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桜花賞;3強の分析

まだ枠順も出ていない火曜時点ではありますが牝馬クラシック初戦という事で気合を入れて3強となっている馬の個別分析を先に出してみます。

 

・ダノンファンタジー(ディープインパクト×Not For Sale) LM量 前走;チューリップ賞1人気1着(1ヶ月)
現段階で見せているパフォーマンスからは切りづらい。前走も揉まれた所から抜けて伸びてきおり、馬群を割れる程の精神力は無いがあのくらいの苦で格下相手なら量で圧倒出来るようなイメージ。この馬の本質が出ているのは阪神JFでこれが今まででは1番本気のパフォーマンスかなと思う。精神力のあるタイプのクロノジェネシスにがっつり競られて量を削られてここは本質で走ったと思う。鮮度もしっかり使っており、あそこでやれる事は全部やったかなという印象。そこで鮮度の恩恵があるとは言えしっかり凌ぎ切ったのは評価したい。そして今回格上げで3戦連続の阪神マイル。差しという位置取りのカードを持っている。人気をしっかり背負って王者という立場であるのだが実質は相手強化でありL主導のこの馬にとっては楽→苦の臨戦になると思う。ただ弱い相手には崩れない量系のディープで舞台もこのタイプの馬向きなのでがっつり切ることは出来ない。鮮度を消費した状態でもう一回クロノジェネシスとやり合ってどうなるか。

 

・クロノジェネシス(バゴ×クロフネ) SC強 前走;クイーンC1人気1着(2ヶ月)
この馬はまだ底を見せていない。バゴ産駒の範疇は超えている馬だが本質はSとか体力でCもあるよという感じだと思う。勝っている3戦は向いているレース質とは言えず、全てこの馬の本質では無くポテンシャルの差だけでしっかり勝ち切っている感じ。本質を多少見せたのは2着に敗れた阪神JFで、外回りの阪神マイルという量系ディープの庭でしかも出遅れて最後方ぶん回しでダノンを後ろから差そうという乗り方で相手の土俵で戦ってのもの。上がり競馬では流石にザ・ディープには敵わない中でかなりしぶとくずっと喰らいついていた。ここで本質の片鱗を感じる。阪神JFはダノンはやる事を全部やっての1着で、この馬は完全に相手の土俵に乗っての0.1差の2着。ここで本質的な強さはこちらにあると自分は見る。前走のクイーンCは行きたがる所を見せており今後に向けてなんとか折り合わせてという様子が見て取れた。折り合いを欠いた状態で少頭数大外枠からの上がり競馬でまたしても本質的に向かないレースで勝ち切っている。まだまだ成長曲線上にいて上積みも感じる。今回格上げで頭数倍増。本質を試される場面だがダノンより前の位置で直線に入れれば今回はこの馬が勝てると思う。

 

・グランアレグリア(ディープインパクト×Tapit) S SM量 前走;朝日杯FS1人気3着(4ヶ月)
サウジアラビアRCは出遅れからの捲り圧勝で確かに派手な勝ち方。前走の朝日杯は牡馬相手のG1で格上げで内枠で初めて揉まれるという確かに苦しいレースだったとは思う。ただあそこで苦しい局面をなんとかしてやろうとか喰らい付こうという姿は一切見られず完成度だけでゴールを迎えて3着という感じ。残念ながら競走馬としての奥行きとか懐の深さを自分は感じなかった。同じ配合のアルーシャも懐の深さとか本質的な強さは感じない。今回完全異端の臨戦で臨めるのはプラス要素だが、苦を味わった時に跳ね返すC質の力は少なくともクロノ等の他馬との比較では劣ると思うのでこの馬は完成度と量でどこまで通じるかという形になる。苦を味わったらダノンよりこちらの方がキツいと思うが唯一「逃げ」だけは怖い。スピード性能自体はかなり高いレベルにあるので休み明けで気分良く逃げた場合は余裕の逃げ切りまであり得る。メンバーに明確な逃げ馬がいないというのも怖い。

 

という事であくまで個人的な評価ですが
クロノジェネシス>>ダノンファンタジー>グランアレグリア(逃げ注意)
という序列かなと見ています。
あとはこの序列に入ってこれる馬がいるかどうかという感じの予想の組み立て方かなと。少しでも参考になれば幸いです。