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天皇賞・秋 回顧

2019.10.27 天皇賞・秋
東京芝2000 16頭
35.7–(0.59.0)–34.3 1.56.2 スローペース
コースレコードに0.1差の高速決着

 

1着;アーモンドアイ LS量
インをロス無く回って直線では空いたラチ沿いをスムーズに抜けて出てきて1着。内に進路を変えてからのグッとスイッチが入ったような加速はなかなか良かった。しっかり走ったダノンにあれだけ差を付けるのだから結局個体能力が上という事なのだろう。やはり安田記念の3があるので短縮での弱さがあったり完全な苦を跳ね返すほどの「強さ」は感じないが、スピード優勢の現代競馬でゆとりのある得意条件狙い撃ちローテーションだともう逆らえないという感じか。前述の通り強さはまだ認めないが個体能力は高いという事にしておく。

 

2着;ダノンプレミアム LM量
道中ストレスなく追走して高速馬場でのスローからの瞬発力戦というレースになり普通に走れた。激戦で量が削がれたら、、という仮定で軽視していたが結局馬場がかなり速くなっていて直前には激戦にならないと考えて馬券としては軸並みの評価に変えていた。やれることは全部やっての2着なのでこれは仕方ない。これでもう鮮度はほぼ無くなったと思うのでこの後は本質での勝負になっていく。量系だと思うのでとりあえずダウンの前哨戦では買えるが本番のG1でどうなるかという感じだと思う。

 

3着;アエロリット SM(C)体力
前走の毎日王冠と今回、どちらも直線でかなりしぶとい走りを見せておりかなり強いなという印象。前走でびっしりやっていたのでそこから今回で仮にスローで逃げたとしてもストレスで反動が出て直線で競ると垂れてしまうと思っていたがしっかり耐えてきた。スピードと体力があってそこに精神力もある。2つ頑張ったのでこの後は流石にキツいと思うがリフレッシュ状態でスムーズに走れる場面ではかなり強いと思う。20→16のようなしっかりした短縮でSを求められるとちょっとベクトルが違うかなというイメージ。

 

4着;ユーキャンスマイル 量SC
最後方からの追い込み。スピードレースになっており結果的に遅刻のような形になってしまったが2000mのこのクラスのメンバー相手でも十分にやれる事を示した。延長とかを使って位置さえ取れればという感じ。スピードよりはパワーもそこそこあるのでS質のレースでもやれそう。

 

5着;ワグネリアン LM
マイナス10キロはあまり良くなかった。ただ自力だとこの5着がもう限界かなという感じはした。内でジッとしたりして上位の破綻を拾うような形でないとG1で馬券内というのは厳しい。

 

6着;サートゥルナーリア LS量
短縮ペースアップを強気に先行していって最後は垂れてしまった。前走比でかなり厳しいレース質になっていたのでこれは仕方ない。かと言って後ろに下げていてもこの馬場だと届かなかったと思うのでジョッキーの判断は悪くなくて馬がそれに応えられなかったという感じ。これは今後に向けていい経験になると思う。ダービーの敗戦とはまた別のベクトルでこういう苦しい経験は大切だと思う。苦を乗り越えられなかった事実はあるのだがこれは前走での楽→苦というのがあるし仕方ない。結果的に2人気6着で良い凡走になっているのでこの後延長でJCに来れば位置取りは掛けられないが楽になって巻き返せる。今回の経験を糧に秋3戦目というのは乗り越えてもらいたい。

 

7着;スワーヴリチャード LS体力
やはり体力があるので大垂れはせず、なだれ込んで掲示板下という結果。馬体減もあったので多少キツかったと思う。ただ走りに躍動感はまだ感じられずなんとなくの不振期は引きずっている。馬自身の状態的に万全ではないので過度の期待はしない方が良いと思うがSを求められないで体力を活かせるレースが出来れば。

 

8着;ウインブライト CS(L)
高速のレース質は合わないがスピードタイプではないチームの中では結構頑張った方だと思う。仕上がり不足という話も出ていた割にはそこそこ前向きさも見れた。馬柱の着順だけを見ると連チャンからの不振っぽく見えるが個人的にはそんな感じはしない。次中山金杯とか中山記念のような得意条件に出てきたら普通に走れると思う。

 

9着;ケイアイノーテック CL
延長で控える逆位置取り。ローズ→秋華賞のシゲルピンクダイヤと同じイメージで、前走での先行活性があるので脚質転換の意味では逆位置取りでも悪くなかったがそれに応えられるような前向きさとかSっぽさ、爆発力が無いので単純に遅刻という形に。もう重賞でショックとかでなんとかしようというタイプではない感じ。サードクラスのC系のようなイメージで、ギベオンと同じ感じ。

 

10着;マカヒキ C
休み明けの高速レースで大外を回していたのでC系的には全く走れる条件では無かった。それでも宝塚の凡走と今回でリズム的に終わった可能性は高い。次に叩き2戦目で得意条件(がっつりC条件)に出てきたとしても巻き返せる状態では無さそう。

 

14着;アルアイン CM
外枠からだったが下げる意思はあまり感じられなかった。直線では差すような形になったが高速馬場で前が全く崩れないレースになったのでそもそも無理だったがこの馬ががっつり投げているのが気になる。休み明けの凡走という意味では金鯱賞も同じだがそっちはなんだかんだいっても0.9差とはいえ5着にまとめているし。今回の2.5差の14着というのは違和感。短縮でマイルCSに出てきてもちょっとどうかなと思う。