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新潟記念;見解

2019.9.1 新潟記念
新潟芝2000

【高評価】
ユーキャンスマイル、サトノワルキューレ、ゴールドサーベラス
【中評価】
ブラックスピネル、ショウナンバッハ、アドマイヤアルバ
【低評価】
レイエンダ、カデナ 、クリンチャー、ダイワキャグニー、コズミックフォース


【個別分析】
レイエンダ(キングカメハメハ×シンボリクリスエス) LC
前走がどうしようもないどスローの凡戦で前で楽に勝っただけ。これはまず要らないでしょう。延長でも流石に前走よりペースは上がるだろうしまあキツイ。

 

ユーキャンスマイル(キングカメハメハ×ダンスインザダーク) SC量
Sと量とCを高いレベルでまとまった感じで持っているイメージ。なかなか崩れないタイプ。近走長距離路線をずっと使われてきたが普通に2000くらいが適性かなと思う。菊花賞はフィエールマンが勝っているようにスローからの瞬発力戦で体力系のステイヤーじゃなくても走れるレース。ダイヤモンドSと万葉は弱い相手に対して量でまとめた感じ。多分今年の阪神大賞典のようなガチの長距離のレースではパフォーマンスを落としていたと思う。今回は春天からの休み明けダウンで本来の適距離戻り。レース質の面で流れにギャップはあると思うのでその部分だけが不安だが流れに対応しさえすれば走れる条件。短縮も寧ろ合いそうな感じもあるしこれはやっぱり切れないですね。中距離路線でやるとかなり強そう。

 

カデナ(ディープインパクト×French Deputy) SL
前走は激走後だったが充実期のイメージで買えたが流石に今回はキツイ。前走の追い込みもかなりグイグイ感があって、メールドグラースともほとんど差のない競馬をしているのでやはりかなり充実している。今回来れるとしたら福島民報杯を入り口としたSの連チャンというパターンくらいかなと思うが、走りにグイグイ感はあるけれど連チャンほどの破壊的なイメージは無いし、勝ち切っていない所を見ても純粋に充実していて能力を高いレベルでアウトプット出来ているという捉え方。そうなると流石に今回は乗り越えられないと見るが。

 

サトノキングダム(ディープインパクト×Acatenango) SM
6歳だが初重賞のディープ産駒。近走は崩れても良さそうな場面でも崩れずにある程度まとめているのでそこそこ能力はあるのかな。条件戦上がりでリズム良く、前走は1人気1着の圧勝でストレス疲労も問題ない。得意な所を楽に勝ってきただけの鮮度ディープなら嫌ってもいいのだが、そこそこ能力がありそうなのが面倒。不安点は16→18→20という延長臨戦。あとは前走が8頭立てのスローペースというある程度楽なレースだった事。想定4人気でそれほどの期待値は無いだろうが安易に切るのもどうかなと思う。何より鮮度があるので多少の苦ならこなされる可能性もあるが延長で道悪となると流石にバテるかなと見ている。

 

フランツ(ディープインパクト×ブライアンズタイム) LM(S)
古馬初重賞。これも2走前の但馬Sが一応崩れても良い場面で踏ん張っている。本質は前走のような東京とか京都の広いコースでというタイプだと思う。前走の超高速決着で量的な競馬も見せつつ、但馬Sで上がりの掛かるタフな展開を最後一頭だけ追い込んでくるという逆質のレースで高パフォーマンスを見せているのが嫌らしい。京都新聞杯でがっつり弾かれてからリズムをつけて上がってきたディープ産駒。これからがっつり主要路線でというほどのポテンシャルはまだ感じないけれどこの段階ではまだ決めつけられない。初重賞の鮮度を持ったここでどのくらいの走りが出来るかである程度の線引きが出来るのではないかと思っている。延長で馬場が重くなるというのは一応本質からは逆側の質を求められるレース質になると思うのでこれもサトノキングダム同様バッサリいっちゃう予定。

 

ジナンボー(ディープインパクト×キングカメハメハ) SM量
こちらも初重賞。3走前の中山18のレースが優等生の良血まとまりディープっぽい走りで休み明けを1人気1着。その後のレースは出負けして延長だったが最後方からになってしまい酌量の余地はある。そして前走が不良馬場の超スローを逃げて3人気1着。基本的には逃げた後なので楽→苦の臨戦になり、交互で×のタイミングでもあるので普通に考えれば今回のメンバーの中では1番切りやすい臨戦の鮮度持ちディープという事になる。本質は3走前や5走前のような優等生系のディープだと思うので前走ゴール前で一旦捕まえられた所を差し返して突き放している所にほんの少しだけ違和感を感じているのだが、それでも流石にこれは切りなのかな。逃げも本質的には合いそうな感じがしない。好位抜け出しで上がりを使う競馬がベスト。

 

センテリュオ(ディープインパクト×エンドスウィープ) LM(S)
前走のマーメイドSは直線で馬群に突っ込んでいるがそこまで揉まれていないのにしっかり投げている。過去に初重賞だったローズSでも普通に弾かれておりアップ系ではない弱めのディープという事でいいだろう。走りにSっぽさはあるのだが相手が弱ければそのSもしっかり発揮出来るという感じ。苦に対峙した時に精神力でなんとかしてやろうという感じはないのでダウンで狙えば良いタイプだと思う。

 

クリンチャー(ディープスカイ×ブライアンズタイム) (S)体力
完全にSが切れている。前走G1で8着だが体力だけはあるので毎回ビリにはならないだけで能力で8着に持ってきたというイメージでは見ない方が良いと思う。ダウンで道悪というのは臨戦的には良さそうだがそもそもこの馬自身が活力を見せるまでは手は出せない。

 

アクート(ステイゴールド×クロフネ) LC
こじんまりしたタイプのLっぽいステゴ産駒。C質も無くはない程度。2走前センテリュオに完勝されているしこのメンバー内のポテンシャルの比較でも上位にいるとは思わない。1人気1着でリズムも良い状態で初重賞の鮮度もある。他の鮮度持ちディープ達と比べるとマイナス面は少ないがプラス面もなくてポテ証明も物足りない。良くて5着とかだと思うけど。

 

ダイワキャグニー(キングカメハメハ×サンデーサイレンス) L
アップでは要らない。前走が完全に苦→楽のタイミングで走っちゃっているので今回は普通に要らないでしょう。

 

ブラックスピネル(タニノギムレット×アグネスデジタル) LC
前走が逃げた後で苦のタイミング。外枠からで先手を取れず、緩みの無いかなりのハイペースを先行集団でなんとなく先行してしまっていたので体力的にも精神的にもキツかったと思う。今回楽に逃げの手を打てれば楽に感じる場面で巻き返しは可能。他に逃げそうなのがロードマイウェイくらいなので逃げられればという感じ。ただ相手がSが強そうなタイプなので逃げを主張されたら譲ってしまいそう。逃げた時のために押さえるのはいいかもしれない。

 

カヴァル(エイシンフラッシュ×サンデーサイレンス) LC
L系だと思うが今の3連勝は単純に得意な所を3つ勝ちましたというだけでそれ以上の意味合いは感じていない。Sが出てきて勢いでとかというのでもないし、充実期というほど驚くようなパフォーマンスを見せているわけでもない。ここで格上げで相手が強くなると自分の能力の天井を見せる事になるのかなと思う。

 

ショウナンバッハ(ステイゴールド×サクラバクシンオー) LC CL
宝塚記念からのダウン臨戦。ステゴだが速い上がりを出せるちょっと変わったタイプ。宝塚記念はかなりキツいレースで、体力を求められているしレベルも高かったのでこれは仕方ない。しかも超楽なエプソムで得意の左回りで12人気4着と走った後だったのでかなりキツかったと思う。そこからのダウンで得意の左回りでとなるので確実に追い込んでは来れるタイミング。活性化がなくて毎回同じように追い込んでいるだけなので臨戦的に跳ねる要素は無い。タイミング的に走れるけれど漫然と追い込んできてあとは届くかどうかという感じかな。前が崩れるみたいな展開の恩恵があれば馬券内というイメージ。この馬自身で頭まで!という感じではない。今回は一応走れる状態の小粒なディープ産駒とかが何頭もいて、他にもまとまっているタイプが多いのである程度まともなレース質になると思う。レースが破綻するようなメンバー構成ではないと思うので期待値は低いかな。端っこで押さえるくらい。

 

サトノワルキューレ(ディープインパクト×Roi Normand) LC
前走は阪神牝馬である程度活力を見せた後の東京外枠替わりで悪くないタイミングだったが、一瞬も緩む所がない高速ハイペースのレースでアウト。Sっぽさがほとんど無いタイプなのでマイルからの延長で新潟2000に来るというのはかなりまとまり向きな臨戦で良い。メンバー的にスロー気味になりそうだしこれは前進してくる場面だと思う。今までやってきた相手が強過ぎただけでこのくらいのメンバー相手ならかなりのダウン質になるしいいと思う。これは上位で評価しても良いと思います。

 

コズミックフォース(キングカメハメハ×ネオユニヴァース) S(C)
これはキツイですね。セントライトと菊はまだ良いとしても中山金杯ががっかりだし、前走も何も出来ていない。本質はSでガツガツと中山でというタイプだと思うが、今のSが足りない状態だとまあ延長で新潟に向かう緩めの臨戦の方がこの馬としては走りやすいのかもしれない。ただいくら走りやすいとしても良いパフォーマンスを見せられるかどうかは別。

 

ゴールドサーベラス(スクリーンヒーロー×Diesis) SL
ハイペースの福島民報杯で先行活性を見せてからの短縮の谷川岳で11人気4着の激走。これは普通に走っても良いタイミング。驚いたのが前走で、短縮激走後の延長で前走と同じ追い込み競馬で4着にまとめて来た。これはなかなか出来ないと思う。ハイペースで外差しになったというのはあるのかもしれないが、そもそも延長でペースアップで体力的に苦しかったはずなのにそこを乗り越えて最後伸ばして来ている。これは充実期のイメージ。2走前の新潟マイルでの高速上がり競馬でも追い込んで、前走のハイペース体力勝負でも追い込んでいる。体力面だけやや不安はあるがこれは評価しておきたい。

 

アドマイヤアルバ(ハーツクライ×Bernstein) LS
前走は休み明けで走る気が戻っていて先行出来ればというイメージで買っていた。普通に後方からになってしまったが4コーナーで捲っていく感じはかなり活力を感じた。普通に内前が残っていたのでがっつり捲って大外というのは物理的に無理があったし、捲っていった分最後しっかりバテてしまったような負け方。広いコース替わりは合うと思うし、捲りの活力に賭けて今回までは買える。今回ある程度伸び伸び走っても最後全然ダメなようならもう手は出せないかなという感じかな。位置取ってくれたらかなり面白いんだけどな。