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桜花賞;予想

2019.4.7桜花賞
阪神芝1600(外回り) 18頭
外回りで基本的にはディープのような上がりの出せる量系の馬に向く。どの馬が逃げるか読めないがHペースにまではならないと予想。Mペースで上がり33秒台中盤〜後半の想定。馬場は内外フラット。

 

【予想】
◎❹クロノジェネシス
☆➓フィリアプーラ

△⓮ビーチサンバ
△❶シェーングランツ
×⓯ダノンファンタジー

短評;色々と見てみましたがクロノより上にガツンと評価できる馬はいませんでした。クロノの単勝と穴でフィリアプーラの単複みたいなイメージです。フィリアプーラ以外の馬に関してはもうお馴染みの馬達で新鮮さに欠けますね。❶と⓮は3着ならという感じです。怖いのはグランアレグリアが馬体を軽く増やしての逃げだけ、それだけは勘弁して欲しい。

 

【個別分析】
❶シェーングランツ(ディープインパクト×Monsun) CM CS(L) L(CS) 前走;チューリップ賞2人気5着(1ヶ月)
長い直線でグイーっと加速するタイプ。瞬発力でスパッと切れるタイプでは無い。アルテミスSで人気薄で大外から突っ込んできたストレスを抱えた状態で阪神JFに出てきて、基本的には無理な局面だと思ったのだが馬群で揉まれながらも投げずに伸びてきて4着にまとめたのが立派。欧州の重さの中にディープの速さがある感じの馬。重さがあるので休み明けからポーンと走るっていうよりは叩いて徐々にというタイプだと思う。ディープ産駒らしくまとまっている感じではなく、叩いて叩いてHペースの持続質戦でというC質、ただしがっつり間を割れる程のC質ではない。S質もあるのだが爆発力があるという程ではない。これは本質的には良血でCSっぽいモノを持っているのだがディープという枠に納まってしまっているがために中途半端になってしまっているのかなと思う。典型的なディープではなく本質の部分はマカヒキの弱い感じみたいなCSとかCMなのかなと思う。チューリップ賞はゴール前追われていないのでとりあえず本番に向けてレースに出して叩いとくかみたいな感じのように見える。今回はスローの前哨戦を叩いて凡走後の格上げ内枠。頭数もアップして混戦質にはなる。一応Cっぽくてタイプ的には合うのだが前述の通り中途半端で突き抜ける感じはしない。3着に来れるかどうかという感じ。ただ今回の人気落ちプラス最内から武の先行策とかがあると結構怖い存在になる。

 

❷エールヴォア(ヴィクトワールピサ×ワイルドラッシュ) SC 前走;フラワーC1人気2着(3週)
初の多頭数だったアルテミスSで短縮で差しに回り、全く経験が無かったのにも関わらずがっつり馬群を割ってきておりここでかなり強さとCを感じる。前走のフラワーCはスロー前残りの勝ち馬を捕えられなかっただけの2着で悲観する内容では無い。前走を叩いてグッと間隔を詰めて格上げ短縮内枠の臨戦。アルテミスに向かう際の臨戦とかなり被る。アップ適性もあり短縮適性もある。差しに回るカードも持っている。アルテミスの時よりは経験も積んでおり評価できる場面。あとは速い上がりの量勝負ではなく激戦の混戦になったりすると浮上して来そうな感じ。逃げ宣言しているらしく、ショックは掛かるのだが逃げだとちょっと違うかなと思う。前走も平均ペースくらいだったのでそこからの短縮でG1となると単純にペースアップを前に行く逆位置取りになってしまうと思う。

 

❸ノーブルスコア(ディープインパクト×Dylan Thomas) CS CM 前走;チューリップ賞7人気3着(1ヶ月)
新潟マイルでのどスローの新馬で上がり33.7を出しながらも軽く取りこぼし、その後の未勝利でがっつりペースアップしているのに同じ5番手から馬群の間をグイッと抜け出しての圧勝がかなり良い馬っぽくて魅力的。初重賞となった前走のチューリップ賞でがっつり馬体絞って追い込みに回って馬群の中から良いキレ脚を見せて7人気3着。素質はかなり感じる。前走激走のストレスを初G1の鮮度でどこまで打ち消せるかという点に尽きると思う。馬体の軽い牝馬でCっぽい走りも見せているので今回の格上げ内枠というのは合う。C系に相性のいい岩田への乗り替わりも心強い。人気的にもかなり魅力的で大穴ならコレかな。前走馬体大幅減での激走の反動だけが怖い。狙える要素はあるがやっぱり流石にキツそう。

 

❹クロノジェネシス(バゴ×クロフネ) SC 前走;クイーンC1人気1着(2ヶ月)
この馬はまだ底を見せていないと思う。バゴ産駒の範疇は超えている馬だが血統的本質はSとか体力でCもあるよという感じだと思う。勝っている3戦は向いているレース質とは言えず、全てこの馬の本質ではなく圧倒的なポテンシャルの差だけでしっかり勝ち切っている感じ。本質を多少見せたのは2着に敗れた阪神JFで、外回りの阪神マイルという量系ディープの庭でしかも出遅れて最後方ぶん回しでダノンを後ろから差そうという乗り方で相手の土俵で戦ってのもの。上がり競馬では流石にザ・ディープには敵わない中でかなりしぶとくずっと喰らいついていた。ここで本質の片鱗を感じる。阪神JFはダノンはやる事を全部やっての1着で、この馬は完全に相手の土俵に乗っての0.1差の2着。ここで本質的な強さはこちらにあると自分は見る。前走のクイーンCは行きたがる所を見せており今後に向けてなんとか折り合わせてという様子が見て取れた。折り合いを欠いた状態で少頭数大外枠からの上がり競馬でまたしても本質的に向かないレースで勝ち切っている。まだまだ成長曲線上にいて上積みも感じる。今回格上げで頭数倍増。本質を試される場面だがダノンより前の位置で直線に入れれば今回はこの馬が勝てると思う。

 

❼アウィルアウェイ(ジャスタウェイ×キングカメハメハ) SL(C) 前走;Fレビュー1人気7着(1ヶ月)
初マイル。新馬阪神1200で圧勝していてSっぽい。ここで新種牡馬ジャスタウェイのSっぽさを感じたがその後の軽い所でのパフォーマンスが良すぎる。実際混戦になった前走Fレビューでは全然持ち堪えられなかった。今回の阪神は上がりが速そうなので重いとは言えないし、適性的にはFレビューと逆の要素を求められるので初マイルの鮮度も込みで期待してみたくなるのだがどうしても軽い所が引っ掛かって評価し辛い。軽いスピードタイプの馬でポテンシャルもG1でどうこうというレベルでは無いという認識。逃げるとちょっと面白い。

 

❽グランアレグリア(ディープインパクト×Tapit) S SM量 前走;朝日杯FS1人気3着(4ヶ月)
サウジアラビアRCは出遅れからの捲り圧勝で確かに派手な勝ち方。ただあそこまで派手なパフォーマンスを見せるということは逆に脆さも秘めていてS系の表と裏という感じ。前走の朝日杯は牡馬相手のG1で格上げで内枠で初めて揉まれるという確かに苦しいレースだったとは思う。ただあそこで苦しい局面をなんとかしてやろうとか喰らい付こうという姿は一切見られず完成度だけで3着という感じ。残念ながら競走馬としての奥行きとか懐の深さを自分は感じなかった。同じ配合のアルーシャも懐の深さとか本質的な強さは感じない。今回完全異端の臨戦で臨めるのはプラス要素だが、苦を味わった時に跳ね返すC質の力は他馬との比較では劣ると思うのでこの馬は完成度と量でどこまで通じるかという形になると思う。苦を味わったらダノンよりこちらの方がキツいと思うが唯一「逃げ」だけは怖い。スピード性能自体はかなり高いレベルにあるので休み明けで気分良く逃げた場合は余裕の逃げ切りまであり得る。メンバーに明確な逃げ馬がいないというのも怖い。馬体減で出て来たらあまり買いたくない。

 

❾アクアミラビリス(ヴィクトワールピサ×Anabaa) SL LS 前走;エルフィンS1人気1着(2ヶ月)
大物感を感じない。2走前のフェアリーSで初めて馬群で苦を感じてからの前走エルフィンSはダウンで頭数ダウン、平坦の京都替わり、馬体がっつり絞って最後方まで弓を引っ張って揉まれない外からズゴン。やる事はやったかなと思う。そこからもう一回格上げで阪神替わりで中枠だとキツいと思う。もしここで好走してくるならフェアリーでもう少し頑張っていて欲しい。

 

➓フィリアプーラ(ハービンジャー×サンデーサイレンス) SC 前走 フェアリーS3人気1着(3ヶ月)
新馬でスローの東京1800を軽く取りこぼしてからの中山の未勝利でペースアップを追い込んで1着というのは馬柱的にはSっぽい。この時点でハービンジャーとしては多少違和感を感じる。外を回しているので揉まれてはおらずなんとも言えないがレース内では別次元の脚を見せている。そして初重賞となった前走フェアリーSでこれが問題。格上げで16頭立ての最内。このレースも後方からで外に出して差してきているのだが引っ掛かるのは2着のホウオウカトリーヌに並ばれてから差し返している部分。差し返しなのかかなりしぶとく抜かさせなかったのかは映像からは微妙だがとにかくどちらにしてもかなりのしぶとさを感じる。まだがっつりCを示している訳では無いので新生ハービンジャーとまではまだ言えないがそれでも違和感のあるハービンジャー産駒ではある。 Lでは無い。新馬から馬体を絞りながら3つポンポンポンと好走してからの間隔を空けた今回、差し馬だし普通ならリズムが途切れているので休み明けのここは狙い辛い場面。しかもがっつりのG1だし。ただ不安なのはそのリズムの部分だけで、そこさえクリアされていれば未知の魅力はかなりある。2着馬が来ているが異端の組にもなるし、オッズ的にリズム面のリスクを相殺できるので単で狙ってみても良い馬だと思う。

 

⓮ビーチサンバ(クロフネ×サンデーサイレンス) SM SC 前走;クイーンC2人気2着(2ヶ月)
しぶとくて毎回最後まで粘って走っているのだが何回やっても突き抜けてくる画が浮かばない。まとまっているのか純粋にポテンシャルが1枚下なのか。特にクロノジェネシスとは同路線ストレスもかなりキツく相手が破綻しない限りはキツそう。3着候補なら買っても良いが積極的に買う材料はあまり無い。

 

⓯ダノンファンタジー(ディープインパクト×Not For Sale) LM量 前走;チューリップ賞1人気1着(1ヶ月)
現段階で見せているパフォーマンスからは切りづらい。前走も揉まれた所から抜けて伸びてきおり、馬群を割れる程の精神力は無いがあのくらいの苦で格下相手なら量で圧倒出来るようなイメージ。この馬の本質が出ているのは阪神JFでこれが今まででは1番本気のパフォーマンスかなと思う。精神力のあるタイプのクロノジェネシスにがっつり競られて量を削られてここは本質で走ったと思う。鮮度もしっかり使っておりあそこでやれる事は全部やったかなという印象。そこで鮮度の恩恵があるとは言えしっかり凌ぎ切ったのは評価したい。そして今回格上げで3戦連続の阪神マイル。差しという位置取りのカードも持っている。人気をしっかり背負って王者という立場であるのだが実質は相手強化でありL主導のこの馬にとっては楽→苦の臨戦になると思う。ただ弱い相手には崩れない量系のディープで舞台もこのタイプの馬向きなのでがっつり切ることは出来ない。鮮度を消費した状態でもう一回クロノジェネシスとやり合ってどうなるか。

 

⓰シゲルピンクダイヤ(ダイワメジャー×High Chaparral) SC 前走;チューリップ賞4人気2着(1ヶ月)
新馬と未勝利の内容が非常に良い。特に未勝利。馬体を併せた時の強さと馬群を割る精神力と良い脚も持っている。前走チューリップ賞は出遅れて最後方から外に出して頑張って伸びてくるもダノンに0.2差の2着。闘争心もかなり旺盛で良い馬で前走出遅れていなければどうだったかと思ってしまう程の走りを見せている。ただその前走が休み明けのダイワメジャーでベストの臨戦だった事、そして何より4ヶ月空いているのに馬体をがっつり減らして走ってしまった事。この2つがあるので今回は買い辛い。素質は認めるがここに向けての臨戦は最悪といっても良いくらい。ここで来たら脱帽。ストレスがキツいので外枠なのは良いのだが直線は火を点けて馬群を一気に割るような走りをさせたいので内を突きたい。色々と今回はチグハグ。

 

⓲プールヴィル(La Havre×Kendargent) CS 前走;Fレビュー3人気1着(1ヶ月)
前走が完全にタイミング。軽いタイプのC系で体力も無いので延長で量系の阪神マイルに大外枠で臨むのは無理がありすぎる。内枠で量をなんとか補って阪神JFで5着というのが示している。良い馬だが今回は違うと思う。人気が無さすぎるのは魅力的に映る。

 

外厩
・アウィルアウェイ;ノーザンFしがらき(3/22)
・グランアレグリア;ノーザンF天栄(3/5)
・ダノンファンタジー;在厩
・プールヴィル;在厩
・ノーブルスコア;在厩
・クロノジェネシス;ノーザンFしがらき(3/14)
・シェーングランツ;在厩
・ノーワン;在厩
・ホウオウカトリーヌ;在厩
・シゲルピンクダイヤ;在厩
・フィリアプーラ;ノーザンF天栄(3/14)
・ルガールカルム;情報なし
・ビーチサンバ;ノーザンFしがらき(3/8)
・エールヴォア;在厩
・レッドアステル;在厩
・アクアミラビリス;グリーンウッド(3/5)