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2020 ジャパンカップ 予想

東京芝2400 15頭
開催最終週で内は傷んでいるがそこを避けての内は伸びており時計はそこそこ速い。

 

【個別分析】
①カレンブーケドール CM
C系だがカツカツのCではなくある程度まとまり要素を抱えたC。休み明けの前哨戦で集中し切らずにフワッとして軽く取りこぼして、格上げ内枠で集中して本質の走りを出せるという事でベタにタイミング。大きな魅力を持った馬でオークス時点から◎を打っており、精神的には120点だが持っている競争能力は惜しくも95点という馬なので、強い馬に普通に強い競馬をされてしまうとそこには届かない。オークスのラヴズ、秋華賞のクロノは強い馬が100%の競馬をしているので勝てなかったが、今回はそういう立ち位置の馬が怪しいベクトルで出てきている。タイミング、タイプ、相手の条件諸々を考えて普通にベタにM的に評価して良い。

 

②アーモンドアイ 速さと強さ SC(L)
休み明けについて、リフレッシュというのは間違いなく良い要素だが表面的にL系だから休み明けが得意というのではちょっと足りないかなと思う。これはこれまでの見解で何度か書いてきたが、この馬はスピードを活かせる場であれば(要するに有馬を除くということ)前向きさと力強さをしっかり見せてきており、ドバイからの短縮安田、VMからのアップ質安田という2つの場面は楽→苦を引いてしまいながらもしっかり底力は示している。そこが自分がこの馬に対してあえて「強さ」とか「SC」という表現を使っていて単なるL系としない所。
前走は完全にベスト条件だったが相手が強く、個体能力の差はほぼなく適性の差だけだったクロノと、格持ちディープで距離鮮度を持っての適距離戻りだったフィエールマンという事で、着差は詰められているが個人的には個体の衰えは感じていない。
前走が完全にベスト条件だったのでそれ以上にパフォーマンスを上げる事は考えづらいが、1人気1着後だし、東京2400への延長という事で苦手なベクトルではないので有馬のような凡走は多分なくて、揉まれずに出来れば90%くらいのパフォーマンスは出してくると思う。頭までは厳しいがそこそこはやれそう。

 

③ワールドプレミア M
まとまったタイプのディープ産駒。神戸新聞杯からの一連の流れの位置取りを見る限り、多分武豊が足りていないと思っているからこそ色々と策を打っているのだと思う。事実馬自身にグイグイ感がある訳ではなく、鞍上に導いてもらって足りない部分を補って走らせてもらっているという感じだと思う。
活性はないが今回は休み明けで完全にリフレッシュされたタイミングでまだ鮮度もある。そうなると馬としては動けるのであとは武豊にどうやって乗ってもらうか。買うなら馬というよりは武豊を買うイメージだが乗り方も含めて多分去年のJCのマカヒキのような感じだと思う。

 

④キセキ LC体力
前走はスピードの絶対値で負けただけで今回に向けてはその経験を活性に出来る。体力タイプなのでスピード活性を持っての延長というのは良いベクトル。体力と惰性でいきたいので今の馬場の東京24というのも悪くない。群れに入って味が出るタイプではないので揉まれない位置で自分なりの競馬をさせてあげた方が良い。外枠ならスッと外目の2番手とかで良かったかもしれないがこの枠だと腹を括って逃げた方が良い。

 

⑤デアリングタクト L量(S)
エルフィン桜花賞の走りがSっぽいが本質はLで、そこに1番ベストなバランスでSの付加があったのがオークスの時のパフォーマンスかなと感じている。前走のパフォーマンスはオークスの時と比べるとSが弱くこじんまりしていて、馬体増で1番人気で勝ちに出たとはいえ外差しの流れにも乗っているし、この馬のポテンシャルを考えたらもっと突き放していてもおかしくなかったと思う。同じ3冠馬でもアーモンドアイは本質を見せないままに運動神経とスピード能力だけで乗り切ったのに対して、この馬とコントレイルはある程度の姿を見せていて、この後さらに右肩上がりで成長していくイメージは湧かない。
今回については大幅馬体増の後の休み明け2戦目になるので肉体的な余力はあると思う。前走のこじんまり感的に爆発的な強さの跳ねたパフォーマンスは期待しづらいが、個体能力と斤量の優位と鮮度で今回まではある程度恥ずかしくないくらいの走りは見せてくるかなと思う。今回はメンバー構成的に量は削がれると思うので本質の勝負になり、そうなるとL系としては若干怪しさが出てくるかな。

 

⑥コントレイル M
これは前走が精一杯のパフォーマンスだったので基本的には反動がある場面。前走で本質の部分まで見せているので上積みもほぼないだろうし、ベタに評価を下げて良い場面だと思う。ただ父ディープが同じ状況で有馬に出てきて2着に負けているが、今回のこの馬は有馬ではなく東京24のJCなので条件的には父の時よりかなり優しい。オール1人気1着の無敗の3冠馬ということで強さのレベルを同じだと仮定するのであれば東京コースという恩恵を受けて鮮度を使ってこなしてきてもおかしくはない。総合的に考えて評価は落とし方向だが、走られてもおかしくないなという感覚は持っている。

 

⑦ミッキースワロー SM体力
中山は合っているが休み明けのスローのレースで器用に立ち回れるタイプではないし、重いので叩いてからの方が良くて前走の負けは仕方ない。どうしてもこじんまりしていてセカンドクラス感が拭えず、自力では厳しいが他馬がレース質のキツさでやられてしまうようだとこの馬はそことは無関係にそこそこ来れるというタイプだと思う。

 

⑧ウェイトゥパリス LC体力
重い体力タイプの馬でワンパンチ足りていない。活性もないしここは厳しいかな。

 

⑨トーラスジェミニ SM体力
良い逃げ馬だが使い過ぎ。ここで勝負するには体力ストックが厳しい。

 

⑩パフォーマプロミス LC
リフレッシュ時ならしぶとさも見せられるという馬で、前走は激走後ではあったが間隔が空いていたのでそこまで悪くない場面だったと思う。そこでの煮え切らない感じの凡走があまり良くないかなという印象。現状はアップで勝負出来る状態ではないので、布石のない単純なアップ戦で一流の馬達のレースになるここはちょっと足りないかな。

 

⑪クレッシェンドラヴ CM
悪い馬ではないが長く脚を使えるタイプではないので東京というイメージも湧かないし、前走の内容的にカレンより上はないのでここは静観。

 

マカヒキ 
もうお疲れ様ですなんだよな。活性がなくズブくなっているのでディープの休み明けという感じでもない。

 

⑬ユーキャンスマイル SM
阪神大賞典を勝っているが本質的に体力タイプではないので前走のような体力質のレースは厳しい。そこを人気で負けてからの短縮人気落ち。人気馬達があまり持っていないSっぽさを持っており、人気落ちと短縮差しの位置取りにズコンと反応出来るタイプ。ただ東京25から東京24への短縮となるとあんまり破壊力は出ないので差し届かずのイメージかな。そもそも本質的に東京2400の馬ではないというのも自分の中で大きい。

 

⑭ヨシオ 
ダートから芝、休み明け。

 

⑮グローリーヴェイズ M
かつては若干のSっぽさを見せていたり、いかにもなダウン場面で取りこぼしていたりと少しズレたディープという感じだったが前走の走りを見ると通常のまとまりディープに寄ったかなという印象。先週のヴァンドギャルドと同じように前哨戦激走でやる事をやってきた古馬ディープなので基本的には評価を下げて良い。ヴァンドと同じように人気がなくて隠れた立ち位置にいるので少し位置を下げて差しに回れば3〜5着くらいには来れるかもしれないがこういうタイミングの馬に強気先行の川田はあまり良くない。


【予想】
◎カレンブーケドール
◯キセキ
▲デアリングタクト
△アーモンドアイ
×コントレイル