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オークス;予想

2019.5.19 オークス
東京芝2400 18頭
前週はヴィクトリアマイルでレコード。ただ土曜のレースを見ると少し時計が掛かるようになっている感じがする。コースは内が荒れているようで土曜は皆空けている。
全馬が延長臨戦だし隊列もすんなり決まりそうでスロー〜平均ペース想定。ややタフなレース質で上がりは33秒台後半くらいの想定。

【評価】
◎➓カレンブーケドール
○❷クロノジェネシス
▲⓮フェアリーポルカ
△⓫シゲルピンクダイヤ
×⓭ラヴズオンリーユー

【短評】
ポテンシャルの評価だとやはりまだ素直にクロノジェネシスが1番で良いかなと。それに対して100〜120%の競馬をして勝てる可能性がある馬を探したら鮮度持ちディープで精神力もあって臨戦も良いカレンブーケドールという事になりました。1番の魅力は強さの片鱗を今までにしっかり見せてくれている事。1番人気のラヴズオンリーユーは3連勝中だが実際はそんなに強くないんじゃない?という感覚があって、個人的にはすんなりカレンの方を評価出来ました。過去人気薄はほとんど来ていないというデータももちろん知ってますが本命はカレンでいきます!予想をまとめるとカレンの単とクロノとの馬連みたいなイメージです。

 

【個別分析】
❶ジョディー(ダイワメジャー×Monsun) SL
前走が逃げられなかった逃げ馬で激走。今回は逃げられるとしても基本的には要らない。

 

❷クロノジェネシス(バゴ×クロフネ) SL(C) ノーザンFしがらき
前走あれだけ揉まれてコース取りに苦しんだ中で前が開けてからよく3着まで来た。ダノンファンタジーを交わし切った部分は評価したい。ポテンシャルの評価に関してはこの世代ではまだ最上位クラスにあると思うので今回揉まれずに「スムーズな競馬になれば」普通に勝つと思う。負けるとしたら相手に120%の競馬をされた時。ディープ産駒の鮮度とか混戦でのC系の粘りとか。予想としてはこの馬に勝てる馬を探すイメージで組み立てる。

 

コントラチェック(ディープインパクト×Halling) S量 ノーザンF天栄
潜在的なスピード能力が結構あってそれによってスピードっぽい逃げになっているが本質的にはやはりディープっぽくて量がある感じがする。ここ2走の逃げが3〜4コーナーでペースを落としてから直線でもう一段ギアを上げている。インティのような量系の逃げに見える。ただのSの逃げならラップに起伏(コーナーで一旦緩めて最後グッみたいな)があるような逃げという感じでは無いと思う。重めの所しか走ってきていないが個人的には量系のディープだと思っているので東京の軽い所でも対応出ると思う。コメントで逃げ馬を見ながらという言葉が出ているのでジョディーを行かせてという形になりそう。逃げられなかったら即アウトというタイプでも無いと思うし、完全異端臨戦も引いているし初G1の鮮度もあるしリズムも良いし切りづらい。ただ人気ほどの期待値はどうか。

 

❹シェーングランツ(ディープインパクト×Monsun) L(CS) LC 山元トレセン
東京2400替わりは良いのだが内枠は微妙。アルテミスで大外からスーッと差してきておりやはり揉まれずにスムーズな競馬が合う感じ。アルテミスの後の阪神JFの4着は強い内容だがここで馬券内と考えるとやはりワンパンチ足りない。5〜6番手くらいの思い切った先行策とかがあると面白いのだが。

 

❺エールヴォア(ヴィクトワールピサ×ワイルドラッシュ) CS 在厩
前走の桜花賞は逃げ宣言もスタートを失敗して最後方からになって、直線は最内を突いて2着以下とはそんなに差のない7着。アルテミスで完全にC系の挙動を見せているので今回の内枠もOK。逃げ馬の後ろの4〜5番手を取って位置取りショックを掛けて楽を感じながら直線ではしぶとい走りを期待したい。穴としての期待値はあるが高速馬場だと最後は上がりで遅れてしまうと思う。買い要素はあるがあまり大きくは評価出来ない。

 

❻アクアミラビリス(ヴィクトワールピサ×Anabaa) LS グリーンウッド
ダウンだったエルフィンの追い込みは良かったし、交互のリズムで今回軽い所でもう一回後ろに引っ張って爆発力でズドンというのは良いのだがデビューからずっと馬体を減らしているのがキツい。ここは今後のために馬体を増やしてきてもらえればそれだけでOK。馬券的には流石に要らないと思う。

 

❼シャドウディーヴァ(ハーツクライ×Dansili) CS 在厩
前走最内を突いて着差無しの2着。追い出し始めるのが少し遅いかなという印象はある。かなり良い精神力を持っているので格上げでダンチヒ系の人気落ちで激戦になればもう一発に期待しても良い感じはあるがレコード馬場だと速い馬にやられてしまう。あとは単純に前走が広いコース替わりで走るタイミングだったのでもう一発というのは厳しい感じがする。激走後のハーツクライというとNHKマイルのカテドラルがいるが、今回のこの馬の場合は前走でやれる事をキッチリやり切っている。カテドラルの場合は激走はしているがやり「切って」はいない。もう一発があるか無いかはそこに差があると思う。

 

❽ダノンファンタジー(ディープインパクト×Not For Sale) LM量 在厩
前走で底が見えたディープ産駒。鮮度はもうほとんど無くてチューリップ賞のようなダウンで走ってくるような感じになっている。東京2400に変わるのは別に悪くないのだが気性的に大幅延長に対応するのが難しいと思う。延長に対応出来さえすればまとまっているので大凡走というのは無いと思うが人気的にも馬券で買う期待値は感じない。この馬が走ってくるとすればアルテミスのシェーングランツのような感じで最後方まで引っ張って、ゴール前激戦でぐちゃぐちゃになった所を外からスッと差してくるようなイメージ。ただ強気の川田がある程度の位置でレースに入っていくと普通にキツいと思うしそうなる可能性が高いと思う。

 

❾ウインゼノビア(スクリーンヒーロー×フレンチデピュティ) SL(C) 在厩
良い馬だが持続質向き。高速の東京でというタイプでは無い。もう一回言いますが良い馬です。

 

➓カレンブーケドール(ディープインパクト×Scat Dadddy) CS 在厩
新馬でダノンキングリーと着差なしの2着があってこれが内容的にも後ろから差し切る勢いでかなり強かった。2戦目、3戦目でかなりC質を見せており前向きさも感じる。そして初重賞のクイーンCは少頭数外枠でこの馬のCとしての良さは活かせずに強い馬にスムーズに外からやられただけという感じで酌量の余地はある。やや間隔を空けての前走は休み明けの少頭数非根幹で、ゴール前のキレに関してはこれまでのパフォーマンスよりは落ちる。ただこれはむしろC系だとするとボヤけながらもなんとか粘ったという感じで個人的には好感。道中がっつり動いておりかなり馬自身に活性が入っているような感じもする。新馬からの3戦でC系っぽい挙動を見せているので、前走を1つ叩いてリズムと活性をつけて格上げで初G1という臨戦は理想的。同じ鮮度持ちのディープ産駒としての比較ではラヴズオンリーユーよりこっちの方が期待値は断然高いと見る。向こうは良血で緩い所で圧勝圧勝と派手にやってきているヒーロータイプだがまだ経験が浅く裏に脆さも秘めていて、逆にこっちは国枝厩舎でじっくりコツコツ経験を積みながら虎視眈々とここを狙っているようなイメージ。120%の競馬をしてクロノを負かすとしたらこの馬という予想で今年のオークスはいきたいと思う。単は買います。

 

⓫シゲルピンクダイヤ(ダイワメジャー×High Chaparral) SC ワコーFアカデミー
休み明けのチューリップがダイワメジャーの本質としては走り時で、前走の追い込みの2着はダイワメジャー産駒としては違和感がある。皐月賞NHKマイルのアドマイヤマーズも並のダイワメジャーとすると違和感があるのでちょっとこの産駒に関しては注意して見ていきたいなと思う。ダイワメジャー産駒というと精神力はほとんど無くて休み明けの少頭数外枠で非根幹でみたいなイメージ。この馬とアドマイヤマーズはアップで結果を残してCっぽさを見せてきている。休み明けのチューリップで馬体をがっつり減らしながら追い込んで2着、負けたのは本質全開のダウンの競馬になったダノンファンタジー。そして前走は引き続き追い込んで馬群を抜けてきて2着、負けたのはこちらも得意なスピード競馬に持ち込んだグランアレグリア。100%自分の形の競馬が出来たディープ産駒2頭にやられているだけ。かなりの集中状態で2着ではあるもののイメージとしては連チャン期みたいな感じ。今回大幅延長になるが集中状態なので距離はあまり関係なくて、個人的にはダイワメジャーだから2400はどうこうという基準では考えない。この馬を押さえるとしたら集中状態が続いているかどうかの1点くらいの判断基準でいいと思う。あとは他に走れる馬がいるか、この馬に賭けるオッズがあるか。

 

⓬ウィクトーリア(ヴィクトワールピサ×Cape Cross) SL(C) ノーザンF天栄
前走が楽逃げ後に追い込みに回る極端な位置取りショックで3人気1着。ハマっての激走という感じに見えるのでここは反動でキツいと思う。休み明けの2月のレースでがっつり馬体を増やしておりここでグッと成長している可能性はあるのかもしれない。前走はびっくりし過ぎて回顧時点ではあまり評価出来なかったが、冷静に振り返るとあの臨戦で延長で控えた中で差して来れたという事実はやはり認めなければいけない。前走を見返しても馬群で包まれた瞬間に完全に無理なパターンだと思ったがそこから外へ出してからしっかり伸びきっている。ここで走ってくるとしたら連チャンしかないが個人的にはそういうSの激しさは感じられないので今回は軽視する。

 

⓭ラヴズオンリーユー(ディープインパクト×Storm Cat) LM ノーザンFしがらき
3連勝で初重賞、初G1のディープ。新馬戦の走りが軽さがあって1番この馬らしいかなと感じる。どスローからの上がり勝負で適性はやはりそっちにあるのかなと。2戦目で馬体減らしながら短縮で一気のペースアップにも対応しており、多頭数経験こそ無いが多様なレース質の経験はある。ただしここで◎を打つには前走のパフォーマンスがちょっと物足りない感覚はある。もっと軽さを見せての圧勝が良かった。アラレちゃん的なキーーーン!という感じ。そして今回がっつり揉まれ込んだらという不安はあるが高速馬場なら極上のリズムと鮮度で跳ね返してもおかしくはない。前走のパフォーマンス的に「強い!」という印象は無いが、切りづらくて1着でもおかしくはない。ただし不安要素も普通にあるので1人気だともはや期待値はほとんど無いと思うが。

 

⓮フェアリーポルカ(ルーラーシップ×アグネスタキオン) SM SC 在厩
前走東京2000の大外で位置を取れずコーナーで捲って勝ちに出て行って、ゴール前一旦先頭に立って5着にまとめたのはかなり立派。結構強い馬だが今はいろんな要素をバランス良く持ちすぎていて結果的にまとまりっぽくなっている印象。前走のフローラSの考察でも書いたがあそこでまとめてくるのは評価出来る。能力の高い馬が今回人気急落でかなり怖い存在だと思う。2〜3着とかにいても全然おかしくない。中団で運んでゴール前の仕掛けのタイミングを前走より少し遅らせると前がバテた所を一気にさらえるようなイメージ。

 

⓯ノーワン(ハーツクライ×Caerleon) SL 阿見TC
Fレビューで短縮で差しに回ってゴール前は間を割って12人気1着。間を割っているのだがそれまでのパフォーマンスでしぶとさを一切見せていないのでC系では無さそう。前走は激走後のストレスがあって11着。そして吐き出して今回延長で外枠。年明け5戦目で蓄積疲労は気になるが前走が完全な凡走なので今回に関してはそこまで気にしなくて大丈夫かな。良い馬ではあるのだがFレビューのハマり方を見るとこの大幅延長で外枠というのはちょっとベクトルが違うんじゃないかなと感じる。精神力と言うよりは爆発力タイプで単純に短縮の方がが合いそうだし延長外枠で中途半端に動いたりすると良くない。ハーツクライの広いコース替わりでストレスが無いのでハマれば走ってきてもおかしくは無いのだがちょっと取捨が難しい。爆発力は持っているので突っ込んできてもおかしくなく、3連系で手広く押さえる感じなら人気も無いので一応拾っておいてもとは思う。完全な消しではない。

 

⓰ビーチサンバ(クロフネ×サンデーサイレンス) SM SC ノーザンFしがらき
世代上位陣との勝負付けが完全に済んでいるがこの馬自身弱くはない。このメンバー相手に自力でG1でどうこうという話はもうしなくてもいいと思うが着拾いの競馬に徹すれば今回3を拾っても全然驚かない。ストレスも無いので走っても良いタイミングだし人気もがっつり落ちているので3連系で手広くなら押さえても良い。個人的には3連を買わないので馬券的評価は一切しません。2着に来たらただただびっくりします。

 

⓱メイショウショウブ(ダイワメジャー×キングカメハメハ) LS(C)
これが不気味。この馬に関しては格上げで弾かれているし普通のダイワメジャーっぽいので前走頑張った後の格上げとなる今回は普通にキツいと思うが完全異端を引いていて、前走の差す感じもかなりグイグイ感があったので不気味さを感じている。切ります!

 

⓲フィリアプーラ(ハービンジャー×サンデーサイレンス) S(C) ノーザンF天栄
SとかCっぽいハービンジャー産駒で良い馬だがここでの大外は良くない。あと中山でのパフォーマンスがやっぱり良過ぎて延長で緩さのある東京2400でしかも高速馬場でとなるとベクトル的に合わないと思う。良い馬ではあるので前走の15着は最後方からだったし無視しても良いと思う。モズカッチャン的なタイプだとすれば前走は少なくとも馬体を増やしてきてボヤけた感じで凡走して欲しかったが、馬体を減らしてきているしS系のピンかパーみたいな投げ方に見えてしまうのでここでというのはちょっと違うかなと思う。ここで巻き返してくるならLっぽさが欲しいがこの馬にはそれは無い。ある程度流れたペースの内枠でC質を補うようなイメージで道中を運んで直線でSとCを爆発させるような競馬が合うイメージ。

ヴィクトリアマイル;回顧

レコード決着。スプリント戦のようなラップ構成でかなり長い持続質を求められた。前に行った馬は流石にキツかった。

 

1着;ノームコア SC
やはりキレではなく持続質というタイプ。前走も後方から頑張っており走れるタイミングではあったが評価出来なかった。まとまり感もあって堅実に走ってくるタイプなので人気落ちのタイミングで持続質のレースで。

 

2着;プリモシーン SM
これは前が崩れての着拾いという感じでそんなにポテンシャルの評価には繋がらないと思う。今回のラップ構成がほとんど前走と同じで平均ペース以上の持続質戦で力を発揮するタイプ。関屋記念もそう。ただダウンだったターコイズSで崩れている点で評価し切れない。走り時の判断が難しい馬。

 

3着;クロコスミア CS
これは評価出来る。他馬よりも今回のようなレース質が向いているというのはあるがそれでも走れる状態のラッキーライラックを差し返している。本当にゴール前の皆が苦しくなった所で最後抜け出ている所にC質を感じる。逃げればと思っていたがもはや逃げなくても十分やれる良いC系。この後はちょっと危ない。

 

4着;ラッキーライラック SM
走れるタイミングだったしレースが流れて自分のリズムで走れていた中でしっかり勝ちに出て行っての4着。先に抜け出したのと目標にされたような所もあってちょっとキツかったかなと思う。4着というのは微妙な所で、キツい中でよく耐えて4着なのか悪くないレース質で1番人気に応えられずポテンシャルがギリギリ足りていない4着なのか。個人的には1番人気でG1では買えないという判断。G1でも穴の立場ならSの破壊力が活きるかなという感じ。1番人気の王道の乗り方に応えられるタイプではない。

 

5着;アエロリット SM
流石にこのペースで逃げたらキツい。先行した中では最先着でやはりポテンシャルはある。前向きさもあってSが切れているような感じはしなかったので今後も注目していきたいが休み明けで単騎で逃げた後なので次走は逃げられないとキツい。ほぼ確実にペースは落ちると思うので逃げられそうではあるが。

 

6着;ミエノサクシード CM
最後方からのイン突き。この展開だと後ろで脚を溜めてインをロスなく突けばこのくらいは走れる。ここで突き抜ける程のSはやはり無くてまとまっているかなという印象。人気据え置きなら次走ペースダウンで楽に前に行けば面白い。相手なりなので紐で。

 

7着;サウンドキアラ M
がっつり後方まで下げる位置取りショックを掛けて7着。ポテンシャルがこの辺かなという印象。このペースだと前に行ったらキツかったと思うし、鮮度があるとはいえ流石にレース質がキツ過ぎたかな。

 

8着;ミッキーチャーム SM
このペースで前につけていたら仕方ない。阪神牝馬とレース質が真逆なのでこの凡走は気にしない。

 

9着;ソウルスターリング L
この後ダウンでダメならもう厳しい。

 

10着;レッツゴードンキ SM
後方からじゃキツい。今回は前に行くのは前提条件だった。参考外。

 

11着;レッドオルガ LM
これを消せて良かった。キツいレースで自力でどうこうというポテンシャルは無い。この後東京なら苦→楽で。

 

12着;デンコウアンジュ SL
高速適性の無さかな。脚を溜められなかったのもキツかった。

 

13着;サトノワルキューレ LC
ここまでがっつりの持続質戦ではキツい。闘争心というタイプでは無いので優しいレース質の所で。

 

ヴィクトリアマイル;予想

2019.5.12 ヴィクトリアマイル
東京芝1600 18頭
前週は土曜に雹が降ったがベースとしては今開催は高速馬場。土曜にはレコードも出ている。平均ペースで上がりは33秒台前半くらいの想定。内外はフラットで内も問題ない。

【予想】
◎⓭サトノワルキューレ
◯❽デンコウアンジュ
▲⓮レッツゴードンキ
△⓯カンタービレ
△⓫アエロリット
×⓱サウンドキアラ
短評;先行馬が多く前に圧が掛かる展開になりそう。ラッキーライラックのS、ソウルスターリングの量、(走れる状態なら)アエロリットの圧、そこにクロコスミア、ミッキーチャームらもいて、アエロリットが崩れた場合は前がグチャグチャになる所まで考えられる。そうなると基本的には外から差してこれる馬から狙っていきたい。サトノワルキューレデンコウアンジュカンタービレあたりがそれ。そして苦→楽で前で唯一?安定しそうなレッツゴードンキは評価したい。サウンドキアラは鮮度込みで一応評価。

 

アマルフィコースト(ダイワメジャー×High Chaparral) LM グリーンウッド(4/23)
2走続けて二桁人気での激走。前走もスロー前残りで評価に値する内容ではなく、激走後の格上げで最内枠は普通にキツい。走りにSっぽさとか前向きさはあまり感じられず、ただ漫然と自分の分を走ってきている感じ。あり得るとしたら位置取りショックを使っての単騎スロー楽逃げくらい。

 

❷レッドオルガ(ディープインパクト×ダンシングブレーヴ) LM ノーザンFしがらき(4/19)
坂コース凡走後の東京替わり。前走の7着も0.1差なので気にする必要はない。東京新聞杯の2着は今回と同じような臨戦に見えるがその前走のターコイズSでHペースを最後方から追い込んで届かずからのややペースダウンを先行する解放があった。走りに前向きさはあまり無くて相対性の中で着順の上下があるタイプ。自力で勝ちに出て行ってという強さは感じられない。前走の阪神牝馬がどスローだったので今回はペースは上がるはずで簡単には先行できないしもし先行したら同距離での逆位置取りみたいな感じになって苦しいと思う。そうなるとこの馬自身がいくら得意の東京替わりとはいえ今回は楽を感じない局面。まとめて走ってくるがワンパンチ足らず5〜6着のイメージ。がっつり人気するようなら思い切って切ってもいい。多分そんなに強くない。

 

❸クロコスミア(ステイゴールド×ボストンハーバー) CL(S) 外厩情報無し
前走逃げられず直線で馬群でモゴモゴしながらもしぶとく伸びてくる所を見せて0.1差の5着。エリ女で逃げて2着があるようにスローで逃げた時のポテンシャルはそこそこある。Sっぽさはあまり無くてマイルでスピードを活かしての逃げというタイプでは無いので本質的には違うかなと思う。だとしても今回逃げたら怖いという一点。戸崎への乗り替わりで、エリ女の逃げの激走を見て戸崎が「逃げ」という選択をしたとして、もし逃げられたらきっとスローに落とす乗り方をするはずでそうなるとかなり手が合いそうな感じはする。直線は早めから追い出してしぶとくという乗り方も見える。押さえるかどうか微妙な所。

 

❹ノームコア(ハービンジャー×クロフネ) LS(C) ノーザンF天栄(4/20)
前走は前々走の出遅れに続いて出負けで先行できず。直線はインを突いて馬群でモゴモゴしていたが最後は良い脚で突っ込んできて0.2差の1人気7着。出遅れと出負けが続いておりS切れの心配もあるかもしれないが前走のゴール前の活力を見ればそこの心配はまだ大丈夫かなという印象はある。今回短縮。先行できれば逆ショッカーで苦→楽でエリ女5着くらいのポテンシャルは期待できるのだが、単純に短縮でペースアップになってしまい先行はキツいかなという印象。差し競馬になるとそこまでの前進は期待できず6〜8着くらいのイメージ。フローラSみたいな競馬が出来れば理想。

 

❺メイショウオワラ(ディープブリランテ×タイキシャトル) SC 外厩情報無し
阪神牝馬は完全に反動。前走はスローからの瞬発力戦で合わないのとシンプルに足りていない。うずしおSのように後ろに引っ張ってやるとそこそこ爆発力を発揮するタイプで精神力も多少ある。前走先行しているのがミソで今回同距離だがペースアップが予想されており差しに回れる。早い上がりよりはパワーとか持続質向きなので高速馬場の東京という面は不安。それでも差しに回って消耗戦になればという可能性はある。個人的には流石にそこまで印は回せないかなという感じ。

 

❻ラッキーライラック(オルフェーヴル×Flower Alley) S量 ノーザンFしがらき(4/19)
中山記念がSの強い先行競馬でかなり良い内容だった。前走の阪神牝馬は短縮だったがスローでペースは寧ろ落ちている中で差しに回って0.2差。スローを差し届かずで交互で今回◯のタイミングとかっていう事ではなくて、いかにこの馬のSの強さを活かしてやれるかどうかが重要だと思う。馬群で折り合って脚を溜めて直線で解放するっていう馬ではなくてとにかく気分良く行かせてしぶとく残すというタイプの馬。そうなると中山とか阪神内回りのようなコース形態がベストだし乗り方も噛み合っての中山記念2着という事になる。クラシックの頃の王道の競馬のイメージは今は捨てるべきだと思う。直線の長い東京替わりで広くて平坦だとこの馬の今の良さは活きない。凡走後で位置取りも掛けられて走れるタイミングではあるのだが鞍上がこの馬の事を分かっているかどうかの面とコース適性の面で重い印はどうかなと思う。陣営のコメントを見ると前走初めての揉まれる競馬で結果が出なかったので今回は巻き返したいとの事である程度積極的な競馬にはなるのかなという印象。逃げたりしたら凄い強そうだが今回は先行馬が結構多いので仮に先行しても単騎で離した先行とはならずに他馬と一緒に折り合ってしまって結局直線の瞬発力勝負に巻き込まれてしまうと思う。

 

❼ミッキーチャーム(ディープインパクト×Dansili) SM 外厩情報無し
秋華賞の平均ペースでの逃げでアーモンドアイと0.2差というのは輝く。凡走した中山牝馬は多分秋華賞の反動で間隔が空いているのに馬体をがっつり減らしてきての凡走なので一応酌量の余地はある。輸送に失敗したという話もある。前走の阪神牝馬は先行して4人気1着。スロー前残りを利したように見えるがこれが逃げての結果なら強くないと判断してもいいと思う。実際ゴール前の走りには余裕が見えて、まだこれが精一杯では無いような感じ。川田としてはここは完全に逃げのカードを使うべきタイミング。逃げた時のことを考えれば押さえはしておいた方が良さそうな感じがする。戦績的には高速馬場よりはパワー向きだがこのタイミングでの人気落ちは気になる。

 

デンコウアンジュ(メイショウサムソン×マリエンバード) SM 外厩情報無し
ここ最近馬が変わってきているのか差し脚に安定感が出ている。前走福島であそこまで離して圧勝出来るのはちょっと違和感を感じるくらい。3走前のターコイズSで内を強襲している所も多様性を感じさせてくれて好感。2年前同じ臨戦で穴をあけているように短縮で東京マイルに向かうのは良い。ペースアップを差しに回って外からズドンという競馬でどこまで届くか。前走4人気1着で一応激走しているが圧勝だったし馬が変わっている可能性を感じているので前がキツくて差しが決まる展開になればチャンスはあると思う。リズム良く完全異端臨戦も拾えており穴ならコレかという印象もある。ただし全くダメな可能性もあるので買うとしても紐的な感じかなと思っている。

 

❾プリモシーン(ディープインパクト×Fastnet Rock) SM ノーザンF天栄(4/24)
前走がスプリント戦くらいの超Hペース。休み明けで馬体を減らして出てきて中山マイルの超Hペースを走った単純な反動は気になる。かなりまとまっていてどこにも振れていない感じのディープ産駒なので先行布石からの差しみたいな何かしらのオプションが欲しい。ペースは前走より落ちると思うので先週のトオヤリトセイトのようなまさかの先行策があったりすると面白いかもしれないが流石にここまでずっと差しで走ってきている馬をここで先行させることはしないと思う。オプション無しの普通の差し競馬だとG1でどうこうという感じはしない。2人気なら普通に嫌いたい。

 

➓ミエノサクシード(ステイゴールド×A.P.Indy) CM ヒイラギawaji(4/18)
軽い所でも走れるけどC主導っぽいステゴ産駒。前走はスローである程度位置を取れて展開の流れに乗った中でしぶとさを活かして3着という感じ。相手なりな所があって穴で面白い馬だが今回は流石に要らないかな。

 

⓫アエロリット(クロフネ×ネオユニヴァース) SC ノーザンF天栄(4/18)
これは判断が難しいがマイルCSと前走の海外でがっつりリズムが悪い状態では手を出しづらい。ただ前走ががっつりの重馬場であったことで酌量の余地はあって、昨年の安田記念2着のポテンシャルがあればここでスコンと走っても別におかしくは無い。高速馬場への適性もある。精神力もあるが巻き返し実績もあってここで闇雲に切る必要もないかなと思う。

 

⓬ワントゥワン(ディープインパクト×Falbrav) LC 外厩情報無し
昨年の夏はかなりしぶとい走りを見せていたがここ最近はリズムを崩している。母父ファルブラヴの影響でしぶとさはあるのだがその分ディープの量とか軽さが削がれているようなイメージ。活性化もなくここは静観。リズム戻るまでは手を出さなくて良い。

 

⓭サトノワルキューレ(ディープインパクト×Roi Normand) L(S) 外厩情報無し
こっちの方が坂コース凡走後の東京替わりで期待値がある。上がり最速も出しているし走りからも活力を感じる。揉まれたくないので外枠も良い。先週のケイデンスコール みたいなイメージで前がやり合って激戦になった所を外から差してくる形で。マイナス要素がほとんど無く人気的にも評価は必要。

 

レッツゴードンキ(キングカメハメハ×マーベラスサンデー) SC SM 外厩情報無し
前走高松宮記念で最後方からイン突きでかなり苦を味わいながらもしぶとく出てこようと頑張って0.3差。陣営のコメントからは大幅延長で折り合い面の心配、ケアをかなり感じる。ということは馬群に収めたいというのもあるだろう。出たなりの位置で折り合って直線に賭けるとの事なので普通に考えれば1200からの延長でペースダウンなのである程度の位置を取れるはず。逃げたい馬達を行かせてその後ろの5番手くらいで馬群に収める形になると予想。そうなると前走馬群で苦を味わってからの延長を先行する位置取りショックになり苦→楽になる。ここまで成立すれば好走する条件は揃っている。ポテンシャルも問題なく足りている。本格化してからだと初めて高松宮記念を凡走してからこのレースに向かうので臨戦的にも期待出来る。鮮度面はとっくに無いので気にする必要なし。ここまでの人気落ちは久々で一気にレースから消えているのでそれも込みで魅力的。

 

カンタービレ(ディープインパクト×Galileo) SM 在厩2戦目(前走が吉澤S–WEST)
S主導のディープ産駒でオークスだけはがっかりだがその他は全て良い内容。ローズSをかなり楽に勝ってからの延長を控える逆位置取りで追い込んで3着に来るのはやっぱり強い。前走の阪神牝馬はただ回ってきただけで軽い凡走。デムーロらしい前哨戦で前走を叩いての本番になる。ペースアップが予想され、秋華賞の時のように追い込みに回ったりするとデムーロのS付加も込みで爆発力が増すので侮れない。上積みに期待。なんとなく中団につけてしまうよりは下げる位置取りショックを期待しての印。要するに不確定な位置取り込みの評価なので軸にはしづらい。

 

ソウルスターリング(Frankel×Monsun) L 山元トレセン(4/03)
7ヶ月の休み明け。完成度のアドバンテージはとっくに切れていて、厳しく現状のポテンシャルでの評価をしなければいけない。そう考えると牝馬戦線に戻してきた昨年のVMの5人気7着とかクイーンSのディアドラと0.5差あたりが妥当なラインなのかなと思う。そこをポテンシャルのラインとして、タイミング的には休み明けでこの馬は完全に走れるタイミング。藤沢×山元トレセンもあんまり見ないなと思ってデータを見てみたが特に問題は無さそう。外枠も文句無しで逆に内だとキツかった。走れるタイミングだとしても個人的にはやはポテンシャルが足りていないという判断になる。武豊に乗り替わりで普通に王道の乗り方でポテンシャルでの勝負に持っていくと思われるのも現状はキツい。かといってこの馬としては溜めて溜めて他馬の破綻待ちというタイプでも無いのでどう乗ってもキツいかなと思う。

 

サウンドキアラ(ディープインパクト×アグネスデジタル) M 外厩情報無し
完全に初重賞。1000万下でずっとモタモタしていたがやっと勝ってのいきなりのG1。かなりまとまった戦績で走りを見てもまとまっている感じ。1年前に重馬場で急に圧勝しているのを見ると何かしら変化があると反応するような馬なのかなという印象。鮮度ピチピチなので内枠でも全然問題なかったがまあ外枠でもそんなに悪くはないのかなと思う。一気の格上げで頭数も大幅アップで今まで走っていた競馬の質とガラッと変わるのでそこへの反応だけ。その状態でも一応高速馬場の東京というのはどちらかと言えば合う方だと思うので全くのギャンブルという訳でもない。前走で高速馬場の京都で好位から33.2の上がりを出しているのは今回の馬場ともリンクするので魅力。リズム良い状態のディープ初重賞で異端性もかなりあって期待値はある。

 

⓲フロンテアクイーン(メイショウサムソン×サンデーサイレンス) CS SC CM 在厩2戦目(前走がジョイナスファーム)
かなりしぶとくて良い馬。セカンドクラス感はあるが府中牝馬でディアドラ、リスグラと0.1差があったりしてポテ証明としては十分だと思う。CSとかSCまでは分からないけれどC質はある。前走差して着差無しの5人気1着でやっちゃった感じになっているが別にそんな事はないかなと思う。ただ東京マイルで大外枠に入って短縮で長い直線で外から自力でというタイプではないのでその点でやや評価は下げるかなという感じ。