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2020 新潟記念;回顧

2020 新潟記念 回顧
36.8-1.01.9-1.59.9 (33.1) スローペース
数字上はどスローからの上がり勝負というレースになっているが意外とタフでちょっと変なレースだった印象。ジナンボーは残っているが基本的には外差し決着。
前半の流れ的に活性は求められずほぼ直線だけの競馬。

 

1着:ブラヴァス CM
展開破綻とは言わないが特殊質気味のレースではあったので直接の評価に繋げすぎない方がいいと思う。それでも激走後の人気アップの局面でほぼノーショックで勝ち切ったのは立派。若干差しへの位置取りは掛かっているが挙動にショックによるSの跳ねのようなものはなく、単純にまとまり系が能力で走ってきたイメージ。新潟大賞典の負けがあったりしてガツンとした個体の力強さは見え辛いがここ2戦のパフォーマンスを見る限りはある程度評価しないといけないと思う。現状いきなり秋天でどうこうというレベルにはないと思うが多分まだ成長中で枠を見せていない感じなので丁寧な見守りが必要。

 

2着:ジナンボー リズムSL
やはりリズムを掴んで走った時はこのくらいのパフォーマンスは出してくる。これは予想段階からかなり明確に掴めていたので想定通り。苦→楽というのもあったがそういうLの開放感で走る馬ではなくあくまでリズム主導でSで走る馬。もちろん1番人気とかで主役になるとマークを受けるので自分のリズムで行き辛くなるが基本的には人気とかアップとかダウンとかは関係なくとにかくリズムを掴める時は評価しておいた方がいい。変な馬なので固定観念に縛られた評価のやり方は通用しない。あとはマックスのパフォーマンスを出した場合の線引き。完璧に走ってもG1では足りないと思う。

 

3着:サンレイポケット CM
この馬が32秒台の上がりを出しているというのがまさに特殊質のレースだった事を物語っているかな。入りがスローだったことによりSとか活性を求められずにスムーズにレースに入れて、直線では体力と精神力と脚を長く使えるという武器で頑張ったら結果的に上がりは32秒台でしたという感じ。そこそこ良い馬だと思うがSの前向きさとか活性には欠けるので高速馬場とかでスピードを求められるような場面では気後れしてしまうイメージ。

 

4着:サトノガーネット M
元々直線に全てを賭ける馬なので今回のレース質が向いていたというか得意だった。最後方でゆったり構えていたのでほぼレースに参加していないような感じで完全にノンプレッシャーで走ることが出来て前走激走のストレスとかは出なかった。イメージ的には無欲の追い込みという捉え方で良い。カデナに勝てたのは単純に上がりの限界値の差だと思う。

 

5着:サトノダムゼル LM(S)
この馬が1番まともにレースに参加してまともに勝ちに出てというレースをした。前走の反動が多分あってのマイナス10キロという状態で特殊質のレースでまともに動いて乗ったら流石に垂れてしまうと思う。かなり活力のある走りをしており個体の評価はしたい。ただキツい状態でも活力のある走りが出来たのは鮮度の恩恵もあったと思う。グイグイ感にSを感じたがこれは鮮度によるものだと思うので注意が必要。鮮度がある内に格上げで人気落ちを拾いながら差しへの位置取りがドンピシャなイメージ。

 

6着:カデナ L(S)
この馬なりに活力のある走りはしており、やはりL的な自己条件ならSっぽい走りが出来るという事で良いと思う。最後グイグイ感がありながらも伸び切れなかったのは流石に6歳のディープ牡馬で馬が硬くなっているためにスローからの瞬発力勝負では限界があるという事で良いと思う。この硬くなるという部分は今まで自分の中にあまりなかったがトールさんという方のツイートから影響を受けている感じです。トールさんの言う通り一定のペースで走れる条件というのがこういう硬くなった馬には合うと思う。

 

7着:ピースワンパラディ CM
行くなら行く、下げるなら下げるとせず中途半端に乗られていた。スタート後から馬は行きたがるような素振りを見せていたがズルズル位置を下げていたので多分鞍上の意思でやっていたのであろう。直線に入っても前とか内は一切見ずに外に出すタイミングだけを探っていた感じだったのできっと外の追い込みで決め打ちで乗っていた感じだと思う。馬はもうほぼやる気を失っていて前向きさとか集中力を失ったような感じだったが個体の能力だけで走って大崩れはしなかった。前走のエプソムも個体の能力だけでなんとかまとめておりかなり良い馬だと思うので鮮度がある内に全力のパフォーマンスを出させてあげたい。この2戦を見て弱いという判断をするのはまだ早い。個人的にまだ追いかけたい。教訓としては池添はC系との相性がかなり悪いという事。

 

8着:ウインガナドル S(LC)
激走後の格上げだったが馬に前向きさはあった。直線だけの競馬では流石に上がりのスピードに限界があるので最後はドドッと差されてしまったが馬は頑張っていた。もう少しフラット気味のペースでまともに乗っていればという感じ。Sっぽさのあるちょっと変なステゴ。

 

9着:ゴールドギア M
短縮の2000では遅れを取るという事で緩いレースになった方が良いとしていたが、ここまで緩くなると他馬もしっかり余裕を残しており特に自身で捲るようなこともしなかったので優位性のないレースになった。上がりは使える馬なので活性を求められない場面で外差しが効くレースとかで。

 

10着:ワーケア L
特殊質のレースだとしてももう少しまとめないと本当に弱い。オッと思う挙動を見せるまでは全く評価しなくて良い。多分古馬のオープンに落としても現状の能力だと通用しないと思う。

 

11着:リープフラウミルヒ CM
乗り替わりで理想的な位置取りだったがこれは上がりの限界負け。悲観する内容ではない。

 

12着:アイスストーム SM
差しで結果を出している馬だがある程度の体力と持続質を活かした差しをするタイプなので何も考えず直線に賭ければ良い訳ではない。マイナス10キロも微妙だしこれは何もかも噛み合っていない。

 

13着:サトノクロニクル LM
この馬なりに頑張って走ってはいるのだがもう本当に強くないという感じの負け方。ダウンでオープンに落として負けたらもうダメかな。

 

14着:アールスター SL
これはハマった後なのでこんなもの。色気を出したのかこのタイミングで位置を取りにいったのも良くない。

 

15着:インビジブルレイズ S(C)
前半の雰囲気は結構良かったがここまでの垂れ方を見ると前走の大敗でリズムを崩して不振期っぽい感じになっている。良い馬な分こういう不調期もしっかりあるのかなというイメージ。Vラインとかで走る気を見せるまでは見守りたい。 

 

16着:アイスバブル 体力M
やっぱり休み明けで馬体減で夏の暑いレースに出てくるというだけであまり良くない。そもそもレース質が合っていないし特殊質で上がりを求められたのも合わなかったので気にする必要はなし。体力を求められる場面で人気落ちでナメられてという馬。

 

17着:メートルダール L
もうほぼ終わっていると思うがあとはダウン外枠だけ。

 

18着:プレシャスブルー SC
馬体を戻して来れず。新潟大賞典激走で出し切ったのかそこから反動が長く続いているような感じ。6歳なのにデビュー時より体重が落ちている。


【評価】
◎③ピースワンパラディ
△④サトノダムゼル
△⑫プレシャスブルー
△⑮リープフラウミルヒ
△①インビジブルレイズ
△⑨アイスストーム
△⑭カデナ
△⑤ジナンボー