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2023 安田記念 予想 

【個別分析】

ダッシュ力こそないものの、速いペースを追走してそこからさらに末脚を使えるフィジカル能力、そして補完の精神力もこの路線ではトップクラス。古馬マイルG1未勝利なのが信じられない。

3歳秋に毎日王冠マイルCSの連続好走で短期的なストレスへの耐久を見せたが、あれはこの馬の元々の耐久度の高さに加えて3歳という中長期ストレスの薄さ、鮮度の恩恵もあった。

海外や1200、1800等、マンネリにならないように上手く使われてはいるが、3歳時より鮮度の恩恵が薄れて耐久度が落ちているであろう中での前走のマイラーズC差し切り1着は余計。

個体としてはかなりのレベルだが1人気でがっつり単をという評価は難しい。

 

 

 

先行力とパワーで牝馬相手に横綱競馬をという前走の形がこの馬のベスト。

牡馬混合になってフィジカル面の強みが相対的に薄まるため上積みは期待出来ないタイミング。

昨秋のマイルCSの時のように自力でどこまでまとめられるか。

 

 

 

この馬を強いと思ったのは新潟2歳Sが最後。

早熟っぽくて完成度が元々高かった馬で、富士Sを自力で勝ち切るのがこの馬の能力の真ん中と見ている。

人気落ちや差しへの位置取りで跳ね感を出したいタイプが見事にハマったのが昨秋のマイルCS

展開利があれば勝ち切れる完成度はあるので完全に消しという訳ではないが、積極的に買いたいとは思わない。

 

 

 

デビュー以来2000mしか使われていない中での初のマイル挑戦。

ここまで見せている挙動から基本的にはG2大将というイメージなので短縮マイルG1で強さを見せてくるイメージは薄いが、初の距離で新味を見せられたらお手上げ。

 

 

 

対応力は高くないし、チャート的にも小さいのでイクイノックスやドウデュースのように安定してどんな条件でも、というタイプではない。

基礎スピードはありつつ、牝馬らしく精神力と瞬発力があるのでスロー寄りになって瞬発力が使える条件になれば良い仕事が出来る良質馬。

前走よりはペースが上がって肉弾戦になりそうなのでこの馬の良さは活かし辛い想定。

自力で連勝して来る個体イメージではないのでここは軽視してみる。

 

 

 

高速馬場のスピード勝負で勝ち切れるタイプではない。

昨秋のマイルCS4着の内容が濃く、格上げで頭数が増えたりペースが上がったりしてレース強度が高まった時に精神力とパワーが活きるという個体。

前走より相手は強くなるが条件設定が好転する中での人気落ち。

 

 

 

ここ2走の内容が濃くて馬柱の見た目以上に「成長、覚醒」のようなものを感じる。

昨年の1番人気だが今回別路線チックな雰囲気があるので、既存路線に対して風穴を空けるイメージならしっくり来る。

 

 

 

パワーとスピードで押すフィジカル系。ジャックドールと同じように精神力<フィジカルというG2大将的な個体イメージ。

格下げ戦でも柔らかい体力寄りの条件(AJCC)より、高速馬場や短縮の硬い条件(マイラーズ)で。

 

 

 

VMの時にも書いたが体力がついた分中途半端になっている。

高速馬場の東京1400がかなり合いそうな軽いタイプ。

 

 

 

VMなら逃げで牝馬相手に異質な形をぶつけられたが、牡馬相手の安田記念で前に行ってしまうと肉弾戦に巻き込まれるのでかなり辛い。

自身より弱い相手にフィジカル能力でゴリ押すタイプで、格上相手との肉弾戦を耐えてさらに、というような精神構造は持っていない。

 

 

 

シャンパンカラー

3歳の安田参戦という事でシュネルマイスター同様、前走激走の短期ストレスは耐えられるタイミング。

ただNZTと京成杯の内容を見る限り自力で抜けているという印象はなく、NHKマイル前によっぽど成長したか、道悪の追い込み決着のバイアスのおかげ、という風に映る。

強い馬が短期ストレスを耐えて、というタイミングなら買うがそことはちょっとズレる。

 

 

 

レッドモンレーヴ

精神力<スピードというフィジカル主導タイプ。

軽い1400ベストで、ここへの条件替わりが苦しいタイミング。

 

 

 

ウインカーネリアン

セカンドクラスのスピード先行馬。肉弾戦のマイルG1だと厳しい。

 

 

 

ダノンスコーピオ

昨春のNHKマイルのように外からスムーズにというタイプ。

スピードより体力に寄っており、混戦で前が破綻するようなレースで自身は揉まれずに展開利を得て雪崩れ込む形で。

前走の内枠は厳しかったが、今回も6番枠だと展開利を得る位置にいるのは難しそう。

 

 

 

ナランフレグ

宮記念を勝ち切った後だった昨年の映像を見ると、もちろん多少は疲労もあったのだろうが明らかに距離が長い止まり方。

明確に買えるだけの根拠はないが、馬群は問題ないタイプなので今年は内枠から距離ロスを抑えて乗れば3着はあっても良いのかな、という程度。

 

 

 

マテンロウオリオン

精神力はあるが基礎能力がセカンドクラスという馬で、前走のように単純なスピード比べでは強みである精神力を活かせないので厳しい。

内枠でロスなく回って精神力を活かして競り合いながら馬群を抜け出す形が出来るタイプだが最内枠を引いた昨秋のマイルCSは外伸び馬場に泣いた形。

今回は外枠だが馬場が外伸びっぽいので上手く乗れば好走して来るだけの精神構造は持っている。

ここ3走の自身の挙動は悪くないので大きな展開破綻があれば3着のチャンスはある。

 

 

 

ドルチェモア

NHKマイルからの参戦なら鮮度が高いのでシュネルマイスターのようにリズムがあった方が良い。

ここで逃げたとしても足りるとは思わないのでこれは軽視。

 

 

 

カフェファラオ

ダート馬の中では精神力があるタイプ。

全くのノーチャンスで2年連続で出て来るとは思えないクラスの馬なので不気味さがある。

調教師のコメントで「重馬場になればチャンスはある」とあるので本当に単純に道悪狙いだったのならそれまでだが。

昨年のこのレースは芝でも苦労する事なく追走は出来ていたが、直線の上がりのスピードに限界があったという見方。

トップスピードを問われない消耗戦なら、という感じか。

 

 

 

【評価】

◎イルーシヴパンサー

◯ソウルラッシュ

▲シュネルマイスター

マテンロウオリオン

ナランフレグ