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2020 桜花賞;回顧

2020.4.12 桜花賞
阪神芝1600 18頭
34.9-58.0-1.36.1 (38.1) ハイペース

 

1着;デアリングタクト L(S)
少頭数の軽いレースの経験しか無い中でここまでがっつりの前傾の重い質のレースで力強い差し切り。一頭だけ差してきておりこれは現時点では怪物レベルでOK。軽い質での超絶瞬発力、そして今回の力強い個体能力。逆質の2つで強さを見せられたので自身で弱みを見せるまでは逆らえない。

 

2着;レシステンシア SM
これはよく頑張ったと思う。前残りになってはいるがここでの1人気2着はしっかりした能力ありきという事で良い。前傾をSとスピードで押し切ったJF、スロー逃げでキレ負けしたチューリップ、重い中でタフに頑張った今回。逃げないといけないタイプではなく、Sのリズムで走れれば良いタイプなので「前走の逃げ→今回控えたのに頑張った」という評価ではなく、寧ろ前走はSを殺しての逃げで消化不良のレースだったが今回はSを全開に出来たのでここが通常のパフォーマンスというのは大事かな。S主導の重い側のダイワメジャーで個体能力もある。ただオークスは適性的に違う。

 

3着;スマイルカナ SM
レシステンシアにがっつりマークされながらもよく頑張った。逃げられなかった逃げ馬のショックと道悪での展開破綻で前で残れたというのもあるがこれも底力は示している。淡白なタイプではなく重め寄りでまとまっているタイプかな。最後の底力の部分が無いと思って評価を下げていたがそれがあったという事。

 

4着;クラヴァシュドール CM
これはちょっと意外だった。内を突いたが馬に活力があってかなりグイグイ来ていた。C系が叩き2戦目でクッとパフォーマンスを上げてきたという見方にしておく。馬体を減らし続けて頑張ったので反動が出そう。

 

5着;ミヤマザクラ LM(S)体力
謎のVライン。馬自身は前向きに走っており、マルターズとかサンクテュエールに勝っているというのは良い。ただこの馬場で中団からまとまりの乗り方をするとここまでが限界。体力はあるはずなのでもっと序盤からズンズン出していって体力勝負に持ち込めばもう少し上まであったかなと思う。逃げ馬を除いた差しのディープ勢の中では最先着なのでやはりこういう重い所に適性はある。福永が乗っている限りはこの馬の良さを引き出せないと思う。馬にSが無いのではなく、鞍上が極端に馬のSを殺している可能性があると思う。

 

6着;サンクテュエール CM
ここまで重い質だと仕方ないでしょう。最低限のまとめ方はしているのでそこそこは能力がある。苦→楽でオークスで紐で狙っても良いかもしれない。

 

8着;マルターズディオサ SC
これはストレスを抱えた状態で強気に激戦に入っていってしまいしっかり反動という感じの負け方。やる事はやっているので悲観する必要はなく、かなりいい感じでストレスは吐き出せたかなと思う。オークスとの相性とかは一旦抜きにして、個体として次のレースで交互で巻き返せるとしたらこの馬だと思うがレース自体の疲労がかなり大きそうなのでそこには注意。

 

10着;リアアメリア LM
これでやっとまともな経験が出来た。ここで崩れた=弱いという事ではなく、JFを使ったとは言えここまでの経験値が流石に足りなさ過ぎだったのでここを負けるのは仕方ないと思う。ただ本質系のディープではなく鮮度がある状態で期待値が高いタイプのディープ産駒だと思うのでこの後は徐々に厳しくなっていく。

 

12着;マジックキャッスル CS
これもサンクテュエールと同じように仕方ない。馬は前向きに出てこようとしていたが特殊質で頑張れる(前を捉えられる)レンジにすら入ってこなかった。これは悲観せずしっかり追いかけたい。