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2020 スプリンターズS;回顧

2020 スプリンターズS 回顧
32.8-56.2-1.08.3 (35.5) ハイペース


かなりのハイペースで差しに向いたが勝馬は別格。
スプリント戦はそもそも同じ路線で戦っている馬が多くカテゴリーストレスがギチギチ。それに加えてレースの格が上がったりペースが上がったりするとレース質もかなり厳しいものになるので精神的なストレスとカテゴリーのストレスの影響が出やすい。

 

【評価】
◎⑤メイショウグロッケ
◯⑨ダイアトニック
▲⑥ライトオンキュー
△⑩グランアレグリア
×⑫ビアンフェ


1着:グランアレグリア LM量
スタートの流れにはついていけず後方からになったが道中は無理に動かさず直線のみの競馬になった。本質を見せた感じはなく、ハイペースで前が崩れた展開利と量だけで飲み込んだ。個体能力も抜けていた。休み明けで動けるタイミングでカテゴリーのストレスもなく、強い馬が能力通り走っただけという結果。
今回仮にもう少し馬場が軽くてペースもフラット気味で前がそこそこ活力を残したレースになっていたとしたら、もう少し本質を見せるというか頑張りを見せていたと思う。多少無理をして走ったとしても勝っていたとは思う。

 

2着:ダノンスマッシュ LS
これは楽→苦という事で普通にがっつりMで切ってしまっていたが、MIOさんのステップ評価を見ると2,3走前で1600と1400を使ってカテゴリーストレスを抜いているのがかなり大きいという事だった。これはまだ自分は持っていない要素なのでこれから勉強していきたいと思います。
今回の挙動を見てもSでもう一発持って来た!とかCで踏ん張った!という感じはしないのでやはり馬自体はL化しているという認識でいいと思う。

 

3着:アウィルアウェイ LC(S)
こういう展開になれば来ると見解で書いていたので想定通り。成長して良い馬になっているとは思うが今回の3着に関しては完全に展開に乗ってのもの。激走後だったが人気据え置き+最後方でゆったり追走だったのでレースにおいて他馬との相対性のキツさは感じておらず激走後でも走れた。

 

4着:ミスターメロディ SM
これもダノンと一緒で2走前1600でカテゴリーストレスが抜かれているというのは大きかったのだろう。こういう前掛かりでキツいレースになればなるほど精神的なストレスと同じように臨戦的、ステップ的なストレスも露出すると思うのでその部分で相対的に有利だった。ただレースの内容的には馬が自分から動いて勝ちに出て行っていて悪くないので個体に対しても一定の評価は必要。フラットな条件でやったらダノンの方が上だけれど紐争いなら頑張れるくらいの位置かな。

 

5着:クリノガウディー SM
この5着は展開利に乗っての5着。あとこれも地味に関屋記念でフッとカテゴリーストレスを抜いてから状態が上向いている。明確に馬に前向きさはなく惰性で差して来ている。不振期は抜けたが今度は均衡に入っている感じ。この後のダウンとかでまだ手を出さない方が良いと思う。この馬の強さは力強く先行してパワフルに残す所なのでその片鱗を見せるまでは復活の評価はしない。

 

6着:レッドアンシェル CM
これは前走自身の100点の競馬をした後の格上げ+人気アップで苦。タイプ的にセカンドクラスの優等生なのでこういうG1の厳しい条件では来れない。1200の重賞で2つ好走して来ているというのもかなりギチギチで良くないのだろう。ダウンで来るタイプ。

 

7着:メイショウグロッケ CS 
道中の走りを見る限り余裕のようなものはほとんど感じられず、ペースが速かった事もあって追走するのにエネルギーを使わされていた感じ。直線に入った時点で手応えが怪しかったがずっと投げずに前向きに頑張ってゴール前で隣のライトオンキューを差し返した姿はかなり立派だった。ハイペースのキツいレースになり激走後の苦を跳ね返す事は出来なかったが良い馬であるという姿は存分に見せてくれたと思うし◎を打って満足出来るパフォーマンスだった。良い馬だと思います。今後も追いかけたいです。

 

8着:ダイメイプリンセス M
意外と差して来ているがポジションを取れたのは枠の恩恵で、直線の挙動に全盛期のグイグイ感は感じられなかったので評価は据え置きで良いかなと。能力が下降線に入り中途半端な状態。SLで外差しズドンというキャラに徹する事が出来なくなっているのも良くない。

 

9着:ライトオンキュー SM
人気落ちはあったがそれ以上に7走連続1200でギチギチのカテゴリーストレスの影響が出たのかな。あと精神的な踏ん張りも今ひとつだったのでやはり力強いCSではなくSMくらいの評価にしておく。

 

10着:モズスーパーフレア SM
ビアンフェに競りかけられてスイスイ行く事が出来ず最後はバテてしまった。鮮度があった時のグイグイ感はやはりなくなってきている印象。着順ほど負けていないので個体の評価を下げる必要はなく据え置きでOK。まとまって来ているのでG1ではもう厳しいと思う。

 

11着:エイティーンガール LC
これは厳しい。今回の結果を受けてどうこうはない。

 

12着:キングハート 
内で意外と頑張っていたが能力的に限界。

 

13着:ダイアトニック CL(S)
前走がまともに苦で、今回は楽というよりは普通。苦→楽でスコーンというよりはフラットにリズム的に巻き返せなかっただけという形。L主導ではなく量主導という訳でもないのでC(精神)的に前走のダメージが大きく残ってしまっている形。不振期に入ってしまう感じもするのでとりあえずしっかり感覚を取って休ませて仕切り直した方が良い。

 

14着:ダイメイフジ SL
2走続けてマイナス14キロは状態的に疑問。ほとんど何も出来ておらず評価の対象外。

 

15着:ラブカンプー S
リズムを崩している。ここまで短期間に調子の上下があると個体として終わりが近い気がする。

 

16着:ビアンフェ SM
ゲート入りをかなり嫌がっておりスタート前からほとんど終わっていた。レースが始まってからも暴走気味のペースでモズを追走してしまいアウト。良い馬だと思うので仕切り直しで。


今回は挙動と可能性で◎メイショウグロッケのレースでした。内容的にはある程度満足出来ているのですがそれ以上にやはり臨戦、ステップの重要性を強く認識しました。6月の北海道開催からずっと同じ距離で、ほとんど同じメンバーでレースを重ねて来てからの集大成で小回り坂コースのG1というのは考えてみたらかなり苦しいですね。Mの法則だけをやっていたらダノンスマッシュはどうしても評価しづらいので今回の結果を受けて何かしらは考えるべきかなと思いました。