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金鯱賞;予想

3月10日(日)金鯱賞

中京芝2000 13頭

開幕週で基本的には内前有利だが外差しも決まる。最後方からは厳しい。中団から33秒台で差してこれる馬か前目でしぶとく粘りこむ馬か。上がりは33秒台。


外厩

・エアウィンザー;山元TC

ペルシアンナイト;山元TC

・ダノンプレミアム;信楽牧場

アルアイン;ノーザンFしがらき

リスグラシュー;ノーザンFしがらき

・ムイトオブリガード;ノーザンFしがらき

・ギベオン;グリーンW

・モズカッチャン;アカデミー牧場

・メートルダール;ノーザンF天栄

・サトノワルキューレ;吉澤ステーブル

・ショウナンバッハ;KSトレーニングセンター

・スズカデヴィアス;遠野馬の里


【予想】

◎エアウィンザー

△タニノフランケル

アルアイン

△ムイトオブリガード

△ギベオン

△サトノワルキューレ

×ダノンプレミアム


【個別分析】

❶ダノンプレミアム(ディープインパクト×Intikhab) SM量 前走;ダービー1人気6着(9ヶ月半)

がっつり間隔を空けて満を持してのディープ古馬初重賞。長期休養明けで探り探りの調整らしく出していた外厩は放牧系との事。かなり大事にされている感じなので長期休養明けのここをがっつり仕上げて狙いには来ていないという事だろう。仕上がり不足だと読むが鮮度とポテンシャルでどこまでという感じ。開幕週で先行脚質はプラスだがどうもここは仕上がり面で信用し切れない。状態面が大丈夫なら普通に走ってくるので余裕があれば押さえておいた方がいいと思う。


❷ショウナンバッハ(ステイゴールド×サクラバクシンオー) CS(L) 前走;大阪城S(OP)9人気9着(連闘)

混戦向きでダウンはしっかり取りこぼす馬。前走は間隔空けているのに馬体減で出てきて状態面が微妙。C系だとすると休み明けのダウンを叩いてからのアップでという事になるのだがだったら尚更前走は馬体を増やしていて欲しかった。状態面に不安がある状態で更に連闘というのは個人的には嫌いたい。アップで混戦にはなるのだろうがこのメンバー相手に最後方から差し切るのは流石に厳しいと見る。タイミング的には買えるのだが状態面と相手関係で評価を下げる。がっつり馬場が悪くなれば人気的に面白いのかもしれない。枠ベスト。


❸サトノワルキューレ(ディープインパクト×Roi Normand) LM LC 前走;ローズS1人気6着(6ヶ月)

Sっぽさとかグイグイ感はあまり無いが長く脚を使うタイプ。スタートも微妙で後方からになりやすい。オークスは好走したフローラの後でレースに入っていないので酌量、ローズも休み明けで馬体増やして来れなかった中で馬群で揉まれても頑張っておりこれも酌量出来る。4歳世代の牝馬路線ではポテンシャルもある程度示している。直線の長い中京というのは長く脚を使うこの馬にとっては合いそうで初古馬の鮮度もあるし完全異端。キレでというタイプでは無いがしぶとさはあるので直線ジリジリ伸ばして来るようなイメージ。スタート決めて先行出来るようになれば結構強そう。


❹スズカデヴィアス(キングカメハメハ×サンデーサイレンス) C(LS) LC(S) 前走;毎日王冠11人気8着(5ヶ月)

ローカルG3レベルの馬だとは思うのだが混戦向きで良い馬。昨年の冬からの白富士→小倉大賞典新潟大賞典函館記念の流れは結構強かった。札幌記念はストレス疲労を全部吐き出しで度外視。毎日王冠は間隔空けたが馬体減でキツかった。小頭数の軽いレースの中でもそこそこ馬群で頑張っており全くダメな訳では無い。今回は長期休養明けで多分放牧明けのような感じになるのでしっかり馬体増やしてここを叩いての次という感じになるだろう。


❺タニノフランケル(Frankel×タニノギムレット) LS(C) 前走;小倉大賞1人気2着(3週間)

前走は中山金杯で逃げて9人気3着をした後で完全に無理な臨戦だった中でしかも逃げられずに番手からになったのに1人気2着。これはかなりびっくりだし強いと判断しないといけないのかな。ここ2走は特にしぶとさを感じる。今回バウンド延長で先行馬が少なく逃げようと思えば逃げられそうな局面。今まではこの馬の事を基本的に弱いと判断してきたのだが前走の結果からある程度はその部分について考え直すべきで、ある程度ポテンシャルを認めるとすれば今回は臨戦的には苦→楽で買えてしまう。人気もがっつり落ちるし展開的にも逃げたとしてもほぼ無視されそうでこの馬に向きそう。逃げ馬・先行馬としてここ最近リズムが良くそれもプラス材料。充実期的な。この馬で良いんじゃないかという気がしてきた。多分元々は強く無いのだが充実期もしくは成長によってしぶとさが付加されてそこそこ良い馬になっていると判断する。ただこの馬が逃げたとしてその後ろに続くのがダノンプレミアムとアルアインになると結構圧があるのでそこそこ離して逃げないと早めに潰される怖さはある。


ペルシアンナイト(ハービンジャー×サンデーサイレンス) CS 前走;香港マイル5着(3ヶ月)

こちらは現状はまだC質を失っていないタイプの新生ハービンジャーで、マイルCSステルヴィオにはやられてしまったが個人的にはまだC主導という事で見ておく。ただモズカッチャンの例的にもいつL化してもおかしくないという危機感は持っておく。今回は海外G1からのダウンでC系だとすると軽視する場面。ただこれまで凡走してきた休み明けのダウン戦とは異なりメンバー構成ががっつり格に寄っているので反応してもおかしくは無い。札幌記念でモズカッチャンが道中全く集中していなかったのにゴール前急に火がついたように走り出した感覚。これとシンプルなL化を頭の片隅に置きつつ軽視する方向で。ただしギャンブルとしては皆がこの馬の狙い時を完全に分かって今回がかなり軽く扱われているので加齢によるL化に賭けて逆張りとしてここで買うのも悪くは無いと思う。


❼ギベオン(ディープインパクト×Ghostzapper) CL(S) 前走;中日新聞杯1人気1着(3ヶ月)

セントライトは休み明けで馬体減で出てきて体力切れの凡走。前走は前半1000m通過58.7の超ハイペースで前総崩れの消耗戦の特殊なレース質。最後ゴール前でステゴ産駒のショウナンバッハに並ばれてから粘ったのは気になる。初の多頭数戦でのG1となったNHKマイルでもしぶとい所は見せているのである程度ポテンシャルはあって体力のストックがあればしぶとさも出せるのかな。現状では体力要求のある精神力系ディープという認識にしておく。今回は間隔空けて前走の疲労を取って体力面はOK。相手強化も一応OK。強い古馬相手に果たしてどのくらいのCとポテンシャルを見せるのか試金石のレース。軽いレース質になって本来のディープに向くような早い上がりのレースになったりすると逆に微妙な感じがする。


❽エアウィンザー(キングカメハメハ×サンデーサイレンス) LC(S)量  前走;チャレンジC2人気1着(3ヶ月)

4連勝中で前走のチャレンジCが初古馬重賞で圧勝。格上げで着差を広げており馬体もしっかり増やして来ているのが良い。完全に成長して本格化している。5月のむらさき賞では馬群で揉まれたが追い出してからの追走が素晴らしい。操縦性もOK。その次の西宮Sは相手レベルもそこまで高くないし楽条件ではあるが馬体併せてのしぶとさとスローペースへの対応。そして近2走は圧勝でレベルの違いを見せた。走りを見る限りこの馬のポテンシャルとしてはG1級の評価で、今回は間隔空けて外厩帰りで鮮度もあってと臨戦面も問題無し。初の中京もそこまで問題ないと思う。4連勝についてはSでの連チャンっぽくは見えずただただ力の違いで勝ってきている印象。この馬自身に連チャンっぽい激しさは感じない。淡々とレースで自分の力を出してきているだけみたいな。


❾ムイトオブリガード(ルーラーシップ×サンデーサイレンス) LS(C)量 前走;日経新春杯2人気6着(2ヶ月)

前走が外厩戻りだったのに大幅馬体増で違和感があった。ペースが前半1000m通過58.3でかなり早かったのもあって位置取り悪く消耗戦になったのはキツかったと思う。がっつり混戦で量が削られたその中でも馬群からそこそこグイグイ感はあったし悲観する6着では無いかなと思っている。そこからまた間隔を取って短縮だがペースは平均以上にはならないと思うのでペース的にはある程度前目の位置は取れそう。横山への乗り替わりで期待はしたく無いのだが前に行けば結構面白い。突き抜けて強くは無いのだが弱いとはまだ思っていない。相手が強く無いが昨年の冬に小倉で逃げて圧勝があったりして変な馬ですね。この逃げのレースはSでっていうよりインティのような相手関係ありきの量系の逃げみたいなイメージ。ある程度の大きさのSはあるのだがそれをしっかりLもしくは量で包み込んでいるイメージ。


アルアイン(ディープインパクト×Essence of Dubai) CM SM 前走;マイルCS4人気3着(4ヶ月)

戦績的にはかなりまとまっている。ただ前走のマイルCSの3着はまとまりの3着という感じでは無くゴール前この馬はかなり前向きさ(グイグイ感)を見せていて、離れた内から不意にさらわれただけという感じ。最後垂れているのは突き抜ける程はSが無いというまとまりっぽさ。この馬としては秋天からの短縮でSが付加されていた所にS質寄りの混戦質のレースになったのがちょうど合っていたという印象を受けた。間隔空けたダウン戦でバウンド延長の今回は破壊力は削がれるかなと。開幕週で基本的には前有利だし逃げ馬も強くないので安定した先行力とまとまり感を武器にそこそこは走れそうだが。3~5着くらいかな。


リスグラシュー(ハーツクライ×American Post) CS(L) 前走;香港ヴァーズ2着(3ヶ月)

まずかなり良い馬。良いSも持っているししっかりしたCも持っているし。C系だったのだがここ最近はLも見せ始めている。府中牝馬エリ女のような一応L条件のレースで走ってきているのがそれ。海外G1からのダウンで少頭数のここはボヤけて走らないで欲しいというのが本音だが最近見せているLをどう扱うのかが微妙。C主導だとしてもポテンシャルだけで馬券内という事も考えられなくはないが単純なポテンシャルだけの話になると今回はこれまでの相手より上手なのでそこは心配しなくて大丈夫。要するにポテンシャルだけで簡単に馬券内に入れるほど甘いメンバーでは無いという事。この馬がここで走るとしたらそれはLの存在という事で説明がつくと考える。個人的にはまだこのメンバー相手に休み明けからLで能力全開!という程はLが強まっていないと読む。


⓬モズカッチャン(ハービンジャー×キングカメハメハ) C(L) CM 前走;有馬記念4人気8着(2ヶ月半)

細かい話になるが、Lが強くなってきたのかCが弱くなってきたのかの判断が結構大切な気がする。エリ女の時点では走りを見る限りまだCはあって、札幌記念から間隔が空いてしまったベストではない臨戦にも関わらずゴール前結構しぶとく粘っている。有馬はがっつり凡走しているがこれはCを失った訳ではなく単純な体力切れのような垂れ方に見える。という事はこの馬は多少はLが出てきているだろうが完全にL化している訳ではなくCもまだ持っていて、ただ全体的にパフォーマンスを落としていただけだと考える。実際昨年の札幌記念からのローテはベスト臨戦でベスト条件に使えていない。札幌は休み明けで×。エリ女は本来府中牝馬Sでもう1叩きしてから向かうのがベストで△。有馬は間隔詰めてアップというのは良いが牡馬相手のグランプリに延長でしかもかなりタフなレースに向かうのは流石にキツい。個人的に秋はL化によるパフォーマンス低下ではなくそれ以外の要因によるパフォーマンス低下だと見る。なので今の時点ではまだ一応C主導としておく。そうなると間隔空けたダウン戦で少頭数の外枠は軽視してみたい。あとシンプルにSっぽさは無くなっている。


⓭メートルダール(ゼンノロブロイ×Silver Hawk) L 前走;AJCC5人気3着(1ヶ月半)

大外に入って多少切りづらくなったが前走がタイミングでストレス抱えた状態で短縮でメンバー的に実質アップというのは流石にキツイかな。