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2020 天皇賞・春;予想

2020.5.3 天皇賞・春
京都芝3200 14頭

 

【個別分析】
❶モズベッロ LS
セントライトの後の京都のダウン、中山凡走後の日経新春杯を見るとLっぽい。前走のゴール前の出ようとしない感じもLっぽい。前走で中山で苦を味わって凡走からの今回が京都替わり。格上げにはなっているがレース質的に少頭数で軽くてとなるとこの馬のLの範疇に入る可能性はあるかなと思う。Lの範疇に入ればそこでSの補完がしっかりついてくるようなイメージの馬。これは動けていいタイミングだし悪くない。

 

❷エタリオウ L体力
体力はあるのである程度レースに参加して見せ場は作るが前走の負け方を見る限りは単純にもうキツいかなという印象。早めに動いたから最後鈍ったとかっていう問題ではないような感じがする。一応川田への乗り替わりで強気にがっつり体力で押すレースをしたら可能性はあるかもしれないが8人気19倍でも過剰人気だと思うし厳しい。

 

❸トーセンカンビーナ CM CL
ゴール前で諦めずにズバッと走る姿が精神力のあるディープ産駒っぽい感じ。条件戦で戦ってきた相手が弱いので地味な印象だが休みを挟んでからの近6走で一貫してリズムが良く、唯一着外だったオリオンSは大出遅れにも関わらず最後までよく走っている。前走は初古馬重賞という事だったがずっと長距離路線を走ってきた肉体的な疲労がある所に、緩い所からの格上げとゴール前の坂で最後鈍ってしまった。パワーの要るレースでSでグワッと持っていくタイプではない。5人気2着と激走の形になってしまっているがこの馬の挙動だけを見ると、頑張っての2着!というよりは最後バテたけど2着にまとめましたというイメージなので反動はそんなに無さそう。寧ろ軽く苦を味わって凡走からの京都替わりのイメージで跳ねる可能性を感じる。スローの緩いレース質を後方でためて直線に賭ければ躍動感を持ってグイグイ差してくるのがイメージ出来る。

 

❹ダンビュライト LC
京都大賞典と同じで休み明けで馬体を増やして逃げればこの馬なりのベストパフォーマンスは出せるタイミング。Sはあまり感じないタイプでLっぽい軽さのイメージでスイスイ行きたいので今回の軽い条件は合う。京都大賞典の時よりゆったり楽に運べそう。去勢の影響がどう出るか分からないけれどこれは深く考えずに押さえておいて良い場面だと思う。

 

❺ミッキースワロー SM
現状はG1級の能力の馬ではないと思うが今回はそれでも足りてしまいそうなレベル。ただ前走が100%出しました!というパフォーマンスに見えるのでそこから軽い京都に変わってもう一段上げられる感じはあまりしない。今はもうまとまっているので前哨戦で好走してG1で軽く凡走というイメージだと思う。

 

❻スティッフェリオ LC
本質はオールカマーの時のような軽さのある感じだと思う。ただ前走は逃げた後で位置を下げたのにも関わらず4コーナーで自ら動いて勝ちに出ていき、最後はそれこそ仕掛けの差でミッキーとモズに差されてしまったが内容の濃いパフォーマンスだったと思う。力強さを感じた。9人気3着でストレスは抱えている。ただ本質寄りの軽いレースに来る事と人気が全く無いので前目でプレッシャーを受けずに走ればストレスは消せる可能性がある。ダンビュライトとの兼ね合いはあるが逃げればベスト。

 

❼ユーキャンスマイル SM
前走はキセキが前に圧を掛けて勝手にレースを投げた後の差しなので漁夫の利的なイメージもあるのだが勝ち方が力強かったのは事実。休み明けのダウンという舞台でもSを感じた。前走のSっぽさを見るとこのパッとしないメンバー相手なら頭まで来てもあまり驚かない。
ただ本質は中距離パワータイプだと思うので阪神から京都に変わってレース質が軽くなるのはあまり良くないし、前哨戦をまともに勝っての臨戦でがっつり人気で勝ち切れるほどの器も感じない。人気で京都に来るという条件ならもっと軽さ、躍動感が欲しい。基本的にはここは動けなくなる側の局面だと思うのでこれよりはもっと動ける軽い馬を評価したい。

 

❽キセキ LC(S)
有馬は出遅れはしたが前向きに頑張っていて最後の伸び的にも悪くないと思う。それを考えると前走のゲートを出ない姿とか道中掛かって直線でアッサリやめてしまった姿というのは単純に気分が乗らなかったという事で見ておけば良いかなと思う。気分が乗らないというのは前走だけの単発の可能性もあるししばらく引きずる可能性もある。
今回はまず気分が乗っているかどうか、ゲートを出られるかどうかという2点でギャンブルになってしまっている。ただ今回の広いコースでの軽いレース質というのはスピードの持続質というこの馬の特徴的に多分ベストで、気分が乗っていてゲートも出た場合は普通に好走してくるというイメージで見ておいて良い。2018年秋の東京での3戦と同じイメージ。アーモンドアイさえいなければJCを勝っている。
レースが始まるまでは予測し切れない部分が多くてギャンブルになってしまっていて、そういう意味で単の期待値は低め。ただあっさり勝つパターンも全然あるので単ではなく紐で押さえておくという感じでいいと思う。こういう馬についてはあまり深く考えたくない。

 

❾ミライヘノツバサ C
ダートを使ってからの芝2000でVラインという活性マックスの状態での前走が完全にベストでフルのパフォーマンス。しっかり激走という形なのでこれは厳しいかな。もう1発があるタイプではない。

 

➓メロディーレーン C
前走のパフォーマンスも悪くないのだけれど普通に足りていないと思う。前走で一応馬群に入っているので今回は直線は外に出して伸び伸び走らせてあげた方がこの馬なりに気分良く追い込んでは来るかなと思う。展開破綻がないと厳しい。

 

⓫メイショウテンゲン M(S)
ダイヤモンドSでびっしりの激戦をした後の前走は立派。ただこれはトーセンカンビーナと逆で重い側のディープだと思うのでここ2走は重いレース質にマッチしての好走を続けてしまっている。強いSで持っていけるようなタイプでも無いので単純にこの間隔を詰めての3つ目という臨戦はあまり良くない。人気落ちは面白いが今回の軽さにもフィットしないし評価は下げて良いと思う。

 

⓬シルヴァンシャー LM
完全初重賞だった前走の京都大賞典はこの馬なりに好走しているが内前とのアドバンテージの差で負けただけ。条件戦でのパフォーマンスも評価出来る内容だし戦ってきた相手も強い。ノーザン系のディープで池江厩舎で京都大賞典からのぶっつけというのもかなり面白いしデムーロへの乗り変わりでSの付加があれば跳ねる。

 

⓭ハッピーグリン SM
昨年の夏の札幌日経の内容が良い。カフジプリンスとタイセイトレイルの間の2着でここで体力の証明がある。その後は東京で2つ凡走しているがこれは合わないし別にOK。短縮だったチャレンジCで上がり最速があって馬自身に跳ねる要因もある。休み明けでいきなりの春天。体力の証明があるので高速の毎日王冠とか重い冬の京都でのマイルよりはまだこっちの方が合う。今回軽さ負けというのは全然考えられるが強い先行とか強い逃げをもし打つことが出来ればレースを体力質に変える事が出来るのはこの馬かなと思う。和田への乗り変わりもそういう意味では面白い。

 

⓮フィエールマン M(C)
有馬でアーモンドアイに合わせて動いて出ていっており最後は流石にバテてしまったがやはりある程度の能力は示している。菊花賞春天を勝っているが体力があるステイヤーのタイプではなくあくまでまとまりディープでそこそこのレベルに能力がしっかりあるというタイプの馬。AJCCとか札幌記念の挙動的には若干休み明けでモタついているようにも見えるので主導というほどでは無いが多少の精神力の補完もあるかな。
今回は有馬からの直行で休み明けで少頭数大外枠というかなり軽いタイミング。有馬のようなキツい所で踏ん張れる要因にもなっている若干の精神力がこういう場面ではあまり良くない。もっとあっけらかんとしたLっぽいディープの方がここは買いやすい。有馬を普通に苦にして7〜8着に負けているようだと逆に手を出しやすいイメージ。ただここで言ったマイナス面はCっぽい部分が休み明けでモタつく要因になるという意味で、単の期待値的な話。良馬場で少頭数という事で重い体力寄りのレースにはどうしてもならなさそうなので能力で2〜4着にまとめてくるイメージは容易につく。


【予想】
◎⓬シルヴァンシャー
◯❸トーセンカンビーナ
△⓮フィエールマン
△❹ダンビュライト
△❻スティッフェリオ
△⓭ハッピーグリン
押❽キセキ

上位人気の4頭が単という意味で期待値が低いと思うので軽いレースの中で動けて頭まであるという事で鮮度のあるディープ産駒からです。
◎シルヴァンシャーと◯トーセンカンビーナは個体としては寧ろトーセンカンビーナの方が評価しています。ただ臨戦と人気を考慮して今回はシルヴァンシャーを上に取ったというイメージで、実質は2頭とも本命というイメージです。
あとは頭は微妙だけれどポテンシャルと安定で△フィエールマン。ユーキャンとかミッキーのような重くてまとまっているタイプよりは普通にこっちで良いかなと思います。
他の△は軽い逃げ・先行馬であるダンビュライトとスティッフェリオでこの2頭もそこまで評価の差はありません。
そしてレース質を変える事が出来るという意味で△ハッピーグリンはしっかり押さえておきたいです。
最後に別枠でキセキですが、これはスムーズに走れば1着もあるので完全に消しというのは難しかったです。期待値的に厳しいですが押さえという意味では入れておきます。