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宝塚記念;予想

2019.6.23 宝塚記念
阪神芝2200(内)
今開催の阪神はタフな馬場。平均ペースで予想で底力、タフさ、パワーが求められる。

 

【予想】
リスグラシュー
◯キセキ
▲エタリオウ
マカヒキ


【短評】
走れるタイミングの「強い馬」をチョイスした感じです。印をつけた4頭に関してはほぼ同程度の評価をしています。この4頭の馬連BOXみたいなイメージですね。個人的に馬券的に2着までという事なのでレイデオロ、スワーヴ、アルアインを切っているのがミソですかね。あと地味に押さえたくなるスティッフェリオも切ります。

 

【個別分析】
❶キセキ(ルーラーシップ×ディープインパクト) LC(S)量.体力 吉澤S–WEST
Sで逃げている感じではなくLと量で走っているので番手からになっても前走は走れたイメージ。色々な要素をバランス良く、しかも高いレベルで持っているのである程度強いという評価をしないといけない馬になっている。菊花賞の時はSが表に出ていて「強い!」みたいなイメージだったが、今はそれとは全然違う雰囲気の強い馬。
臨戦としては前走休み明けでスローのレースで先行して2人気2着なのでストレス・疲労面は問題なし。蓄積には元々強いし。軽い延長になり、他に逃げたい馬もいないので逃げようと思えば逃げられそう。もし逃げられれば前走で多少感じていた苦からの解放というプラス要素もあるのでこれは崩れ辛い。ポテ証明は十分で、臨戦も悪くなくて、タイプも問題ない。ベストは高速東京の摩擦薄レースだと思うが幅広いレース質に対応出来るイメージ。最内に入った事は不安だしラスト4〜5Fの持続質ロンスパ戦になったりすると怪しさも出てくるが、それでも好走のレンジが十分広いかなという印象。人気だが評価したい。

 

レイデオロ(キングカメハメハ×シンボリクリスエス) L(SC)量 ノーザンF天栄
基本的にL主導で、自力で苦しい状況を打破していくような強さは感じない馬。ローテーションもちょっとズルくて、走れる時に得意なレースを走らせているのでそりゃ走るわという感じ。前走のドバイシーマは逃げ。格のある海外G1で慣れない逃げでの競馬になって、後ろからのプレッシャーを感じながらレースを作っていくのはキツかったと思う。あそこまで負けるのは違和感があるし酌量の余地も一応ある。ただ今回に向けては単純に逃げた後の短縮内枠となってしまい、確実に苦を感じはず。ある程度のレベルでまとまっており能力もあるが、臨戦的にここは評価を下げる局目。少なくとも単は無いと思う。

 

❸エタリオウ(ステイゴールド×Cactus Ridge) CS体力 ノーザンFしがらき
ダービーから菊花賞あたりまでは勝ち切れてこそいないが結構強かった。その印象からすると日経賞のパフォーマンスは挙動的にかなり物足りないし、正直春天の走りも物足りない。ポテンシャルだけで着順をまとめている印象。個人的に日経賞は肉体疲労春天は吐き出しと見ている。本質的にはC質とS質をやはり持っていると思っていて、短縮+デムーロのS付加でシンプルに追い込めばG1を獲れるポテンシャルはあると思う。前走は勝ち馬とは1秒離されていて4着とはいえ久々の凡走という感じ。これまではそのポテンシャルで2着にまとめてしまっていたためにずっとストレスとか疲労を吐き出せずに漫然と走り続けていたのかなと思う。前走の挙動はこの馬のポテンシャルからしたら十分吐き出せたと見れるもので、今回ついに状態が上向いた状態で出てくる可能性がある。しかも短縮も乗っかっている。体力はあるタイプだが3000とか3200を一気に捲って勝ち切れるほどの体力は流石に無くて、どうやっても最後は垂れてしまう。だから普通に追い込んで馬群に突っ込んでくれたら面白いと思う。今回は①吐き出した後+②短縮+③捲りを入れない可能性という意味では良い乗り替わり、という事で好走してくる要素は結構ある。

 

アルアイン(ディープインパクト×Essence of Dubai) CM ノーザンFしがらき
前走は急な人気落ちを拾って見事にスコーンと走ってきたもので完全にドンピシャのタイミングという感じ。もちろん個体としてのポテンシャルは十分ある。
今回は非根幹の2200への延長で臨戦面でプラスになる要素はあまり無く、ポテンシャルでまとめてきて4〜5着というイメージ。ここで3に来たらかなり強い。カードとして一応逃げはあるがその判断は流石に出来ないと思うのでここは思い切って無印で良いと思うが。

 

タツゴウゲキ(マーベラスサンデー×Singspiel) S(C) 小松TC
これはよく分かんないですね。どういう状態で出てくるのかも分からないですし、万全で出てきたとしてもいきなりこのメンバー相手にはキツいと思うので安易に切りますが。一応レースは見ましたが精神力もあるSっていう感じですかね。

 

❻スティッフェリオ(ステイゴールド×Mtoto) CM CS グリーンウッド
前走の大阪杯札幌記念も頑張っているのは認めるがどうしてもワンパンチ足りない。前走は激走後のストレスも抱えていたので酌量の余地もあるがやっぱり基本的には足りていないと思う。凡走後で中枠に入って手を出しやすいタイミングではあるが1着とか2着のイメージは湧かない。3連系なら手を広げて押さえておきたいがという感じ。

 

マカヒキ(ディープインパクト×フレンチデピュティ) C(S) 在厩
C系の可能性に賭けて前走◎を打ち実際に4着ではあったがCの挙動を存分に感じる走りを見せてくれた。今回は同じ阪神で2200への軽い延長。延長にはなるが大阪杯よりレース質は重いタフな競馬になりそう。前走10人気4着と激走しているがあくまで4着で、ストレス、疲労は今回に向けて致命的なレベルではない。前走でこの馬のC系説は自分の中では確実なものになっていて、単純な臨戦だけを見ると延長だし非根幹だし激走後だし枠もやや外になったしでC系としては決してベストとは言えない。当初はCの臨戦的に切ろうと思っていたがなんとなくまだ買えるんじゃないかと思ってきた。札幌記念の2着と大阪杯の4着だけを見ると小回りで精神力を活かせるような質のレースではまだ底を見せていないような感じがする。今回ズゴンと突き抜けそうな馬はあまりおらずゴール前はキセキを中心とした混戦になりそうだと思っている。そうなるとタフな競馬で最後グイッと差してこれるこの馬にまだ期待出来るかなと。前走は結局最後馬群に突っ込んでやっと精神力に火が点いたような印象で、今回もう少し位置を取ってがっつり馬群で集中させられればもう1段階跳ねてもいいかなと思う。

 

❽ショウナンバッハ(ステイゴールド×サクラバクシンオー) C 情報なし
前走どスローの参考外レースを1頭だけ後方から追い込んで12人気4着と激走しており、一定の評価は必要。ただ激走、激走と2つ続けた後でストレスと疲労は抱えている。可能性があるとしたら集中状態でラスト1発なんとかもって来るくらいだがまあ流石にキツいと思う。3着なら可能性がゼロとは言わないがこれは切ります。向こうが走れない状態だとしてもアルアインより上にいる感じはしないかな。

 

❾クリンチャー(ディープスカイ×ブライアンズタイム) S(LC)体力 情報なし
これはSが切れている。道悪で体力を活かすような競馬くらいしか可能性はなさそうだがそれでも厳しい。Sが戻っていて逃げたりしたら結構面白いのに残念。

 

➓ノーブルマーズ(ジャングルポケット×Silver Hawk) M(SC) 在厩
まとまりベースのSC系というイメージ。突き抜けるタイプではなくて、他馬の破綻待ちだったり内枠からセコセコというようなオプションが無いと自力ではG1ではキツいと思う。昨年目黒記念激走後で同レースで3着に来ているが恵まれてのものだと受け止めている。今回は休み明けの前走を叩いてからの軽い延長。臨戦自体は悪くないが外枠から自力で、というのは考えづらい。人気馬もがっつり崩れるような感じでもないし。

 

⓫スワーヴリチャード(ハーツクライ×Unbridled’s Song) L(S)体力 ノーザンFしがらき
これは豊富な体力をSで動かしていた馬だが安田記念の3着以降はSが切れて前向きさが無い感じになってしまった。前走のドバイシーマ3着も大幅延長で体力を活かし切れたという事以上の強さは感じなかった。体力という意味ではタフな阪神の非根幹外枠というのは良いのだがここで頭まで来るようなSの充実度が無い。3ならあるが期待値もそんなに高くないと個人的には思います。

 

リスグラシュー(ハーツクライ×American Post) SC CS ノーザンFしがらき
まず単純に強いです。府中牝馬からエリ女香港ヴァーズの延長臨戦を追い込んで好走してきた。そして休み明けだったがタフなレースになった金鯱賞も出遅れながら2着。激走という感じはなくまだまだ奥があるような走りだった。前走のクイーンエリザベスもどちらかと言えば得意としない高速決着の中で併せて強さを見せていたし状態面も問題なし。軽い凡走後で阪神22への延長。延長自体もエリ女で普通にこなしたしまあ問題ないでしょう。大外枠だけがちょっと嫌だがこの馬に関しては普通に強いと思っているのでシンプルに評価します。最近はC!C!っていう感じでもなくてバランスが良くなっていて消せる要素が個人的にあまり見つからなかったです。