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2024 札幌記念 予想

【予想】

 

札幌自体元々コーナーは緩いが、Cコース替わりでコーナー角が更に緩む+内が使える馬場状態になる。

良馬場なら2021ソダシ、2020ノームコアの年のような11秒台後半あたりの4ハロン持続質戦になりやすい舞台設定。

 

オークスからの短縮だったが2走前がマイルG1でスピード経験の担保があった2021ソダシが逆ショッカー的に先行して押し切り。

春天からの短縮で2走前以前も道悪のAJCC菊花賞という長い所からの臨戦だった2019フィエールマンが外を回して差し届かない(1人気3着)というのが象徴的な所か。

 

頭数が少なくてもある程度「忙しさ」への対応が出来る事、中速スピードの持続性能がある馬が合うレース質。

 

昨年は稍重発表だったものの洋芝の稍重は字面以上に重く、道中も緩い流れでパワー+瞬発力性能が求められるレース質だったので上記の舞台設定からすると逆ベクトル。

 

 

プログノーシス

基礎スピード能力の高い、軽くてキレるタイプのディープ産駒ではなく、タフな馬場でパワー+瞬発力を使える中速パワー寄りのタイプ。昨年の道悪札幌記念と洋芝の香港での走りがこの馬の本質。

地力のレベルが高い事は前提とするが、今年は良馬場になるので昨年よりは簡単ではないよね、という扱い。スピード持続性能に優れた適性的に向いている他馬に対して地力でどこまでやれるかというレース。

 

 

シャフリヤール

ダービー馬という字面のイメージほどは瞬発力に寄っていない。BCターフ有馬記念で見せたようなコーナーから持続的な脚を長く使うような持続質戦向きの個体イメージ。

馬群で揉まれる形にも強いし、本質的には基礎スピードも持っている馬なのでこの舞台はかなり合う個体だが、問題は近3走が全て2400以上のレースで、冒頭で書いた忙しさへの対応が懸念される事。

良馬場の札幌記念の内枠はかなり合うが、この臨戦過程で対応出来るかどうか。

 

 

ジオグリフ

スピード持続質戦の大阪杯で0.3差の5着。道悪の安田記念で瞬発力寄りになって0.5差の6着。大きく凡走しない代わりに条件が変わっても着差が変わらず掲示板前後を繰り返す所謂均衡状態。

適性的に大幅にどこかに偏った馬ではなく、それなりの持続力と瞬発力と摩擦への適応力を持った、器用でまとまっているタイプ。

大阪杯安田記念という短くて厳しいレースを経由しての臨戦で忙しさへの対応はクリア出来る。内枠も合うし、G2への格下げ戦も悪くない。ただどうしても均衡状態なので上限が3着、基本的にはそれなりに好走してまた掲示板というイメージ。

 

 

ステラヴェローチェ

ジオグリフと似たようなリズム、臨戦過程だが個体的にこちらの方がダウン向きに振り切れているかな。自身より弱い相手に対して個体能力を振りかざすような大味な競馬が合うタイプ。

イン前の忙しくて摩擦のある所からひと呼吸置いた外からの差しで、ダウンを利してある程度躍動感を持って差し込んで来るイメージ。

ただその形だと同型のプログノーシスよりは下で、ジオグリフとは違う理屈で3〜5着に雪崩れ込むイメージ。

 

 

ノースブリッジ

1800だが重馬場のエプソムC、冬の荒れた馬場状態のAJCC、洋芝の稍重香港で好走しているように、スピードの限界値が明確にある低速持続質タイプ。

毎日王冠秋天ではスピード負け、AJCCと同じ中山2200でも9月で野芝開催のオールカマーでは好走出来ていない。

良馬場の札幌記念はかなり微妙な所。雨が少しでも降ったり、良馬場でも馬場が柔らかくタフ寄りのコンディションになればちょうど良い塩梅になりそう。

先行力があるので枠はそこまで気にならない。当日の馬場次第で押さえても良いかというライン。

 

 

 

【評価】

◎ドゥラエレーデ

 

東京でキレ負け後に中山に替わって好走しているように、中速スピードをパワーでしっかり持続させられる、上がりの掛かるレースに強い先行馬。良馬場の札幌記念で内枠から先行しての持続質戦は明確に合う。

芝替わりになるが1700から2000の延長と中1週で間隔を詰めて来た事で忙しさへの対応は問題無し。

前走の1人気2着の挙動が、休み明けの緩い仕上げの人気馬としては理想的な負け方に見えている。

昨年よりは落ちるタイミングだと見ているため単は買い辛いプログノーシスから入って連系で繊細な相手選びをするのは息苦しいのでこの馬の単複1:9のみにします。