【個別分析】
元々G2向きのフィジカル優位なG2大将的構成。
そこに前走のマイルG1の厳しい経験も保有しての格下げ+延長、立場的にも臨戦的にも走りやすいタイミング。
ここに逆張りするなら相当の覚悟と根拠が必要。
近2走は少頭数+スローでドンピシャの条件。
瞬発力、トップスピードという明確な武器を持っているのは魅力的だが今回の条件が向いているとは言えない。
個体評価的に条件が悪い方に転ぶここは評価を下げるのが基本線。
サリオスの22毎日王冠のようにG1連戦からG2へフワッと格下げとなり、G1でワンパンチ足りなかったフィジカル系が跳ねて好走出来るタイミング。
ただ札幌20の多頭数内枠となると、金鯱賞や毎日王冠のような単調で単純なフィジカル戦よりタフさを求められる。
少頭数の東京18共同通信杯を圧勝して、格上げ内枠替わりの皐月賞で凡走するのがこの馬の本質。
格下げの解放感(と鞍上)を重視して押さえるか、個体の質を重視して評価を下げるか、微妙なライン。
格上相手の多頭数内枠は合わない。
精神的に投げ出すレースが続いているので、こういう格上げ質のタイミングは嫌っておきたい。
逆に明確に相手弱化の少頭数外枠のような条件での巻き返しに期待。
秋天→JC→ドバイという事でダノンベルーガと似たローテーション。
これも久し振りのG2への格下げ戦で着順をまとめるには絶好のタイミング。
ただ海外からの短縮になるのでダノンベルーガ比で今回の追走に苦を感じやすいのがネック。
基礎体力が豊富ではないので連続好走が難しく、休み明けベストの個体。
その休み明けの中山記念を好走し、直後の大阪杯で大幅に馬体を減らして明らかにデキ落ちという凡走。ここの4人気7着は酌量出来る。
そして今回が凡走後+休み明けの格下げ戦。外枠はマイナスポイントだが人気以上の走りに期待出来るタイミング。
ただ勝負掛かりの仕上げならテン乗りの浜中というのは無さそうで、このレースへの本気度という点は気になる。
上がりが掛かるタフな持久力戦向きの牝馬。
前走のドバイのレースはドスローの瞬発力戦なので適性的に真逆。
洋芝で一定のパワー要求のある札幌に変わるのはプラス。前向きさもしっかりあるので短縮も問題ないタイプで、精神力があって馬群で我慢出来るので内枠ベスト。
好走するジャックドールを飲み込めるほどのスケール感はないが、条件がこの馬にとって良い方に転ぶので紐で評価して良いタイミング。
G1だと最大限上手く乗っても掲示板が限界という能力イメージ。
休み明け+格下げ戦でバリバリ能力を発揮して来るような淡白な個体ではないが、こういうG2〜G1.5クラスの混戦で内〜中枠で人気がないなら押さえておいて良いタイプ。
どのみち地力でどうこうするタイミングではないので、馬券内に食い込むには他馬の破綻が必要条件になる。紐で。
上がりが掛かるパワー質のレースの内枠、叩き2戦目となる臨戦、精神力+パワーという構成のこの馬にとって良い条件が並ぶタイミング。
チャートの大きさ的にもこのメンバー相手に能力が明確に足りているとは言えないので、自身でキャリアハイレベルの跳ね感を出せるかどうかが鍵。条件は揃っているが。
条件戦からエネルギーの充実度を感じさせる極上のリズムで駆け上がってきた個体。
G1の壁すら越えられるかどうか、という挑戦となった大阪杯で大幅に馬体を減らして出てきてしまいエネルギー切れを露呈。
最大限上跳ねしている最中の状態で中山記念2着なので基本的にヒシイグアスよりは下の能力判定。
オッズが付いているので押さえておいても損はないと思うが、リズムを打ち切られた後の始動戦となるので様子を見たいというのが本音。
【評価】
◎ジャックドール
◯ウインマリリン
▲ヒシイグアス