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日本ダービー;予想

2019.5.26 日本ダービー
東京芝2400 18頭
今開催ベースは高速馬場。土曜も高速で内前が止まらない。ペースが早くても上がりが出ており高速馬場適性と底力を試される。
前に行きたい馬が多く先行争いはやや激しくなりそう。平均ペースで流れて最後4ハロンのやや持続質戦寄りの想定。

 

【評価】
頭までチーム
◯❼ダノンキングリー
◯⓫レッドジェニアル
◯⓲シュヴァルツリーゼ
△⓰タガノディアマンテ

紐チーム
◎➓クラージュゲリエ
◯⓮ランフォザローゼス
×❻サートゥルナーリア

 

【短評】
「どの馬も勝ちそうだし、どの馬も負けそう」まさにその通りという感じです。優劣をはっきりさせられるほどの評価はどの馬にも出来ませんでした。自分の中で◎ダノンキングリーというのも違和感があるし、その他の「頭までチーム」の馬に関しても同じような感じです。
ただ「紐チーム」の中ではクラージュゲリエは◎を打てるかなという感じです。これも頭までという感じはしないのでがっつり本命!とは言えないのでこのような評価になりました。年に1度のダービーだからまともに印を、、とも思いましたが自分の印象を素直に予想として出したいと思います。
予想として自分の中でハッキリ出したのは皐月上位3頭の評価で、これはダノン▷サートゥル▷▷ヴェロックスです。この優劣が今年のダービーの自分の中での勝負です!

 

 

【個別分析】
❶ロジャーバローズ(ディープインパクト×Librettist) LM 在厩
前走京都新聞杯で初の逃げで2人気2着。やはり走りがLっぽくてこれまでに前向きさとか精神力という印象はほとんど感じられず格上げで苦に直面した時に普通に投げてしまうかな。このメンバー相手に自身のLとか量で圧倒出来るほどのポテンシャルも感じないしここはベタに前哨戦を逃げた後という事で切っていいと思う。

 

❷ヴィント(モンテロッソ×グラスワンダー) SC CS グリーンウッド
血統があんまり知らない感じなので1つ1つ整理していく。まずしぶとさはある。そして前向きさもある。ピッチが早くてギアチェンジもすっと上がるので小回り向きかと思いきや京都外回りでも直線で長く脚を使えている。前走逃げていたがゴール前のしぶとさとか二枚腰的なものは結構良い馬だなと思わせるものだった。強さの証明は基本的には無いのだが逃げた後だからといって即切りはしなくても良いと思う。馬体がある程度大きいので主導までは分からないがCっぽさは感じているので無視された逃げになったり仮に控えてもしぶとく粘れそうな感じはする。鮮度もあるし買い要素が全くないわけではない。

 

❸エメラルファイト(クロフネ×スペシャルウィーク) SC
前走のスプリングSでアップの持続質戦で走っているようにやはり精神力系で良い馬。アイビーSでスローからの上がり勝負で完全に置いていかれており今回の高速馬場でのレース質とは少し合わないかなと思う。クラージュゲリエと同様にラスト4〜5ハロンの持続質戦になれば面白いという感じか。皐月賞をパスしており異端臨戦で今回の上位人気馬達に対しての鮮度もあるので可能性もあるのかなと思う。流石に人気が無さすぎて期待値はあると思うが高速の東京2400でとなると評価はし切れない。

 

❹サトノルークス(ディープインパクト×Sadler’s Wells) LS ノーザンFしがらき
要らないかな。Lっぽいので皐月よりはダービーなのかもしれないが前走あそこまで通用しないとなるとここでは評価出来ない。母父サドラーで重めディープで基本はLで新馬戦の活力は道悪でという事にしておく。

 

マイネルサーパス(アイルハヴアナザー×タマモクロス) SC
爆発力と精神力を併せ持った良い馬。福島でのレースでダノンチェイサーに勝っている時点である程度のポテンシャルは認めている。他馬との摩擦の中で集中させて火を点けないと高いパフォーマンスを見せない馬。前走が休み明けだがもう少し熱して熱しての方が良さそうな感じがして手を出しづらい。ただ精神力系なのに大味な所もあるのでハマればズコンみたいなのも無いとは言い切れない。

 

❻サートゥルナーリア(ロードカナロア×スペシャルウィーク) L(S)量 ノーザンFしがらき
確かに運動神経が良くて能力は高い馬だが前走の追い比べを見返すと余裕があるようには見えない。それでも勝ち切っているだけ立派だがどうしても激走っぽく見えてしまう。1人気1着とはいえ休み明けを馬体減で出てきてあそこまでびっしり追い比べての激走だとしたら普通に反動が怖い。走りがSっぽく見えないしやはり量系だと思うので量系で皐月→ダービーを連勝するには皐月の時点でもっと量のアドバンテージを残しておかないと厳しいと思う。前走は休み明けで量が十分あった状態であのパフォーマンス。今回はそのアドバンテージが無くなってヴェロックスを筆頭に他の馬たちが「勝てるかも」と思って勝負しに来たらこの馬は今回危ないと思う。6番枠というのも揉まれやすい要素となり少なくとも単勝の期待値は薄いと個人的には見ている。量系としては東京2400のレース質は向いているので完全に切りとまでは言い切れない。

 

❼ダノンキングリー(ディープインパクト×Storm Cat) SL(C) ノーザンF天栄
皐月は共同通信杯からレースの格的にも頭数的にも質的にもかなりのアップだった中でしっかり走っての3着。母父ストームキャットで普通に軽いタイプのディープなので鮮度のアドバンテージもしっかりあったとは思うがそれでも前走の内容はなかなか評価できる。ギアチェンジの能力、トップスピードの速さどちらも持っており、前走で強さもしっかり示している。ゴール前で交わされた後に差し返そうとしているようにも見えてここも好感。3人気3着後で致命的なストレスも抱えておらず高速馬場の東京に替わるのもOK。皐月の上位3頭の中だったらこの馬を1番上に評価したいかなという感覚。

 

❽メイショウテンゲン(ディープインパクト×フレンチデピュティ) S
これは要らないかな。レース質のベクトルも合わないし馬場がハマった弥生1着だけではポテ証明も足りない。相当のレースの破綻があればという感じか。

 

❾ニシノデイジー(ハービンジャー×アグネスタキオン) CS
前走は絶好のタイミングだった。本当に良い馬なのにこれはかわいそう。道中のコントロールが全く出来ておらず外外で地味に動き続けて直線に向いた時にはもう脚が残っていないというような感じだった。普通に馬のSを活かして行きたいように前に行かせてそれなりの所で収めれば良いのに多分後ろから差すような競馬をしたいという事だろう。コントロール面に不安がある状態で延長で東京2400に向かうのは不安。ベストな乗り方さえしてあげればこのメンバー相手でも勝ち負け出来るくらいのポテンシャルと精神力は持っている。ポテンシャルがあっても前走17着で完全にリズムが切れているし巻き返せる感じのタイプでも無いのが辛い。しかも延長で東京2400に向かうのも不安。5番手くらいで馬群でビシッと折り合いがつけばかなり面白いとは思うのだが鞍上を含めると賭けていくための可能性がかなり薄く感じてしまう。コメントで先行策という言葉さえ出ていればまだ買えるのだが折り合い重視で脚をためられればと出ている。そうなると買えないかな。

 

➓クラージュゲリエ(キングカメハメハ×タニノギムレット) CS ノーザンFしがらき
前走の直線の走りを見返すとまとまりとか優しさで投げたというよりは琢也さんも言っていたが馬体増によって集中し切れていないような挙動に見える。14人気5着というのは決して激走ではなく、そもそも走りを見ればこの馬が100%以上のパフォーマンスを出しているようには全く見えない。ただただ皐月賞らしい多頭数で小回りでタイトな流れに乗って回ってきたら5着だったという感じ。実際そういう流れへの対応力は札幌2歳で見せている。個人的には皐月でまだ多少ボヤけていたと見ているので今回馬体を絞ってくれば上積みは期待できる。対応の幅が広いが本質的にはCSというようなイメージ。どスローからの上がり勝負では遅れると思うがラスト4〜5ハロンの持続質戦になれば面白いと思う。馬柱的に皐月の14人気は異常で完全に過小評価。戦ってきた相手も世代上位陣だしポテンシャルも全然通用すると思う。

 

⓫レッドジェニアル(キングカメハメハ×マンハッタンカフェ) LM LS L(S) 在厩
1月デビューでここまで5戦。毎回外を伸び伸び走ってとりあえず突っ込んでは来ますよというタイプの馬。2走前の稍重の2400というタフなレースでも投げずにしっかり前向きさを見せておりただの軽いLではなく後ろにまとまりというかSも多少は持っているのかなと。前走11人気1着だがレース映像を見る限りこの馬は自身のポテンシャル以上の走りをしたような印象はなくて激走という感じはしない。穴でS質で爆発力みたいな感じではなくポテンシャルにまだまだ奥があるような走りだった。今回も外を伸び伸び走れば突っ込んでくるとは思うがそれがどこまで届くかという感じだと思う。イメージとしてはNHKマイルのケイデンスコールのような感じ。最初に書いた年明けからの5戦については重賞は前走の1つだけだしそこまで蓄積疲労に関しては心配しなくても良いのかなと。直線で前で勝ちに出て行ったサートゥルナーリアやヴェロックス達の外からグイーっという展開に期待して押さえてはおきたい。

 

⓬アドマイヤジャスタ(ジャスタウェイ×エリシオ) LS ノーザンFしがらき
前走後方からになり苦しかったと思うがゴール前はなんとか出てこようと頑張っていた。ホープフル2着で多少ポテ証明もあって今回前に行けば完全に苦→楽も拾えるのだがそこまで強くないというのが正直な印象。全部が上手く噛み合っても5着が限界かなと思う。可能性としては位置取りショックと苦→楽に加えて実は軽い所がもの凄く合ってましたというパターンくらいか。でもダウンのすみれSでサトノルークスに負けているようではいくらデムーロでもそもそも鞍上のS質の付加がガツンとハマるようなタイプでも無いしここでは買えない。

 

⓭ヴェロックス(ジャスタウェイ×Monsun) S(L) 在厩
この馬はまずC要素はあまり感じない。東スポ杯の競り合いの4着とダウンの若駒Sの圧勝と前走の直線の競り合いの挙動。逆に言えばCがあまり無いのによくあそこまでサートゥルナーリアとやり合う事が出来たなという感覚はあるがこれは1つは鮮度かなと見ている。あとはS系の圧勝圧勝のリズム。気分が乗っているS系のこの馬がサートゥルナーリアという量のある馬に対峙した時にその量に全く怯まなければあのくらいのパフォーマンスは出せるのかなと。そして今回はびっしりやり合って競り負けておりリズムが多少途切れ気味になっていると見る。2着なので途切れていないとも見れるが圧勝圧勝からの競り負け2着というのは馬柱からの印象以上に馬の精神面への影響があると思う。そこに強気の川田が普通に位置を取ってガツガツ勝ちにいく乗り方をすると馬の精神面とのアンバランスさから破綻まであり得ると思う。決して弱いとは思っていないが今回脆さはあるかなという評価。

 

⓮ランフォザローゼス(キングカメハメハ×ディープインパクト) M 在厩(前走がノーザンF天栄帰り)
高速決着となった葉牡丹賞で馬群の中から抜けてくる精神力も見せている。2着が続いており勝ちきれない所にまとまりっぽさもあるので今回頭までという感じはしないが、先行力があるのでそこそこの位置から相手なりに走ってゴール前しぶとく3着を拾えたらというイメージ。そこに抜群の乗り替わりで福永。まとまり系の人気落ち激走の匂いがする。正直もう少し人気を落として完全に影に隠れてくれた方が期待できる。初G1で鮮度もあるのに経験もある程度持っているバランスの良い臨戦で穴として面白いのかなと。前走休み明けで馬体を減らしてきていたので今回は少し戻してくるくらいが良さそう。

 

⓯リオンリオン(ルーラーシップ×クロフネ) SL 在厩
これは前走道悪での単騎楽逃げを利したような感じで今回に向けての上積みは期待しづらい。タフな馬場でそこそこのラップは刻んでおり弱い逃げ馬という感じではないが過去の走りから精神力はあまり感じないので仮にスムーズに逃げられたとしてもゴール前で粘りきれないと思う。

 

⓰タガノディアマンテ(オルフェーヴル×キングカメハメハ) S(M) 外厩情報無し
Sの爆発力というよりは毎回安定してSで突っ込んで来るという感じ。今回この馬のミソはベタだとは思うが前走先行している事。前走の先行はあえて騎手が出していってのものではなく馬自身がスーッと前に行っていた。これは自身のSの前向きさによるものかなと思う。1人気5着の凡走後でストレス疲労無く、今回延長ではあるが差しに回ってという期待も出来る。高速馬場が少し引っ掛かるがオッズ的にその部分のリスクはカバーして余ると思うし一応拾っておきたい。

 

⓱ナイママ(ダノンバラード×ジャングルポケット) (SC)
もう逃げても遅い。ほぼ無いものとして考えている。札幌2歳の時は強かった。

 

⓲シュヴァルツリーゼ(ハーツクライ×Monsun) SL 在厩
前走はマイナス10キロでこれまでで初めて馬群に入り苦を味わった。素質は新馬弥生賞でしっかり見せており今回揉まれずに外を走れれば楽に感じるとは思う。ハーツクライ産駒らしく伸び伸び走りたいタイプだと思うので延長で広い東京替わりというのは向く。SとLが独立して強いようなイメージで見ているのでズコーンと巻き返すのもあるかなと見ている。前走もう少し頑張って6〜7着くらいだったら文句なく買えると思う。実際12着というのは不安もあって本命には出来ないが可能性と爆発力に賭けて評価はしておきたい。ここでの大外は揉まれたくないこの馬としては好感。