【個別分析】
格調高い上級牝馬。馬の造りの差で一蹴出来るメンバー構成。
本来東京向きの強い末脚タイプが、位置取り力と立ち回り力を問われる阪神20のG1に休み明けで挑んで差して連対出来ている時点で馬のランクが1つ抜けている。
短縮になるので高速馬場のスピードレースになると間に合わない懸念があったが、ダッシュ力の不足を補える恵みの雨。運も持っている。
最低限の結果は残しているものの秋の2戦がどちらも人気を下回る凡走。
3歳時のキレキレの姿はなく、格下か牝馬相手にパワーと地力でどこまでまとめるられるかというのが現状。
このタイミングの道悪は地力勝負に持ち込むには悪くない。理想は逃げ。
広い条件でダラっとまとめる事は出来るがここぞという場面で大きな仕事が出来るイメージは持っていない。
オークス3着、エリ女5着にまとめられる代わりに東京新聞杯を勝ち切れない、という見方。どっちつかずで振り切れていないのがG1では仇になる。
休み明けと道悪が合わない。
良い精神力を持っているが安田を連覇するような個体にも見えていない。前哨戦を叩いての良馬場VMがベストだったかなというイメージ。
スプリントからの臨戦を最大限活かすなら良馬場の高速馬場が良かったのかなと。
道悪のG1を踏ん張って好走した後に延長でもう一発道悪というのは辛い。
ある程度位置を取って踏ん張って押し切るのが本質。
強い脚で差せるタイプではないので良馬場での短縮だと遅れる可能性があったがスターズ同様こちらも恵みの雨。
前哨戦を軽く凡走した後の底力勝負なら力を出せる。
明らかにこの馬なりの集中状態。
能力の限界に挑戦しているような段階なのでこのタイミングでチャートを出す意味はあまりないかなという事で割愛。
弾かれる可能性も抱えているが負けるまでは買って良い。
サウンドビバーチェ
馬体を増やして着実に成長して来たパワータイプの逃げ馬。
ここで単騎で逃げる事が出来た場合、前が残る質の道悪なら紛れを演出出来る可能性はある。
ルージュスティリア
前走の重賞挑戦、レベルも高くないのに普通に負けている。そんな馬が格上げG1で巻き返せるイメージは薄い。
イズジョーノキセキ
まだ1走だけの凡走なので断定は出来ないが前走の負け過ぎ感からは不振期っぽさを感じる。
阪神14、中山16と前向きさの要求が強いレースで凡走していた馬が、前走少頭数の阪神マイルかつスローという緩い条件で一気に巻き返した所がこの馬の現状なのかなと。
格上げで手を出したい馬柱ではない。
ロータスランド
短縮向きの個体と見ているが、近走大きく負けておらず、ふとしたタイミングで激走があっても驚かない。
ピンポイントで狙うには個人的に根拠が薄いので紐で押さえておいて引っ掛けられれば、という扱いになる。
アンドヴァラナウト
格下げ戦向きの緩い個体。前走はスローの差し損ねだがこの馬としては走りやすかったタイミング。そこで差し切れないというのは地力の証明として弱い。
ステラリア
約1年の休み明けだった前走でいきなり1着。
挙動的に自力で前走以上のものを引き出すような前向きさは感じないが、エリ女の激走があるようにタフな展開に大幅に振れた時の一発は持っている個体。
クリノプレミアム
体力、パワー主体なので牝馬相手だと優位性を持てるタイプ。ただセカンドクラス感は否めない。
ディヴィーナ
軽いスピードタイプ。少頭数向きだが睦月Sの1人気4着を見ると物足りない。
【評価】
◎スターズオンアース
◯スタニングローズ
△ソダシ
道悪ならスターズオンアース一択。
あえてスターズを触らずにスタニングの複勝で、というのも狡くて気持ち悪いのでここは素直に馬質通りの評価で。
