最強競馬ブログランキングへ

有馬記念;回顧

12月23日(日)有馬記念

中山芝2500 16頭 Mペース

キセキが逃げてそこまで緩みのないフラットなペースに。ペースによる有利不利は特に無かったかなと。


1着;❽ブラストワンピース LS 量 3人気1着 ⑥⑥⑦④ー①(35.7) 

鮮度は確かにあった。異端性もあった。蓄積疲労やストレスも無く臨戦としては確かに悪くなかった。体力と量が豊富な馬で今回は追い込みから前に行く位置取りショックを仕掛けてそれを活かし切ったレース。有り余る体力と鮮度に物を言わせて軽いノリで捲っていき、直線でも他馬との関係性なんて全く無いですよという感じでドーッと走り切った感じ。「レイデオロ?知らん知らん。」という感じ。新潟記念のような追い込みよりは今回の前目とか捲る形の方がこの馬の良さ(ポテンシャル)は活きると思う。この結果を受けると菊花賞でも前目で競馬していれば連対していたくらいの実力かなと思う。今回は前に行った陣営の判断が素晴らしかった。今日のような重めのレースなら前目で体力を活かす形。軽めのレースなら上がりも出せますという幅を示した。本質がどっちかというよりも現状はどっちのレースでも対応できるこの馬なりの形を持っているという事で。


2着;⓬レイデオロ SM 1人気2着 ⑨⑨⑨⑧ー②(35.4)

全く文句のないレース。鮮度持ちのモンスターに勝てなかっただけ。崩れる要素がやっぱり無かったよねという感じ。去年のJC(シュヴァルグラン)もそうだが相手が100%以上のレースをすると負けるけど自分は基本的には崩れませんよというタイプ。


3着;⓯シュヴァルグラン SC 9人気3着 ⑬⑪⑪⑩ー③(35.5)

スタート後そんなに出していく素振りも見せず馬なりで後方からになった。延長で後ろからになる逆位置取りで差して来れたのは強い。Sが無いと出来ない。直線で馬群に入ってから摩擦ある中をグイグイ伸びていく感じもかなり良い走りだったと思う。去年のJCを勝った先行押し切りの競馬と全く違うレース振りで3着まで来れたのはシンプルにまだ衰えていないポテンシャル(元々持っているS質とC質)を感じた。ただ歳を重ねて一応下降線には入っていると思うので極端なL化等には注意して見ていきたい。休み明けの頭数減ダウン外枠とかで軽く負けている内はまだ大丈夫。


4着;⓫ミッキーロケット SM 8人気4着

積極的に前につけたのはかなり良かった。やはりキレる馬では無く体力系のズブい馬で、位置取りも追い出しのタイミングも重い消耗戦のレース質も完璧だった。この4着はシンプルにポテンシャルの限界。完璧なレースだったので3着というご褒美をあげたいくらい。力はあるがG1の一線級相手だと他馬の破綻がないと厳しい。


5着;⓮キセキ LC(S) 2人気5着

後半から離して単騎逃げの形に。楽に逃げさせてもらっており展開はこの馬に優しくなったが5着に沈んだのはまず疲労。かなり大飛びの馬だが何回もコーナーを回る今回のレースでも器用に走っていた。ただこれは単騎逃げだったからかなとも思う。川田も小回りコースで逃げるにしても揉まれたくはないと認識していたから離したのかなと。ゴール前までかなりしぶとく粘っており、簡単に疲労負けしなかった所は評価したい。


6着;❻サトノダイヤモンド SC→SM→LC→SC(今回) 6人気6着

まずは無事?完走出来て良かった。今回は決して凡走では無く直線で内を突いて精神力系のオジュウとモズを馬群内でしっかり差して来ている所は本当に良かった。能力的に今はこれが限界だったが最後にこの馬の3歳春の頃の輝きを再び見せてくれたような気がする。素晴らしいレースでした。応援していたファンの方々はプライスレスなラストランを見れたのではないかと思います。キタサンブラックの引退レースより個人的には感動しています。現役生活お疲れ様。良い種牡馬になって下さい!


7着;⓰サクラアンプルール CM CL 15人気7着 ⑬⑭⑭⑫ー⑦

最後方から大外回して最後しっかり伸びて来て7着。内枠でもう少し前目につけられていればやっぱり3着あったかな、もったいない。ただ今回の走りでしっかり7着に来ているというのはやはりL質とかまとまり感を示しておりガツガツのCではない事を見せていると感じた。体力もしっかり示した。バランスの難しい馬で、ガチのG1にアップで挑んで来た!内枠!→イコール本命では無く、体力を活かせるレースでダウン質のある程度優しい条件の内枠とかの方が走り易いのかなと思う。


8着;❸モズカッチャン CL 4人気8着 ⑥⑥④④ー⑧

好位の内をロスなく回って来て直線も一応馬群の中で悪くないレース運びだった。ただ直線に入ってから全く粘れなかった。実際馬群のポケットみたいな空間に1頭だけ入っていて馬体を併せられていないのは事実だが仮にがっつり併せていてもそんなに変わらないような負け方だった。がっつりの牡馬混合G1でしっかり中団前目につけてレースの中にしっかり入っていたため極限の力を試されたのかな。そしてその極限を試されると全てを跳ね返せる程の精神力や闘争心が現状のこの馬に無かったという認識でいいと思う。優しくなった負け方。次のダウンとか多分普通に走ってきそう。新生ハービンジャーはいつかこうなって来るのは覚悟していたがいざそうなると悲しさとか寂しさがある。


9着;❶オジュウチョウサン SC 5人気9着 ③③②②ー⑨

直線前半のミッキーロケットと馬体をがっつり合わせた所で一度置いていかれそうになった所から差し返しているのが凄い。流石に相手が強過ぎたがかなりのしぶとさは見せてくれた。単純にミッキースワローとかマカヒキに勝っているとかそういう事で評価するのでは無く一線級に対して怯まない精神力を評価したい。今回は鮮度とか異端性も込みでこの馬の全力はほぼ出せていると思うのでしぶとさを活かせるレースならG3くらいならやれるんじゃないか。


10着;❹マカヒキ SC(弱) SM ⑨⑨⑨⑩ー⑩

道中ずっとインである程度の位置は取れておりレース運び自体には問題が無かったと思う。直線ではこちらの注文通り?しっかりインを突いてくれた。多少の精神力は見せてくれたと思うが札幌記念の一瞬の脚とは全くの別物に見えた。そう考えると物理的な距離の問題か馬体が増え過ぎてたのが原因か。もう一戦見てみたい。


11着;➓ミッキースワロー S 体力 ⑯⑯⑯⑯ー⑪

JCと同じく最後方から大外ぶんまわし。届くと思ってやってるのかよく分からない。今回は直線向いた時に追ってからの反応が悪く、多分活性化不足で馬に活力が無いように見えた。かつてのグイグイ感が全然無く深刻化する前になんとかして欲しい。かなり体力豊富で良い馬なので。


14着;❺バフォーマプロミス LC ⑪⑪⑫⑫ー⑭

このレースでこの馬を買うとしたらC系だと見ている場合で、そうなるとこの+10キロでは評価をしっかり下げたほうがいい。+10キロを良い意味で捉えるならこの馬を優しいステゴでL優先のLC系だと見ている場合であって、そうなると格上げ頭数アップの内枠はキツ過ぎて買えない。改めて馬体重は大事ですね。

スタートかなり良かったのだが意図的に下げていった感じ。同じ後方でも宝塚の時とは違ってしっかりコントロール下に置いての後方。そもそも今回が叩きのレースっぽく思える。不可解な馬体重と意図的に下げた位置取り。ここ2年くらい極端な後方から差すレースもしていないので今回は勝つ為の位置取りでは無いと見る。あとは極端な位置取りショックで差して来る為のSの無さも感じた。次走ダウンになると思うが前に行く位置取りを掛けて苦→楽で走ってきそう。

 

 

要所要所に良いポイントがあり全体的に見応えのあるとても良いレースでした。ただしスワローやパフォーマあたりは少し残念に感じました。

ブラストワンピースは幅を示してくれたので来年以降期待感を持ちつつ成長してどんな馬になっていくのか見守りたいです。精神力のあるチャンピオンタイプでは無いので量を武器にどこまでやれるのかという感じですかね。