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宝塚記念;回顧

2019.6.23 宝塚記念
阪神芝2200(内) 12頭
35.5–(1.00.0)–35.3 Sペース
少頭数だしペースはスロー表記だが、レース質はかなりタフで体力主導タイプが2、3着。レース質的には中山2500くらいのイメージ。そう考えてもそう考えなくてもリスグラシューは異次元。名牝という事で良いんじゃないでしょうか。

 

1着;⓬リスグラシュー SC強
一応延長臨戦ではあったがまさかの2番手先行。延長で非根幹のタフな馬場の阪神2200で外枠から先行して押し切るには体力が必要で、この馬は元々馬体が小さくその部分が足りていなかった。本来備わっている精神力(C質)でなんとか体力を補って好走して来ていたイメージ。秋の府中牝馬で馬体を増やして来てから馬が変わったイメージで今回の結果を見るとかなり強い馬という評価で確定で良い。タフなレースで体力タイプのキセキ、スワーヴを0.5秒も離しており体力面でのポテンシャルも示した。文字通り「圧勝」というような結果だったかなと思う。棚ぼたで拾った1着ではなく自ら勝ちに出て自ら勝ち取った1着。これはとんでもなく強いです!

 

2着;❶キセキ 体力LC量
やや出負けしたがしっかり出して行って逃げ。逃げのオプションを使って、体力を必要とされるレースで完全に自分の形の競馬は出来ていた。勝ち馬がとんでもなく強い馬だった結果2着という事でこの馬はしっかり自分の力を出した。秋の東京の軽い質でも走ったし、今回の重い質でもしっかり走った所を見るとタイプとしては体力主導というようなイメージ。蓄積疲労とストレスがかなりあった有馬記念での5着もかなり強くて体力のレベルもかなり高い所にある。キタサンブラックのように体力のストックが切れるまでは条件をほぼ問わず走ってくる感じ。

 

3着;⓫スワーヴリチャード L(S)体力
こちらもリスグラに続いていくような形で積極的に外枠から先行。体力を活かす競馬が出来たがこの馬自身のパフォーマンスとしては躍動感が無くて漫然となだれ込んだようなイメージ。Sがあるような感じはまだしなかったので今後も評価しなくて良いと思う。タフなレースで体力を求められればある程度対応するが、短縮でSを要求される質だったり、激戦の多頭数内枠で立ち回りやCを求められる質では評価しない方針。Sが戻ったような挙動を感じるまではそういう感じで。

 

4着;❹アルアイン CM
前走激走後で走りに前向きさがあまりなくて苦条件で普通に凡走した感じ。前走で内回り2000のスローでドカンといった後に人気を上げて延長でタフなレース質では流石に対応出来ない。それでも4着にまとめて来るのがこの馬でこれはもはや驚かない。走れる局面で掲示板外に崩れたりするようになるまでは素直に評価していけば良い。

 

5着;❷レイデオロ LM
秋天のような広いコース、高速馬場、少頭数外枠みたいな条件が1番良い馬。有馬記念は逆のレース質だったのに好走しているがあれは他に走れる状態の馬がいなかったため2着にまとめたようなイメージでいいと思う。今回は内枠で重いタフさを求められるレース質で完全に合わなかったのでこの結果は仕方ない。ダウンとか外枠とか摩擦薄みたいなL条件で。

 

6着;➓ノーブルマーズ M(SC)
少頭数とは言えこのクラスで本気の強さを求められたら足りない馬。延長で位置をやや下げての10人気6着という事である程度は評価するが突き抜けはしない。能力がある程度あるまとまり系で、自力でどうこうというタイプでは無いかな。

 

7着;❻スティッフェリオ CM
このクラスで前目につけて自力でという勝負に出るとやっぱり足りない。これは今後のためにセカンドクラスのC系という事で自分の中でポテンシャル面に線を引いておく。G1ではキツいがG2ならC系として完璧な臨戦だったりすればあるかなという感じ。基本はオクトーバーS凡走後の福島記念みたいなタイミングで。

 

8着;❾クリンチャー (S)体力
レース質は重くてこの馬が走れる側だったが体力を駆動させるSが切れていて躍動感が無い。昨年の京都記念1着の時の走りと比べたら全然違う。これは不振期という事で、変化があるまでは相手が弱くなっても基本的には要らないかなと思います。

 

9着;❸エタリオウ CS CL LC
これは走れるタイミングだと思っていたのでちょっとがっかり。ペース自体もそこまで速くないので短縮で追走を苦にした感じでも無いし。あるとしたら、前走の春天4着が吐き出した凡走だと思っていたが、実は頑張って走っての4着というパターンで、今回一気に疲労を吐き出したのかという可能性。もしくは不振に入っていくのか。これはちょっと注意して見たい。こう振り返ると日経賞からの3戦は1つも強くない。今現在がっつりのC系だとしたらこの条件でここまでの大崩れも違和感がある。

 

10着;❽ショウナンバッハ C
左回りでタフな展開での追い込みで。

 

11着;❼マカヒキ CS
10人気4着後とはいえここまで崩れるかねという感覚はある。有馬記念の時と同じような印象があって、体力的に2000までなのかなと。激戦で前がキツくて差しが届く展開の中でC質を発揮するようなイメージなのだろう。大阪杯の姿を本質だとして、体力的な限界があると考えると京都記念の3着とかはかなり強くなってくる。全く向かない条件で0.1差の3着まで来ている。摩擦薄の東京コースでの凡走は仕方ないとすると、札幌記念→強い、秋天→質が違う、有馬→距離と馬体増、京都記念→苦手なとこでよくまとめた、大阪杯→ベスト条件で本質、宝塚→距離。という事でまだ説明はつく。もう私情のレベルかもしれないが魅力を感じている馬なだけにまだ見てあげたいと思う。C系としてのベスト条件で引退までにあと1つだけ重傷を勝ってくれたらと思う。