最強競馬ブログランキングへ

皐月賞;回顧

2019.4.14皐月賞
中山芝2000 18頭
34.8–(0.59.1)–34.7 Mペース
時計は掛かる馬場状態だったが平均ペースからそこそこの時計。
格?や量を求められるハイレベルなレースだった。

 

1着;サートゥルナーリア L(SC)量
しっかり外の揉まれない位置を取る流石の騎乗。アーモンドアイの時もそうだがその辺りは安定感がある。今回のこの馬に関しては外からスーッと上がっていってスムーズな競馬で形としては量的なレースだった。ただ先週のグランアレグリアとは少し違って、直線でしっかり競り合っているし総合力が高いなと思った。揉まれないように外を回している分内を通ったダノンキングリーとはコース取りでロスがあるし、ヴェロックスにしても直線に入って早めから倒しに出ていってしっかり差し切っているので普通に強いなと思った。苦では無かったので本当に強い!という評価は出来ないがこのローテーションで相手も100%の力を出し切っている所でキッチリ勝ち切っているのでこの世代ではやはり強い馬として評価しなければいけないと思う。

 

2着;ヴェロックス SM(C)
圧勝後だったが格上げ頭数アップの楽→苦の臨戦ではあった。その臨戦でしっかり先行して正攻法の競馬で直線早め先頭で勝ちに出て行ってのこの2着はかなり立派。最後サートゥルナーリアにかなりしぶとく食らいついているのも評価できるし、ダノンキングリーを結果的に差し返しているのも評価できる。このレースに関してはSCっぽい所を見せたが東スポ杯の後のダウンでがっつり圧勝しているのを見ると精神力系に寄っているとは思えず、かなり高いレベルでまとまっているのかなと思う。

 

3着;ダノンキングリー S SM
先行して内を回って直線ではそのままインを突いて惜しくも3着。内からのレースだったが思ったより揉まれることなく一応スムーズには競馬が出来た。リズム鮮度ともに文句なく、レース展開的にも文句のない形での3着。この馬自身かなり高い能力があるのだがここでの3着はしょうがない。ポテンシャル的に今回サートゥルナーリアには足りなかったのだが相手に何か一つ二つ問題が起これば逆転出来ると思う。S質が強くて反応も良く精神構造もある程度しっかりしている。ディープなので大崩れする感じもしない。

 

4着;アドマイヤマーズ LM量体力
これは逆転できない4着。しっかり壁がある。量と体力で弱い相手には崩れないだけっていう感じ。だとしてもここで崩れなかったのはある程度評価したい。感覚が少し難しいのだが、低いレベルでは高い水準でまとまっており、高いレベルになると自力が足りない。という感じ。

 

5着;クラージュゲリエ CM
しっかり馬群に入って集中して理想的な形のレースはしたのだが、直線に入った所で完全に前に行った馬たちに圧倒されて一瞬諦めたように見える。その後なんとかしぶとさで走ってはいるのだがこれも逆転は難しいと感じざるを得ない負け方。格上げのここで馬群に入って走ってこれるのはC系として見ていいと思うが上位とは壁がある。自分がこの馬の立場になって考えるとよく分かるのだが、いくら自分が精神力があってもあれだけの勢いでグイッと離されていくのを見るとやる気を無くすと思う。精神力系では良いと思うが優しいというよりはまとまりっていう感じ。

 

6着;タガノディアマンテ SM
ここまで毎回頑張って走ってくるともはや破壊力というよりまとまりっぽく見えてしまう。1頭だけ大外を捲っていって最後もしっかり伸ばしてきての6着である程度力の証明にはなったのだが少し残念。オルフェ産駒でSの爆発力みたいなのを感じていたが母父キンカメで思っていたより安定している。弱い相手に強そう。あとは道悪での爆発力。

 

7着;ラストドラフト CM
前走逃げからの今回位置取りを下げており馬群に入って普通なら完全に苦。ただそこで投げずにある程度しっかり走って来たというのは良かった。C系ということにしておく。ただ足りなかったという感じ。

 

12着;シュヴァルツリーゼ SL
最内を追走してレースには入っていたが直線では全く流れに乗れず置いていかれた。まだ口を割って走っており幼い。今回は馬体も減らしていて反動という感じで無理だったがいい経験にはなったと思う。

 

13着;ファンタジスト M
ある程度位置を取れそうな感じだったが結果的には8番手。これだと基本的にキツくて強い馬を後ろから差そうというタイプではない。器用さと完成度を活かして前目でスーッと勝つという感じ。直線に入った所でかなり投げているのが気になる。

 

17着;ニシノデイジー CS
タイミングは完璧だったと思うがこれは勝ちに行くための騎乗とは評価できない。勝浦というリスクも込みで馬券を買っているので文句は言わないが、位置を下げてまたしてもコントロール出来ずに道中掛かりっぱなしで最後は外。力のある馬がかわいそう。

 

下位着順の馬達に関しては見た目以上に馬がショックを感じていそうなレースに見える。投げずに頑張っている馬もいるのだがここまで差がつくかねという感じ。