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2024 AJCC 予想・回顧


【個別分析】

 

ボッケリーニ MC

クラシックを全く使わずに4歳冬の中日新聞杯が初重賞挑戦で1着。6歳で目黒記念、7歳で鳴尾記念と、4年間に渡って重賞勝利。G1では掲示板すら無い馬だが、それにしてはかなりの馬質。

このメンバーの中では馬質はトップ。個体能力も十分上位。良馬場でもう少し頭数がいるようなまともなレースなら素直にコレだが、道悪になってそういう良質さとは逆側のレース質なのでここからは入らないかな。一応連続好走の疲労で飛ぶパターンもあるし。

 

 

マイネルウィルトス LM

こういう分かりやすく得意な重い舞台で買わないとどうしようもない。

未知の魅力とか研ぎ澄まされたCとかそういうものはなくて、誰もが強さというより適性を分かっててしっかりオッズ妙味もなくなったタイミングで好走して来る馬。

活力面にメリハリがないので単ではなく複寄りのイメージで。

 

 

チャックネイト CL

鈍足の持続力タイプなので時計が掛かる所で。

大物感はないが、かと言ってまだ底を見せている訳でもないので鮮度もあるここはまだ好意的に見ても良いのかなと。ただ個体能力はボッケリーニよりは下だよねという前提は持っておきたい。

 

 

モリアーナ LS

前向きさとパワー主体のズレた差し馬。東京や京都のような王道っぽい舞台よりはこういうズレた舞台の方が合う。

精神力はあまりないので摩擦は好まず、馬群がバラける点と、ピッチっぽい走りをする点でも道悪は悪くなさそう。

摩擦の薄いパワー質のレースで差しも決まる舞台という意味だとここは合わなくない。

リズムもまだエッジが効いている範疇なので交互質の◯のイメージで手を出しても良い。

 

 

クロミナンス M

使い減りしていないのでまだ活力がある点は好感。

この馬なりの好走は見込めるが、骨っぽい重賞勝ち馬を相手にどこまでやれるかという構図。

あまり軽さ、瞬発力を感じないパワー持続系の個体なので道悪で評価を下げない方が良さそう。相対評価の下限あたりに置くイメージで。

 

 

カラテ SL

当時好調のキャンペーン中だったセイウンハーデスを斤量3キロ差の59キロで捩じ伏せた所を見るとやはりパワフル。

高齢なので連続好走は効かなくなっていて、鳴尾記念は新潟激走の反動による凡走で酌量の余地あり。

Sが強かった時は連続好走もしていたが、この馬のタイプ的にも年齢的にも今は休み明けにガツンと1発走るくらいがちょうど良い。

長期休み明けでギアが重くなっているタイミングなので、道悪でレース自体も重くなっている所にチューニングが合う。

 

 

ラーグルフ M

中山記念までのキャンペーンが終わって不振期っぽく映るが、激しいSのエネルギー出力に頼った印象はあまりなく、充実期→休息期くらいのもう少し穏やかなリズム推移のイメージ。

札幌記念凡走後に休んだのはかなり好感で、あそこで焦って使い詰めると本当に不振期に入ってしまう可能性が高かったと思う。

まだ5歳だし、最低限の馬質もあると思うのでしっかり間隔を空けてリフレッシュした状態なら復活出来る可能性はそれなりに持っていると見る。

ただ道悪があまり印象良くない。2200の道悪をこなせる体力系とは見えていない。

 

 

ショウナンバシット LM

連続凡走後だがレース質的に巻き返しは効くので問題ない。

道悪適性で走って来たとしてもマイネルよりは下だよねという単純な線の引き方で。

 

 

アドマイヤハレー L

やっとオープン入りしたばかりの馬で、それ以上の何か特別な魅力は感じない。

 

 

シルブロン ML

そこまで悪い馬ではないと思うがカラテにあるパンチのようなものが足りない。

 

 

サンストックトン M(C)

あくまで準OPでのものだが叩き2走目で馬体を大幅に絞って叩き合いを制するような挙動も見せているので集中力系の可能性はある。

OP初戦のオクトーバーSは前残りでそもそも差せるような展開ではなく、前走のディセンバーSは馬体増+直線で前が詰まり全く追われる事なく1人気で凡走。

今回は馬体を絞って集中力を高めて来れるタイミングで大幅な人気落ち。人気薄の集中力系を買うならのお手本のようなタイミング。

精神力が求められる条件ではなく、あくまで体力とかパワー、個体能力の優先度が高いレース。こういう馬は頑張って掲示板5着というのがよくあるパターンだが、上位に破綻があればチャンスはある。

 

 

ホウオウリアリティ L

前走位置を取れなかったが、そこで凡走している訳ではないというのが今回への上跳ねという観点からはマイナス評価。

個体能力もそもそも足りていないという判断。

 

 

 

【評価】

◎カラテ

マイネルウィルトス

▲モリアーナ

△ボッケリーニ

 

パワフルさ、パンチの効き具合から単候補にもなるカラテを本命に。逃げられる可能性もあるという事で尚良し。

1番買いやすいが、抑揚のないリズムでダラっとまとめて来そうなマイネルを2番手に。

逆にエッジの効いた交互のリズム持ちのモリアーナを単穴として。恐らく適性からズレたゾーンではあるが若さと一時的なSがあればこなせなくない。

最後に馬質トップのボッケリーニを押さえで。

 

 

【回顧】

スクリーンショット 2024-01-23 21.46.42.png

 

◎⑨カラテ単勝¥5,000

◯①マイネルウィルトス複勝¥30,000

 

 

カラテはピンパー感が強かったのでこの結果でも納得。

正直マイネルが逃げた時に「頭まである!?」と期待を込めて見ていました。

結果的にこの道悪で短縮+ペースアップの中での前受けで道中緩める事が出来ずに体力切れとなった訳ですが、

いつも通りの捲り雪崩込みなら2〜3イメージだったので、結果的にハマらなかっただけで勝ちまで意識するなら思い切りの良い騎乗だったと思います。

 

結果的に上位3頭はどれもリズム持ち。不良馬場にまでなるとストレスや疲労よりもレースに対するその時点での前向きさの要求が強いなと改めて。(2023高松宮記念参考)

 

 

チャックネイト CL/LC

鈍足の体力持続タイプが強みを最大限活かせるレースに。東京で位置を取れないと瞬発力とトップスピードでどうしても遅れるので中山道悪替わりで好走。ラストの頑張りは鮮度の差かな。

このあたりが上限だとは思うが旬が短いS依存のタイプではないのでこの後もジリジリ好走して来るイメージ。

 

ボッケリーニ CM

明確に馬質トップという評価ではあったので、馬券を目に見える道悪適性に寄せるか不良馬場で求められる充実度と馬質に寄せるかの2択でハズレを引いたという結果。

勝ち切らないのは一種の癖でしょうね。最後の一押しにエネルギーを使わないので長持ちしている。この後もセカンドクラスの混戦で2〜3着イメージで。

 

クロミナンス M

リズムの良さを活かして自身は最大限のパフォーマンス。他が凡走した事によって相対的に着順が上がったという内容。

馬券でピンポイントにこの馬の3着を拾いに行くのは個人的には相手依存の度合いが強過ぎてあまり好まない。

能力的にはそんなに強くないM系だが質はそこまで悪くない。

 

モリアーナ LS

レース質もしっかり王道からズレているので個人的には走れるタイミングでの(好)走。この掲示板内唯一の追い込みが評価されて人気になる次は評価を下げてみたい。レース前は大阪杯が目標と出ていたが脚質も馬質も合わないイメージ。

 

マイネルウィルトス LM

適性が評価されて分かり切った1人気でもあえてがっぷり組み合っての複勝勝負だったのでこれを外したのは勝負的に痛い。

ただ常に安全圏から打診程度の馬券を買うフィールドから、上か下かは置いておいて1つ奥にいけた事は良かった(と言える1年にしたい)