに魅力を感じない。
⑭ダノンスマッシュ SC G1
王道の精神構造をしたスプリントチャンピオン。前走の凡走は高松宮記念でレシを差し切ったのに大きくエネルギーを使った事による反動のイメージで良いでしょう。この路線のチャンピオンが肉体面は完全リフレッシュ状態、精神的にもカテゴリーストレスが薄いフレッシュな状態で出てくる訳だから一定の評価が必要。内前有利な馬場でこの枠からどのくらいの位置を取れるか。レシ徹底マークの川田の強気騎乗がハマる感じはある。
⑮ロードアクア MS OP
悪い質の馬ではないがここでは流石に足りていない。
⑯モズスーパーフレア Sc G2〜G1
前走の道悪の逃げから内前有利な軽めの馬場に向かうのは個体としては良い。ただこの枠の並びだとビアンフェが玉砕覚悟で強く出そうだし昨年のように2頭で競り合ってオーバーペースになってしまうイメージが強い。ビアンフェがスッと控えてこの馬が前でスイスイという想像は難しい。
【評価】
◎ファストフォース
◯ダノンスマッシュ
△ピクシーナイト
今の内前有利な馬場ではまず位置を取れる馬、Hペースを苦にしない馬、躍動感(リズム)のある馬を評価したい。
モズとビアンフェは展開で切ります。そうなると離れた3番手のペース的にちょうど良い位置で実質短期逃げのような形を取れるのが◎ファストフォース。ストレスと疲労は消せて良いタイミングなので、そこさえクリア出来れば1番スムーズに能力を発揮出来るという事でこの位置で評価しました。そして◯ダノンスマッシュは王者として素直に。△ピクシーナイトは勝ち切るイメージはないですが消す必要はないのでここで。
レシステンシアは生粋のスプリンターではないという点で評価を下げました。Hペースの追走がまず苦、人気のプレッシャー、ある程度前を捕まえに行く立ち位置等を考慮して消して勝負してみます。
馬券はファストフォースの単複とダノンスマッシュの単勝イメージで。