2020 毎日王冠 予想
東京芝1800 11頭
基本的には不良馬場想定、回復しても重まで。
【個別分析】
①コントラチェック L
体力や精神力のないピラピラの馬。パンパンの良馬場だったらかなり評価出来たが今回の重い舞台はちょっと違うかな。トーラスジェミニと競り合いながらの逃げになったりするとこっちは早々に潰れてしまうタイプ。
②ワンダープチュック LC
完全初重賞の鮮度持ち上がり馬だが前走がいかにも楽→苦だし、勝ち方もギリギリ感があったのでハーツクライ産駒というのも考慮すると普通に反動が出そう。
③アイスストーム SM
体力と持続質の差し馬なので前走のどスロー差しでは良さが出ない。道悪のエプソムで投げているがあれは激走後のストレスを抱えてのものなので今回とは別物で考えて良い。本質的に道悪の体力寄りの差し競馬は向いていると思うので可能性はあると思う。
④ザダル LC
精神力も多少あるが大事な所で頑張れないがっかりなタイプ。休み明けダウンだった2走前のメイSでまず外を気分良さそうに走っている姿がLっぽい。かと言ってLに振り切れている訳ではなく、セントライトで見せたようにC質を抱えているので単走になるとモゴっとしてしまい勝ち切れないのかなというイメージ。前走は展開が破綻気味だったので勝った事や着差については一旦置いておく。
今回は馬場が重くなるので血統背景とかは抜きにして単純な条件として楽→苦のベクトルにはなり、サリオスに強い競馬をされたらそこに喰らい付いていくタイプではなくアッサリ譲ってしまうと思うので単の期待値は低いかなと思う。
⑤ダイワキャグニー LC
ちょこちょこ成績を残しているが苦条件を耐えるという姿は見せておらず、前走の勝ちも不良馬場で前で決まっただけなのでそんなに評価していない。間隔を空けての得意舞台ではあるが見積もられた人気に耐えられるような強さは持っていない事、去勢明けで影響がどう出るのかが未知数な所、サリオスに目標にされたらひとたまりもない事等を考えると評価は上げなくて良いかなと思う。
⑥トーラスジェミニ SM
結構しぶとさがありなかなか良い体力タイプの逃げ馬。東京・新潟の軽いオープンクラスのレースからの臨戦になるザダルとは逆質で、函館・札幌の2000mの重賞で特に前走はハイレベルなメンバー相手のレースを経験して来ているのでダウン質も入り、今回の馬場が渋った東京1800を走る臨戦的な下地はあると思う。今回の重いレース質を苦に感じないであろうという前提でそこそこのポテ証明があり、ペースアップにならない短縮なら単純に走る距離が短くなるので馬としては楽気味に走れると思う。
⑦サンレイポケット CM
精神力があって長く脚を使える良い馬。前走は短縮だったがドスローの展開破綻気味のレースだったので活性を免除されて長い直線を活かして差して来れた形。短縮自体はこの馬には合わないが今回の重いレース質でまず活性が免除される事、そして寧ろ体力面で長くてタフな所を経験して来ている事がプラスに働く事を考えたら悪くない臨戦だと思う。ポテンシャルはそこそこあり、2走前が条件戦でまだ鮮度があるのでこのくらいのストレスなら悪くなない。MIOさんが言っていたストレスと鮮度が同居している形の臨戦。ストレスというのは「走った」という事の裏側なのでポテンシャルの評価にはなる。
⑧サトノインプレッサ LS
非根幹稍重の毎日杯で高いパフォーマンス→短縮でキツさを感じたNHKでしっかり投げる→延長で流れを楽に感じたダービーで巻き返しという一連の臨戦から今回の休み明けダウンの小頭数外枠で道悪の非根幹というのはこういう変な条件を好むLっぽいこの馬にベスト。古馬初重賞という鮮度もついておりこれはベタに走れるタイミングと評価して良いと思う。能力の絶対値の比較と同路線の意識ストレスとしてサリオスより上は基本的にはないが紐でなら評価して良い。
⑨サリオス SC体力
能力は文句なし。春の2つを馬体を減らしながら頑張ったダメージさえなければ普通に来る。瞬発力戦よりは体力を活かせる方が良いので馬場が悪くなるのも問題なし。これは評価の下げようが無いかなと思います。
⑩カデナ L(S)
かなり硬くなってきたが前走は上がりの限界値まで出しており負けてしまったのは仕方ない。スローからの瞬発力戦のような緩急のある流れでは硬さによって対応し切れないので現状はハイペース外伸びのレースを一本調子でダーっと走り切るのが合っている。今回は何頭かの先行馬とサリオスがある程度締まった流れを作ると思うのでこの馬としては走りやすいかなと思う。道悪になり上がりのスピードが求められないのも向く。サリオスが前を掃除した後に直線ラストで突っ込んでくるイメージ。
⑪カイザーメランジェ SM
道悪で逃げがハマったとしても1200を走っている馬では体力が足りない。流石に様子見。
【予想】
◎⑨サリオス
◯⑥トーラスジェミニ
△⑦サンレイポケット
△⑧サトノインプレッサ
△⑩カデナ
先週の学びである臨戦、ステップの件を活かしてトーラスジェミニを評価しましたが同じく体力タイプのサリオスが簡単に前を残す事は考えづらかったので序列としてサリオスより上は諦めて対抗止まりというイメージの予想になっています。
残りの3頭は差しチームで能力、臨戦、オッズを考慮するとそこまで差をつけなくて良いかなと思っています。
この次に×をつけるなら同じく差しでアイスストームとザダルがいますが11頭立てで7頭に印を訳にはいかないので印的には落としています。
サリオスートーラスのワイドのオッズが全然付いておらず買いづらくなっていますがひとまずトーラスの走りには注目して観たいと思っています。
