中京ダ1800 16頭
【個別分析】
①タイムフライヤー LSM
かなり優等生で綺麗な競馬をする馬だが相対性の中で自分の力で状況を打破するような挙動が一切ない。相手より自分が強ければその強い分をそのまま着差に表す事が出来るというイメージ。常に自分の走れる分を綺麗に表現して来るので格上相手でも破綻があった時にはひょっこり顔を出せる程度かな。優等生だが相手依存で破綻に巻き込まれるようなタイプではなく常に自分の世界を守れるタイプの優等生。
②ゴールドドリーム MC
集中力がある馬で毎回実直に仕事はしている。自分は地方のダートのレース質があまり掴めていないのでなんとも言えないが地方では集中し切れない感じなのかな。
昨年の同レース時点では若干苦を味わったクリソとほぼ互角のレースをしており、能力は十分高かった。昨年と同じ臨戦で凡走後の延長中央替わりになるのでこの馬としては走れるタイミング。ただ今年は若干能力を下げて更に丸くなって来ているので本当だったら人気落ちが欲しかった。この立ち位置だとまた仕事をしに行ってしまうので跳ねは期待し辛い。少し控えて内でためた方が破壊力は引き出せる。
③メイショウワザシ
また逃げたいらしいが能力が足りていない。
④エアアルマス L(S)
走りが軽くてかなりLっぽい。優位性がなくなった瞬間に投げており、いわゆるピラっている馬。砂を被るとダメとか言われているがそういうのは自分の予想ファクターに入っていないし、前走は休み明けで仕上げ不足とかあるかもしれないがこういう馬はこういう場面では買わない。ダウン外枠で買えば良い馬。
⑤クリンチャー SC
かなりの前向きさがあり補完で集中力もある。鮮度も高く、一貫してリズムが良くて挙動的に集中状態とも取れるくらい。前走は最後単走になって若干フワっとしながらも0.5差の圧勝で尚且つ1人気1着。全く問題ない臨戦、挙動にも関わらず今回フッと人気が落ちている。3走連続1人気からの解放で強い馬を前に置いてそれを捕らえにいく乗り方をしたらかなり前向きに走って来ると思う。1800続きだが今は変にショックを与えずに馬の前向きさに任せても良いかなと思う。同距離の人気落ちくらいがちょうど良さそう。
⑥エアスピネル M
まとまっており走れるタイミングならサンライズノヴァと0.3差で走る事が出来るというのが能力のライン。前走しっかり走っているので基本的には交互で×のターンで良い。激走後なのに人気が落ちていてかなりナメられているのでもう一発があってもおかしくないかもしれないが、だとしたら個人的にはエルムのアッサリ感が引っ掛かる。人気にはなっていたが別に勝ちに動いた訳でもないのに普通に投げており、7歳になって淡白さが出て来て連続好走が効かないと見た方が納得は出来る。人気がないから思考停止で押さえても良いのだがこういう馬に対しても厳しく判断していくのがオレ流。
⑦カフェファラオ SML
いまいち掴めていないけれど多分完成度系なんじゃないかなと思う。ジャパンダートダービーは重馬場とか地方とか要因はあったかもしれないが同世代戦ならもう少しかっこつけないといけない場面。SMっぽい完成度タイプなのに変なLを持っているので状況によってヘタレっぽくなってしまうという印象。前走は休み明けで外枠から揉まれずに量的な競馬で古馬相手に1人気1着。ただ上跳ねがあるような挙動には見えなかったので格上げ中枠で量を削がれるとヘタっとなってしまうんじゃないかなと思う。
精神構造はゴールドドリームと似ていてこの馬も毎回自分なりのパフォーマンスは出せるタイプ。2年前の同レースに来た時が今回と同じく武蔵野で差し切っての臨戦だった。2年前は鮮度とリズムがあったが馬の成熟度で言ったら今の方が上。タイプ的にSが勝っている訳ではないので延長は問題なく、2年前より成長したこの個体が同じコースで同じ外を回す乗り方でどこまで伸びて来れるか。クリソが前を潰す役割はするので展開的にチャンスはあると思うが狙う筋としてはこっちよりウェスタールンドの方を探すのがベターだと思う。
⑨アルクトス CL体力
ダート馬にしてはSが弱くモッサリしている。駆動のSが弱いので雪崩れ込むイメージのスタイルになってしまい、そうなると中央のG1ではイメージが違う。
⑩アナザートゥルース CM
Cを持っている先行馬でかなり良い馬だが、後ろ支えの個体能力がクリソやゴルドリと比べると若干落ちる。前走の凡走がかなり良くて、合わない地方のレースで1人気で勝ちに出て仕事はしつつ短期の蓄積疲労を一気に吐き出す形。凡走後で一気に人気が落ちての格上げで今回は確実に巻き返すターン。レースの比重が後ろに傾くと前で残れるパターンだったがクリソに目標にされてしまうと簡単にはいかないかな。クリソが動けなかった場合は頭まである。
⑪チュウワウィザード SC
精神構造がかなりしっかりしていて力強い馬。耐える所をしっかり耐えているのも好感。前走は休み明けであまり動けていない中で常にクリソに目標にされてしまいかなりキツかったと思う。振り切られた後にも大幅に着順を落とす事なく3着にまとめられるのがこの馬のしっかりした部分。人気は少ししか落ちないがクリソより後ろの位置を取ってくると思うので立場的な開放感はかなり大きく逆転出来るならここしかない。能力の後ろ支えも十分あるのでクリソを喰う資格のある馬だと思う。
⑫モズアスコット LS
前走明確に苦を味わされているので外枠替わりで前につければ楽に感じる場面。買っても良いタイミングだと思うが馬質が少し軽いので激戦になるとあまり良くない。クリソと遠い所で楽にレースをさせてあげたら良い。
⑬インティ L
ダート馬にしてはSではなくLとか量に寄っているタイプ。これは相対的にはL単体と見ても良いくらい。どれだけ楽に走れるか、楽に走らせてもらえるかという馬。
前走は雨で馬場が固まってのかなりのスピードレースで、休み明けいきなりのスピード質マイル戦はキツかったと思うので単純に苦でOK。
そして今回延長で良馬場替わりになるのでスピード的には楽になる場面。タイプ的にも巻き返しは問題ないので楽に逃げる事が出来ればそこそこは走ってくるだろう。ただ能力の上限が昨年の同レース3着で見えているし、本質的に魅力があるような馬ではないので、リズムと量を失ったこういう場面で臨戦の表面上の上澄みだけを掬うような買い方はしたくない。
⑭ヨシオ
ノーコメントでいいかな。
⑮クリソベリル M(SCL)
国内のダート路線では馬のレベルが抜けている。個人的にはアーモンドアイと似たようなイメージで、精神構造含め堂々たるチャンピオンタイプとして見ている。そこにL (量)の補完もあるのでバランスが取れているし自分より弱い相手に対して取りこぼす事がない。
昨年のこのレースとサウジカップでパフォーマンスを落としているがどちらも苦の場面で、前者はアーモンドアイでいう所の1回目の安田記念、後者は有馬記念のイメージ。前走のJBCクラシックの内容は終始チュウワを前に置いた形でかなり楽をしており、そこから中央替わりの短縮になって多分外から勝ちに動くと思うので苦には感じる場面。苦を感じながらも前を残さない乗り方でそれに応える能力はあるが、このコースで外から動くとなると結構なロスがあるので今回に関しては圧力外の動ける他の馬にもチャンスはあると思う。
⑯サトノティターン L
全然足りていない。
【予想】
◎チュウワウィザード
◯クリンチャー
▲クリソベリル
△サンライズノヴァ
×アナザートゥルース
読んでいる人には多分伝わらないと思いますが自分の中の感覚に少し変化がありました。今回のスタイルを磨いていけばかなり良い所までいけそうな感じです。
基本的には上3頭で展開次第でノヴァまで。アナザーはクリソが捕まえ切れない場合の想定ですが基本的には無理筋。
