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安田記念;回顧

2019.6.2 安田記念
34.5–(57.0)–33.9 (1.30.9) ミドルペース
明らかに前が止まらない前有利な馬場。レコードに近い高速決着。
土曜からずっと前残りの馬場は続いておりそもそも差し馬は狙ってはいけなかった感じ。そのくらい顕著。

 

1着;インディチャンプ SM(C) SC
5番手で直線へ。良い位置でレースができたと思うが追い出してからの瞬発力と前を捉えようとする前向きさは良かった。モズアスコットと併せた時にしっかり強さを見せているが個人的にはC主導というよりはS主導のまとまりっぽい感じで見えている。ただ前走の負け方はC系のそれっぽい。判断が難しいがどちらにしてもがっつりのCではないと思うので今回の1着は精神力で持ってきた!というよりはある程度ポテンシャルでのものと認めてあげて良いと思う。小回りの方が強そう。

↓(追記)

やはりタイプはCMで。Sも主導っていうほどでは無い。CMもしくはM(C)みたいなイメージ

 

2着;アエロリット SM体力
逃げられなかったら苦しかったと思うが逃げられて前が止まらない馬場を活かせばこのくらいは走るかなという印象。爆発的な強さは感じないが能力は高い。

 

3着;アーモンドアイ LS
レース質的にやはり前走とはかなりギャップがあったのだろう。マイペースにいけてなんぼの馬という事で良いと思う。その中でも前残りの中で馬群から差してきて着差無しの3着まで来ているのは評価したい。今までのパフォーマンスの中でもポテンシャルの高さを感じさせるレースだったと思う。ここで勝ち切られていたら完全に怪物で良かったと思うがこの3着はシンプルに「強い馬」という感じ。秋は東京の軽い馬場なら今回以上にキツい競馬にはなかなかならないと思うので素直に評価しないといけないなと現時点では思っている。

 

4着;グァンチャーレ LS(C)
逃げた後に番手で控えて苦しかったはずだが4着にまで残れたのは馬場の恩恵がやはり大きいと思う。もちろんポテ証明にもなったとは思う。ポテンシャル評価で言うと6着くらいのイメージ。

 

5着;サングレーザー SC
前走よりは明らかに状態が上がっていた。ただまだ本来の軽さは無いので安易に復調とは判断できない。ポテンシャルだけで5着まで来てはいるが、もしかしたら馬の内面的には均衡とか不振なのかもしれない。次走はまだ少し注意して見たい。復調の可能性もあるので人気がもし無ければ押さえてもいいのかもしれない。

 

6着;モズアスコット LS
これは結構良い走りだったと思う。前走よりペースが上がって頭数も増えてタフな競馬になった中でL主導のこの馬のタイプ的には合わなかったと思う。それでもかなり前向きさを見せていてまだまだ走る気を感じさせてくれた。

 

7着;ケイアイノーテック CS
内でためて直線ではそのままインを突いて活力のある走りをしていたがこの7着はポテンシャルかなと見えた。もちろん最内を突いたとしてもこの馬場だと最後方からでは届かないという酌量の余地もあるがこのタイミングでサングレーザーとモズアスコットあたりを捉えられないのは流石に限界かなという感じ。まだ前向きさしっかりあるのでG2以下で。セカンドクラスかな。

 

8着;ステルヴィオ L(S)
直線は結構良い脚で前向きさがあったし、あの位置からでは8着くらいが限界だと思うのである程度の評価が出来ないこともないが強い!とは全く思えないという感じ。次走ダウンの毎日王冠で買いたい。

 

9着;ロジクライ LS
逃げだけが怖かったが逃げられなければまあこのくらい。ダウンで。

 

10着;ペルシアンナイト L(CS)
スタートで不利を受けて最後方から。それでもこの馬自身32.7の脚は使っているので全くダメという事はなく走ろうとする気は見えた。次走ダウンである程度前に行ってそこで試される。タイプに関してはちょっと判断が難しい。SとかCが弱まったのか、それとも単純にこれまでの構造そのままで弱くなったのか。これまでCSだったのがそのまま弱まってL(CS)という感じでハービンジャーのLに飲まれたという感じで見ておく。加齢によるL化ともまたちょっと違うのかもしれないなという印象。完全なL化なら次走以降の完全ダウン条件で走ると思うが、そこまで完全な淡白になっているようにも見えない。

 

11着;サクラアンプルール CL
結果的に通用しなかったという形になったがそれでも前向きさは見せていたので、時計込みであまりのギャップに対応し切れなかっただけで完全にダメという訳ではないと思う。今後に向けてはほぼプラスしかなくてスピード的な活性化にもなったし次走楽に感じるフリにもなった。次走軽い延長で期待したい。

 

12着;ロードクエスト LS
今回前に行ったのかなり大きいですね。次走短縮で差しに回って爆発力となりそう。

 

13着;スマートオーディン LS
最後ゴール前で馬に前向きさが全く無かった。いくら前残りとはいえちょっと良くない感じがした。ダノンを交わしてパワーを使い切ったのかなという感じ。

 

14着;フィアーノロマーノ S
これは位置を取れずに馬群に入って完全に投げてしまった感じ。結構苦を感じていたと思う。次走前に行ければ1回限りの凡走ならギリギリ巻き返せると思う。前走のゴール前で少し垂れた感じ的に突き抜ける程のSの強さでは無い。

 

16着;ダノンプレミアム 量LM
これはしょうがない。スタートで不利を受けて完全にリズムを崩してしまった。ただいつも抜群のスタートを切っていただけにそもそもスタート前から状態が良くなかったというのもあると思う。かなり汗もかいていたし。怪我がなかったとはいえ16着まで崩れられるとリズムとか精神面的に少し不安。馬にとってかなりの衝撃だと思う。

安田記念;予想

2019.6.2 安田記念
東京芝1600 16頭
高速馬場で前が止まり辛い感じで基本的には最後方大外では間に合わない。そうなると騎手の意識が前掛かりになってペースが上がる。単純に高速馬場の東京という事でスローからの上がり勝負向きの馬でという感じの馬場ではない。速い時計と良い脚の持続、そして苦しい展開でなんとか踏ん張れる精神力を求められる。ステップとしてはレース質のギャップ的にマイラーズからは凡走組を評価したい。

【予想】
◎❶ケイアイノーテック
◯❸サクラアンプルール
▲❺インディチャンプ
△⓯ダノンプレミアム
△⓮アーモンドアイ

☆(追加)❾スマートオーディン

【短評】
アーモンドアイにもダノンプレミアムにも付け入る隙は一応あると思う。そうなったら安直に2強でそのまま決まると考えるよりも僅かでも可能性がある所に目を向けていこうと思った。ケイアイノーテックとサクラアンプルールはポテンシャル的に足りるかという懸念は付き纏うが、臨戦とタイミングとタイプと枠と一応カードはほぼ全て揃った状態なのでここは大きく出てみる。爆発力と精神力を併せ持った馬はケイアイノーテックかなという判断で本命にしました。ただそもそも激戦にならずに速さだけを求められるレースになれば余裕でやられてしまうとは思っています。

 

【個別分析】
❶ケイアイノーテック(ディープインパクト×Smarty Jones) CS 吉澤S–WEST(5/4)
マイルCSは馬体増+大外枠+チョロチョロ動いての先行でC系だと仮定すれば全く走れない状態。ここでディープとしての短期的なリズムを崩しており阪神カップは凡走。そして1つダートを挟んでからの前走が休み明けのマイラーズ。少頭数外枠でまだこの馬がC質を持っているとすれば走れる条件では無い。走りに軽さというかグイグイ感も多少あって上がり2位で来れているのも良い感じで出てきたと見れる。3歳の頃のパフォーマンスを見返すとやはりアップで頑張って、ダウンで取りこぼして、摩擦にも強くてとかなりCっぽいので今回もう1回そのCの可能性に賭けて見てみたい。最近のパフォーマンスで完全にC系だと判断出来る挙動は見えていないのは感じていますが可能性に賭けてです。頭数アップにペースアップで強い相手がいるというのは文句なく、タフな激戦への適性としてはアーモンドアイより断然こっちだと思う。走れる要素は揃っており完全に試金石。最後方大外一気は勘弁してほしい。

 

❷アエロリット(クロフネ×ネオユニヴァース) SM(C)体力 在厩(前走が天栄)
前走は前半1000mが56.1のハイペース。高速馬場で上がりも出ているため表記上はミドルペース扱いだったが単純に緩みのないラップでの速い逃げはキツかったと思う。それでも5着に残しており評価は出来る。昨年のVM→安田の2つが前でしっかり踏ん張っていて評価できるし前走も悪くない。そして馬場的に前が基本的には有利で仮に他馬からのプレッシャーをがっつり受けて展開がキツくなっても頑張れるしぶとさもある。不安なのは前走が逃げで今回もし控えた場合に楽には感じないという事。この馬自身は精神力もあるタイプだと思っているので番手でも全然OKだとは思うが、かといってがっつりC系では無いので逃げ→逃げられないという事になれば多少は苦に感じると思う。もう一点不安なのは前走の肉体的な疲労だが、まだ休み明け2戦目だし問題ないかなと。去年の中山記念からの3戦は肉体的にもかなり強いし。ただ同じような位置に量全開のダノンプレミアムがいるのはやっぱりキツいかなと思う。

 

❸サクラアンプルール(キングカメハメハ×サンデーサイレンス) CM 情報無し
完全に初マイル。かなりのスピード質の競馬になると思うがもしそれに対応出来て内枠から馬群で流れに乗れれば鮮度とC質で一発あってもおかしくは無い。近走は枠に泣かされており走れるタイミングではしっかり走っているし凡走しているのは凡走すべきタイミングだけ。もちろん良い馬という前提もあるので、タイプ的に軽くはないかもしれないがこの鮮度と異端性に全てを委ねて騙されてもいいんじゃないかと思う。これは枠もベストなのでゴチャゴチャ言わずに買うか買わないかの単純な二択だと個人的に思っている。アエロリットとダノンが前で厳しくやり合って、アーモンドアイがマイルのスピードとタフさを苦にしてモゴモゴしていたら内でロスなく乗っていたこの馬あたりがスルスルっと出てきてもおかしくないと思う。この人気なら押さえておいて損は無いと個人的に思う。

 

❹サングレーザー(ディープインパクト× Deputy Minister) SC 山元トレセン(5/8)
前走はかなり走りが重かった。立ち上がりが遅いのか秋のダメージが残っていてそもそも走れる状態では無かったのか原因は正直分からない。前走の感じの12着からクルッと巻き返せるようなLとか量のタイプではないと思うので馬券的には切る。不振期に入っていくのかここである程度前向きさを見せつつまとめてきてこの後という感じになるのか単純に楽しみではある。昨年秋のパフォーマンス的にこのメンバー相手でも状態と臨戦さえ良ければ面白いというくらいにポテンシャルはある。

 

❺インディチャンプ(ステイゴールド×キングカメハメハ) SM S(C) ノーザンFしがらき(5/11)
前走が+10キロで完全に叩き。少頭数のスローで集中出来ず掛かっていたがその割にはある程度キレのあるレースはしており個人的には悪くない負け方かなと思う。3歳だった昨年春はまだそんなに強い感じはしなかったがここ最近のパフォーマンスでは底を見せておらずかなり強い可能性はあるかなと感じている。ポテンシャル的にただG3を1勝しているだけの馬では無い。今回ペースアップでやや位置を下げて差しに回ればマイル続きの飽きに対するショックも一応期待できて悪くない臨戦。タイトなラップで直線で持続質を求められるキツいアップ質の競馬になれば適性はかなりあると思う。前でダノンとアエロリットが粘り、アーモンドアイが後方からで届かないような展開になれば中団前目につけているこの馬が差し勢ならベストポジションになるのかもしれない。C系!っていう感じのタイプでは無いが久し振りに軽く人気が落ちて強い相手に対してチャレンジャーの立場になれるのはステイゴールド産駒としてはかなり面白いと思う。枠も良い。

 

グァンチャーレ(スクリーンヒーロー×ディアブロ) LS 信楽牧場(5/3)
前走が初の逃げでかなりの解放度。スローで楽にもいけたし今回は上積みは期待できない。ここで苦しんだ後のダウンで。

 

❼モズアスコット(Frankel×Hennessy) L 在厩
前走が+15キロ。前走よりは上積みはあるだろうしこれまでも叩いて成績を残してきた。ただこの馬は基本的にはL系で、レース質も少頭数スローからの格上げ多頭数タフなペースになり、相手もがっつり強い相手という事になるとここでという感じはしない。この馬よりはまだC系の可能性を残しているケイアイノーテックの方が期待値は高いかなと思う。これはある程度状態を戻してからのダウンという感じになるかなと見ている。

 

ステルヴィオ(ロードカナロア×ファルブラヴ) L(SC)量 ノーザンF天栄(5/16)
前走の負けは直線でピタッと止まっており多分距離。もしくは大幅馬体減によるガス欠か。マイルCSの走りが異質過ぎてそのパフォーマンスを一旦忘れると、ポテンシャル的には毎日王冠2着、中山記念0.0差の3着あたりがちょうどのラインだと思うし本来の姿だと思う。今回は阪神2000からの短縮になるがこの馬はあんまり短縮でSで反応してという感じはしない。同タイプのアーモンドアイより上にいる感じはしない。着拾いで3ならという感じか。

 

スマートオーディン(ダノンシャンティ×Alzao) SL(C) 在厩(前走がしがらき)
最近は前向きさをかなり取り戻しており爆発力も持った良い馬という感じ。阪急杯激走後の前走で人気を裏切ってはいるが0.3差でまとめてきているのも立派。コントロールに不安があり阪急杯はそれを短縮でカバーして爆発力に転化した形でハマったが今回は延長になる。ただタイトなペースでS的な流れになり自身のコントロールも出来て更に前が崩れるような展開になればポテンシャルはあるので一発あってもおかしくない。軽い凡走後でストレス疲労もなく悪くはないのだが激戦で差し決着という事になれば尚更短縮の優位性は欲しかった。

 

➓フィアーノロマーノ(Fastnet Rock×Lion Heart) S(C) ノーザンFしがらき(5/8)
中山阪神の坂コースでの走りが目立つ。前走のような締まったペースでS質を活かす競馬が合うのだろう。前走2人気1着だが2走前が条件戦で疲労面はそこまで心配要らないかなと。鮮度十分でリズムの良い上がり馬として魅力はある。先行勢の後ろのちょうど良い位置を取れそうだし枠も悪くない。かなりの異端も引いておりこれは押さえておいても良いかもしれない。前走突き抜けたまま圧勝してくれていれば格上げのここでももう少し評価を上げられたが、ゴール前のギリギリ感は否めない。

 

⓫エントシャイデン(ディープインパクト×サクラバクシンオー) (CS) 在厩
精神力あるタイプだがポテ証明薄く物足りない。延長で前に行ってしぶとさを活かしてどこまでという感じだが流石に相手が強すぎる。

 

ロードクエスト(マツリダゴッホ×チーフベアハート) LS 在厩
毎回まとめてきていて悪くないのだがアーモンドアイを筆頭にステルヴィオスマートオーディン等外差しの同タイプが多く流石にこの馬は要らないと思う。自身も今回に向けて臨戦面でプラスになる部分もほとんど無い。

 

ペルシアンナイト(ハービンジャー×サンデーサイレンス) LC 吉澤S–WEST(5/9)
とても良い馬だったのでこれは残念だがもうG1ではキツい。躍動感が無い。精神力が無くなったとまでは思わないのでその精神力でなんとか頑張るとしても集中しやすい内枠じゃないとキツいかな。

 

⓮アーモンドアイ(ロードカナロア×サンデーサイレンス) LS ノーザンF天栄(5/10)
前走は1800mで7番手からの競馬で圧勝。ポテンシャル的には文句なく基本的には押さえないとしょうがないと思うが突っつくとしたらレース質の部分。この馬は久し振りのマイルで前半1000mが57秒台とかのがっつりスピードを求められるタフな展開になると少しキツくは感じると思う。ちなみに昨年の安田記念は高速馬場で前半1000m通過56.8で、今年も似たような感じになると思われる。ルメールがある程度の位置を取っておかないとと思って中団あたりにつけるとすると短距離寄りのかなりの持続質が必要になり本来のこの馬のタイプとは合わない。という事で軽いという面では高速馬場は向いているはずなのにレース質が今回はもしかしたらこの馬にとって苦しいものになるかもしれない。これまで牝馬3冠に3歳でのJC制覇や前走のドバイターフ等かなり良績を残してきてはいるが、苦の状況を自らの力でなんとかして勝ったというレースは見せていない。古馬マイルG1で牡馬相手でタフなレースになると確実に苦は感じる。その苦を跳ね返せるかどうか。付け入る隙はある。

 

⓯ダノンプレミアム(ディープインパクト×Intikhab) SM量 LM量 情報無し
古馬G1という事で字面上の鮮度は持っているが金鯱賞マイラーズを使ってきた事で既にピチピチという状態ではなく、ほとんど鮮度面での恩恵は考えない方がいいかなと思う。ここ2走のG2での弱い相手に対するパフォーマンスを見るとほぼ完全に量系で弱い相手には現状全く崩れない感じ。アーモンドアイが後ろにいる事によってマークが前と後ろに分散されてがっつり揉まれるという事は無さそう。ただ嫌う要素もあって、少頭数スローの前走を楽に勝ってからのアップ激戦というギャップの部分。弥生賞→ダービーの流れと似ておりあそこで精神力で踏ん張りきれないというのがこの馬の弱点というか付け入る隙だと思う。相手が弱いとしても激戦では勝ち切れないという感じ。

 

ロジクライ(ハーツクライ×Machiavellian) LS 在厩(前走がしがらき)
このタイミングで延長で東京マイルで外枠というのは臨戦としては悪くないのだが格上げでという感じの馬では無い。短縮臨戦だった阪急杯のVラインイン突きと高松宮の0.5差は頑張っており評価出来るのだがそこからの延長東京替わりの解放感を前走で使ってしまっている感じがする。たしかにゴール前で差し返すような挙動もあって前向きさも結構感じるのだが実質最後差し返して2人気2着みたいなイメージだし格上げでもう一発という感じがどうしても湧かない。前走が後方でモゴモゴしながらも前向きさを見せて2人気5着なら買えるが。悪くはないのだがこれは切る。

日本ダービー;回顧

2019.5.26 日本ダービー

34.8–(57.8)–(1.58.7)–35.9 ハイペース

リオンリオンがかなり飛ばして離した逃げ。2番手からはやや早めの平均ペースくらいか。

 


1着;ロジャーバローズ LM

好スタートで前から離れた2番手になったが実質単騎の楽逃げのような形に。かなり離れた前にリオンリオンがいたおかげで後ろの馬達が潰しに動けずこの馬は展開的に1番恵まれる形だったと思う。直線を向いた時にまだ2〜3馬身くらい差があって、ここで普通に後続が来ていたら飲まれていたと思う。ゴール前の走りに活力はあまり無くて限界まで体力を絞りきってギリギリ残したようなイメージ。そんなに強いと思わないので次走以降人気してくるようなら疑って見たい。


2着;ダノンキングリー SM

しっかり折り合って有力馬の中では1番前の位置で直線へ。完全に単走の形で前を捉え切れず。前残りの展開的にも向いていた中でこの2着はかなりまとまっている感じがする。共同通信→皐月のようなアップ質に対する適性もあってある程度の強さもあるのだがそれ以上にまとまり感が強そう。結構色んなものが揃わないとG1は獲れないようなイメージ。


3着;ヴェロックス SC

これかなり強いですね。この馬はC質は少ないと見ていたけれど最後2頭の間でまず内にいたC系のクラージュゲリエを落として、その後外のサートゥルナーリアまで競り落としている。このレースで1番強い競馬をしたのはこの馬だと思う。


4着;サートゥルナーリア L(S)量

出遅れて後方からに。直線は大外からで途中3番手まで出ていくも最後はバテて差されてしまった。この高速前残りの馬場で今回のような前が無視される展開だと出遅れずに来ても3着だったかなと思う。4着でギリギリまとめて来ているので弱くはない。


5着;ニシノデイジー CS

道中しっかり折り合っておりゴール前もかなり前向きさがあった。最後2頭(ランフォザローゼスとクラージュゲリエ)を差しているのもとても良い。ポテンシャル的には文句ないので普通に乗ってくれればこのくらいは普通に走れる。ただ高速前残りで後方から行くとこの5着が限界かなとは思う。先行して折り合えるようになればかなり強いのだが。


6着;クラージュゲリエ CS

また馬体を増やして来た。事前段階では絞ってくればという条件付きで結構評価していたが馬体重を見た瞬間に即切りした。集中するのが大前提でその中で弾けさせる馬なので馬体増で集中力が削がれるような場面では手を出しづらい。共同通信からの3戦全てで馬体を増やしており、今後に向けては成長という意味で良いのかもしれないが。とても良い馬だと思っているので秋以降特に小回りコースで集中できる場面で期待したい。


7着;ランフォザローゼス M

まとまり感が強くてこれ以上のパフォーマンスは無さそう。あんまり強くなさそうですね。


8着;レッドジェニアル LM

8着まで来ているし前が止まらなかったというのもあるがこの馬自身もあんまり伸びていなかった。もう少し見せ場があっても良かったと思うが。


12着;エメラルファイト SC

好スタートからインの良い位置。直線でピッタリ止まっていてこれは距離かな。休み明けで流れたペースの2400はキツかった。