2019.4.14皐月賞
中山芝2000
前週の未勝利戦で2.00.8とか2.00.1が出ており高速馬場。上がりも33秒台〜34秒台で速い。アルアインがレコードで勝った2017年のような高速馬場で平均ペースでの激戦のイメージ。
馬場は内も悪くはないのだが外差し優勢。フラットくらいで見ていても良いと思う。
↓
週中に雨がしっかり降って上がりの掛かる重めの馬場に。軽くてキレる馬よりは持続質向き。
【予想】
◎⓫ラストドラフト
◯❸ファンタジスト
▲❽ニシノデイジー
△❻クラージュゲリエ
☆⓰タガノディアマンテ
×⓬サートゥルナーリア
×⓱アドマイヤジャスタ
短評；サートゥルナーリアに外枠から先行されて揉まれずに先週のグランアレグリアみたいな量的なレースをされて1着ならそれはしょうがない。諦めます。確かにサートゥルナーリアが勝つ確率はそこそこ高くて無駄なあがきかもしれませんが自分にしか出来ない予想をと思って頑張りました。爆発力とか可能性のある馬がいない訳では無いので以上のような印で攻めたいと思います。頭まで跳ねる可能性という観点からは◎ラストドラフトと☆タガノディアマンテという感じです。保険でファンタジストとニシノデイジーのワイドとか良さそう。
【個別分析】
❶アドマイヤマーズ(ダイワメジャー×Medicean) LM量 前走；共同通信杯1人気2着(2ヶ月) ノーザンFしがらき(3/13)
少頭数の軽いデイリー杯からの朝日杯の流れが強かった。グランアレグリアを量で圧倒しての1着。ただ爆発的な強さは感じない。前走の共同通信杯は休み明けダウンの少頭数戦で逃げてかなり楽に感じていたはずだがダノンキングリーに完敗。ただ差されてから食い下がるところに少しだけC質も感じる。本質的にはダイワメジャーでその範疇を超えているとは思っていないので格上げ頭数倍増最内枠の本番で楽→苦の臨戦でサートゥルナーリア に勝てるとは思えない。
❷サトノルークス(ディープインパクト×Sadler’s Wells) LS 前走；すみれS2人気1着(1ヶ月半) ノーザンFしがらき(3/20)
よくあるキレるタイプのディープ産駒では無いがディープ産駒にしては奥がありそうな走りをしている。重めのタイプに見えるのでここは頭数アップの内枠で短縮で激戦に入ると流石にモゴっとしそうで、グイグイ間を割るような感じもしないのでここは初重賞とは言え流石に苦しいか。馬場が想定より重くなっているのでそんなに評価を下げなくても良い。
❸ファンタジスト(ロードカナロア×ディープインパクト) M量 前走；スプリングS1人気2着(1ヶ月) 在厩
競走馬としての完成度がかなり高いタイプで距離や脚質や時計への対応が出来る代わりに特化されているものが無いイメージ。若いうちは弱い相手には崩れないタイプだと思う。社台系ではなく前走は単純に休み明けの太め残りだと思うのでその中での逆位置取りでの2着はやっぱり強い。初の2000だが距離はそんなに問題なくて、内枠から先行する位置取りを掛ければかなり面白いと思う。タイプが掴みづらくて前走は軽視していたが差してきての2着は自分の許容を超えて来ており高い個体評価が必要。まとまりでも前走のパフォーマンスはまとまり自体のレベルが高い。
❹ダノンキングリー(ディープインパクト×Storm Cat) SL 前走；共同通信杯3人気1着(2ヶ月) ノーザンF天栄(3/22)
リズム極上のディープ産駒で今回が初G1。質の違うレースで圧勝圧勝と来ている。新馬特有のスローからの上がり勝負で勝ち、2戦目の中山マイルでがっつりペースが上がっているのを捲って差し切り圧勝。前走は内を抜けてきたが少頭数だったし初重賞の鮮度もあったので過大評価にはしないように。ただ反応の良さとキレる脚は評価。2戦目の中山でのパフォーマンスが良くS質も強そう。マイル実績もあって母父ストームキャットでスピードタイプ。タイプ的には皐月賞向きのタイプだと思うのだがこの馬もサートゥルナーリアと同様に激戦になるとC質とか重さが足りないと見ている。内枠からどう乗るかも難しい。リズムと鮮度で多少の苦は持っていかれる可能性はあるが人気ほどの評価は出来ないかなという感じ。
❺ランスオブプラーナ(ケープブランコ×マンハッタンカフェ) SL 前走；毎日杯3人気1着(2週) 情報無し
S系だとは思うがそこまでSも強くなくてポテンシャルもそこまで感じない。少頭数のスロー楽逃げ後のアップで普通に要らない。
❻クラージュゲリエ(キングカメハメハ×タニノギムレット) CS SC 前走；共同通信杯4人気3着(2ヶ月) ノーザンFしがらき(3/19)
隠れているが結構強いと思う。前走の3着は休み明け＋内前残りで酌量の余地あり。京都2歳でどスローからの差しでブレイキングドーンを子供扱いしておりここでブレイキングドーンとの比較でポテンシャルをはかれる。お互い休み明けで大幅馬体増だったが併せた時に完全に交わしている。結構Cっぽい走りをここまで見せているので1戦叩いてアップ内枠というのは向いていると思う。レースのペースが上がった所で置いていかれがちな所は気になるがある程度の位置を取れれば面白いと思う。後方ポツンだと流石に間に合わないと思うのでそれは勘弁してほしい。激戦での経験が薄く今回も少頭数→多頭数で激戦になるので不安でもあるのだが、C系だと思っているのでこれは逆にやっと向いているレース質になるのかなという感覚もある。札幌実績もあり重めの馬場でも大丈夫そう。本命は怖いが人気的にもしっかり評価はしたい。
❼ヴェロックス(ジャスタウェイ×Monsun) SM量 SL量 前走；若葉S1人気1着(1ヶ月) 在厩(前走がしがらき帰り初戦)
前走圧勝しているがそんなに強くないと思っている。精神力があまりないタイプだと思う。東スポ杯で不利を受けつつ着差無しとはいえ最後前3頭を捉えられなかったのは事実。ここで突き抜けて来ないとポテ証明とは自分は見れない。再度格上げで初G1の鮮度もあるが本質を試される場面ではワンパンチ足りないと思う。
❽ニシノデイジー(ハービンジャー×アグネスタキオン) CS 前走；弥生賞1人気4着(1ヶ月) 在厩
東スポ杯が強くてこれがCっぽい。ストレス抱えてのホープフルも強くて、ここまででこの馬に対してしっかりと評価をしないといけないと思う。前走の凡走は馬場かなと思うが再度格上げの今回に向けてはこの凡走が良い感じ。あとずっと道中リラックスして走らせることが出来ていないのでその分で破壊力を削がれていると思う。鞍上の腕次第でこれは難しい部分だが折り合ってリラックスして追走出来ればかなり期待できる。ずっと馬体を増やしてきているのでここでクッと絞って集中力を活かして、がっつりの消耗戦で混戦質になれば浮上してくる。枠も問題無し。スローからの瞬発力勝負なら遅れると思うが平均ペースで他馬と一緒に上がっていって中団から馬群を突けばしぶとく上がっていけると思う。悪くはないのだが鞍上が外人なら頭まであり得るという評価。
❾メイショウテンゲン(ディープインパクト×フレンチデピュティ) S 前走；弥生賞8人気1着(1ヶ月) 情報無し
母父フレンチで道悪が効いたのか前走激走。馬体も絞っており今回は流石にキツい。弱い馬ではない。
➓シュヴァルツリーゼ(ハーツクライ×Monsun) SL 前走；弥生賞6人気2着(1ヶ月) 在厩(前走がしがらき帰り初戦)
これは大物。新馬戦は全然リラックス出来ておらず未完成という感じが凄かったがゴール前の伸びに大器の片鱗を感じる。そこから休み明けでいきなり弥生賞。馬体を増やしてきて成長を感じるが出遅れからの大外ぶん回しでフラフラ走っておりまだ幼い。それでもゴール前でカチッとスイッチが入ってからの走りは素晴らしく6人気2着。完成度がかなり低い状態で素質だけで走っている。前走に関してもこの馬自身が自分の力を100出し切った訳では無いので6人気2着とはいえ激走では無いと思う。前走は道悪の摩擦薄で大外から突っ込んで来たものであって、走りのスケールが大きいので本質的には中山よりは東京・京都(外)向きの馬だと思う。ただこの馬のポテンシャルを考えると簡単に切るのは危険かなと思う。外枠からスムーズに走れば前述の通りストレスも無いと思っているので走ってきてもおかしくない。これは個人的な願望だが5着でなんとか出走権を取って欲しい。
⓫ラストドラフト(ノヴェリスト×ディープインパクト) ？ 前走；弥生賞2人気7着(1ヶ月) 情報無し
新馬の東京でのパフォーマンスがかなり良い。前走凡走しているが重馬場でかなりタフなレース質だったし変に人気して完全に目標にされた形でキツかったと思う。完成度が高くて人気もしてしまうので優等生のレースをして本質の強さを自分で隠してしまっているような感覚で見ている。新馬戦のパフォーマンスを見るとSとかCとかがあって、それ以降のレースはまとまりのレース。現時点でタイプ分けは敢えてせずに徐々に見極めたい。今回は格上げでがっつりの人気落ち。やっと人気的に隠れて自分のレースを出来る形になっているのでここで本質を見れそう。馬群をグイグイ割って差して来れる馬だと思う。まとまりっぽく京成杯先行して4人気1着程度の馬では無いと思う。
⓬サートゥルナーリア(ロードカナロア×スペシャルウィーク) L(SC)量 前走；ホープフルS1人気1着(3ヶ月半) ノーザンFしがらき(3/13)
3連勝中でまだ本質を見せていない。前走2頭の間を割っているが精神力でという感じにはまだ見えず、量が豊富ゆえにあのパフォーマンスなのかなと見ている。35秒台の上がりで勝ったりしているが走りの質自体は軽く見える。最近だとエアウィンザーのような量のあるL系の軽いタイプのようなイメージ。激戦になりやすい皐月賞という舞台ではある程度精神力とかS質が要求されると思うのだがその点だとこの馬は少しベクトルが違うのかもしれないと思う。外枠に入ったので揉まれる心配は減り、スッと先行して先週のグランアレグリアのように量がっつりのレースをされたらお手上げだが前傾ラップの激戦になって量を削られて本質を試される展開になれば前述の通り本質のベクトルは違うと思うので隙はあると思う。
⓭ブレイキングドーン(ヴィクトワールピサ×ホワイトマズル) M 前走；弥生賞4人気3着(1ヶ月) 在厩
完全にまとまり。格上げのここは要らない。G1ではキツいと思う。
⓯クリノガウディー(スクリーンヒーロー×ディアブロ) LS(C)体力 前走；スプリングS4人気6着(1ヶ月) 在厩
体力優勢のタイプで重め。母父ディアブロは坂コース特注で朝日杯は色々とハマった形。自力で格上げで強い相手にCでどうこうという馬ではなくて、展開の中で体力を活かして相対的にしぶとく残れるという感じ。ポテンシャルは足りていないので本当は内枠からこすく乗って他馬の破綻を待ちたかったが外枠なので少し微妙。前走逃げているのも判断が微妙な所で、前走逃げたから楽→苦みたいな馬でもなく今回の展開がどうなるかっていうその一点かなと。激戦にはなると想定しているので完全な消しではないがちょっと色々と足りないかなと思う。
⓰タガノディアマンテ(オルフェーヴル×キングカメハメハ) SC 前走；スプリングS9人気4着(1ヶ月) 情報無し
かなり良い爆発力を備えたエンジンを持っている感じはする。きさらぎ賞で出遅れからの6人気2着で大器の片鱗を見せており、その反動がありそうな前走で追い込んできて9人気4着。新馬から5戦全てで人気以上に走っており、こうなると全て激走ではなく過小評価。オルフェ産駒でS主体だとは思うが毎回着差があまりなくレースを投げずに頑張る良い馬。多分奥がある。前述の通り前走激走では無いのでのストレスは気にしないで良くて、延長で多少位置を取って勝ちに行く競馬が出来れば爆発する可能性はある。舐めてはいけない。
⓱アドマイヤジャスタ(ジャスタウェイ×エリシオ) SM 前走；すみれS1人気2着(1ヶ月半) ノーザンFしがらき(3/14)
前走の負け方は休み明けダウンでボヤけての取りこぼしではなく普通にまとまりでポテンシャルで2着という感じ。ただ前残りで捉えきれず取りこぼしっていう評価も出来るのでここは判断が難しい。ホープフル2着の時点でもまとまり感が強くて本質の強さは感じなかったがポテンシャル的にホープフル2着という部分は確実にあって、器用でしぼといタイプではある。格上げアップでもう一回本質を試されるのはキツいと思うが、ある程度のポテンシャルとある程度のしぶとさはあるので人気落ちを拾えると面白いかもしれない。激戦での短縮の優位性もある。馬場が重めで前傾の持続質戦になるとしぶといかもしれない。
【外厩】
(ノーザンFしがらき)
・アドマイヤマーズ
・サトノルークス
・クラージュゲリエ
・サートゥルナーリア
・アドマイヤジャスタ
(ノーザンF天栄)
・ダノンキングリー
(在厩)
・ファンタジスト(吉澤W–WEST2戦目)
・ヴェロックス(しがらき2戦目)
・ニシノデイジー(西山牧場阿見分場2戦目)
・シュヴァルツリーゼ(しがらき2戦目)
・ブレイキングドーン(大山ヒルズ2戦目)
・クリノガウディー(信楽牧場2戦目)
