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2020 アルゼンチン共和国杯;回顧

2020 アルゼンチン共和国杯 回顧
東京芝2500 18頭 良
35.5-59.7-2.02.3-2.31.6 (34.9) ミドルペース

【評価】
◎ラストドラフト
◯ユーキャンスマイル
▲ゴールドギア
△サンレイポケット
△サトノルークス
オーソリティ
×ベストアプローチ

 


1着:オーソリティ LS
休み明け完全リフレッシュの状態でレース質もキツくなく、自分の能力分を100%出し切る事が出来た結果相手がそんなに強くなかったという形。マンネリ感のあるメンバーの中で鮮度がとにかく高くて斤量も有利だったのでこれは相対的な1着。Sで突き抜ける感じもなかったのでそんなに強くないという評価は据え置きで。

 

2着:ラストドラフト C
内枠を利して道中は馬群でジッとする事によって体力をキープしており理想的な乗り方。直線ではこの馬らしく精神力を頼りに前向きさをキープし、しっかり能力を出し切っているがどうしても物理的にギリギリ感はあった。明らかに2000前後がベストの馬が長いタフな所で頑張っているという雰囲気。この馬の本質は中日新聞杯のパフォーマンス。来年の大阪杯とか秋天でその走りを見たい。本当に良い馬だと思います。

 

3着:サンアップルトン SM
物理的なタフさへの適性とそこそこの能力でこの位置だったという形。これ以上の跳ねたパフォーマンスはなさそうなので活性後とか人気落ちのタイミングの体力舞台で。

 

4着:ユーキャンスマイル SM
休み明けで馬体減。直線でアールスターと併せ馬になった時にグッと前に出る動きはしているので前向きさはあったと思う。そんなに自分から勝ちに動いたりもしておらず挙動的には人気負けという感じの負け方でもないので馬体減とコース取りが若干内だったのも込みで体力負けという事で。ラストドラフトもそうだが2000mがベストの馬が体力舞台でちょっとキツそうな感じだった。

 

5着:タイセイトレイル M体力(S)
体力を活かす乗り方で完全にベストパフォーマンス。これで足りなかったら仕方ない。タフな経験を重ねた臨戦も悪くなかったし凡走後で異端も引いており完璧だったと思う。能力的に重賞では掲示板が限界。

 

6着:サンレイポケット CM
ストレスと疲労がある中で2番人気になりキツいタイミングだったはず。ユーキャンと併せる事が出来ていればCを発揮して競り合って伸びていたと思う。個人的には短期的な充実期のイメージではなく単純に1年間ずっと能力通りの走りをしているイメージなのでこれでリズムが切れたとは思わないし引き続き力強い内容だなと思う。凡走後の人気落ちも獲得できるしタフな経験も出来たので有馬に出てくれば引き続き面白い。

 

7着:ベストアプローチ LS
まず適性的にもっと軽い方が良い。休み明け馬体減でかなりの発汗もあって体力的にキツそうだったが前向きさをキープして走っていた。均衡感も別にないしこれは条件が軽くなればスコーンと反応しそう。しばらく追いかけてみて良いと思います。

 

8着:アールスター SL(C)
2000からの延長臨戦で体力的にキツい中でも併せ馬でしっかり頑張っておりこれは悪くなかった。ただの一撃必殺タイプではなくしっかりした精神力もある。活性を求められないのが条件だが短縮で差しに回って跳ねられる。

 

9着:ゴールドギア M
ズブくてとにかく活性がないので漫然とした走りになってしまう。Sの後押しもないのでどこかでショックとか活性でピリッとさせないと展開破綻のレース以外では厳しい。

 

10着:ミュゼエイリアン SL
休み明けの逃げ馬でこの馬なりに活力のある走りはしていた。体力が足りていない中でも直線でもやめなかったし今回に関しては頑張ったと思う。

 

11着:オセアグレイト L体力
やれる事はやっているが単純に弱い。抵抗する姿が一切ない。

 

12着:アイスバブル M体力
休み明け馬体減でアウト。活性も駆動もないので体力の優位性がなくなったら厳しい。

 

13着:サトノルークス SL
道中の走りは活力があったが直線でしっかり投げておりこれは前走の負け方と同じ。こうなると不振期という事で良い。

 

14着:トーセンカンビーナ M
ここ2走のはっきりし過ぎな負け方は良くない。阪神大賞典までのそこそこのパフォーマンスをピークにしてもう終わりに向かっている感じ。

 

15着:バレリオ L
交互で苦のタイミングなのでこんなもの。この後のダウンの体力舞台でという馬。

 

16着:プリンスオブペスカ LS
静観。

 

17着:メイショウテンゲン 体力SM(C)
このタイミングの馬体減は明らかに春のダメージを引きずっている。

 

18着:エアウィンザー L
もう厳しいかな。


1着と4着が休み明けの重賞馬、2着はC系の叩き2戦目、3着と5着が体力型でどちらも近5走全て2200以上のタフな経験。
今回多くいた2000以下からの延長馬は全てが6着以下だった。
体力要求がある舞台においては、短い所のスピード質の経験ばかりの馬の延長臨戦はレース質のギャップに耐えらず単純に苦に感じてしまう。
16のスピード質から20のスピード質への延長なら活性になり流れへの慣れになるが、タフなレースを走るにはタフな経験が必要という事。