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2020 フェブラリーS;予想

2020.2.23 フェブラリーS
東京ダ1600 16頭

 

【個別分析】
ブルドッグボス S
昨年の東京盃JBCスプリントの流れは連チャンっぽい。前走もダウンとはいえ蓄積の疲労とストレスはあり、反動っぽい馬体重の動きもしている中でもかなりグイグイ感のある走りだった。Sの充実を感じる流れ。このリズムでこの人気、それに母方にダンチヒで影に隠れた感じも悪くなさそう。周りが先行馬なので内枠から揉まれずに無理のない感じでレースを運べそうだし面白い。コパノキッキングに勝ち切っているので能力が全く足りていないということも無い。連チャンの流れで持っていかれたら下手したら1着まであってもおかしくは無い。あまり舐めない方が良さそう。地方からの臨戦でも短距離路線から延長で来るのでスピード面の活性化の不安は無いので東京大賞典のようなレースから来る馬よりは評価しやすいですね。

 

アルクトス CM
基本的にはパワーと量のある雰囲気の馬だがCっぽさも結構ありそうな印象。量がある先行馬なのでオアシスSのような休み明けのタイミングでもしっかりまとめられるのだがポンポンポンと来た3つめのプロキオンSでパフォーマンスをクッと上げているようにも見えてCっぽさを感じる。勢いのある臨戦だったミッキーワイルドが後ろから来た時のグイッと差し返すような挙動はかなり良い印象。間隔を空けた前走はポテンシャルで負けたというよりはCっぽさによって休み明けで集中し切れず自身でパフォーマンスを落としているような負け方に見えた。パフォーマンスを落としながらもゴールドドリームに勝っているので能力はやはり高いと見て良いかなと。
バランスが良くていろんな要素を高い水準で持っているので多分良い馬だし崩れづらいタイプなのだが、今回間隔を空けてきているのが個人的には気になる。SL、LSで休み明けからパワー全開というタイプではないので、今回は持っている実力のうち90%を発揮出来るようなイメージで見ている。90%の走りでも今回安定してまとめて来られそうなレベルのメンバーだとは思うので評価はしておきたいががっつりベストパフォーマンスを出せる臨戦ではないかなという事は考えておきたい。

 

❸ワイドファラオ SL(C)
しぶとさのある先行馬で悪くないのだがポテンシャルがどうしても1枚足りない。みやこSはハイペース先行でキツかったのに加えて、直線入り口で接触があり位置を下げてしまい直線だけのVラインのような感じで粘ってはいた。前走の根岸もしぶとく粘ってはいた。どちらも悪くはないパフォーマンスなのだが、じゃあここで頭があるかと聞かれたらそこまでの強さは無いし、3着だけを狙えばいけるかもというレベルの馬だと思うので積極的には買いたくない。安定感はあるが買っても押さえまで。インティが好走するようなレースになると想定した場合は着拾いに徹すればインティの後ろの内でせこせこ乗って3だけを狙えば多分良い勝負になる。延長で向かって来れるのもペースを掴みやすくて良い。

 

❹タイムフライヤー SM
ダートに来てからの2戦は人気でしっかり前受けしてレースを作る立場になっており厳しかった。そこからの短縮の武蔵野Sで人気落ちも拾ってスコンと8人気2着。前走のチャンピオンズCは武蔵野激走の反動で大幅に馬体を増やしておりそもそも状態面が微妙。その状態で延長なのに後方からでちょっとしたVラインのような形で最後まで投げずに差してきていた。しっかり馬群にも入っていたし投げても良い場面だと思うのでこれはちょっと評価出来る。
前走、前々走で多少のポテと穴として跳ねそうな予感を示しつつ今回チャンピオンズCから直行の異端臨戦。人気もしっかり無いので短縮で差しでレースのプレッシャーが掛からない位置から虎視眈々と狙っていけば面白さはあると思う。ヴェンジェンスと同じような狙い方。

 

❺インティ LS量
昨年のほぼ完璧な臨戦と展開のこのレースでの1着(0.0差)と、苦→楽を拾ってのチャンピオンズCの3着が能力の上限でいいと思う。もう天井は見せている。
この馬の前走だが、Mの人達の中では逃げさせなかった事によって今回逃げの位置取りへの布石と言われている。それはそうだと思うがそれとは別の観点で見ると、あえて控えた事によってこの馬の量での走りのスパイスとなっていた「S」の部分を完全に殺して、能力だけで走っているような所に関心がいった。個人的にみやこSは休み明けだったのにハイペースを外で追走し結構キツかったのと直線入り口で他馬と接触しているので無視している。帝王賞の凡走がSの不安定さの証明で、あれはSが悪い方に転んだパターンだと思う。凡走の仕方も「やーめた」という感じでSっぽい。
この馬が量の裏に確かなSを持っていて、前走そのSを完全に制御しながらの凡走だとしたら、今回逃げの位置取りを取れば思っている以上にショックの効果が出るのではないかと考えた。Sを前走で抑えた事によるプラス面の反発。ヴェンジェンスにスッと交わされた所は気になったがこれはそもそもが制御した中での走りだったのでハナから馬に無理をさせずにストレスを残さない形の凡走だと見れば寧ろあそこで踏ん張って2着になっているより今回に向けては好感。最初に述べた通り能力の証明はあって、今回この馬より格的に上の馬が出てきていないという状況を考えれば量の点では全く問題なく、揉まれずに逃げたりしてこの馬のペースで解放感のある走りをすればSの上乗せもあるので前走以上のパフォーマンスはもちろん、チャンピオンズC以上のパフォーマンスまであり得ると思っている。このタイミングで2番人気になれているのは結構この馬にとってプラス。多少だがレース中の人気のプレッシャーが薄まる。

 

❻ミッキーワイルド SM
安定感があってしっかりした馬。前走の凡走はかなり違和感が残る。デムーロが最後やめているので酌量の余地はあるがあんな負け方をする馬ではない。Sが強くて不振に入っていくようなタイプでもないし前走は単発で状態が整っていなかったと見た方が無難かなと思う。前走の凡走には目を瞑って、1回叩いて本番というイメージで良いかなと。ここまで人気が落ちるのであれば十分狙って良い馬だと思う。プロキオンSアルクトスに差し返されているので能力的にこのメンバーの中で抜けてはいないと思うけれどタイミング的に開放感はあるので買っても良いという判断。

 

ヴェンジェンス S(C)体力
体力をSで動かしているタイプかな。良い感じでリズムをキープできていて近走安定感はある。チャンピオンズCは流石にみやこS激走後なので酌量の余地あり。前走は後ろからしっかりインティを交わしているので一応激走の形にはなっておりストレスは多少抱えている。ただ今回この馬は人気が落ちているのが良い。リズム良くてポテ証明もそこそこある中でフッと影に隠れているのでレース中のプレッシャーはあまり無く、しかも短縮でレースの圧が掛かる位置から一列後ろで運べそう。そうなるとかなり開放感がありそうで前走のストレスによるマイナス面より影に隠れる事によるプラス面を見て良いかなと思う。

 

❽キングズガード SM
みやこS激走後のチャンピオンズCで投げずに追い込んで来たのがまず立派で、前走もよく追い込んで来ている。どちらも前残りのレースだったので着順は特に気にする必要はなく、ここまで毎回追い込んで来るのはこの馬なりの充実期という見方でいいと思う。今回も人気が無いし休み明けの前走を叩いて今回という事で全然買ってもいいと思う。ずっと追い込み続きで活性には欠けるので短縮の効果はあまり無いと思うが新鮮さは多少ある。展開待ちだと思うのでインティが残るような展開だと厳しい。

 

サンライズノヴァ SM
地方のレースで位置を取って勝っており状態とリズムは戻している。前走の武蔵野Sは勝った反動で馬体を減らしての先行での体力切れなので大きな問題はない。今回ポテンシャル的に優位には立っていないのでやるなら久し振りの差しで新鮮さを感じつつ、出来る限り後ろに引っ張って直線に賭けるという乗り方がベストかなと思う。プロキオンSで同じような事をしてアルクトスにしっかり負けているがあれはかなり外を回してのもので、実際にはかなりグイグイ感を持って最後まで差してきているのでそこまで差はないかなと思う。今回は休み明けで近走のリズムを考えると馬に活力もあると思うので普通に出ればある程度位置を取れてしまいそう。それを引っ張ってコントロールして最後に弾けさせるような良い時のデムーロ的な乗り方がこの鞍上に出来れば良いが、なんとなく出てなんとなく8〜9番手でちょこちょこ動いてからの差しになると足りないと思う。この人気でこの鞍上でこのポテンシャルでと考えると結構必要な条件が多いので期待値的に厳しめかなと思う。

 

ノンコノユメ SL
ズブくなってきており一昨年根岸とフェブラリーを勝った時のようなキレはもう無い。これはよく知らないが地方では「尾持ち」が許されており、このおかげでスタートを出ているらしい。どっちみち今回は後ろからの方が良いと思うが短縮で中央のマイルG1に来ると現状のこの馬の状態だと基礎スピードが足りないと思う。短縮で自然と位置取りが掛かっても今回は前ががっつり崩れるとも思わないし間に合わないかな。

 

⓫モジアナフレイバー SL LS
体力はあるけれどあくまで地方らしい馬でズブそう。短縮で中央のマイルG1に向かって来るのはキツいかな。

 

⓬モズアスコット LS
前走がダートへのショックに反応して3人気1着。マイルCSは反動でキツかったがスワンSの走り的にSは死んでいない。ただ前走は単純なSのショックだけの好走という感じではなく、芝のG2でもまだ連対出来る能力ありきでダートに適応しての圧勝という感じだった。簡単に考えれば前走が馬体を絞りながらショックに反応しての好走で、今回に向けては反動でパフォーマンスを落とすと考えがちだと思うが、3人気1着とはいえストレスの残る勝ち方ではなかったし、それこそダートでの鮮度もあるので厳しい状況に直面した時に耐える可能性もある。人気的に嫌いたいポジションの馬だと思うがダートでは底を見せておらず頭まであり得なくはないし、個人的には押さえておいた方がいいかなと思う。Cはあまり無いので内枠で激戦とかだと嫌だが今回は延長で外枠なので自身のLの範囲内で走れる可能性がある。

 

⓭デルマルーヴル SC SM
これ良い馬ですね。休み明けのJDDで頑張った後に短縮のレパードで1人気で踏ん張っている。その後も休ませることなくずっと使い詰めで蓄積疲労を抱えながらもしっかりまとめて来ている。しっかりパフォーマンスを落としたのは浦和記念で、これはそもそも道中からバテている感じだったのにここも一応まとめている。それなのにその直後の名古屋GPで1人気でしっかり自ら勝ちに出ていってアングライフェンに勝っている。前走は交互で吐き出しのターンなのにここも3着にまとめている。
この厳しいローテの中でもこの馬なりに交互でしっかり好走凡走を作っているようなイメージ。前走の1.4秒負けでこの馬なりに吐き出せていると思うので今回は間隔は詰まっているが走れるターン。大幅人気落ちで久しぶりにプレッシャーから解放されるのは大きい。さらに短縮で位置を少し下げれば先行勢に掛かる圧からも外れられる。これは蓄積疲労によるアウトさえなければ評価して良い場面だと思う。

 

⓮ミューチャリー S
休み明けの前走で先行してからの短縮ショッカーという事だと思うが、地方で圧倒して来ているような馬ではないし中央のマイルG1ということになるとスピード面での不安は大きい。馬自身位置取りショックを掛けて活力を持って差して来れるタイミングだとは思うので人気もないし買っても良いが遅刻してきそうな感じがプンプンする。キングズガードと同じで展開待ちの差しチームという事で。

 

ケイティブレイブ L
これは全然強くないです。浦和記念の1着はバテバテのデルマルーヴルが後ろで崩れている間に前でスッと行き切っただけの1着で、自分の力で得た1着ではない。その後の2戦でがっつり崩れているのが能力の無い証明。

 

⓰ワンダーリーデル CL
武蔵野Sの好走はCっぽいとは思うけれどあんまり強いと思っていない。3人気以内に支持されて連対という点で遡ると17走前で3年くらい前になるしそもそも能力がしっかりあるタイプでは無いのかなと思っている。武蔵野でタイムフライヤーに勝ち切っているだけではポテ証明としても足りていないし、ここ2走は展開に恵まれていないとはいえ活性を感じる走りでは無い。Cの可能性に賭けるとしたら枠も痛恨だしこれは買いづらいかな。延長でがっつり前にいったりすると可能性は出てくるが鞍上がそれをしようとしても馬が行けるかどうか。

 

 

【予想】
個人的にはインティが揉まれずにある程度走ってレースを作ると仮定します。インティが崩れて展開が破綻する方も夢はありますが現実的に考えたら破綻しない確率の方が高いかなと思ったのでこっちで予想は組み立てます。

 

◎⓭デルマルーヴル
◯❺インティ
▲❼ヴェンジェンス
△❷アルクトス
△❶ブルドッグボス
△⓬モズアスコット

 

◎デルマルーヴルはインティがどうなろうと期待込みで本命ですね。インティの来る緩い質のレースだと短縮が効くような感じはしないですが中央のダートでも実績があって鮮度もあるので対応出来ても良いかなというイメージです。インティが前で安定したとしても人気落ちでプレッシャーから解放された人気薄の差し勢からはこれをピックアップしたいです。▲ヴェンジェンスも同じようなイメージです。
そして◯インティですが、これは逃げの位置取りショックに加えて前走でSを制御していること、そして自分より格が上の相手が出てきていないこと等を考えるとやっぱりここは安定するかなと考えました。インティに印を回す予想を出すならある程度高い位置での評価が必要だろうという事で対抗で。
アルクトスは人気ですがインティの作るレースとも合いそうだし安定勢力として。
ブルドッグボスは連勝中のリズムと充実感、地方でも短距離路線からの臨戦を評価しました。インティの来るレースだとあんまり合わなさそうなので印はこの位置で。
そして△モズアスコットはとりあえず押さえという感じで。普通に圧勝されても驚かないです。
あとは展開が破綻した時のためにキングズガードも。