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2020 オークス;予想

2020 オークス
東京芝2400 18頭
週前半がずっと雨だったが土曜時点でしっかり高速馬場。ただし速いだけではなくある程度の力強さも求められそうな印象。

 

【個別分析】
❶デゼル M
3月デビューで2戦2勝からの初重賞初G1。未勝利戦は16頭立てで出遅れたが直線で馬群に入っていって瞬発力を見せて勝ち切り。前走のスイートピーSは外差しでここはしっかり上がりのスピードを見せて0.3差の圧勝。どちらも1番人気1着。2走続けて追い込んだストレスは気になるがそれはこのリズムで圧勝してきた勢いとディープ初重賞初G1という最大限の鮮度で消せる。位置を取れていないので活性的には乏しいと思うが、大半の馬が2000m以下からの延長になるのでスロー気味になりG1でも今回はスピード面での活性はあまり問われないと思う。そうなると全馬フラットな状態でさあどの馬が勝つか!という勝負になり、ここは勢いと速さだけで十分やれるという結論になる。今の東京の馬場において速さは大きな武器で、むしろある程度の速さを持っていないと勝負にならないくらいのイメージ。位置を取れない差し馬なので内枠は微妙。内枠を引いたからといってこの臨戦でレーンが強気に位置を取りに行ったら馬としては格上げ延長でキツさを感じると思う。差しに徹してなんなら外を回した方がこの馬的には良いと思う。あとはこの馬の能力と鮮度と速さでどこまで来れるか。どこまでこの馬を信じられるか。

 

❷クラヴァシュドール CM
今年に入っての2つが両方とも馬体を減らしており、前走はその中で頑張ってしまったのでここは基本的には反動でキツい場面。ただサウジアラビアRCでのサリオスとの差し比べを見るとやっぱり良い馬だよなと思う。JFと桜花賞はHペースと道悪でS質で負けているだけ、チューリップはC系の立ち上がりのボヤけと見る事が出来る。C質はあると思うがキツキツのがっつりCSとかではなくてある程度量的で精神的なゆとりがあるタイプだと思うので今回のような量的な舞台は走りやすいと思う。レシステンシアがいない事によって流れが緩むと思うのでそれもこの馬に向く。前走頑張ったとはいえ6人気4着なので致命的ではないし、反動さえ無ければリズムを付けたC系の3戦目という事で悪くない。延長で力強く位置をとって力強く走れば力強く残れるだけの能力はある。馬体重の大幅増減がなければ安易に切らない方が良いかもしれない。

 

❸アブレイズ SC
前向きさがある良い馬。フラワーCの12人気は新馬からの直行で過小評価されていただけなので別に弱い訳ではない。2着だったレッドルレーヴもそんなに悪くないしフラワーCの1着はある程度評価して良い。どスローだった新馬戦からの短縮ペースアップを前受けしての競馬で内容も濃い。
今回フラワーCからの直行で完全異端臨戦になるのは良い。タイプ的に内枠も良い。不安点は東京2400のオークスという量の舞台である事。中山替わりでペースが上がっているフラワーCでのパフォーマンスを見るとSに寄っていると思うのでここは評価しづらい。キズナ×ジャンポケという血統と挙動を見るとどうしても坂コースでのパワー競馬が本質っぽい。高速東京ではキツい。強い先行とか逃げを打てばレース質をS質寄りに変える事は出来るかもしれないがここは我慢かな。

 

❹デアリングタクト L(S)
詳しくは週中に別記事で挙げているのでそちらで。
個人的にはLで見ているが、走りがSLっぽくも見えるようにやはりL主導の馬だとしてもSへの依存もしっかりある馬だと思う。そういうタイプの馬が前走のような厳しいレースでそのSをしっかり使ったとなると基本的には補完のSが交互で×方向に来ると見ていいと思う。ここで来るとしたらまだSが残っていて規格外に強いなというパターンか、もしくはSが多少落ちていても個体の能力だけでこなせましたというパターンかな。フラットな状態で普通にここで1番人気で買うとしたらもっとしっかりLに振り切れていて欲しい。個人的にはここで評価するにはSが邪魔だなという印象。前走のパフォーマンスはもちろん強かったのでその能力だけでここもこなされたらそれは仕方ない。個人的には評価を下げる方向で勝負したいが押さえる余地があれば押さえておいても良いとは思う。

 

❺ホウオウピースフル LC(S)量
父は違うがブラストワンピースの下でタイプ的にブラストに近くて量的な感じ。バランス的にはデアリングよりもLに振れているイメージで東京どんとこい、延長どんとこいというがっしりしたタイプの馬かなと思う。なので舞台としては今回悪くないのだが、前走の2着が完全に休み明け短縮マイルだったクイーンCの苦をフリに使っての苦→楽の反発の好走になっている。前走でしっかりやる事をやってからのもう一発というのはなかなか厳しいかなと思う。それをやるにはSとかCが欲しいがそういうタイプではないかな。

 

❻リアアメリア LM
前走の負けは厳しいレースの経験という意味では悪くない。桜花賞10着だから弱いという訳ではない。優等生のディープ産駒でアルテミスまでは楽なレース質の中で素質だけでこなせていたのだがJFと前走でやっと周りを知ることが出来た。タイプ的には完全にスローの外枠伸び伸びタイプだと思うので延長で高速の東京2400に来るのは悪くない。前走味わった苦しい経験からの開放感はある。ただ、あくまで鮮度依存のディープ産駒だと思うし、リズムもある程度必要なタイプだと思うのでここは手を出しづらい。良いリズムの中で鮮度を使えたり、休み明け完全リフレッシュで弱い相手の外枠だったりというようなこの馬に対して優しいお膳立てが必要な馬だと思う。

 

❼ウインマイティー SC
常に前向きで諦めずにグイグイ感のある走りを見せている良い馬。馬柱的には重い所のパワータイプな感じがするが走りを見ると意外と軽さのある走りをしていて瞬発力もある感じ。ただトップスピードの証明が弱い。S質の流れになって上がりを求められなければ前向きさを活かしてチャンスもあると思うが今の高速馬場で33秒台の上がりを求められたら限界が露呈する感じ。良い馬の人気急落で狙ってみたくなるが上がり的にどうしても手を出しづらい。

 

❽スマイルカナ SM
ディープ産駒だがどっしりしていてピラっていないタイプの馬。チューリップからの前走で逃げられなかった逃げ馬というカードを使ってしっかり頑張ったのでここは基本的には反動の場面。レシステンシアにマークされながらHペースの逃げで3着に残ったのは立派だと思うし、今回も逃げられると思うが流石に厳しいかな。スピードのある側のディープ産駒ではないので重かった前回と逆質のここでもというのは違う。

 

❾インターミッション SC
しぶとさがあって結構良い馬だと思っている。前走は流石に馬体をがっつり減らしての激走後という事で道悪にもなりアウト。良い馬だと思うが連戦連戦でいくら吐き出した後とはいえこのリズムではちょっと厳しいかな。

 

➓ミヤマザクラ LM(S)体力
前走謎のVラインからの延長武豊で位置を取ればという事で馬単体としては走って来れる状況にはなっている。ただこの馬はミスパスカリの子供でディープ産駒でもしっかりパワータイプだと思うので高速の東京よりは道悪だった前走の方が適性はあったと思う。上がりの掛かる流れにしてしまえば勝負の土俵に乗れるかもしれないが、スローから平均ペースの3〜4番手で直線に向いてラスト400mヨーイドンになったら出てこれないと思う。クイーンCのように東京でも上がりが求められないレースの中でパワーを活かして先行押し切りというのがベストだと思うがそれを出来るか。

 

⓫リリーピュアハート L(S)
前走イズジョーに差し返されているのが弱い。ディープ初重賞で鮮度はあるのだが鮮度は能力を引き上げるものではないのでここは違うかな。ディープ産駒だが母父Galileoでちょっとズブい感じなのも今回の高速の東京では合わない。この鞍上が中途半端に中団からの差しでまとまりっぽく乗ると中途半端な結果に終わるかなと思う。ストレスは鮮度で消せる訳だから前走はいくら稍重でも勝ってここに向かってきて欲しい。

 

⓬マジックキャッスル CS
桜花賞◎だったがとにかく良い馬で強い馬だと思っている。細かい説明は桜花賞の見解に書いている。精神的にしっかりしていて前向きで常にグイグイ感のある走りを見せている。マルターズディオサ、レシステンシア、ミヤマザクラ相手に差のない走りをしており内容を考えればこの馬の能力は十分高いレベルにある。前走は唯一懸念していたズブズブの重馬場でそれを苦にしての凡走だったので仕方ない。良馬場替わりで少しでも前に行ければ苦→楽で走れる場面。1.5秒負けたディープ産駒だとリズムを崩す感じがするが前走が道悪の特殊質のレースだったのでしっかり能力で負けたという訳ではなくリズム面への影響はそんなに心配要らないかなと思う。若干盲目的だとしてもこの馬の魅力に対してしっかり評価して問題ないと思う。

 

⓭ウーマンズハート LS
前走は道悪でノーカンでも良いがポテ証明的にチューリップ賞で来れなかったのがやっぱりダメ。チューリップはタイプ的に来れて良かったレース質。

 

⓮フィオリキアリ S
アネモネSで大幅馬体減の中追い込んで7人気2着の激走後だった前走は普通に反動の場面。それでも上がり2位の脚で差してきたのは立派だったと思う。でもレースが終わってからの追い込みだし掲示板まで来た訳でもないのでレベル的にここでもしっかり評価しないといけないようなレベルではないと思っていいかな。スピードタイプではなくパワータイプだしここは違う。

 

⓯チェーンオブラブ SM
精神的にしっかりしていて良い馬だとは思うがここは違う。現状はまだG1でどうこうというレベルには無いかな。長い目で見たい。

 

⓰ウインマリリン SM(C)
精神構造がある程度しっかりしているがあくまでパワータイプでズンズン来る感じの馬。前走のフローラSは強い向かい風でパワーの要求があった所でこの馬の良さが出た。本来はベタに中山のパワー寄りのレースに適性があるタイプだと思う。乗り替わりで強い逃げとか先行を打ってパワーの流れに出来ればチャンスはあるが流石に厳しいでしょう。

 

⓱マルターズディオサ SC
前走はチューリップ賞でしっかり勝った後で反動がある中で3番手でレースに参加してしまいアウト。これは仕方ない。ポテ証明は十分で経験も十分。その馬が一気に人気落ちで13番人気。これはかなり楽になる。この枠だし腹を括ってスッと位置を下げて差しに回るとかなり反発しそうで面白い。馬としては十分評価して良いがあとは鞍上の腕と乗り方次第。徹底先行の馬ではなく過去に出遅れからの差し経験があるのも経験値として心強い。

 

⓲サンクテュエール CM
前走は3番人気に見込まれながら適性的にキツい側のがっつり重いレースでしっかり参加していってしまい6着に負けはしたがよくまとめて来たなという印象。これはベタにディープ産駒が重い所から軽い所に来て苦→楽という臨戦。精神力もあるので紐で面白い馬だったのだが大外枠はやはり良くない。内目の枠である程度レースに参加していって相対性の中で苦→楽の優位性だとか軽さだとか精神力を活かしたいタイプなので大外からだと乗り方が難しい。それでもルメールなので良い意味でがっつりの力技には出ないだろうしそこそこ勝負になるような乗り方はしてくると思う。


【予想】
◎⓬マジックキャッスル
◯❶デゼル
▲❷クラヴァシュドール
△⓱マルターズディオサ
△⓲サンクテュエール

速さと勢いという事で◯デゼルがずっと本命の予定でした。ただ経験値の不安と最内枠という不安から、◎マジックキャッスルの方に信頼を置いたというイメージですかね。マジックは陣営のコメントで「末脚を、、」と出ているのが不安です。去年のカレンのイメージで先行出来た瞬間に好走確率はグッと上がると思います。浜中!!とにかく1ミリでも前に行けよ!!!
▲クラヴァシュドールは桜花賞が終わった時点では反動が出るかなと思っていましたがよくよく考えたら悪くないなという事で人気ではありますが3番手まで引き上げました。本来は△マルターズディオサの方がタイミング的に評価すべきかもしれませんがこの2頭は完全に鞍上の差で優劣をつけました。馬券内にまで持ってくるという意味だとこのタイミングでの田辺は紐の域を出ないなというイメージです。
もう1頭の△サンクテュエールは完全に押さえです。ディープの重→軽の出し入れ、苦→楽、そして大外枠を補うルメール
最後にデアリングタクトですが、印は打ちませんでしたが本命のマジックからは一応押さえますしとりあえず押さえておくという選択肢も悪くはないと思います。自分なりのMで見て評価を下げられるという判断をしましたが規格外に強い可能性も全然残されていますしね。

馬券的には◎と◯の2頭が本命のようなイメージで単勝と2頭軸の馬連フォーメーションで組み立てる感じかなと考えています。
浜中とデゼル!頼んだぞ!