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2020 東京優駿;予想

2020 東京優駿
東京芝2400 18頭

 

【個別分析】
❶サトノインプレッサ LM
前走は重い所からの高速東京替わりで短縮ペースアップも相まって全く位置を取れずに最後方から。馬に前向きさは見えたが内前残りのレースでもあったし結果的に1.2秒差の13着。初G1だったがほぼレースに参加できていないので鮮度は使っていないくらいのイメージでOK。
そもそもLっぽい馬というのは自身の許容量以上の所で無理して頑張ろうというタイプではなく、「あ、このくらいならいっちょやりましょうか」というようなイメージ。だからダウンというだけで前走比で相対的に楽に感じるので許容量の範囲に入りやすくなったりするし、外枠で揉まれないというのもひとつの大切な条件だったりする。
今回のこの馬だが、短縮だった前走で大きな苦を感じているので延長というだけで流れを楽に感じる。更に唯一のマイルからの臨戦になり異端性とスピードの活性も持っている。他の臨戦は1800の毎日杯稍重、2000の弥生賞が重、皐月は稍重という事でスピードの活性を持ってくる馬はほとんどいない。活性を持っての大きな異端、Lの許容範囲に入りやすい延長臨戦という事でほぼ完璧。タイプ的に内枠はあまり良くないが、活性の優位性を活かして位置を取って欲しいのでその分ではプラス。出していけば位置を取れると思う。ここまで揃ってレース質がこの馬の許容範囲に入る所までがスタートラインでそこからは能力でどこまでやれるか。強いかどうかは未知数だが強い可能性はこれまでの挙動で示しており頭まで可能性はある。馬単体として動けるだろうというのはこういう馬を買うときに大きな支えになる。

 

❷アルジャンナ LM
新馬戦の走りのイメージでは素質のある瞬発力タイプの通常ディープ産駒かなという印象。東スポ杯ではコントレイルには負けてしまったがある程度の形は示している。その後の2戦だが、きさらぎは重い京都の馬場で適性の差でコルテジアを捉えきれず、毎日杯は道悪で時計の掛かる勝負になってしまい瞬発力を活かせず。2つとも自身の100%のパフォーマンスで敗れたのではなく不完全燃焼の印象が強い。そこから皐月を使わずにダービー直行。ワーケアの次に間隔が空いており、これはディープの使い方としてはかなり良い。間隔を空けた事によって活力のある状態で軽い東京という舞台に初G1の鮮度を持ってこれるというのは単純に有利かなと思う。能力がどこまでかという問題はあるが、がっつりの人気落ちも拾えたしタイミングとしては評価して良い場面。

 

❸ワーケア L(S)量
2戦目までのパフォーマンスで見せているように瞬発力とトップスピードを持っているハーツクライ産駒で、S主導でパワー体力系のサリオスとは逆のタイプ。本質的にキツいベクトルだったホープフルの3着は立派で上2頭との差は説明出来るもの。弥生賞も得意ではないと思われる坂コースの重馬場でサトノフラッグに捲られて位置取りのアドバンテージを取られているので負けるのは仕方ない。ハーツクライ産駒らしく出足は遅いタイプだと思うので短縮で位置を取れなくなると厳しい。延長で緩んだ流れの中で好位置を取って、ディープ産駒のような上がり特化の馬に対して位置取りのアドバンテージを取りながら自身の軽い上がりで勝負したいという馬だと思う。
皐月賞をパスしてダービーに直行で来るのは様々な要因からとても良い臨戦で、東京2400への延長というのもかなり良い。皐月を使っていない分リフレッシュ状態にあると思うので活性面の不安は若干クリアされており位置を取れる可能性がある。強い先行を打つサリオスの後ろあたりで出来るだけ脚をためて、サリオスがお疲れになった所でギアチェンジをして差すというのが今回の理想的な形かな。

 

❹レクセランス LM(C)
緩いレースの経験しかなかった状態での前走でやっとしっかりしたレースの経験は出来た。前走は追走も出来ていない。中山→東京替わりで楽に感じる可能性はあるがまだ馬自体が緩いし厳しいかな。

 

❺コントレイル SM
前走休み明けでしっかり走って強いサリオスをしっかり倒しての2戦目になるので、出せるパフォーマンスとしては落とす方向で見て良いと思う。強い馬が90%くらいの走りをして来て、それに勝てる可能性のある馬がどれくらいいるか?という見方。個体としては動きづらくなるベクトルで向かって来ていて、そこに来て圧倒的人気でしっかり勝ち切れるほど強いか?という点で疑問を感じている。鮮度も使って来たのでしっかり薄れてきており、ここは期待値は低いと思うが。

 

❻ヴェルトライゼンデ SM(C)
前走は外枠から上手いこと馬群に取り込んだが直線で伸びない内に行ってしまい最後は垂れてしまった。前走の負けは酌量の余地があるし、ホープフルの2着が強いのでこの馬に対する判断が難しい。初のがっつり人気落ちを拾って今度は内枠からある程度位置を取って体力としぶとさを活かす競馬をすれば、サリオスがお疲れの所をスッと差すチームとしての資格はあるかな。前走の負けでここまで嫌われるのであれば今回までは買っても良いと思う。

 

ブラックホール CS
良い馬だがスピードが足りないので毎回後方からになってしまう。重めの所の混戦だけれど頭数はあまり多くない方が良いというイメージ。

 

❽ビターエンダー SL
皐月賞でしっかり弾かれてからのダウンでしっかり走ってしまった形。東京2000のスピードレースに対応したのは良いのだがここで格上げでもう一発というのは普通に考えたら厳しい。軽い方に適性があるとしたら、皐月から直行で逃げというパターンなら良かったかな。

 

ダーリントンホール SM体力
スピードのある馬ではなく体力側だと思う。道悪だった共同通信杯で活性を問われず体力でねじ込む事が出来た程度のイメージ。前走馬体を減らしたのは単純に良くなくて、馬体を戻して延長で位置を取って体力勝負に持ち込めば可能性はある。今の東京はスピードだけでは乗り切れない馬場である程度のタフさの要求はあるのでその点では適性はある。ただ自力で動ける状態ではないので雪崩れ込みであり得るかもというイメージ。

 

➓コルテジア (SC) SM
セカンドクラスのSC系のイメージ。前走内から抜け出てこようとする姿は精神力をしっかり感じるもので悪くない。外差しのレースの内だったのでキツかったと思うがよく頑張っていた。破壊的なSとか全てを乗り越えるCを持っている訳ではないので、ある程度位置を取って自身で頑張れる範囲の中で精神力を活かして粘り込みたいタイプ。延長で素直に位置を取って持続質の流れの中でC質を活かして、、というイメージでM的に評価されていそうだが、基本的に重くて基礎スピードを持っているタイプではないので東京で淡々と流れると延長だとしてもそもそも追走が厳しい可能性がある。良い馬だと思うがここで評価するにはスピードの証明がやはり無さすぎる。活性を持った状態でもないと思うし。

 

ガロアクリーク SL SM
スプリングSで馬体を絞って6人気1着をした後の前走で垂れずに追い込んで来たのは立派。連チャンではないと思うが多少充実感を感じる。上2頭は休み明けで全開だったのでまあ良いとして、普通に前哨戦を使ってきた馬の中でしっかり最先着しておりここはある程度能力を評価しておいた方が良いと思う。
6人気1着、8人気3着からの今回は基本的には厳しいと思うが、血統で嫌われているのか今回更に人気が落ちているのはこの馬にとって良い。プレッシャー外からの追い込みというキャラにぴったり当てはまる感じ。東京での新馬戦のパフォーマンスが良いので東京替わりで楽に感じる可能性もある。これはギリギリ押さえてもいいかもしれないが条件は多い。肉体的に走れる状態である事、あと精神的に前向きさをキープできている事。そして展開の恩恵。これらが揃って3着あるかというイメージかな。自力でコントレイルより上という事はないと思うのでそこは忘れないようにしたい。

 

⓬サリオス SC体力
基本の部分に体力がしっかりあってそれをSで駆動させているタイプ。先行力があるので持続質の流れにも持っていきやすいし、短縮以外では安定すると思う。前走もサウジでも横の馬に併せに行きたがる所を見せてているがこれは去年の皐月賞のサートゥルのようにキツくて仕方なく併せているというよりは、精神力がしっかりあるので併せることによって自身の闘争心に火をつけているようなイメージ。強い先行力とそれを下から支える体力、そしてコントロールされた良質なSと強いC、かなりバランスが取れた良い馬。
2400の距離は個人的には問題ないと思う。どちらかと言うとスローで流れて瞬発力戦になって上がり33秒台前半を求められるようなパターンの方がキツいと思うので普通に先行して力強く持続質戦に持ち込めばこの馬のパフォーマンスは出せると思う。先行馬で毎回人気になるので基本的には圧力的に常にキツい立ち位置にいる。ただ今回はコントレイルがある程度後ろで構えると思うのでレースの比重が後ろに寄り、前にいるこの馬としては走りやすい。前走はそれでコントレイルにしっかり差し切られてしまったが今回は相手が万全の状態ではなく自身でパフォーマンスを落とす可能性があるので、先週のオークスのように持続質の流れで前で力強いウイン2頭が残ったような感じがあり得る。デアリングタクトがコントレイルで、今回は差し込んで来ないというパターン。

 

⓭ディープボンド LS(C)体力
ズブい体力タイプでアザレア賞からの短縮皐月賞は完全にキツい局面。皐月で苦を味わってからの延長非根幹少頭数の前走は完全に走りやすいベクトルだった。そこでマンオブスピリットとしっかり併せ馬でしっかり激走の形になっているので今回はストレス疲労ともにピークで厳しいと見て良い。可能性は逃げだけ。

 

⓮マイラプソディ L量
基本的に弱くてS質とC質が決定的に足りない。やるなら逃げだけ。

 

⓯サトノフラッグ LM
弥生賞を楽に勝った後の前走で、臨戦としては苦だった中でしっかり4コーナーで動いてある程度の形を示しつつなんとか5着にまとめた。ここでなにも出来ずに8着とかだと弱いという事になるが、自分で動いて尚且つ掲示板に残したというはある程度のポテンシャルの証明として見て良い。弥生賞の2人気1着もある程度のポテ証明で見れる。
臨戦としては皐月で苦を味わってからの東京替わり、外枠替わりで楽になるのだが、この馬のポテンシャルが「ある程度」のレベルにしか無いというのがポイントかなと思う。3着に来る資格は持っていると思うが苦→楽という要素だけで前走のコントレイル、サリオスとの差を埋められるかは微妙。2走続けて動いて捲っているので脚質のマンネリ的にも今回は出来るだけ我慢して直線の最後に賭けた方が良いと思うが、武豊がダービーという舞台で人気馬の乗り方で普通に乗ってしまうと馬が応えられないと思うが。

 

⓰マンオブスピリット M
あんまりSが突出したタイプには見えない。ある程度しっかりした精神構造とまとまり感という感じ。好リズムからの一気の人気落ちというのは面白いが、活性がなく位置を取れないと思う。位置を取れないので複数の馬を差すという意味でひとまず少頭数でないと厳しい。

 

⓱ヴァルコス SM
ズブい体力タイプでしょう。これは厳しい。能力的にも前走が限界。

 

⓲ウインカーネリアン SL
前走よく頑張ったと思うが基本的に能力は足りていないと思っている。不安定なタイプだが良いS質は持っているのでハマれば激走というタイプだと思う。道悪の弥生賞で苦を味わってからのダウン戦で圧勝したリズムを持っての前走皐月賞が一時的な連チャンでの激走のイメージ。がっつり連チャンでここも来ますよ!というほどの挙動でもなかったのでここは反動でしっかり崩れるというイメージでいいと思う。ただがっつり人気がないので無理して切らなくても良い。ハマった時の跳ねはある馬なので常にケアは必要。


【予想】
◎❸ワーケア
◯❷アルジャンナ
▲❶サトノインプレッサ
△⓬サリオス
△❺コントレイル
×❻ヴェルトライゼンデ

×⓯サトノフラッグ

「動ける強い馬を買う」というのを意識しています。まずコントレイルは強いけれど前走よりは動けない方向。サリオスも同様。そうなってくるとフラットな場でガチで勝負したら足りていない馬でもある程度の能力と跳ねる要素さえあれば「動ける」という強みの恩恵を最大限に受けて2頭の上にまで来れるのでは無いかというイメージです。
◎ワーケアと◯アルジャンナはどちらも皐月をパスしてここに直行という事で動けるタイミングと見ました。ホープフル、きさらぎ、共同通信、弥生、毎日杯、皐月、京都新聞杯とどれも重かったので、ここまで結果を出せなかったこの2頭が軽い寄りの舞台でいきなりスコーンと跳ねられるという要素も持っているという事でほぼ差のない上位評価です。
▲サトノインプレッサはそれとはまた別で唯一のマイル臨戦でスピードの活性を持っているというのが動けるだろうという根拠になっています。これも本質的に軽い方が良い可能性が十分あるのでその跳ねの期待も込みです。ただ不安もそれなりにあるのでちょっと下げて一応3番手。
△サリオスと△コントレイルの序列の差は主に位置取りですね。サリオスの方は仮にやや動けないタイミングだとしても80〜90%のパフォーマンスで前を潰してしまえるくらいの能力はあるのであとは後ろがモタついて襲いかかって来なければそのまま残ってしまうというイメージで安定感はありそうかなと見ています。一方コントレイルは中団やや後ろに構えていてなおかつ自身が動けなかった(80〜90%のパフォーマンスだった)場合、先週のデアリングタクトのように全ての馬を飲み込めるか?と疑ってこの位置に置きました。あくまでディープ産駒の枠の中にいる馬だと思うので規格外に強いというイメージはあまり持っていません。
最後に×ヴェルトライゼンデと×サトノフラッグは1着の感じはしないけれど2〜3着ならやれても良いだろうという事で最後に拾いました。皐月で負けたチームの中では敗因がしっかりあるのでギリギリで。
 

2020 オークス;回顧

2020 オークス
35.4–59.8–2.01.4–2.24.4(上がり3F;34.2) ミドルペース
高速馬場ではあったが緩みのないペースで持続質を求められS質寄りの流れに。

 

1着;デアリングタクト L(SC)体力・量
これは文句なしで強かったですね。Lの補完のSが今回どうこうというレベルではなく、力強いSとしっかりした精神構造があって、それらを大きなLとか量で包んでいるようなイメージで素晴らしい完成度の馬。脚質的に後方からになりがちなので大幅短縮とかでスピードの活性を問われたりすると遅刻するかもしれないが、Lの許容範囲に入る臨戦であれば逆らえないです。桜花賞は活性を問われる場面だったが道悪でクリア。今回は延長だったのでクリア。体力がしっかりあるタイプなのでこれで先行出来るようになるとさらに強い。

 

2着;ウインマリリン SC
向かい風の恩恵を受けた前走に引き続き持続質でSの強い流れになり能力通りの好走。前哨戦のフローラ4人気1着からもう1発というのは驚きでこれは力強い。前向きで精神構造もかなりしっかりしている良い馬。

 

3着;ウインマイティー SC
トップスピードの証明が無いという事で瞬発力戦では厳しいという想定で評価を下げていたが持続質の流れで普通に来たという感じ。S質とC質もありつつ素軽さも兼ね備えているのでバランスが良い。ウインマリリンと同じように本質は坂コースでの持続質寄りだと思うがこれも普通に良い馬。展開が向いただけではない。能力も高いレベルにある良い馬。

 

4着;リアアメリア LM
JFと前走で味わった苦しい経験を今回の開放感に乗せて跳ねた感じ。いくら開放感があったとしてもこのリズムからここまで巻き返して来るのは驚きでやはり弱い馬では無い。苦しい経験を糧にしっかり成長したと思う。鮮度依存の要素はあると思うが秋に向けて面白くなってきた。次の休み明けは期待出来る。

 

5着;マジックキャッスル CS
桜花賞疲労が残っていたというのもあるがスタートして前が空いていたのに出して行かなかったのはやはり陣営と鞍上がこの馬を差し馬だと思い込んでいるからだと思う。結局最後方から馬群に入っていって進路を探している中でデアリングタクトにがっつりぶつけられる不利もあった。それでも諦めずに既にトップスピードに入っていた他の馬達をしっかり差してくるのだから相当立派。しっかりしたC質と旺盛な前向きさがある良い馬。位置を取ってスムーズに走れば確実に重賞は獲れる馬。タイミング次第ではG1でも勝負になる馬。馬が強いので位置を取れれば別に外人じゃなくても大丈夫。

 

6着;チェーンオブラブ SM
桜花賞で苦を味わってからの広いコース良馬場外差しという事で開放感はしっかりあった。リアアメリアと同じく開放感の後押しはあったがこの挙動はかなり良い。元々良い馬だとは見ていたが思っていたより良い。Sが強いハーツクライ。意外と馬体もしっかりあるしこれは今後楽しみ。

 

7着;ミヤマザクラ SM体力
4人気7着で凡走の形にはなっているが個体としては結構良い走りをしている。前走適性のある舞台で頑張ったので疲労は抱えていたと思うのでそれも込みで考えると垂れなかったのが立派で前向きにしっかり走っている。こう見ると多分結構良い馬で、桜花賞は上手く乗っていれば3着はあっても良いレベルにあると思う。体力タイプだとは思うので適性のある舞台で人気落ちを拾ったりすると面白い。マジックキャッスルが下手に乗っていたとはいえクイーンCの1着という経験がこの馬の基礎の部分の証明になっている。

 

8着;ホウオウピースフル LC(S)
前走が苦→楽で跳ねた後という事を考えるとよく頑張っていると思う。基本はブラストワンピースっぽいのだがオルフェ産駒らしくしっかりしたS質もあって、それをLCで上手いこと包んでいる感じ。突き抜ける感じはあまりしないが能力的に重賞を獲る資格はあると思う。

 

9着;リリーピュアハート LM
スタートで躓いたのがかなり勿体ない。悪い馬ではないと思うが個人的にはまだポテ証明が弱い。精神的には軽やかなディープなのだが母父の影響でズブさがあるのがアンバランスな感じで勿体ないし、ちょっとこじんまりまとまっている印象もある。

 

10着;マルターズディオサ SM
しっかり奥がある馬だと思っていたのでこれはちょっとがっかりだったかな。前走の3番手先行からの8着が若干頑張ってしまっていて疲労を中途半端に残していたと見るか、完成度のアドバンテージが切れたと見るか。キズナ産駒は鮮度依存という話もあったので次走は注意して見たい。

 

11着;デゼル LM
経験値が足りなかったのは確実にあるのでスローからの瞬発力戦で上がりのスピードのみの1点突破というのが条件だったかな。しっかりした持続質になり経験とか底力が問われてしまったのでこれは仕方ない。素質はあると思うので地力をつけて上がってきてもらいたい。

 

13着;サンクテュエール CL
結構弱いという事。このレベルの馬がキツかった前走の桜花賞で3人気6着というのは相当頑張ったパフォーマンスになるので反動もあったと思う。休み明けダウン少頭数のような条件が欲しい馬。

 

14着;フィオリキアリ S
前走から馬体重の動きがチグハグなのでちょっと静観。Sの爆発力は持っていると思うので常に警戒は必要かな。激走後だった桜花賞で上がり2位の脚で一応頑張った後の持続質のキツいここで馬体を減らしながら先行したら崩れるのは仕方ない。

 

15着;クラヴァシュドール CM
持続質の強い流れにしっかり入っていってしっかり負けたという事は前走の4着がこの馬なりの激走でその反動が出たというパターンかシンプルに強くないというパターン。今回ここでこの馬を評価したのはサウジRCでのサリオスとのレースを評価して「実は強くてC系の叩き3走前の可能性があるのではないか」という仮説を立てていたのが理由。実際JFとチューリップはちょっとがっかり感があるので強いかもしれないというのは一旦捨てて、あんまり強くなくて桜花賞が十分頑張ったレベルというラインで見る。

 

16着;スマイルカナ SM
道悪だった前走で示しているようにスローでの逃げよりはこういう持続質の強い流れの方が合ってはいる。ただこういう強い流れだとその分体力とか力強さが求められるので反動がしっかり出たという事。精神的にピラっているという事ではないがそこまで強い訳ではないのでタイミングと舞台が重要。

 

17着;アブレイズ S
Sの強い持続質の流れは合っているタイプだと思う。直線である程度出てこよう出てこようとする姿は見えていたので距離の問題の可能性はある。これまでのパフォーマンス的に悪い馬ではないと思うのでもう少し見たい。

 

18着;インターミッション SC
馬体が小さいS質の馬なので2400の持続質戦というのは体力的にそもそも厳しい。桜花賞の凡走は反動で仕方ない。今回は体力的に仕方ない。しっかり敗因があるので適性のある所に来たらいきなり跳ねる可能性はある。悪い馬ではない。

 

2020 オークス;予想

2020 オークス
東京芝2400 18頭
週前半がずっと雨だったが土曜時点でしっかり高速馬場。ただし速いだけではなくある程度の力強さも求められそうな印象。

 

【個別分析】
❶デゼル M
3月デビューで2戦2勝からの初重賞初G1。未勝利戦は16頭立てで出遅れたが直線で馬群に入っていって瞬発力を見せて勝ち切り。前走のスイートピーSは外差しでここはしっかり上がりのスピードを見せて0.3差の圧勝。どちらも1番人気1着。2走続けて追い込んだストレスは気になるがそれはこのリズムで圧勝してきた勢いとディープ初重賞初G1という最大限の鮮度で消せる。位置を取れていないので活性的には乏しいと思うが、大半の馬が2000m以下からの延長になるのでスロー気味になりG1でも今回はスピード面での活性はあまり問われないと思う。そうなると全馬フラットな状態でさあどの馬が勝つか!という勝負になり、ここは勢いと速さだけで十分やれるという結論になる。今の東京の馬場において速さは大きな武器で、むしろある程度の速さを持っていないと勝負にならないくらいのイメージ。位置を取れない差し馬なので内枠は微妙。内枠を引いたからといってこの臨戦でレーンが強気に位置を取りに行ったら馬としては格上げ延長でキツさを感じると思う。差しに徹してなんなら外を回した方がこの馬的には良いと思う。あとはこの馬の能力と鮮度と速さでどこまで来れるか。どこまでこの馬を信じられるか。

 

❷クラヴァシュドール CM
今年に入っての2つが両方とも馬体を減らしており、前走はその中で頑張ってしまったのでここは基本的には反動でキツい場面。ただサウジアラビアRCでのサリオスとの差し比べを見るとやっぱり良い馬だよなと思う。JFと桜花賞はHペースと道悪でS質で負けているだけ、チューリップはC系の立ち上がりのボヤけと見る事が出来る。C質はあると思うがキツキツのがっつりCSとかではなくてある程度量的で精神的なゆとりがあるタイプだと思うので今回のような量的な舞台は走りやすいと思う。レシステンシアがいない事によって流れが緩むと思うのでそれもこの馬に向く。前走頑張ったとはいえ6人気4着なので致命的ではないし、反動さえ無ければリズムを付けたC系の3戦目という事で悪くない。延長で力強く位置をとって力強く走れば力強く残れるだけの能力はある。馬体重の大幅増減がなければ安易に切らない方が良いかもしれない。

 

❸アブレイズ SC
前向きさがある良い馬。フラワーCの12人気は新馬からの直行で過小評価されていただけなので別に弱い訳ではない。2着だったレッドルレーヴもそんなに悪くないしフラワーCの1着はある程度評価して良い。どスローだった新馬戦からの短縮ペースアップを前受けしての競馬で内容も濃い。
今回フラワーCからの直行で完全異端臨戦になるのは良い。タイプ的に内枠も良い。不安点は東京2400のオークスという量の舞台である事。中山替わりでペースが上がっているフラワーCでのパフォーマンスを見るとSに寄っていると思うのでここは評価しづらい。キズナ×ジャンポケという血統と挙動を見るとどうしても坂コースでのパワー競馬が本質っぽい。高速東京ではキツい。強い先行とか逃げを打てばレース質をS質寄りに変える事は出来るかもしれないがここは我慢かな。

 

❹デアリングタクト L(S)
詳しくは週中に別記事で挙げているのでそちらで。
個人的にはLで見ているが、走りがSLっぽくも見えるようにやはりL主導の馬だとしてもSへの依存もしっかりある馬だと思う。そういうタイプの馬が前走のような厳しいレースでそのSをしっかり使ったとなると基本的には補完のSが交互で×方向に来ると見ていいと思う。ここで来るとしたらまだSが残っていて規格外に強いなというパターンか、もしくはSが多少落ちていても個体の能力だけでこなせましたというパターンかな。フラットな状態で普通にここで1番人気で買うとしたらもっとしっかりLに振り切れていて欲しい。個人的にはここで評価するにはSが邪魔だなという印象。前走のパフォーマンスはもちろん強かったのでその能力だけでここもこなされたらそれは仕方ない。個人的には評価を下げる方向で勝負したいが押さえる余地があれば押さえておいても良いとは思う。

 

❺ホウオウピースフル LC(S)量
父は違うがブラストワンピースの下でタイプ的にブラストに近くて量的な感じ。バランス的にはデアリングよりもLに振れているイメージで東京どんとこい、延長どんとこいというがっしりしたタイプの馬かなと思う。なので舞台としては今回悪くないのだが、前走の2着が完全に休み明け短縮マイルだったクイーンCの苦をフリに使っての苦→楽の反発の好走になっている。前走でしっかりやる事をやってからのもう一発というのはなかなか厳しいかなと思う。それをやるにはSとかCが欲しいがそういうタイプではないかな。

 

❻リアアメリア LM
前走の負けは厳しいレースの経験という意味では悪くない。桜花賞10着だから弱いという訳ではない。優等生のディープ産駒でアルテミスまでは楽なレース質の中で素質だけでこなせていたのだがJFと前走でやっと周りを知ることが出来た。タイプ的には完全にスローの外枠伸び伸びタイプだと思うので延長で高速の東京2400に来るのは悪くない。前走味わった苦しい経験からの開放感はある。ただ、あくまで鮮度依存のディープ産駒だと思うし、リズムもある程度必要なタイプだと思うのでここは手を出しづらい。良いリズムの中で鮮度を使えたり、休み明け完全リフレッシュで弱い相手の外枠だったりというようなこの馬に対して優しいお膳立てが必要な馬だと思う。

 

❼ウインマイティー SC
常に前向きで諦めずにグイグイ感のある走りを見せている良い馬。馬柱的には重い所のパワータイプな感じがするが走りを見ると意外と軽さのある走りをしていて瞬発力もある感じ。ただトップスピードの証明が弱い。S質の流れになって上がりを求められなければ前向きさを活かしてチャンスもあると思うが今の高速馬場で33秒台の上がりを求められたら限界が露呈する感じ。良い馬の人気急落で狙ってみたくなるが上がり的にどうしても手を出しづらい。

 

❽スマイルカナ SM
ディープ産駒だがどっしりしていてピラっていないタイプの馬。チューリップからの前走で逃げられなかった逃げ馬というカードを使ってしっかり頑張ったのでここは基本的には反動の場面。レシステンシアにマークされながらHペースの逃げで3着に残ったのは立派だと思うし、今回も逃げられると思うが流石に厳しいかな。スピードのある側のディープ産駒ではないので重かった前回と逆質のここでもというのは違う。

 

❾インターミッション SC
しぶとさがあって結構良い馬だと思っている。前走は流石に馬体をがっつり減らしての激走後という事で道悪にもなりアウト。良い馬だと思うが連戦連戦でいくら吐き出した後とはいえこのリズムではちょっと厳しいかな。

 

➓ミヤマザクラ LM(S)体力
前走謎のVラインからの延長武豊で位置を取ればという事で馬単体としては走って来れる状況にはなっている。ただこの馬はミスパスカリの子供でディープ産駒でもしっかりパワータイプだと思うので高速の東京よりは道悪だった前走の方が適性はあったと思う。上がりの掛かる流れにしてしまえば勝負の土俵に乗れるかもしれないが、スローから平均ペースの3〜4番手で直線に向いてラスト400mヨーイドンになったら出てこれないと思う。クイーンCのように東京でも上がりが求められないレースの中でパワーを活かして先行押し切りというのがベストだと思うがそれを出来るか。

 

⓫リリーピュアハート L(S)
前走イズジョーに差し返されているのが弱い。ディープ初重賞で鮮度はあるのだが鮮度は能力を引き上げるものではないのでここは違うかな。ディープ産駒だが母父Galileoでちょっとズブい感じなのも今回の高速の東京では合わない。この鞍上が中途半端に中団からの差しでまとまりっぽく乗ると中途半端な結果に終わるかなと思う。ストレスは鮮度で消せる訳だから前走はいくら稍重でも勝ってここに向かってきて欲しい。

 

⓬マジックキャッスル CS
桜花賞◎だったがとにかく良い馬で強い馬だと思っている。細かい説明は桜花賞の見解に書いている。精神的にしっかりしていて前向きで常にグイグイ感のある走りを見せている。マルターズディオサ、レシステンシア、ミヤマザクラ相手に差のない走りをしており内容を考えればこの馬の能力は十分高いレベルにある。前走は唯一懸念していたズブズブの重馬場でそれを苦にしての凡走だったので仕方ない。良馬場替わりで少しでも前に行ければ苦→楽で走れる場面。1.5秒負けたディープ産駒だとリズムを崩す感じがするが前走が道悪の特殊質のレースだったのでしっかり能力で負けたという訳ではなくリズム面への影響はそんなに心配要らないかなと思う。若干盲目的だとしてもこの馬の魅力に対してしっかり評価して問題ないと思う。

 

⓭ウーマンズハート LS
前走は道悪でノーカンでも良いがポテ証明的にチューリップ賞で来れなかったのがやっぱりダメ。チューリップはタイプ的に来れて良かったレース質。

 

⓮フィオリキアリ S
アネモネSで大幅馬体減の中追い込んで7人気2着の激走後だった前走は普通に反動の場面。それでも上がり2位の脚で差してきたのは立派だったと思う。でもレースが終わってからの追い込みだし掲示板まで来た訳でもないのでレベル的にここでもしっかり評価しないといけないようなレベルではないと思っていいかな。スピードタイプではなくパワータイプだしここは違う。

 

⓯チェーンオブラブ SM
精神的にしっかりしていて良い馬だとは思うがここは違う。現状はまだG1でどうこうというレベルには無いかな。長い目で見たい。

 

⓰ウインマリリン SM(C)
精神構造がある程度しっかりしているがあくまでパワータイプでズンズン来る感じの馬。前走のフローラSは強い向かい風でパワーの要求があった所でこの馬の良さが出た。本来はベタに中山のパワー寄りのレースに適性があるタイプだと思う。乗り替わりで強い逃げとか先行を打ってパワーの流れに出来ればチャンスはあるが流石に厳しいでしょう。

 

⓱マルターズディオサ SC
前走はチューリップ賞でしっかり勝った後で反動がある中で3番手でレースに参加してしまいアウト。これは仕方ない。ポテ証明は十分で経験も十分。その馬が一気に人気落ちで13番人気。これはかなり楽になる。この枠だし腹を括ってスッと位置を下げて差しに回るとかなり反発しそうで面白い。馬としては十分評価して良いがあとは鞍上の腕と乗り方次第。徹底先行の馬ではなく過去に出遅れからの差し経験があるのも経験値として心強い。

 

⓲サンクテュエール CM
前走は3番人気に見込まれながら適性的にキツい側のがっつり重いレースでしっかり参加していってしまい6着に負けはしたがよくまとめて来たなという印象。これはベタにディープ産駒が重い所から軽い所に来て苦→楽という臨戦。精神力もあるので紐で面白い馬だったのだが大外枠はやはり良くない。内目の枠である程度レースに参加していって相対性の中で苦→楽の優位性だとか軽さだとか精神力を活かしたいタイプなので大外からだと乗り方が難しい。それでもルメールなので良い意味でがっつりの力技には出ないだろうしそこそこ勝負になるような乗り方はしてくると思う。


【予想】
◎⓬マジックキャッスル
◯❶デゼル
▲❷クラヴァシュドール
△⓱マルターズディオサ
△⓲サンクテュエール

速さと勢いという事で◯デゼルがずっと本命の予定でした。ただ経験値の不安と最内枠という不安から、◎マジックキャッスルの方に信頼を置いたというイメージですかね。マジックは陣営のコメントで「末脚を、、」と出ているのが不安です。去年のカレンのイメージで先行出来た瞬間に好走確率はグッと上がると思います。浜中!!とにかく1ミリでも前に行けよ!!!
▲クラヴァシュドールは桜花賞が終わった時点では反動が出るかなと思っていましたがよくよく考えたら悪くないなという事で人気ではありますが3番手まで引き上げました。本来は△マルターズディオサの方がタイミング的に評価すべきかもしれませんがこの2頭は完全に鞍上の差で優劣をつけました。馬券内にまで持ってくるという意味だとこのタイミングでの田辺は紐の域を出ないなというイメージです。
もう1頭の△サンクテュエールは完全に押さえです。ディープの重→軽の出し入れ、苦→楽、そして大外枠を補うルメール
最後にデアリングタクトですが、印は打ちませんでしたが本命のマジックからは一応押さえますしとりあえず押さえておくという選択肢も悪くはないと思います。自分なりのMで見て評価を下げられるという判断をしましたが規格外に強い可能性も全然残されていますしね。

馬券的には◎と◯の2頭が本命のようなイメージで単勝と2頭軸の馬連フォーメーションで組み立てる感じかなと考えています。
浜中とデゼル!頼んだぞ!