【個別分析】
①オーロラテソーロ LS OP
OPやや下レベルのLS系。軽斤と開放感で楽に勝ってしまった後のアップ内枠は厳しい。
②レピアーウィット L OP
現状はLでダラっと雪崩れ込んでいるだけ。短縮の1400はキツい。来るか来ないかは別としてここを使った後の延長の方が確実に良い。
③モジアナフレイバー SL G3
駆動のSは悪くないがとにかくLが重くて完全に地方ベター。東京大賞典からの短縮だった一昨年のフェブラリーよりは走りやすい臨戦だが、それでも恐らく後ろ寄りの位置からジワジワ伸びて掲示板を目指すというイメージ。地力としては通用しても良いという判断だが、展開利を大きく拾って4,5があるかないかというライン。
④スリーグランド M OP
馬質自体は悪くないがこれと言った武器のない格に従順なM系。SとかCを求められない場面で無難にそれなりに走って来るキャラ。一応人気落ちにはなるが基本的にアップ向きではない。OPの中位人気向き。
⑤オメガレインボー SM G3
1年で見事に脚質転換に成功し、その中でも様々な距離や形で安定した成績を残してきている。地力の高さと陣営の前向きな努力と馬の賢さ故の近走の安定っぷり。長く脚を使う事も出来るが、恐らく陣営が1番手応えを感じているのは溜めて溜めての瞬発力。前走1200を使った事により道中の消耗は抑えやすく、ここまでの試行錯誤の集大成をラスト200mで弾けさせるには絶好のタイミング。
⑥ジャスティン S G3
走る時は最後までSを出し切る事が出来る良いS系で、東京スプリントを勝った後交互に入り、その流れでカペラまで制したという内容。当時連勝中でノリノリだったダンシングプリンス(翌年の同レースを勝つ)をしっかり抑えての1着というのもかなり評価出来る。その後海外遠征をきっかけにリズムを崩してしまったが休み明けの今回、リセット出来ていれば激走しても全然おかしくない。ただ12でも最後ギリギリの挙動なので14は明確に長い。逃げ馬を見ながらどの程度余力を残せるか。
⑦ヘリオス SL OP
OP大将のイメージで格下向き。2走前は豊富なSを感じる挙動だったが、前走でSとしてはパフォーマンスを落としている。Sの余勢を使いながら、ペースも落ちて弱い相手に対して楽な競馬で勝ってしまった後の格上げになるので今回は楽→苦。S的にもう1回上げて来る挙動ではない。
⑧タガノビューティー L OP
道中はゆったり運び、徐々にギアを入れて量と体力で飲み込むのが本質。Sっぽい馬が多いカテゴリーで、展開利ではなくしっかりと自分の形で結果を残せているのでそれなりの能力はある。個体と今回の条件をシビアに見ると低評価になるが、あまりレースに入らないフワッとした存在なのでフワッと3着というのは否定しない。
⑨ソリストサンダー CS G2
エルムの凡走がかなりC的。かしわ記念激走後の休み明けのタイミングでL合戦のようなレースで一気に走る気を失くして自ら止めている。地方G1ではがっつり適性を見せることはないが馬質でしっかりまとめ、前走で圧倒的な格感を示して重賞初制覇。能力と馬質はこのメンバー相手なら十分抜けているがここで本気を出して来るキャラではない。
⑩リアンヴェリテ S OP
脚質の割にスタート後が早くなくて体力もそんなにない。なので自分より弱い(遅い)相手に対して楽に位置を取り、直線の短いコースで後続が来る前に逃げ切ってしまいたいというタイプ。
⑪テイエムサウスダン SL OP〜G3
本来もっと崩れても良い場面だった武蔵野で一応9着で耐えているのは評価出来る。ただ前走で苦→楽をやってしまっているし今回は武蔵野の時と全く同じで楽→苦のタイミング。
⑫タイムフライヤー LS G3
体力主導のS駆動タイプで、その系統の中では良い方の馬質。昨年の根岸の3が光る。マリーンからSの制御が上手く出来ずに一時的にリズムを崩しているが、タイプと格だけを見たらここで2年連続馬券内があっても全くおかしくない馬だと見ている。体力系のLSにデムーロはかなり合う。
⑬サクセスエナジー SL G3
もちろん重いがモジアナよりは駆動が効いている。東京盃激走からの延長アップだった前走はかなり厳しいタイミングで、今回は交互で走りやすくはなっている。個体としては消しではないが、スピードの絶対値が地方と中央では違うので地方→中央というのはやはり苦しい。
⑭トップウイナー S OP
プロキオンで芝→ダートに反応しているが、プロキオン自体が重馬場で特殊なS質レースだったので一層ハマりやすかったという前提がある。ここは厳しいと見る。
⑮ジャスパープリンス SL OP
明確に交互質で走る時のSはしっかりとパンチが効いている。そもそも×のタイミングだった前走がアメリカの完全に格上のレースだったので、交互＋ダウンという意味で今回に向けて良い落差はつけられている。S的に走れるターンで、大幅ダウンの助けもあれば激走があってもおかしくない。
⑯エアアルマス LS OP
タイプ構成はタイムフライヤーと似ているがこっちは主導のLが悪質。よっぽどのSの駆動がないと基本的にごまかしが効かないタイプ。楽逃げも難しいメンバーだし単純に厳しいと見て良い。
【評価】
◎オメガレインボー
○タイムフライヤー
▲ジャスパープリンス
×ソリストサンダー
×タガノビューティー
明日は久しぶりに現地に行くので馬券はその時のノリで決めようかなと。
