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2020 金鯱賞;回顧

2020.3.15 金鯱賞
中京芝2000 12頭
37.9–1.03.6–2.01.6(33.8) スローペース

 

1着;サートゥルナーリア L(S)
ここは普通に勝つ局面だったのでまあOKなのだが、欲を言えばもっと早くから動いて早め先頭で相手を飲んでいくくらいの競馬が出来たはず。それをしなかったからどうという事もないがちょっと個人的に残念だった。8馬身離すくらいの強さを見せて欲しかった。どちらにしてもかなり楽に走った事は事実なのでこの後は楽→苦になる。問題なのは楽→苦になる事ではなくそれに耐えられる強さがあるかどうか。ダービーも苦の中で最後伸びてきているし、秋天もかなりの苦の中でそこまで投げずにしっかり粘っている(実質4着くらい)。適性とか表面上の臨戦的にキツくても強い馬はそれを乗り越えてくる。

 

2着;サトノソルタス CL
休み明けのリフレッシュ状態で活力があり先行出来た事、どスローからの瞬発力戦に適性があった事が味方しての好走。多分あくまでセカンドクラスのディープ産駒なのでサートゥルと0.3差だからと過剰に評価しない方が良い。ただすぐ後ろにサートゥルがいてプレッシャーは受けていたはずで、それでも最後まで垂れる事なく逃げ馬を交わした事は評価したい。あそこでサートゥルの圧に屈して垂れて逃げ馬を残して3着止まりという事だとほぼ評価に値しないが、この馬は鮮度依存のディープではなく本質寄りのディープで、楽→苦だった中日新聞杯で見せたようにある程度の精神力があって、それがあるから最後まで垂れずにしぶとく走ってきたのかなというイメージで見ている。自身のポテンシャルで重賞で1人気1着を取っていくタイプではなく、他馬との相対性の中で本質のしぶとさを出していくタイプ。アルアインを軽くしてちょっと弱くした感じ。

 

3着;ダイワキャグニー L
ここまでのスローで逃げられれば残る。これでJCの6着と合わせてこの後しばらくは人気になると思うが期待値はかなり低くなっている。楽→苦で耐えたら認める。

 

4着;ギベオン M
最後ゴール前で伸びてきているが、ここまでのスローで道中脚を溜められればディープ産駒として一瞬の瞬発力は出せる。個人的には直線半ばでレースがグッと動いた時に完全に遅れているのが気に入らない。福永が詰まったとかはあまり関係なくて馬の問題。あの大事な場面で動けなくて、結果的に仕掛けが遅れた事によってゴール前でキレが出ているイメージ。スローのレースで前目で楽な競馬をしたのでこの後は苦に感じる。

 

5着;ラストドラフト C
少頭数のどスローで集中出来るレースではなかった。直線に入ってサートゥルに離されてケイデンスと並んだあたりでフワっとしていた所が神戸新聞杯のヴェロックスの感じと被る。最後は伸びてきているが結果的にスローの前残りを差し損ねる形で、上がり自体も限界まで出しているしリズムも崩していないのでこの負けは悲観しなくて良いかな。オクトーバーSも同じような感じ。ここから格上げで激戦に入って良さが出るタイプ。ポテ証明は中日新聞杯AJCCで十分だし今後期待したい。
今回のレースのやりようとしてはもっと早くからサートゥルに競っていって、先に前に出た状態で直線に入っていればC系として相対的なパフォーマンスを発揮して着順はもう少し上だったかなと思う。

 

6着;ニシノデイジー LC
特にどうって事はない。ただ自分の分を走っただけで、光るものがあった感じではない。均衡っぽくなっている。

 

7着;ケイデンスコール LS
これも特にないかな。内枠だったけれど苦を味わって次走に向けて布石になったような感じも無いし、ただただ普通に負けたという感じ。

 

8着;マイネルファンロン C(S)
休み明けから走れるタイプでは無いしこのスローの展開も向いていないのでとりあえずOK。今回の1.1秒負けは納得出来る負けなので福島記念から不振に入っているかどうかの判断はつかない。間隔も空けたし。函館記念の2着は強くて、人気も地まで落ちるので次の重めの本質寄りのレースは買う。そこでダメだったら厳しい。

 

9着;ブレスジャーニー SM
一応Vラインの形になっており、走りの質的にも前向きさは感じた。ただパワータイプだと思うのでこのスローの軽い展開で後方からだと前向きでも物理的に無理。ダートからのスピードのギャップもキツかった。

 

10着;ロードマイウェイ M
スタート後にがっつり馬体を寄せられる形になってその時点でアウト。後方を追走しただけなので悲観しなくてOK。いい意味でSに寄っていないので不振に入りそうな感じも無く、自分の許容範囲に持ち込めばまとめられる。前走のショックによる差しを見る限りそこまで強いと思っていないので格上げとか強い相手の時は疑って見ていきたい。

 

11着;サトノガーネット M(C)
この展開だと物理的に無理。馬単体としては投げている感じはしないのでやっぱり本質タイプのディープで、常に前向きさを持って走ってきている。条件はほぼ不問で差しが届く展開なら警戒しておいた方が良い。