2020 エルムS
札幌ダート1700 14頭
札幌ダートは平坦でコーナーは大きく直線が短い。
【個別分析】
①ヒラボクラターシュ SL LS
走れる状態か：？
Sっぽい高揚感があるか：評価なし
約1年振りで走れる状態かどうかは分からない。そもそも過去のパフォーマンス的に能力が十分足りているとは思えないのでここは1戦見ればいいと思う。
②エアスピネル LC
走れる状態か：×
Sっぽい高揚感があるか：×
前走が1年振りで初のダート。1400という距離の淀みの無い流れにしっかり乗って対応したのはS質への対応という意味で良かった。ただ休み明けでバッチリ走れるタイミングだったので対応出来たという可能性がある。直線での挙動に強いSは感じ無かった。Sの後押しが弱い中で能力だけでなんとかまとめたという印象。ノヴァは強いので着差がどうこうは無いが、もしこの馬にSがあるならもう少しこの馬自身が前向きに伸びてきていて欲しかった。Sの後押しが無い中での激走となると単純に肉体的に疲労を抱えていると思う。武豊への乗り替わりで延長で位置を取ってマイペースに運べればというのは希望的観測の意味合いが強いかなと思う。個人的にはこの馬の前走が能力ギリギリの激走で、その反動を打ち消すようなSの挙動を感じないので今回は評価しない。寧ろ人気になって先行して圧を受けると余計キツいと思う。
③サトノティターン L
走れる状態か：△
Sっぽい高揚感があるか：×
そもそも能力が重賞クラスには届いていないしタイプ的にもほぼLだけ。能力の足りていないL系がリフレッシュ状態でも無いし短縮で内枠でとなっているので評価する要素がほぼ無い。
④ワンダーリーデル CM
走れる状態か：◎
Sっぽい高揚感があるか：△
優しめのセカンドクラスのC系のイメージで見ている。多分本質は1400の忙しい流れよりもマイルより長めの距離でゆとり感を持ちながら精神力を活かすというタイプかなと思っている。前走は休み明けで1400のレースで道中置いていかれるような感じだったが直線では前向きに走る気は見せていた。結果的に12人気9着だが合わない流れと休み明けというのを考えればそこまで悪くない。今回1400からの延長でカテゴリーチェンジ気味の延長になるので楽を感じながら追走出来ると思う。フェブラリーSである程度の能力は見せているしここは評価するべきタイミングかな。
⑤アディラート LC
走れる状態か：△
Sっぽい高揚感があるか：×
まず能力が足りていないし使われ続けている中で前走ある程度活力を使って走っているので今回はキツいターン。ストレスとか疲労を消すようなSっぽさ、勢いも感じない。
⑥リアンヴェリテ (S)
走れる状態か：△
Sっぽい高揚感があるか：×
2走前の大沼Sで得意の逃げの位置取りを掛けられたのに跳ねられなかったあたりが怪しい。前走のスタート後の行きっぷりの悪さも込みで考えるとSが弱まってレースに対する前向きさを失っているのではないかと思う。ベタに考えると人気落ちで今回逃げれば交互でショックも掛かって万々歳という事になるのだがそう簡単なものかねという感覚がある。前走しっかり凡走しているので肉体的な疲労は無いと思うが、Sに頼って好走してきたこの馬がSを失ってきたら何も残らないというイメージなので走れる状態ですら無い可能性もあると思う。
⑦ワイルドカード LS
走れる状態か：▲
Sっぽい高揚感があるか：評価なし
ダート馬にしては軽やかさのある印象。ここ2走は重賞で崩れているがどちらも内枠で、この馬はタイプ的にCがある感じはしないので苦しい所で投げちゃっていたイメージ。3ヶ月半の休み明けでリフレッシュな状態で平坦なコースの中枠なら結構走りやすいと思う。スマハマ に勝ったレースの内容が良くて能力的にもこのクラスなら足りていないことは無いと思う。休み明けリフレッシュの利点を活かして揉まれずに軽やかに走ることが出来れば人気以上のパフォーマンスは見せられると思う。
⑧ウェスタールンド SL(C)
走れる状態か：◯
Sっぽい高揚感があるか：評価なし
能力のある馬が休み明けで出てくるのでこれは普通に走れると思って良い。捲りの乗り方で結果を残しているので今回も同じように乗ってくると思う。実力にあぐらをかいて後ろで構えるとコース形態的に間に合わずに前を捉えきれないというパターンもありそうだが今回はタイムフライヤーという1番人気がいるのでそれを目標にしっかり動けば結果的に良い感じの乗り方になると思う。タイムフライヤーは捉えられると思うがあとは他がいるかどうか。この馬自体が実力はあるがもう8歳なので跳ね感は無く、こういう休み明けの動けるタイミングで格でまとめるというイメージの馬。
⑨ロードゴラッソ LM
走れる状態か：◯
Sっぽい高揚感があるか：評価なし
2走前の名古屋大賞典と昨年のシリウスSのパフォーマンスは良い。前走のあっさりの凡走は2走前の高パフォーマンスの反動とも見れるので酌量の余地はある。休み明けで動けるタイミングで、活力のある走りをしている時は結構頑張れる馬なので紐で押さえておくようなイメージかな。
⑩アナザートゥルース CM
走れる状態か：▲
Sっぽい高揚感があるか：評価なし
休み明けなので肉体的には走れる状態だと思うがこの馬はCっぽいので単純に休み明けでいきなり100％走れるタイプでは無い。能力はそこそこあると思うがみやこSの凡走の仕方を見てもやはりボヤけそう。
⑪アルクトス CM(L)
走れる状態か：▲
Sっぽい高揚感があるか：評価なし
これもアナザートゥルース同様Cっぽさのあるタイプ。アナザーよりも量っぽさがあるので休み明けへの対応も出来そうだがタイミング的にここじゃ無い感があるかな。マイル以下の距離でCっぽい走りを見せていた馬を3ヶ月ぶりのダウン延長外枠で評価するのはちょっとなと思う。
⑫ハイランドピーク SM
走れる状態か：▲
Sっぽい高揚感があるか：△
不振期を抜けてからはかなり内容の良い競馬をしている。エルム激走後のダウン戦もよくまとめているし、前走も勝ちに出て行って最後差されてしまうというもので悪くない。その前走は8ヶ月振りで＋16キロだったので今回に向けての叩きという見方で良いと思う。昔は尖った感じでSが強かったが今は良い意味でも悪い意味でもまとまっている印象で逃げの位置取りを取ったり、人気落ちで差しに回ったりしてSを付加してあげると跳ねがあるかなと思う。同距離のステップになるが大沼S組からは唯一の参戦で異端を引けており、同じく同距離ステップでも間隔が詰まっているマリーンS組よりは全然良いかなというのもある。
⑬タイムフライヤー LM(S)体力
走れる状態か：△
Sっぽい高揚感があるか：△
体力が元々豊富でリフレッシュ時にスコーンと高パフォーマンスを見せて、キツい所ではあまり頑張らない感じなので今はLっぽくなっているのかなという印象。高パフォーマンスを見せる時はSっぽさも感じる走りをしている。前走が休み明けダウンのベストタイミングで、今回は少なからずマイナス方向で向かってくると思う。揉まれずに体力を活かしたいので外枠は良いが。前走は走れるタイミングでの圧勝でSっぽい雰囲気も見せていたがそのSに頼るタイプではなく体力とか量の優位性が優勢なタイプだと思うので高揚感(S)でもう一発持っていくというイメージは湧かない。
⑭バスカヴィル SM
走れる状態か：◯
Sっぽい高揚感があるか：▲
Sの荒々しさは感じない馬だが2連勝中で勢いとリズムはある。その分肉体的な疲労はあると思うがこれについては週中にツイートしたようにリズムとか高揚感で消すことが出来る可能性がある。条件戦だ上がりだし若干間隔も取っているので疲労は気にしないでOKかな。初重賞の鮮度持ちでリズムもあって肉体的にも大丈夫となると評価したくなるが走りに強さをあまり感じていない。連勝しているのに1人気→13人気という人気落ちもあるので能力には一旦目を瞑って流石にここは押さえておいた方が良いのかな。
【予想】
◎⑦ワイルドカード
◯④ワンダーリーデル
▲⑫ハイランドピーク
△⑧ウェスタールンド
×⑭バスカヴィル
×⑨ロードゴラッソ
Sの高揚感をがっつり持っている馬がいないので基本的には今回のレースは走れるタイミングの馬の能力レベルを基準に作られるかなと想定します。
走れるであろう馬の中で1番能力が高いのはウェスタールンドだと思うのでこの馬を今回のレースの中心に置いて考えてみます。1番人気のタイムフライヤー、3番人気のエアスピネルを前に見ながらのレースになるので後方から早めに捲って捉えに行くイメージです。
ウェスタールンドに勝てる可能性のある馬として◎ワイルドカードは休み明けでリズムチェンジ出来ていればという条件付きですが軽やかな先行馬という事でウェスタールンドの差しが届かないという展開の恩恵を見て評価。
◯ワンダーリーデルは延長で楽に感じながらという事で展開面よりも個体の可能性を評価。▲ハイランドピークは逃げの位置取りの可能性を見つつワイルドカードと同じイメージで動ける先行馬という事で評価。
基準馬として△ウェスタールンド。そして×でバスカヴィルとロードゴラッソ。
自分の中でダートに対して新たな試みを入れた結果分かりづらくなってしまった感もありますがとりあえずこんな感じで今回は投げてみます。
