最強競馬ブログランキングへ

2022 大阪杯 予想 

【個別分析】

スカーフェイス MS G3

体力ではなく一定のエネルギーとそれなりの馬質でG3あたりでちょろちょろという馬。明確な武器を持っていない無難なタイプなので今はまだ見せていない大きな引き出しを開けて来ないと厳しい場面。現状見せているパフォーマンスからはここで勝負になるSとかCは感じられない。

 

②レッドジェネシス L   OP

体力を活かして自分より弱い相手にオラつくタイプ。本質を問われると厳しい。

 

ヒュミドール SL   G3

悪い馬ではないがローカル感が強く、こういう主要所だと格負けしてしまうイメージ。前走追い込みなので今回どうやっても楽には感じ辛い場面。

 

④ジャックドール LS   G2

闘争心やエネルギーで力強く(力任せに)走る逃げ馬ではなく、ある程度楽にマイペースで運べば最後にもうひとギア使えるというフィジカル面の強さが脚質+量によって最大限活かされているイメージの馬。単調な東京20、中京20で自身のスタイルを100%発揮して来ての今回、内回りの阪神20に格上げで向かう臨戦で明確に楽→苦の状況になる。苦の状況に直面した時に引き出せる強い精神的素質をここまでのレースの挙動には感じない。

ただ、鮮度は量を増強し、量は本質を隠す。このタイミングは本質が脆くてもこなせてしまう可能性が大いにある事は忘れないようにしたい。

 

アカイイト LC   G3

体力と精神力のタイプでタフさが特徴。阪神20は機動力が求められるので重めのこの馬にとっては前哨戦を使って間隔を詰めての臨戦は良い。自力でパフォーマンスをグッと上げて来るというよりは、他馬が苦を感じるようなタフな展開でも安定して走って来られるというイメージ。

 

⑥エフフォーリア SLC+ G1

パワー系だが体力に頼るLっぽい悪質な馬ではない。トップクラスのエネルギーと体力を良質な精神構造でしっかりとコントロールしている馬というイメージ。SC系というよりは、精神構造を備えた超良質SL系というイメージがしっくり来るかもしれない。

ここと宝塚の2つを使うとして、Cがあるからこそどっちも頭で来るような壊れ方はしていないと思う。なんとなくレベルだが個人的に今年はちょっと苦しむかなというイメージを持っていて、この春の2戦がどっちも2着でも十分合格、片方頭で来るとしてもここよりは宝塚。

 

⑦ウインマリリン SC G1.5

C質はあるがあくまで補完で、それ以上にパンチの効いたS系なので休み明けの一発回答も出来るタイプ。結果的に前哨戦勝ち→本番凡走という戦績を刻んでいるがL系らしい挙動は一切見られないし、困ったときに体力に頼る事をしない良質な馬。2200以上の体力カテゴリーでもLではなく自身のSとCでしっかりと結果を残して来たが、体力要求が薄くなって自身の馬質とぴったり合う舞台でカテゴリー鮮度を持った状態で勝負出来るというのはかなり面白い。インで溜めて持続的かつ瞬発力のある差し脚を見せられるタイプなので展開的にも合わない事はない。

 

⑧ポタジェ MLC   G3

元々それなりの馬質でMC評価だったが、L化ではなくSの減退によって重く(ズブく)なっている。今はタイプ的にマカヒキと近い。前走の4着は展開が合わなかったとはいえ個体的には楽をしての追い込みだし、ここでアップで前への位置取りはキツい。ショックが掛かっても楽→苦なので良い方には作用しない。

 

⑨アリーヴォ LS OP上位〜G3 

C要素に欠けるよくあるダウン向きのタイプ。この手のタイプの格上げ初G1は様子見でOK。リズム持ちでチャレンジャーとしての資格はあるがここで勝ち負け出来るほどの挙動には見えていない。

 

⑩ヒシイグアス SM G2

破壊力というよりはまとまり寄りだが一定のSとそれを支える精神構造がある王道の良質馬で、G2を複数勝つがG1では足りずというイメージで見ている。相手が相手だが、前走追い込みで楽をしながら最後に競り負けているというのがここで単を意識する時には引っ掛かる。今回もやるなら破壊力の上げ幅を出す為に追い込み気味の差しだと思うが、そうなるとエフフォーリアを後ろから差さないといけない。

 

⑪ステラリア ML   OP〜G3掲示

アカイイトと近くてタフさはあるが重くて駆動が弱いのが難点。道悪は欲しい。

 

⑫ショウナンバルディ LS   G3掲示

悪質な体力主導タイプ。悪質ではあるがこの馬なりの躍動感を見せた後になるのでダウン逃げなら前向きに考えても良かった。アップは厳しい。

 

⑬キングオブコージ LC   G2.5

Sの駆動が弱く、体力要求のあるカテゴリーで心(C)身(L)のタフさを活かすタイプ。根幹距離の2000でしっかり弾けるようなメリハリの効いた質ではなく、体力と持続質で惰性で雪崩れ込むイメージ。ここを使った後の目黒記念か宝塚。

 

⑭レイパパレ M G2

2200以上の体力カテゴリーや、2000でも前走のような緩い所でタフな良さが出てくるタイプではない。小回りコースで俊敏さを活かす小粒なキャラで、クルッと抜け出すがそこからもう一押しは持っていないから「差さないでお願い」。前走2着で最低限のリズムを持っている牝馬なのでここも一定のパフォーマンスを出してくる想定はしているが自力だけでは厳しい。ここ1年の鬱憤を全て解放させるような逃げが打てればベストなのだがどうか。

 

⑮アフリカンゴールド CL   G3

精神力で肉体を駆動させるタイプ。前走はかなりハマった形の好走で、能力の基準点は中日新聞杯2、日経新春杯5のあたりに置いている。誰が見ても分かる通り基本的に前走以上は期待しづらいタイミングではあるのだが前走の挙動にかなり躍動感があった。そこを買って「もう一発」に期待する事自体はそんなに悪くないと思うのだが、それにしても想定される展開面の楽→苦が大きい。ただ1つだけ方法がある。

 

マカヒキ LC   G3

体力と格の馬で流石に駆動が足りない。阪神2000への短縮とアップがキツイ。

 

 

【評価】

◯ウインマリリン

▲エフフォーリア

△レイパパレ

×ジャックドール

 

思考を可視化するためにあえて4頭に印を打ち切ります。

まず2強について。馬質は圧倒的にエフフォーリア▶︎ジャックドール。ただジャックドールは鮮度と量でここも凌ぎ切れる可能性が捨て切れないのであえて印としては消しませんでした。エフフォーリアは視点を変えて、ちょっと引いた目線で今年の戦績を全てイメージした時に、ここも頭で来たらSが強調され過ぎていてこの後が不安になるイメージです。馬質優先でジャックより序列を下げる事はしないので▲に置きます。

レイパパレは無難に評価出来るタイミング。ただ力強さに欠ける所は否めないので「ジャックへの刺客としては認めるがエフフォ以上は打てない」という事で△。

そしてウインマリリンですが、馬質は全く問題なし。ナイフ的なSの鋭さがあるので大物喰いの期待はかけても良いタイプ。エフが2番手の時点で押し出され気味の印ではありますが全体的に納得のいく予想にはなっています。

 

馬券については、×とは言えジャックの1〜3も否定は出来ないので連系ではなくウインマリリンの単複でタイトに決め打ちで良いかなと。

 

 

追記!

ここまでは普通の予想という事で、ここから先は所謂「豆苗枠」を使わせてもらいます笑

 

◎アフリカンゴールド

この馬が今回来れるパターンが1つ。

ハナにこだわるという話が陣営から出ているように、外から思いっ切り出して行った場合、ジャックの藤岡が馬に自信を持っているがためにアフリカンを見る流れになる可能性がある。アフリカンが離した位置での単騎逃げになり、少し離れてジャック藤岡が2番手、川田レイパパがジャック徹底マークの3番手。

ここから3〜4コーナーでジャックドールが「量で後続に蓋をする」パターンが起こり得る。皆がジャックドールを目標にしているのでジャックが動かない限り、レイパパもエフフォーリアもマリリンも動きたくても動けないという状況が発生する。

2019年エリ女でラヴズがまさかの先行策で後続に蓋をしたのと同じ構図。その時はクロコスミアが前でスルスルと運んで逃げ残り2着。

アフリカンゴールドは前走の挙動的にキャリアハイレベルの躍動感があるので、展開的なキツささえ感じなければ連続激走が出来る状態です。ジャックドールによる「量での後続への蓋」が起きて3馬身離した状態で直線を迎える事が出来ればこの馬の連続大激走はある。

 

という事で最終結論は

◎アフリカンゴールド

◯ウインマリリン

 

2頭の単複で何卒!!