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2020 金鯱賞;予想

2020.3.15 金鯱賞
中京芝2000 12頭

 

【個別分析】
ケイデンスコール LS
前走は臨戦的にフラットな状態で出てきてそのままフラットに負けた。秋天から有馬のサートゥルのように苦→楽の解放とかショックとかがないと跳ねない。今回初の2000mで新鮮さはあるが、それに反応して変わる感じではない。

 

❷ラストドラフト C
前走は中日新聞杯激走後に非根幹への延長、道悪、逆位置取り等でかなり体力を要求されるキツいレースだった。その苦の中でもしっかり走っており、体力型のミッキースワローを交わし切っているのでやはり立派。内を通ったステイフーリッシュより明らかに良い内容。内枠にも入ったのである程度精神力を発揮出来る舞台にはなっていて、休み明けだったオクトーバーのようなCによる凡走さえ無ければ今回もまとめて来れると思っている。あとは2走続けて人気以上に走った反動だけが心配だがこのくらいはCで乗り越えられる。

 

❸ニシノデイジー LC
前走は捲って出ていく時の雰囲気だけちょっと良かった。ただC系が休み明けでボヤけての凡走という感じではなくて普通に負けているし、強さを自身で見せるまでは弱いと思っておく。

 

❹ダイワキャグニー L
前走は外差しの展開だったので酌量の余地はあるが強さはやっぱり感じない。カナロア産駒のように苦→楽でLが1段階跳ねるイメージの馬。今回は逃げた後だし格上げだし評価は下げる。

 

❺サトノガーネット M(C)
エリ女は後方から大外を回していて物理的に無理だった中で馬は投げずに走っている。凡走ではない。中日新聞杯はダウンに反応した感じではなく、牡馬混合重賞の鮮度に反応した訳でもなく、単純に能力が足りるメンバー構成になった中で差しが決まる展開に乗って勝ったという感じ。鮮度とかダウンみたいな基本的なディープ産駒のイメージではなくて、自身の能力ありきで常に安定して能力を発揮しているタイプ。前走の日経新春杯は追い込んで激走後で、そもそも延長がキツいし、馬場的にも重くて体力が求められて苦だったと思う。肉体的にはパフォーマンスを落としているが精神的には投げていないように見えた。ストレス疲労を抜きつつ前向きさをキープした状態で今回バウンド短縮。差しが届く展開になれば。

 

❻サートゥルナーリア L(SC)
神戸新聞杯の圧勝を見る限り精神的な主導はあくまで大きなLで、その後ろ支えに高い個体能力。秋天は短縮ペースアップを先行してしまい、さらにアーモンドアイとダノンプレミアムに目標にされる位置になってしまいかなり圧を受けていた。直線でもしっかり併せ馬になっていてL主導のこの馬としてはかなりキツかったと思う。疲れた所を2頭に差されただけでここは6着より上の評価が必要。有馬記念秋天で苦を味わっての凡走後。体力と底力を要求される厳しいレースになったが延長で流れのベクトル自体は楽寄りで、凡走後というのも相まってL系としては走りやすい条件だった。さらに有力馬の後ろまで位置を下げた事によってレースのプレッシャーからもがっつり外れて秋天と真逆でかなり楽に走れたかなという印象。様々な良い条件を引っ張ってきての2着だったが秋天での頑張り込みで高いポテ証明。そして今回はそのポテ証明を持った強い馬が休み明けのダウンで完全にL臨戦で出てきている。メンバーの中でも唯一のダウン。

 

❼ギベオン M
弱い。とりあえずダウン以外では見なくていいくらい。

 

❽サトノソルタス LC CL
前走の中日新聞杯は、その前走で少頭数を差しで接戦勝ちした後でがっつり馬群に入ってかなりキツかったと思うが投げずに最後内を突いている。ある程度のポテとか精神力は認める。Sの爆発力は感じなくて、自分のLの許容範囲の中ならある程度踏ん張れるタイプかなというイメージ。
休み明けは悪くないし、2走前条件戦という事で今回のメンバーの中で1番鮮度がある。前走の踏ん張りで個体の評価も一応出来る。ただサートゥルには圧倒的に足りていなくて、ラストドラフトにも足りていない。頑張って2〜3着かな。

 

ブレスジャーニー SM
順番に見ていく。
朱鷺Sはどスローだったエプソムからの短縮で、前向きさは見せていたが活性負けとかスピード負け。
オクトーバーは600mの延長。内でコースが無くなっており前の軽い馬をそのまま残してしまっただけという感じでそこまで悪くない。
キャピタルは400mの短縮。出遅れて短縮ショッカーの形になっており上がり最速で来ている。道悪で短縮Sの恩恵が出る場にはなっていたが流石に最後方からだと0.5差が限界だったかなという見方。
そして前走のアルデバランが休み明けでダート。強い2頭に負けただけでそこまで悪くない。
メイSあたりから一貫してリズムは悪くない。パワータイプなのでダートからの芝が短縮だと朱鷺Sのようにスピードとか活性が足りずに遅刻して来そうだが、今回ダートを挟んで軽い延長で来ているのが良いかなと思っている。パワーを活かせるベクトルで中京2000に向かって来ており「場」は良くて、そこで自身のSと芝替わりのショックを後押しにしてどこまで跳ねられるか。面白さはある。

 

➓ロードマイウェイ M(C)
まとまっている優等生タイプで、Sが強い訳でもLが強い訳でもない。前走のチャレンジCはそれまでの5走でずっとまとまり系のレースをしてきていた事によって、優等生ゆえの閉塞感のようなものを抱えていたのかなと勝手にイメージしている。その馬が出遅れたことによって自然と位置取りが掛かりかなりの「ショック」になっていたのかなと思われる。Sが強くないこの馬にしては多少のSっぽさも出ていた。あそこで出遅れずに普通に延長で2〜3番手を取っていたらまとまりっぽい感じで2〜3着だったのかなというような仮説。5走優等生からのショックという爆発力付加があったとは言え400mの延長で差して勝ち切っているのは事実で、そこそこの能力はありそう。ただ突出した要素はあまりなくてまとまっている。ただのちゃんとした馬というイメージ。今回は能力のあるちゃんとした馬が休み明けの外枠で出てきておりある程度は走れる局面。ただ前走の1着が能力が抜けている馬の1着ではなく、Sの連チャンによる1着でもなく、まとまり系で本来2〜3着だった所をショックによって1まで持ってきたというイメージで見ておきたい。

 

⓫ジュンヴァルカン LS SL
休み明けを叩いての芝替わりで内枠からの外枠替わり。この臨戦だったらSっぽい馬が前走である程度の前向きさを見せてからのショックという事なら分かる。そもそもこの馬はLっぽいし、前走のサッパリな感じ的にもキツい。

 

マイネルファンロン C(S)
毎日王冠は休み明けの少頭数東京1800で軽過ぎて凡走でOK。福島記念は走っても良いタイミングだったがそこでサッパリだった感じを見ると一時的な不振だったのかなという感じ。今回は間隔を空けて少頭数で広い所という事で、こういう条件にいきなりスコンと反応するタイプでも無いしここは叩きのイメージで見ておけば良いかな。


【予想】
◎❻サートゥルナーリア
◯❾ブレスジャーニー
▲❽サトノソルタス
△➓ロードマイウェイ
×❷ラストドラフト

 

◎サートゥルが王様の競馬をする、△ロードマイウェイがまとまりっぽい感じである程度の位置でウロチョロする、そこに誰が来れるかというイメージで見ました。そうなるとサトノガーネットのような後方からの差しを狙うよりはロードと同じように中団くらいから自分の武器を使えるタイプでと考えて、Sとショックによる跳ねで◯ブレスジャーニー。鮮度と許容範囲に入った時のしぶとさで▲サトノソルタス。あとは能力とCが十分な×ラストドラフト。予想として上位1〜3人気で決まるのも面白くないと思ったのでラストドラフトよりロードの方を今回は上に評価しました。それでもラストドラフトは消せないのでしっかり押さえています。
サートゥル1着、ラストドラフト2着、ロードマイウェイ3着というのも全然あります。