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2021 シンザン記念 回顧

中京芝1600 良

34.7-58.1-1.33.3 (35.2) ミドルペース

 

【評価】

◎ダディーズビビッド

○ピクシーナイト

カスティーリャ

△レゾンドゥスリール

△マリアエレーナ

×ブルーシンフォニー

×ククナ

 

 

1着:ピクシーナイト Sc

2〜3番手でも来るイメージだったが逃げまでついたら開放感はありますね。体力・パワータイプでSの駆動もあって若干のCの補完もある。ただまだSがそこまで強い訳ではなくモーリス産駒らしく重たそうな挙動はしており、これから研ぎ澄まされてくるのか今回のようにオプションがつく条件で単発的にパワーを活かして来るのか見守りですね。自分の良さを活かせるベクトルなら人気になってもあまり関係ないが、短縮とかで位置を取れなかったり瞬発力を求められるような逆ベクトルの競馬になるとあまり良くない。

 

2着:ルークズネスト MS

ピクシーナイトと似ていて体力タイプの重い馬。ピクシーは1400臨戦で位置を取って押し切る事が出来たがこちらはそういう前向きなオプションはなく、重めのレース質で10月の重馬場のレースのタフな経験を活かしたような形。Sの駆動はそこまで強くなく体力をなんとかまとまりで動かしている感じかな。能力差はそこまで感じないが質が少し違う。

 

3着:バスラットレオン MC

人気になっても強気の競馬で自身の形は示したがやはり蓄積疲労がある分80%程度のパフォーマンスとなった感じ。ここで3に来れているので個体能力はそこそこあり、馬質もしっかりしている。今回は1400質からの実質延長臨戦だったので体力タイプとして走りやすいベクトルだった。

 

4着:ククナ CM

最低限の事はしているが現状はSとか体力とか能力の面でワンパンチ足りていないという事。悪い4着ではないと思うので条件が噛み合えば走れる所はある。ソダシとこの馬はお互いに足りない所を持ち合っているイメージ。

 

5着:セラフィナイト LS

後方から大外を回して差し届かず。こういうのが1番よろしくない。持っている能力自体はククナと同等で良いと思うがこっちは質があまり良くない。

 

6着:ブルーシンフォニー  M

完成度はあるが足りない。スクリーンヒーローのイメージではなくかなりまとまりイメージで見ておいた方がいい。SにもLにも振れていないのでダウンとか逃げのようなオプションを使って派手にスコンと勝つというよりは自分の能力の範疇の走りをしてくるイメージ。相手が弱ければ安定して掲示板にはいて、相手が強くてもそこまでヘタらず10着より上にはいる感じ。

 

7着:マリアエレーナ SCL

馬質は良くて鞍上が悪いというのはもちろんそうだがそれありきの今回だったのでこの結果は仕方ない。ここで変に頑張り過ぎて無理やり4まで来るよりはこの位の方が今後に向けては良かったかなと思う。これは少し追いかけて見てみたい馬。

 

8着:ワザモノ SL

展開を切り裂く程の鮮烈なSではないし能力も足りていない。

 

9着:ルース M

質はそこまで悪くないがこれも足りていない。

 

10着:レゾンドゥスリール Sc

最後方から大外。これはまあ仕方ないかな。良いSは持っている。

 

11着:ダディーズビビット MS

道中の手応えも良くほぼ完璧なレースだったがラストで急に失速。これはよく分からない。交互といえば交互だけど。

 

12着:トーカイキング C

これは単純に足りていないでOK。

 

13着:ファルヴォーレ SL

前走しっかり勝ち切ってしっかり凡走なのでこれは交互で。強い訳ではないが穴としては面白い資質を持っている。

 

14着:カスティーリャ S

休み明けで馬体を増やして来ており仕上がっていなかったでしょうね。ディープとかキンカメみたいなタイプならこういう仕上げでもそこそこ走れるのだがモーリスは重いので立ち上がりで後手を踏んだらどうしようもない感じ。前走からの一連の流れで良さを活かしたピクシーとは真逆の競馬になってしまっている。この次でもう一回エンジンを温めてその次くらいが走り頃というイメージかな。

 

15着:ロードマックス SL

Sを制御できずに暴走気味だった。質どうこうは置いておいてこのくらいメリハリがあるのは悪い事ではない。