2020 紫苑S 回顧
中山芝2000 18頭 稍重
36.3-1.01.8-2.02.1 (35.9) スローペース
1着：マルターズディオサ M
チューリップ賞のパフォーマンスをそのまま出した感じ。オークスの凡走は距離だったという事で無視してOK。休み明けダウンだったが別にLっぽい走りではなく、単純に能力通り走ったら1着でしたという感じ。Sが表に出ているようにも見えずまとまった馬かなという印象。今回は格と経験値で抜けていて、個体能力はそこそこあるのだが地力がガツンとある感じではないので上のレベルでやっていくには何かの恩恵が欲しいと思う。リセットされて適距離に戻って能力通り走ればこのくらいのパフォーマンスというのは想定出来ていたので単勝で押さえるべきだった。こういうパターンはよくある。
2着：パラスアテナ M
凡走後で1人気から一気に10人気まで落ちてかなり楽に走れたと思う。稍重の福島1800という小回りのキツいレースの経験も今回に向けては良いアクセントとして効いていた。この馬はほぼ100％の内容だったと思うが能力だけで走ったマルターズを捕まえられないのを見るとやはり特別な強さはなく能力もそこそこのレベル止まり。奥に良いものを持っている感じはするがどうしてもこじんまりしている印象。
3着：シーズンズギフト SM
この馬もまとまっているのでこのくらいのパフォーマンスのイメージだった。ただ上2頭よりは若干だがSを感じる走りをしているので人気落ちの差しへの位置取りとかでちょっと跳ねるイメージがある。ルメールが乗って人気している限りはまとまりの範疇かな。多分Sに出ている良いエピファ産駒なのに母方の方がこじんまりまとめてしまっているイメージ。エピファはLに出ると大した事ないけれどSを持っているとそこそこ良い感じになる印象。
4着：マジックキャッスル CS(L)
やはりディープ産駒らしく量を持っていてこの休み明けを対応して来た。今回は鞍上も前への意識があっていつもより位置も取って4コーナーで外に出していく仕掛けも上手い事出来ていた。ホウオウピースフルと併せ馬になった所の挙動も良かったが最後が伸び切れず。過去のレースを見るともっとグイグイ感があるので今回は80％くらいのパフォーマンスだったのかなという印象。開幕週の小回りコースで内前が残るようなレースではなくフィーエルマンが勝った菊花賞のように直線が長くて差しが決まるがタフ過ぎない優しめのレース質が合うイメージ。
5着：ミスニューヨーク M
とにかくまとまっているのでこの位置が限界。今回は条件戦上がりで鮮度を持っており人気落ちも拾えていたのでほぼ完璧だったと思うが、同じようなまとまったタイプのマルターズとかパラスアテナとの間に明確なポテンシャルの差がある。
6着：ウインマイティー SC
若干出遅れ気味で最後方から外を回して差し届かず2人気6着。Cに寄っている訳ではないが確実にC要素を持っているので休み明けの外枠でそもそも集中して向かって来ていなかった感じの走り。本番はデアリングが出てくるのでデアリングが支配する緊張感のある強い流れに対して叩き2走目で集中してしっかり流れに入っていけば良いパフォーマンスを出せる。体力とCを兼ね備えている珍しいタイプなので完全に格上げ向き。高速過ぎなければ。
7着：クロスセル LC(S)
稍重で数字上は上がりも掛かっているのだが内容としてはスローで軽いレースだった。そのためまとまったタイプのそこそこの実力の人気馬が十分余力を持ったレースになり結果的に負けてしまったという形。押し切れないあたりはまだこの馬のポテンシャルが足りていないというのもあるが休み明けの一気の格上げ初重賞でも気後れせず走っているし決して自身で凡走している訳でもない。もっとタフなレースが良いので普通に長距離路線に持っていっても良いと思う。
8着：スマートリアン CM
直線入り口でかなり遅れている。最後まで投げる事なく伸びて来ているし敗因が明確なので悲観する必要はない。スムーズに加速出来た方がいいので小回りのスローの内枠というのが多分一番良くない。広めのコースで持続質を求められるような所が合う。新潟とか東京とか。一撃必殺タイプではなく条件が合うレースなら安定して走ってくるタイプの馬なので人気がない時はいつでも買えば良いという訳ではない。今回この馬を本命にしたのは個体の魅力に盲目的になってしまった感じで反省している。
9着：スカイグルーヴ LM
Lとか量だけでごまかすのではなくこういう本質的な競馬をさせたのは今後に向けてはかなり良かったと思う。そもそもそんなに強くないが今回の地道に一生懸命頑張ります的な挙動はこの馬にしてはとても良かったと思う。後方からだったが外を走っていたので大きな苦を味わった訳ではない。逃げてごまかしたりせずにこの後ダウンで普通の乗り方でなんとか地道に頑張ってもらいたい。
10着：コトブキテティス M
全然強くはないが内で前向きさを見せており相変わらず挙動としては悪くない。自己条件でならそこそこやれると思う。
11着：ホウオウエミーズ SL
出遅れ。相変わらず苦しい所で頑張ろうとする素振りがなく淡白な印象。ダウン外枠の馬かな。
12着：ラヴユーライヴ LC
出遅れて後方からになり馬群にも入り明確に苦を味わっていたがそもそも強くない。前走のラストの減速の感じもあまり気に入らないし、前向きさとか跳ねを感じない。
13着：ホウオウピースフル L
直線に向く所までは良かったがマジックキャッスルと併せ馬になった所でヤラれてしまって投げた。フローラの内容が悪くないのでそんなに弱いとは思わないがこの負け方は残念。
15着：レッドルレーヴ M
これもホウオウピースフルと同じくもう少しやれると思っていたので残念。
16着：チェーンオブラブ SM
最後方からさっぱりな走り。リズム崩しそう。
【予想】
◎⑨スマートリアン
◯⑬ホウオウピースフル
▲⑰ウインマイティー
△⑩マルターズディオサ
△⑱パラスアテナ
△②マジックキャッスル
×⑭チェーンオブラブ
☆⑫クロスセル
