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2020 大阪杯;予想

2020.4.5 大阪杯
阪神芝2000 12頭

 

【個別分析】
❶ロードマイウェイ M
強いと思っていない。優等生のまとまり系で本質は3走前のポートアイランドSのイメージ。チャレンジCは差しの位置取りになって格上げであったが上手いことプレッシャーから外れつつショックにもなったかなと思うのであんまり評価していない。能力がある馬だったらあのリズムならどう乗っても普通に勝てるのだが、この馬はそこまで能力が高いと思っていないので、あそこであのまま普段通り先行してしまうとまともに圧を受けて苦しくなってしまうかなというイメージ。今回がまさにそのイメージで、前走出遅れてレースに参加していないので今回内枠からある程度位置を取れればという風に見られていると思うが、個人的には能力の低い馬が格上げで先行してレースに入っていってしまうとモロに本質を問われる事になるのでそれにこの馬は耐えられないと見ている。武豊が人気馬の乗り方でポートアイランドSのように内2〜3番手を取って自分から勝ちに行くような感じで乗ってしまうと厳しいと思う。かと言って差しでもキツい。やるなら裏ワザ的な逃げだけ。ここでの逃げはここで結果を出すなら実際そうするしか道は無いという感じの無理やりっぽい逃げで、決して馬の個性とか能力に基づいた逃げでは無いと思う。

 

❷サトノソルタス CL(M)
ディープ産駒だが鮮度に反応しなかったり、中日新聞杯で馬群で耐えたりとちょっと異質なタイプ。母方にダンチヒが入っておりそっち系の影響が強くてまとまっている要素も感じる。
まだ8戦しかしておらず3走前条件戦で今回初G1。ディープとして鮮度に反応するイメージはあまり無いが生涯鮮度の点でこのメンバーに入ると異端だし、前走8人気2着と走っているのに今回も人気が無い。自力で1人気で重賞を勝てる馬だとは思っていないがこういう場面で軽さを持った走りでスコンと来てもいいかなという感覚。あとは能力がどこまであるかという問題で同じディープのワグとかキングリーと比べたらどうか?とは自分でも思うが印として打ちたい魅力はこっちの方があるかな。前走スローからの格上げという不安はありますが。

 

❸ブラストワンピース LC量体力
体力寄りのL。弱い相手に対して体力を振りかざすようなイメージの馬。この馬はサトノクラウンタイプの重い体力寄りのL。昨年の大阪杯で1人気6着に負けているがあれはこの馬を追込み馬だと思って乗っていた池添が悪くて、個人的にむしろあの乗り方でよく0.3差まで来たなという評価。札幌記念AJCCも分かりやすくこの馬向きの舞台だったというのもあるが川田が乗ってからはこの馬の良さを活かす乗り方はしている。乗っていて多分ディープ産駒のようにキレている印象は無いと思うので積極的に仕掛ける乗り方はしてくると思う。
量的にゆとりのある中で相手を飲んでいく競馬をしたいので基本的に短縮よりは延長向きで、今回短縮で向かって来るのはあまり良くはないが、厳しいSの流れに引き込んでいく馬がほぼおらず流れは緩くL的になりそう。流れを苦にさえしなければ今回の相手のレベル的に量で負けている馬はいないと思うので量だけで全てを飲まれる可能性まである。本当にどスローからの上がり勝負になるとキングリーとかワグネリアンのような明らかに軽いディープ産駒にやられる可能性はあるが、川田がある程度ズンズン出していく乗り方をしたらそこまでにはならないと思う。前にラッキーライラックとかはいるだろうしわざわざ待って後ろを引きつけようとはしないと思う。

 

ワグネリアン LM
ダノンキングリーとは違って休み明けぶっつけで出てくるのは素晴らしい。前走のJCは重い質の割には頑張っていたけれど、マカヒキとユーキャンは後ろから遅れて来ており、この馬が自身で倒したのはエタリオウとダイワキャグニーだけと考えるとそんなに評価しなくても良いかなという気もする。そこそこのレベルでまとまってはいるのであのくらいのパフォーマンスは理解出来る。
臨戦は現状の選択肢の中ではほぼベストなのだが、同じように良かった臨戦の昨年の大阪杯札幌記念(落鉄はあったけど)でのパフォーマンスが普通に物足りないかなと思ってしまう。昨年の大阪杯の3着の時点で能力的にはある程度見限っている馬。2〜3着なら来る資格は持っていると思うが頭は厳しいかな。

 

❺ラッキーライラック CS(M)
府中牝馬と前走の中山記念のパフォーマンスがどうもC系が休み明けの立ち上がりでボヤけているような感じで被って見える。府中牝馬をかなりボヤッと取りこぼした後のエリ女で明らかにパフォーマンスを上げている。スローを後ろで溜めたのとスミヨンのS付加もあったがそれにしても弾け感があり過ぎ。香港ヴァーズは弾け感という意味では落ちているけれどあれだけの走りを見せた後に2着にまとめているのは十分評価出来る。
休み明けの前走を使って今回はエリ女の時のようにCとしてパフォーマンスを上げる場面。まとまり感もあるがSがちゃんとある馬なので自身のSのリズムで走れるかは重要で、今回のメンバーを見たときにSっぽい流れを作る先行馬が不在で軽いL寄りのスローのレースになるとちょっと不安は出てくる。ただそこで鞍上が石橋だとそのまま不安になるがデムーロなので一応は大丈夫そうに思える。昨年はSとLのバランスがちょっとチグハグな感じだったがここに来てなにか研ぎ澄まされた感じがしている。精神面の成長によってSを上手い事コントロール出来るようになり、さらにある程度ハッキリした強さのLだったのが包括的な優しさとかまとまりに変わったというか。

 

❻レッドジェニアル LS
前走は来れても良い局面だった思うのでちょっとがっかり。1番人気から一気に12番人気まで下がっているのは魅力的で、あと久しぶりの中距離カテゴリーというのも面白いのだが個体能力が厳しいかな。

 

❼ステイフーリッシュ LM
これはまとまっていて人気がないなら押さえておきましょうというタイプの馬だがG1では違う。前走は激走後の人気アップを耐えたという見方も出来るかもしれないが4着以下が大したことない。ダービー、菊花賞大阪杯札幌記念と格が上がった時は毎回しっかり弾かれている。これは買わない。

 

❽ダノンキングリー LM
毎日王冠とか前走の中山記念のような休み明けのL場面がベストの馬。マイルCSは前哨戦で少頭数を楽に追い込んだ後のアップ短縮内枠という事で苦を感じながら5着にまとめたという内容。ただ個人的には直線で全く揉まれていないし、SとかCがあればもう少しこれていたと思うのでただ雪崩れ込んで5着だったという評価。休み明けのL条件で100%のパフォーマンスを張り切って出して、その後の本番では80%くらいで流してくるというイメージ。
今回はその80%のターンなので普通に評価は下げる局面。少頭数で12頭中6頭がディープ産駒といういかにも軽い質っぽいレースに見えるが、川田が乗るブラストがいたり、デムーロが乗るラッキーがいたりで意外とちゃんとしたレースにはなりそう。スローだとしても上がりのディープ3頭で決まるようなレースにはならないという事。この馬はワグネリアンと比べたら鮮度はあって先行出来るという軽やかさもあるのだが前走で100%出しているというのがマイナス。休み明けぶっつけで出てくるワグとは臨戦的には結局プラマイゼロくらいなのかなという印象。

 

マカヒキ C
休み明けのディープではあるがこの馬の本質の強さはCの部分で評価しているのでこういう場面では買わない。

 

➓ジナンボー SL
新潟記念のパフォーマンスはSっぽくて良かった。ただディープ産駒なのにあんまり綺麗にまとまっている感じがしなくてSとLが独立してバランスが悪いようなイメージで見ている。だから良い時は良いけどダメな時はダメという淡白な感じ。前走の小倉大賞典は休み明け+20キロで走りの質自体もちょっと重い感じだった。ジャパンCは鮮度を使ったのは勿体無いがこの馬の不安定な感じと道悪というのを考慮すればあの大敗は一旦無視しても良い。
今回延長にはなるが格上げになるので差しに回ってフッとプレッシャーから逃れて前走の先行を布石としてショックに変えればこの馬が新潟記念で見せたSの良いところを引き出せる可能性はある。これはピンかパー。

 

カデナ LS
追い込んで4人気1着の激走後。この馬は自分の許容量の範囲のレースなら高いパフォーマンスを出せる馬。G1では厳しい。もう一回差してもキツいし、先行して圧力の中に入っていってもキツい。

 

⓬クロノジェネシス SC(量/L)
本質はパワー寄りのSCっぽい感じで、それを大きなLとか量で包んでいるタイプ。本質の片鱗を見せたのは秋華賞のパフォーマンスで、カレンを全く寄せ付けずに圧勝した所。ただC系のカレンに勝ったからカレンよりCが強いという訳ではない。この馬の持つ量と個体能力と精神力の全てを合わせてカレンを余裕で上回ったという見方。SCとしてはいるが多頭数混戦の内枠でがっつりCで勝負するというイメージではなく、リスグラのような感じで高い個体能力の補完にしっかりした精神構造がある感じ。逆に多頭数のガチガチの混戦で本当の精神力をがっつり要求されたらカレンにやられるかなというイメージはある。
追い込んだ後とか激走後の楽→苦とか軽さ(スピード)勝負のような苦手とする所では普通に取りこぼすが3〜5着にはまとめて来る、自分の強みを活かせる場面ではかなり高いパフォーマンスを見せるという認識で良いかなと思う。スピードよりパワーの要求がある場面と、単純なリフレッシュ時なら崩れないかな。
先週の感じ的にはある程度時計が掛かっていたので馬場は合いそう。


【予想】
◎❺ラッキーライラック
◯❸ブラストワンピース
▲⓬クロノジェネシス
×❷サトノソルタス

 

ディープ産駒が多いレースですが自分たちでレース質を作るようなタイプではない。そしてSっぽい流れを作る先行馬もいない。そうなるとある程度重さのある人気馬がそれぞれ個別で格で勝負してくる破綻の少ないレース質になるかなと想定しました。
◎ラッキーライラックは重さと格のある先行馬でなおかつC系として自身でパフォーマンスを上げられる局面。格/量の勝負になった時にブラストワンピースとどこまで精神力で勝負出来るかという感じです。
◯ブラストワンピースは短縮で小回りの2000という舞台は合わないけれど少頭数になった事と自分より量がある馬がいないという事で、量で押し込めるレースになれば普通に来るかなというイメージです。
▲クロノジェネシスは確実に強いですがこの条件だと量勝負ではブラスト相手だとキツそうで、本質勝負になるとラッキーライラックエリ女の時のようにサイヤ人化して弾けるパフォーマンスを出すとそこには負けるかなという感じですね。基本ベースで強いけれどポイントポイントで相手に必殺技を出されると負けてしまうかなというイメージ。
×サトノソルタスはディープ産駒からなら面白さという意味でこれかなという感じで取っています。格を求められるレースへの格上げになるので普通に弾かれるとは思いますが印は打っておきます。

ダノンキングリーはまとめて来てもおかしくは無いけれど重さと格のレースに対して前走比でパフォーマンスを落とし方向で向かってくるので普通に切ります。1〜2着は無いというか、ラッキーより上は無いというのがラッキーをC系と見て人気にも関わらず◎を打った今回の個別分析の勝負所です。
ワグネリアンはタイミングとしてはベストですが強さとしてラッキー、ブラスト、クロノより上っていう事は無いでしょうという事で切りました。3着なら通常運転ご苦労様ですという感じで驚かないです。5番人気で1桁台になっている馬に対して3着ならというので印は打ちたくなかったですね。

 

買い目のイメージとしてはラッキー、ブラスト、クロノの馬連BOXとこの3頭の3連複1点なのですがどの馬券もオッズが全然付かないので3連単の3頭のBOXでやってみようかなという感じですかね。