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2020 ヴィクトリアマイル;予想

2020 ヴィクトリアマイル

東京芝1600 17頭

前週までは高速内前。土曜にしっかり雨が降って馬場がどういう具合になるか読みづらいですが、当日しっかり晴れるので一応乾いて良馬場想定。


【個別分析】

❶ラヴズオンリーユー LM

高鮮度持ちで休み明けリフレッシュのディープ産駒だがどうしても量っぽい。休み明けでいきなりのマイルという速さの要求に応えられるイメージはあまり無い。ディープのタイミングとしては良いのかもしれないが個体的にはここを凡走して活性にしてからの延長宝塚とかの方がイメージが湧く。


❷ビーチサンバ CM

この馬は本当によく頑張っている。軽いローズで好走してからのがっつり重い質だった秋華賞は逃げという手は使ったが上がりが約4秒も違うのにしっかり踏ん張っている。京都牝馬阪神牝馬も本当によく頑張っている。

逃げがベストだとは思うがせめて先行してこの馬の能力を出来る限りスムーズに発揮させてあげて欲しい。本来100ある能力の内、個体として80は出せるタイミングでもこの馬に福永が乗っていると80の内50くらいしか出せていない。前走Vラインで馬に走る気はある!しっかりやれ!福永!


❸シャドウディーヴァ CM

秋華賞の4着と東京新聞杯の2着がこの馬らしくて、ある程度高いレベルに能力はあってナメられるとその能力を示してくる。あと自力で展開を壊してまで能力を示してくるタイプではなく、持続質の流れで他馬がある程度苦にしているような状態で相対性の中で能力を発揮するタイプ。なので基本的に本質の部分の強さでG1で勝負出来るタイプでは無いと思う。今回のレースはそんなに展開破綻が起こりそうな感じもしないし。交互の◯のタイミングで人気落ちで内枠で実績のある東京と、買いやすい条件は揃っているのだが個人的に個体への絶対評価でここは評価しない。


❹シゲルピンクダイヤ SL

ちょっと不振っぽいかな。ローズSからの秋華賞で逆位置取りになっても差しに回ってSの爆発力でというのが本質タイプだと思うので、基本的にはリズムが良い状態でショックを原動力にしてSで跳ねるイメージで見ておきたい。がっつりの人気落ちは良いのだが今のリズムだとこの馬は反応し切れないかなと思う。この状態での内枠も辛いかなと思う。リズム重視のショック要求の馬。人気で信頼出来るタイプでも無い。


❺プリモシーン SM

ここ2走の流れは良い。東京新聞杯がダウンで苦→楽という見方も出来るが内容自体も悪くなかった。ストレスと疲労を抱えた前走も1番人気でしっかり勝ちに出て行くキツい展開の中で前向きによく頑張っていた。これはベタに交互と東京→中山→東京というバウンドと人気落ちで評価出来る場面。異端臨戦も引けている。マイルCSで弾かれているが個人的に府中牝馬を含めた2走は状態面が微妙だった可能性も込みであまり見ないようにしている。過剰人気だがベタに評価はして良いかなと思う。


❻トーセンブレス SM(C)

ここ5走全て人気以上の着順で0.2差以内。スタートがあまり良くなくて後手を踏んでしまいがちだがずっと前向きさはキープしてめげすに差してきている。2走前のうずしおSでやっと連対し、その反動がありそうな前走で勝ち切ってきた。ずっと差し届かずをやっていた馬が前走で勝ち切ったというのは馬のイメージとしてかなり良い印象は持つと思う。その状態で初の古馬重賞。条件戦から直行というこの高鮮度でストレスは消せると思う。クラシックでしっかり弾かれてしまったが個体としてかなりベストなタイミングでここを迎えている。悪い要素はほぼ無い(ストレスは消せるので)があとは足りるか。頑張って欲しいと思う。母父の影響でちょっと重めだが精神力の補完があるのでちょっとズレているディープかなと思う。そういう意味で高速東京よりは坂コースの混戦の方が合う。


❼ダノンファンタジー LM

前走は休み明けでこの馬にとってドンピシャのタイミングだったと思うが1人気5着の凡走。ただ+22キロで全然仕上げてこなかった可能性があって、凡走はしているが馬体増の中、1番人気らしい乗り方で5着にまとめたというのは一定の評価は出来るかなと思う。横のリバティハイツに交わされなかったのも悪くない。

今回久し振りのがっつりの人気落ちになっている。一応初の古馬G1という鮮度もある。1番人気っぽい強い先行の競馬ではこの馬はもうキツくて、ここで差しに回ったりすると人気落ちも相まってかなりの開放度で跳ねられるタイミング。ただ全て完璧にやってこの馬なりにしっかり跳ねたとしてもアーモンドアイとかサウンドキアラに勝てるほどかとなると微妙な所。M的に評価はしておきたいが跳ねても3〜4着という感じもする。


セラピア S量

未勝利戦でデビューからのいきなりのフローラSで1番人気に指示された馬で当時からスケール感はあった。掛かりがちでまだ幼いが良いSと量を持っていそうだなという印象だった。ダートを使って勝ち上がって来てのここ2走だが、2走前の逃げが休み明けだが3ハロン33.7→1000m通過56.6というスプリント戦並みのかなりのハイペースを強く逃げ切ってのもの。そしてその後の前走が400mの延長でスローになったのに2番手に控えて33秒台の上がりで圧勝。この2戦のパフォーマンスは条件戦とはいえ内容がかなり濃い。元々持っていたSをしっかりコントロール出来るようになっており本格化という感じでかなりの成長を感じる。初の古馬重賞、初のG1という高鮮度持ち。今回は短縮になり距離鮮度も持った状態でマイルに向かってくる。血統と走り方的にパワータイプっぽいが前走の高速決着にもしっかり対応しているし今はなんでも来いの状態かなと思う。近走ずっと量っぽい走りをしているのでがっつり格上げのここで本質を問われた時にSの爆発力を出せる下地もある。これは可能性を感じる。ただこのタイプの馬がデムーロから田辺に乗り替わるのはかなりキツい。


➓メジェールスー SC

1200のレースで良いSは示している。S主導だと思うので前走のような延長で量を求められるのはそもそも良くないし、消極的な騎乗で延長なのに控えて馬群に包まれてしまいアウト。L系の短縮失敗後の〜と逆でS系の延長失敗後の同距離で格上げになって流れが厳しくなるというのはこういうタイプの馬からしたら走りやすいベクトルにはなると思う。ただそもそも本質が1200だし能力的にも足りていないと思うのでここは厳しいという見方でいいと思う。


⓫サトノガーネット M(C)

本質タイプのディープであまり鮮度が関係ないタイプ。自身の許容範囲に入り頑張れるレースレベルの中で差しが届くならという馬。G1で自力で勝負出来るタイプでは無いしG2でリズムを崩しているのもあまり良くない。


⓬アーモンドアイ L(SC)

有馬記念の負けについては体力と底力を求められる完全に適性外のレースだった中で4コーナーで出て行き一応形は示したのであまり悲観しなくて良いかなと思う。レースが得意なレンジに入りさえすれば普通に強いと思っておいて良い。

今回は休み明けのいきなりのマイルのスピードを苦に感じるかどうかの1点かなと思う。安田記念秋天でこの馬の強さは既に見せていて、普通に能力通り走ればこのメンバー相手では普通に抜けてしまっていると思う。問題のスピードを苦に感じるかという部分だが、安田記念の時はドバイを使ってのしっかりした短縮になっており馬自身がスピードのギャップは感じていたと思う。それに対して今回違うのは有馬からの直行とはいえ休み明けでリフレッシュ状態なので短縮という感じはしないのかなと思う。高速前残りの馬場で後手を踏むとどうこうと言われているが安田記念もそうだったし、こういうレベルの馬についてはあまり馬場とか相手関係とかそういう細かい所で見ない方がいいかなと思う。自身が走れる状態なら強い!と思っていた方が無難かなと思う。有馬記念でしっかり負けたので精神的にその影響はあるかもしれないがそれは分からない部分。


⓭トロワゼトワル SL

休み明けの前走がプラス20キロの仕上げ不足による凡走なのか不振期の凡走なのかが難しい。個人的には不振寄り。今回逃げの位置取りも掛けられないし、仮に前走が緩い仕上げによる凡走だとした時に、じゃあしっかり仕上げれば勝負出来るレベルにあるのかとなると微妙。やはり京成杯の逃げがかなりハマっているように見えるのでそういうショック依存のSの不安定な馬かな。


⓮スカーレットカラー SC

元々は精神力がしっかりあるタイプで、それが馬体を増やしつつ成長してSの力強さも兼ね備えてきた感じ。有馬は流石に崩れたが、府中牝馬でやっちゃった後のエリ女もしっかり踏ん張って7にまとめているのも好感。エリ女はSに依存している不安定なタイプならもっと崩れても良かった場面。あの時点でこの馬の底力は見えるし、有馬凡走からの前走で不振期に入っていかなかったのもとても良い。ベースとして精神構造がしっかりしているからこういう踏ん張りが随所に見えるのだと思う。

前走休み明け大幅馬体増で大出遅れとなったが最後方から馬群をがっつり突いてがっつり割って来た。完全に精神的に充実しておりなんでも来いの状態。馬体増が緩んでの馬体増というよりは単純にパワーアップという感じで強くなっていると思う。これは大いに可能性を感じる。2戦続けて馬群に入るより今回に関しては外でも良いかなと思うので岩田でキツい所に突っ込んで行くよりは外に行きそうな石橋への乗り替わりもそんなに悪くないかなと思う。府中牝馬のイメージで良い。ストレスは抱えているが可能性に賭けたいと思える馬。


⓰ノームコア L(SC)

高速のレースにも対応しているが個人的には精神力もある持続質寄りの馬かなと見ている。香港マイルエリ女も前哨戦を勝った後で厳しい局面だったがどちらも馬群でしっかり耐えているのが好感。VMの内容も良いしポテ証明はある。休み明けの前走で高松宮記念を使っており、スピードの活性と完全異端臨戦を引けている。延長組自体も京都牝馬から来るアルーシャとこの馬だけ。前走が普通に良馬場の高速スプリントならスピードの活性と胸を張れたが道悪だったのでその活性についてはそんなにかなと思う。ただそれを無しとしても臨戦は悪くないと思うしポテ証明も十分。凡走後で普通に走れていい場面。横山の逃げの可能性もある。これは評価して良いかなと思う。


コントラチェック LSスピード

スピード主導のようなイメージで、スピードだけで勝負出来る所ならスイスイいけますよというタイプかなと思う。C質はなくてピラっているタイプなので精神的にはLだと思う。

今回は短縮でアップ戦になるが、前走大雪の不良馬場でかなり苦しんだと思うので今回逃げて気分良くスイスイといければ楽には感じる。ただ多分スピードだけでこなしたいという部分からも小回り向き。東京で逃げ残るには意外とタフさが必要で、ピラっているLっぽい逃げ馬より先週のラウダシオンとかレシステンシアみたいに1400質のSっぽい逃げ、先行馬の方が良い。トロワゼトワルの三浦があっさり先手は譲ってくれそうなのでノームコアさえ来なければマイペースの逃げは出来そう。ただちょっと厳しいかな。


サウンドキアラ CM(S)

ここ3走の走りが集中状態っぽくてゾーンに入っているような印象。一応前哨戦を勝ったストレスは抱えていると思うので変に馬群で揉まれるよりは外差しでゾーンに入った自身の走りだけでどこまで来れるかという乗り方が良いと思う。このリズムだと多少の苦は乗り越えてくる可能性はある。ただ一方でこのゲームみたいなローテでここも勝ってくるとなると相当な強さという事になり、この馬がそこまでのレベルかとなると多少疑問はある。これは難しいです。逃げの押さえでもいいと思います。

 

 

【予想】

◎⓮スカーレットカラー

◯⓬アーモンドアイ

▲❺プリモシーン

△⓰ノームコア

△❾セラピア

△❼ダノンファンタジー

押⓲サウンドキアラ


まず◯アーモンドアイですが、これは走れると踏んだのであえてしっかり上位で評価しました。有馬でしっかり負けた事とか、いきなりのマイルのスピードとか不安点もあるのでオッズ的に消しても良いと思いますが個人的にはもうムキにならずにしっかり強さを評価してあげて、来なかったら来なかったでOKというスタンスを取りたいかなと思いました。上手く付き合っていきたいです。

◎は大きな可能性に賭けてスカーレットカラー。1年前のパールSの頃からずっと評価してずっと見てきましたがここに来てさらに1レベル上がった感があるのでほぼ迷いなく本命です。

あとはベタに▲プリモシーン、△ノームコア。ノームコアに関しては逃げたら面白そうですね。

鮮度持ちで△セラピアですがこれはスケール感と可能性を感じています。ここがダメでも今後どこかで重賞は獲れると思います。

△ダノンファンタジーはしっかり印を打って評価してここの走りを見届けたいというのが強いですかね。

最後に押さえでサウンドキアラですがこれは押さえさせて下さい、押さえてしまいましたすみませんという感じです。特にコメントは無いです。

個人的こだわりポイントはシャドウディーヴァの消しですかね。

 


どこから入っても良いという感じのメンバー構成で楽しみなレースですね!純粋にMラーの皆さんそれぞれの見解を見聞きするのが楽しみです!