2020 札幌記念 予想
札幌芝2000 12頭
開催後半になり良でも上がりの掛かる馬場
【個別分析】
①ノームコア LC
そもそもしっかりした個体能力があり、高いレベルでまとまっている馬。主導はLだと思うが精神力の補完もあるタイプ。
L系なので間隔を開けてのダウン臨戦というのは普通に良いし、何より良いのは明確にマイル路線を使われて来た馬が今回の久し振りの2000mがカテゴリーチェンジになるのでスピードの活性と新鮮さを持って臨めるという事。ここは走りやすいと思う。
純粋な個体能力ではラッキーライラックに負けているが今回に関してはこっちは素直に自身の能力を発揮できるタイミングなのでラッキーがボヤけるとしたらその部分の優位性で十分やれる。
②ペルシアンナイト M
最大限頑張っても中山記念のパフォーマンスが限界。
③トーセンスーリヤ SM(C)
能力的にトップクラスにはないが精神力のある挙動も見せておりそこそこ良い馬だと思う。キツかったであろう前走も垂れずによく走っている。セカンドクラスのSC系イメージでとらえているので今回くらいの条件が1番合っているかなという感じ。前走2.8秒負けているが体力的にしんどいレースではあったと思うので疲労の回復具合は少し心配だが基本的には評価しておいて良いタイミングだと思う。
④ドレッドノータス LS
基本的にはLでだらしないタイプの馬だと思うが若干のSを持っているのである程度のリズムはあった方が良い。休み明けフラットで出てくるのでどういう状態か読めないが過去3走全て大差負けというのを見ると期待できる状態ではない。終わっている可能性も十分あるし。
⑤ルミナスウォリアー
低レベルとはいえ地方のダートでまだ圧勝出来ているとか、ダートの経験を活かしてとか色々あるかもしれないが厳しいと思う。前走も特別良い所は見られなかった。
⑥ラッキーライラック CM(S)
ある程度Lとか許容的な要素も兼ね備えたC主導の馬でエリ女や大阪杯では上手い事Sを付加された走りで跳ね感を見せている。前走の宝塚記念は着差はつけられているが得意としない体力勝負のレースで4コーナーでクロノ一緒に動いてしっかり勝ちに動いていたので激走後というのも込みで内容としては悪くない。
今回は宝塚凡走からの2ヶ月振り。大阪杯→宝塚の時より間隔が詰まっているが個人的にはローテーションの中身としてリセットされた臨戦になると考えている。秋のG1への始動戦という事でこれまでボヤッとした走りを見せて来たタイミングと同じイメージで見て良いかなと。C的なボヤが出るタイミングだし、Sを付加出来るタイミングでもないと思う。これは抽象的だがこの馬は個体のレベルが1枚2枚抜けてしまっているので仮に短縮で差しに回ったとしてもこの頭数、このメンバーの低レベルのレースだと位置取りショックが爆発力には転化せずに不発に終わるようなイメージ。レースから浮いてしまうような。
CとSの後押しが薄いタイミングになると思うのでこの馬に補完されたLでの対応力と単純な個体能力によるパフォーマンスでどこまでまとめてくるかという事で。
⑦ブラックホール CS
精神的にはかなり前向きで良い馬だがスピードが足りないのでいつも後方からになってしまい毎回頑張って差して来るが届かずという馬。重めの所でスピードの要求度が低く、尚且つ頭数が少なくて差して来るのが物理的に可能というような条件が欲しい。
前走のダービーは最後方から大外を回す最悪な乗り方でも多分個体の限界の上がりは繰り出してよく追い込んで来ていた。洋芝替わりで重めになり、頭数も減るのでこの馬にとってベスト寄りの条件になるここでは差し届くパターンも想定出来る。
期待したくなる気持ちもあるが休み明けいきなりというタイプではないと思うのでそこははっきりとしたマイナス点。過剰人気と合わせてどう評価するか。
⑧カウディーリョ L(S)(C)
この馬はまず自身のLの範疇に入り苦を感じずに走れる事が条件で、そうなればSの駆動が起こり、その後にしぶとさの補完もあるという馬で見ている。
前走は馬群で揉まれてL的にキツかった中でも投げ出さずよく耐えたと思う。
今回格上げになるのでLの範疇に入るという点では逆質の臨戦なのだが、外2番手とかの揉まれない位置を取れば苦→楽になりその開放感でLの範疇に入る可能性があるかなと思う。外の逃げ馬が蓄積疲労で垂れてしまうようならチャンスは出てくる。
⑨イェッツト CS
常に前向きに走っておりかなり良いC系。5走前の中山のレースでかなりの不利を受けながらも実力馬ウインイクシードに勝ち切っておりここで能力の証明もある。外を回される事が多く上手く乗ってもらえていない中でもこの馬なりに毎回頑張っており前走の4コーナーの挙動も活力十分といった感じでかなり良かったと思う。一貫してリズムも良い中で条件戦上がりで抜群の鮮度を持って更に人気落ちも拾ってと臨戦としてはほぼ文句なし。乗り替わりもかなり良いしここは評価して良いタイミング。
⑩ポンデザール LS
体力はあるがダラっとしたタイプの馬なのでこの短縮はキツい。前走の圧勝もSによる圧勝ではなく体力のストックが他馬より大きかった事によって着差がついたような印象。
⑪アドマイヤジャスタ LS
これまで弱くて負けていたのではなくSの不振のような何かしら自身の中に能力を発揮できない要素を抱えていて走れていなかっただけで、それがここ2走でリズムを戻して本来の能力通りのパフォーマンスを発揮出来たという印象。
前走の内容もショックとか何かがハマってその恩恵で跳ねてという感じではなく、メンバーレベルが低いのもあるが普通に能力通り1番人気1着の勝ち方という方がイメージとして近い。なので個人的には15人気1着の反動ががっつり出るというよりは寧ろかなり良いリズムを持って圧勝して来ているのでもう一つくらいなら頑張れる可能性もあるかもなという感じで見ている。個体評価としては完全な切りではない。
⑫トーラスジェミニ SL(C)
リズムさえ掴んで走ることが出来れば意外としぶとさを発揮してくるタイプの逃げ馬で近走では逃げ→控えになったダービー卿以外では大崩れがない。6月から3戦連続で人気以上に頑張っているので肉体的な疲労はありそうだが今回人気が落ちているので楽逃げになればまだ耐えられる可能性はある。ラッキーが圧を掛け切れずに前を残してしまうというパターンもあり得るがノームコアもいるのでなかなか簡単にはいかなさそう。
【予想】
◎⑨イェッツト
◯①ノームコア
▲③トーセンスーリヤ
△⑥ラッキーライラック
