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2020 宝塚記念;回顧

2020 宝塚記念
34.6-1.00.0-2.01.2-2.13.5 (36.3) ミドルペース

 

1着;クロノジェネシス SC(量)
秋華賞京都記念と同じようにかなり強い内容だった。馬体を増やしてパワーアップして重たい馬場で闘争心と集中力を活かしての圧勝。ただここまで強い内容を見せられると前走の取りこぼし方が逆に違和感。瞬発力戦になるとトップスピードの問題で集中し切れずに取りこぼす馬なのかな。基本的にはかなり高いレベルで能力を持っていて良い意味で良い感じでまとまっていると思うが、強すぎるパフォーマンスと意外とアッサリ感のあるパフォーマンスのギャップが大きいのが気になる。ここに来て逆にバゴ産駒の体力・パワーゴリ押し感が強まっているのかもという感覚もある。バゴ産駒の枠内にはいない程の馬だと考えていたが逆にバゴ産駒の枠内でとんでもなく強いという認識に変えておこうかなと思う。高速の東京やエリ女のような軽い舞台ではあまり信用し過ぎないようにしておきたい。体力・パワーを要求される舞台ならキセキとの差を考えても現役最強でいいと思う。

 

2着;キセキ LC(S)
完璧な乗り方。短縮で自然な形で差しに回り、無理に動かしたりせず馬の行きたいように行かせて体力の優位性を活かして能力通りのパフォーマンスを引き出した。阪神大賞典の時の川田のように無理に位置を取りに行こうとしていたら前走のように馬がリズムを崩していたと思う。短縮で差しの位置取りショックという表面的な事ではなく、馬の邪魔をしない乗り方というのがポイントだった。仮に4〜5番手で馬が勝手に折り合って落ち着いていればそれはそれで来ていたと思う。重いレース質が向いたというのもあるが能力通りの走りが出来て結果的に久し振りに連対出来た事はとても良かったと思う。これで馬がリズムを掴んだと思うし、継続して武豊が乗れば高いレベルで安定したパフォーマンスを出せると思う。

 

3着;モズベッロ S(C)
これも想定通りの競馬で完璧だった。こちらはキセキとは違って体力質のレースでの短縮の差しの位置取りがハマっている。前走凡走とはいえ蓄積疲労はあったと思うし、そもそもの能力でキセキには劣っていると思うのでこの3着は本当によく頑張ったと思う。最後サートゥルに来られた時に踏ん張れたのがこの馬の強さ。クロノと同じように体力・パワー寄りのレース質、坂コースで評価する馬。

 

4着;サートゥルナーリア L(SC)
重たい馬場で内枠で道中は馬群で揉まれながらとかなりの苦を味わっていたと思う。休み明けフラットではあったが流石にここまで厳しいレース質で逆によく4着まで来たなと思う。ここが事前にこの馬の事を評価していたポイントだった。秋天と有馬で踏ん張る所を見せたこの馬の力強さの部分。ここで6着、7着に負けていたらもっとLに寄ったピラッている側の馬という評価でいいと思うが、この4着は個人的には評価したい。L系はL系でいいと思うが補完で良いものを持っている。個人的にはそれがシーザリオの要素かなと思っている。ここでモズを交わせずに馬券内に入れなかった事で「弱い馬」「評価しなくて正解だった」と言っているMラーとは全く考え方が違うとここで宣言しておきたい。

 

5着;メイショウテンゲン SM体力
タイプ的には体力寄りで、モズベッロよりはSが表に出ておらずまとまりディープが大きな体力を纏っているイメージ。モズと同じように体力寄りのレースからの春天凡走組という事でローテ、タイプともに被っていた。なのでモズを評価しているのなら多少は評価しておくべきだったかなと思う。体力質の馬が活性不足の状態での短縮だったので基本的には後方追走から全く間に合わず8〜10着というパターンだったと思うがその活性不足は道悪でクリアになり、より体力が要求されたことによって6着以下の馬より相対的に上に来れた。これは特別強いという訳ではないがそこそこの能力はあるので体力質の場面では注意を払っておいた方が良い。

 

6着;ラッキーライラック CM(S)
これは軽い所で跳ねた後に全く逆質で適性外の重いレースに出てきていたのでキツかったと思う。それでも一定の能力は示してよく6着でまとめたなと思う。スタート後の出て行き方を見ても馬が完全に萎えている感じはなくてむしろまだ前向きさを保っていたと思う。多分かなり高いレベルで精神力があるので激走後でも思ったより耐久力があると見ておいた方がいいと思う。香港ヴァーズで2にまとめた所もまさにそう。休み明けだった中山記念のボヤッとした感じも含めてかなりC系で見ておいた方がいい。補完の要素が色々とあるC系。

 

7着;トーセンスーリヤ SM(C)
鮮度はあったが激走後の格上げでかなりのがっつり質のレースになったのでキツかったと思う。それでも馬は前向きに出てこよう出てこようと頑張っていた。まとまり感もあるので混戦での人気落ちに反応するタイプ。セカンドクラスのSC系だと思っておけばひとまず大丈夫かなと思う。

 

8着;トーセンカンビーナ CM CL
これは8着だが頑張っての8着ではなくがっつり負けた組の中でたまたま後方から脚をちょっと使えただけ。優しい感じのキャラ的にもチャンスは前走だったよな。

 

9着;ダンビュライト L(S)
軽い所で尚且つ色々とオプションが必要。恵まれてG2でヒョコッと顔を出すレベル。

10着;レッドジェニアル SM
これは前走激走でそもそも臨戦的に無理だったので特にどうこうない。前走の感じ的に本質は重い方。

 

11着;スティッフェリオ LC
これも事前に評価した通り軽い方に適性があるので前走激走からの重い所替わりは厳しかった。ダンビュライトとキャラが被るがこっちの方がまだしっかりしたものを下支えに持っているので本質的に走れる場面が来れば自力で好走出来る馬。

 

12着;カデナ LM(S)
これもここでどうこうはない。前走の4着で騙されてはいけない。ただG3なら来る。そういう馬。

 

13着;ワグネリアン LM
これは弱かった。ダービーの走りから、本質が体力質かもしれないという可能性は確かにあったと思う。ただ個人的にはそれを凌駕するほどのだらし無さをこの馬に感じていたので全く評価しなかった。キャラ的にもしかしたら、もしかしたらという期待を背負っていたと思うが昨年の大阪杯の3着からずっと期待を裏切っている。ここでの13着でもう期待も無くなったと思うし、ここからV字で回復できるタイプでもないのでお疲れ様でしたという事でいいと思うが。

 

14着;アドマイヤアルバ L
ノーコメントで。

 

15着;ペルシアンナイト M(C)
ちょっともうかわいそう。去年のマイルCSの3着がこの馬の最後の華という事にしてあげて欲しい。一応まだ今年のマイルCSなら適性寄りだと思うが去年以上のパフォーマンスは期待しづらい。

 

16着;ブラストワンピース 量L
完全に相手関係とがっつりG1のレース質で気後れしてかなり情けない負け方をした。見た目以上にこの内容は情けないので酷評しても良いと思うがそれでもこの馬は量で通用するダウンの場面では大威張りしてくる。そういう馬。

 

17着;グローリーヴェイズ SM(分裂気味)
これは評価を誤っていた。通常のまとまりっぽい古馬ディープなら休み明けのここは評価するべき場面だったと思うがこの馬は母方の影響からズレたディープなので安易に評価してはいけなかった。休み明けの京都大賞典であっさり凡走しているように精神面がディープっぽくなくて肉体と精神がアンバランスな感じを持っている。日経新春杯春天である程度のポテ証明はあるのでナメない方がいいが評価するときは気をつけた方がいい。

 

18着;アフリカンゴールド L
逆質。ドL条件で。


モズベッロはMをやっている皆さんが評価していたように結果的にベタだったかなと思うので個人的にはキセキを評価出来た事とサートゥルを評価していて実際に4着に「来た」事が「自分のM」としての収穫かなと思っています。クロノはパフォーマンスの差が激しいので逆にあまり信用し過ぎない方がいいと思います。
誰かのためにやっているブログでは無く完全に自分のためにやっているので割とキツい表現も使ってしまっています。気分を害する方や異論がある方がいるかもしれませんが、これが僕のMですのでそっとしておいてもらえたらと思います。
いつも刺激を下さる方々には感謝していますし、Mを通して知り合えた仲間にも感謝しています。こんな自分ですが今後ともよろしくお願いします。