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菊花賞;予想

2019.10.20 菊花賞
京都芝3000 18頭
小粒なメンバー構成で、先行勢も多くないので厳しい展開になる要素があまり無い。なんとなくスタートしてなんとなくスロー気味で流れてなんとなく上がりが出るようなレース想定。土曜は雨だが当日は晴れ予報で馬場は多少乾いて稍重〜良くらいの想定。

 

【個別分析】
❶ザダル(トーセンラー×Lemon Drop Kid) CS CM
プリンシパルの時点でCっぽくてかなり評価していた。ダービーに出ていれば本命の予定だった。ダービー回避からの前走セントライトだが休み明け+10キロで、ゴール前不意に止まったのは完全に集中出来ていなかったようなイメージで本来の良さは出ていない。今回も最内枠からで、叩き2戦目で馬体を絞って集中してくればパフォーマンスは上げられると思う。あとはポテンシャルがどこまであるかという部分だがこればっかりは上位陣との直接対決は前走のみで、それも7割程度のパフォーマンスでのものなので現状では判断出来ない。底を見せていないし走れる局面でもあるのでこれはしっかり紐で押さえておく。ニシノとかヴェロックスみたいな格上の馬がいるのはこの馬にとってはプラス。

 

❷ニシノデイジー(ハービンジャー×アグネスタキオン) CS
皐月賞はコントロールを失っていてのもので度外視でOK。ダービー5着、セントライト5着がどちらも最後方からで、やっぱりこの馬は強い。もったいない競馬がずっと続いている。ポテンシャルは十分認めていて、ここでのルメールへの乗り替わりで前に行けば確実に前進してくる局面。C質もあるので勝負にいってヘコたれるようなタイプでも無いのでこれは人気的にも軸のイメージでいいかなと思う。ベタですがこれは普通に評価します。

 

❸カリボール(ジャスタウェイ×サクラバクシンオー) SM
ある程度の素軽さもあるが2走前のような高速の競馬になるとディープには流石に敵わない。新馬で多頭数を経験しているがこれは終始外を回しただけで、それ以外の4走全てが少頭数でレース質的にも似たり寄ったりのものなので単純に経験値として弱い。今回格上げでG1で多頭数の内枠となると流石にこの経験値ではキツい。どんな展開になってもヴェロックスの上にいる事は想像出来ない。やるなら後方で死んだふりからの3着狙いの追い込みしかないがそうなると内枠は微妙。鮮度はある事はあるがここで鮮度でどうこうというようなものではない。

 

ユニコーンライオン(No Nay Never×High Chaparral) SC
前走は量とか軽さで負けただけであのメンバー構成で後方からの競馬では無理。逆に今回に向けての布石という意味では完璧で、馬場が多少重くなって内枠から強く前に行けば悪くない。これはそんなに心配しなくても前に行くと思うのであとはポテンシャルがどのくらいあるかという所だと思う。前走の直線の挙動的に単走になってフッと緩んでいる部分もあるのでC質もありそう。併せての強さも見せているし。ポテンシャルの差を補う意味でもこのC質はプラス要素だが、上位に来そうな他の馬達もCを持っている感じなのでそこまで評価は上げ切れない。臨戦的にはほぼ完璧で走れる状態でもあると思うので期待値的に評価はするが馬券内に入れるかどうかはまた別の話。

 

❺ワールドプレミア(ディープインパクト×Acatenango) LM
前走は走ってもいい場面で、実際動けている感もあった。基本的には強くないと思っている。過去に強い!というパフォーマンスが見つからない。素質はありそうな走りをしているし、どこかで弾けても良さそうなディープ産駒の雰囲気もあるが手は出しづらいかな。武豊というのも込みで3番手とかに先行して来たりするとなんとなくのレース質の中で上がりも使えてという事で面白いが。3着ならあるかもしれないが人気しているようだと微妙。

 

❻ディバインフォース(ワークフォース×ゼンノロブロイ) SL
長距離路線を使われてきた馬で、2走前が青葉賞からのダウンだったが大出遅れから捲っての圧勝。前走も出遅れからだったが差し届かずの5着。足が速くなくて出遅れ癖もあるので重い所の少頭数戦で楽に捲れるようなレースでないと現状はキツいと思う。体力はありそうなので道悪で大逃げを打ったり出来れば面白いかもしれないがまず出遅れのリスクもあるし、仮に万が一逃げられたとしても稍重程度ではキレ負けしてしまう。

 

❼ヒシゲッコウ(ルーラーシップ×ファルブラヴ) SM
条件戦組の「見えている」とか「隠れている」という事について考えてみたがかなり長くなりそうなので簡単にまとめておくと、「見えている馬」は「隠れている馬」に比べてレース中に様々なプレッシャーを受けるし、騎手もそのレース自体を諦めずに勝ちに出て行こうとする心理が働くために、弱い馬が好走する際に必要な展開の紛れとか着を拾うみたいな事が起こりづらくなるという事だと思う。自分がよく使う「自力で」とか「勝ちに出て行く」というのは強い馬でないと出来ないパフォーマンスだと思う。だから強くない逃げ馬とか条件戦上がりの弱い馬は無視されたりしてプレッシャーを受けない事が好走の確率を高める大きな要素なのかなと思う。これは古馬になっても多分共通の考え方で、重賞で1番人気1着があるというのは完全に見えている状態で「自力で」勝ち取ったものだからそれは8番人気1着より圧倒的にポテンシャルの証明になるという事かな。
この馬の話だが、基本的には外ぐるりの競馬で圧倒してきている馬だが、フレッシュな状態だったプリンシパルで最内枠からCっぽい感じで間を割っている。2勝クラスを圧勝して来ているし、C質も無くはないので格上げの今回に関して他の条件戦組の馬よりは良さそうに見える。今回休み明けのぶっつけの臨戦でリフレッシュ状態なので走れる局面ではあると思う。人気になったら普通に地力でという話になってしまうので無理だと思うが思ったより人気していない。今回のオッズ構成的に10倍台前半になると上記の「見えている」状態になると思うのでまず人気が20倍台後半以下くらいであること、このラインに乗ってからやっとレース内のプレッシャーから解放されて恩恵を受けられる立場になって馬券内どうこうという話になるのかなというイメージ。ただここで外人が乗っているのでそもそも勝ちに出て行く競馬になってしまいポテンシャル負けで8着みたいなのも全然あり得る。現段階で6人気16.8倍だとそんなに期待値は高くないかなと思う。今回はヴェロックスやニシノデイジーのような人気馬から馬券を組み立てるので点数は絞りたいのでこれは切っておきたい。「見えている」状態でブチ抜いて来られたら本当に強かったんだという事で諦めて良いと思う。こういう馬はポテンシャルの線引きが難しいので点数を増やせる人は念のため押さえておいても問題はないと思う。

 

❽メロディーレーン(オルフェーヴル×Motivator) S
良いSを持っていると思うので話題性だけという事であんまり舐めない方がいいと思うが、それでもかなり派手な交互のリズムになっているし、1勝クラスのレースレベルで前走くらいの勝ち方ではやはり物足りない。格上げで頭数倍増で中枠に入るので本質を試される局面で、今回来れるとしたら全ての条件をひっくり返すくらいのSで連チャンで持っていくくらいしかない。小さい馬体が限界を超えるくらい精神面のSで持ってこないとキツい。だとしたら前走の勝ち方が連チャンの入り口としては地味で足りないと感じるので結果的にキツいという事になる。

 

❾ヴァンケドミンゴ(ルーラーシップ×アグネスタキオン) SL
これは要らないでしょう。京都新聞杯で内でモゴってからの福島のパフォーマンスがSっぽい。今回の菊花賞自体がSっぽい中距離馬の質では無いのでこの馬が自身のSで来るとしたら最低でも前走は勝ち切っていて欲しい。位置取りが悪かったとしても斤量差もあったしブレステイキングくらいには勝っていないとここでは勝負にならない。

 

➓カウディーリョ(キングカメハメハ×サンデーサイレンス) SL
Sが強いタイプで前走は休み明けでスローの流れでややコントロール出来ていないような感じもあったが3番手で直線を迎えてしっかり勝ち切ってきた。着差なしとはいえ激走というイメージでは無いのでストレスと疲労はそこまで気にしなくていいかなと思う。Sはありそうなのでデムーロへの乗り替わりでSが増長されれば面白いのかもしれないが交互質だったりしてキツい時は普通に投げてしまうタイプだし信頼は出来ない。乗り方も難しくて後ろに下げたら下げたで苦で投げそうな感じもする。ドレッドノータスの弟らしく不安定な感じ。堀厩舎で急なデムーロでSっぽいという事を考えると激走しそうな匂いはするので押さえておいてもいいかもしれない。信頼度の低さを考えると別枠で単複¥100とかがベターかもしれない。

 

⓫シフルマン(ハービンジャーサンデーサイレンス) LC CL
2走前の走り的にC質はありそうで、前走を叩いて向かってくる臨戦自体は良さそうに見えるがそもそもポテンシャルがという話になる。C質も前走休み明けとはいえ簡単にサートゥルに落とされてしまっているくらいなのでG1でどうこうというCの強さでもない。

 

⓬レッドジェニアル(キングカメハメハ×マンハッタンカフェ) LS LM
前走は普通に負けているが休み明けで大幅馬体増で叩きっぽい仕上げの中で、スローで量とか上がりのみを求められるレース質に合わなかったとも見れる。Sが強ければ先週のシゲルピンクダイヤのイメージで前哨戦を前で凡走してからの本番で逆位置取りでも差しに回ってと思えるが、この馬はそこまでSは強くないのでそれは難しい。それよりは前走後方からで差し届かずをやってからの延長で前に行く位置取りみたいなスマートな流れに乗せて走らせる方が合いそう。今回本当は多頭数になって3コーナーからグッとペースが上がるやや持続質寄りのレースで外差しをさせたいが前走少頭数で先行している楽が邪魔になりそう。馬群に入れてしまうと単純に苦には感じると思う。かと言ってこの頭数になるとかなり積極的にいかないと揉まれない位置は取れない。阪神よりは京都だと思うし、臨戦的にも前走よりは叩き2戦目のここだと思うがちょっと買いづらい。押さえておいても良いかなとは思う。

 

⓭ヴェロックス(ジャスタウェイ×Monsun) CS
休み明けの神戸新聞杯を叩いて2戦目。前走は少頭数のスローからの上がり競馬で、直線での走りに皐月の競り合いの時のような前向きさは無くボヤッとしたままただただ走っているだけというような印象。最低限の能力だけで走っても2着に来れるというイメージ。休み明けから全開というタイプでは全くないので、今回の叩き2戦目での頭数アップは多少は良い。ただ強い相手では無いので喰らいつくような競馬にはならなさそうで、ボヤッと取りこぼして2〜3着か、本気を出さなくてもほぼ地力のみで1着を取ってしまうようなイメージ。

 

⓮サトノルークス(ディープインパクト×Sadler’s Wells) SL
前走の2着は重い所に適性があったのが休み明けのリフレッシュ状態にハマっての単発的なイメージ。そもそもかなりのストレスを抱えているし、それを乗り越えるにはもう鮮度がないし、そもそも皐月賞とダービーでボロ負けしている時点で個体の強さは見れない。前走がたまたまという見方でいいと思う。

 

⓯ホウオウサーベル(ハーツクライ×Acatenango) SC
東スポ杯は位置取りが悪い中でも投げずに最後追い込んできている。フリージア賞は休み明けで+12キロなので叩きという事で度外視。近2走は同じようなコース、同じような乗り方だがクラスが上がった前走で着差をがっつり広げているのが好感。SはSだと思うが破壊的なSではなく、あくまで今はまだコントロール下にあって極限になればもう一段跳ねる感じも見える。ハーツクライの産駒らしいタイプなので圧勝後の格上げで広いコースで外枠から伸び伸びというのが合いそうで、ここは悪くはない条件。思ったより人気もしていないのでこれは押さえておきたい。ヴェロックスとニシノデイジーが皐月の時のサートゥルのようにがっつりやり合ったりするとそれを尻目に外からこういう馬がスーッと差していくのもあり得るかなと思う。

 

⓰ナイママ(ダノンバラード×ジャングルポケット) (SC)
前走が限界。

 

⓱タガノディアマンテ(オルフェーヴル×キングカメハメハ) SM
前走は休み明けで大幅馬体増。道悪だったが結局内で決まってしまうレースを大外から追い込んでおり見所はあった。ただ同じく大外でさらに後ろから来ているニシノデイジーの方が強いし、そのニシノが今回内枠から待望の先行という事になればこれより上に来るとは考えづらい。確かに見所はあったので馬個体としては悪くないのだが今回馬券内というのはキツいと思う。あと個人的にちょっとまとまっているイメージをずっと持っている。SはSだと思うが母父キンカメでまとまりっぽくなって破壊力が削がれている感じ。

 

⓲メイショウテンゲン(ディープインパクト×フレンチデピュティ) SL
これも弥生賞が道悪でたまたまというイメージで、近走のリズムの悪さ的にもキツい。前走休み明けでがっつり馬体を減らして来ているのも良くない。

 

【予想】
◎❷ニシノデイジー
◯⓭ヴェロックス
▲⓯ホウオウサーベル
△❶ザダル
△❹ユニコーンライオン
×⓬レッドジェニアル
☆➓カウディーリョ

【短評】
ほぼヴェロックスとニシノデイジーの2頭かなと思います。もう1枠を考えた時に外からの差しならホウオウサーベル、内からならザダル、前ならユニコーンというイメージになります。なんとなくのスローで流れて直線でなんとなく馬群が密集するが◎◯の2頭は自力でやはり出てくるかなというイメージです。ザダルはタイプ的にヴェロックスとニシノデイジーと似ている方なので1着というイメージは湧かないですが、外からの差しだとホウオウサーベル、レッドジェニアル、(ワールドプレミア)あたりが一気に差していく事は一応想定しています。なので馬券的にはベタだと思いますがヴェロックスとニシノデイジーのワイドが本線、ホウオウサーベルが頭の馬券もチョロっとというようなイメージですかね。