1月26日(土)愛知杯(G3)
中京芝2000 牝馬ハンデ 14頭
【外厩】
・ノームコア；ノーザンF天栄
・ランドネ；吉澤SーWEST
・コルコバード；ノーザンF天栄
・ワンブレスアウェイ；ノーザンF天栄
・レイズアベール；ノーザンFしがらき
・ウスベニノキミ；大山ヒルズ
・スカーレットカラー；大山ヒルズ
❶レッドジェノヴァ(シンボリクリスエス×ホワイトマズル) LC(S)量
エリ女4人気4着でまとまりっぽい走りを見せたがここで本質が出た感じ。弱い相手に崩れないLっぽさだったり、京都大賞典でのVラインからの内突きで見せたCっぽさだったり、グイグイ感のあるSっぽい走りだったりと今まで様々な要素を見せていたがこれは全てかなりの量から来るものだった。以前Mラジで「量とは本質を隠すもの」という話があったが個人的にはこの馬の戦歴と走りっぷりで腑に落ちたような感覚がある。この馬の本質はやはりクリスエス産駒であくまでまとまり系だが結構強いという認識で良いと思う。今回ダウン質で弱い相手になり持ち前の量を活かしてねじ伏せる場面。その上デムーロへの乗り替わりでさらにプラス要素でここは突き抜けるんじゃないか。大幅増減×で。内目の偶数枠が良いのだろうが最内枠はそんなに気にするほどでもないと思う。軸にするなら普通にこれなのかなという感じ。
❷レイホーロマンス(ハービンジャー×サンデーサイレンス) LC(S)
前走中日新聞杯でエリ女からのダウン頭数減の外枠替わりで反応して8人気4着したがここで正直もう少し頑張って欲しかった。牡馬混合とは言え前走の条件での4着が現状のポテンシャルの限界かなと。前走が超Hペースで今回バウンド延長でペースが落ち着いて位置を取れればまだギリギリ頑張れるかもしれないが今回走るとなると前走の4着が邪魔臭い。去年のこのレースで11人気2着しているが条件戦1人気1着でリズム持っていて先行布石からの追い込みでかなりハマっての2着。そうなると今回はG3で激走後で臨戦的にも落ちるし厳しいと思う。楽には感じるがストレスと疲労を持っている。
❸ティーエスクライ(ハーツクライ×ブラックタイアフェアー) SL
前走休み明けで馬体増やして出てきたが久々のマイルでついていけずに最後方からになってしまった。それでも直線前向きに良い脚を使っており0.4差まで来た。1000万下でイストワールファムに勝っておりそこそこの力は見せている。今回叩き2走目で頭数アップ格上げで延長で確実に前には行くと思うので位置取りも掛かる。斤量も5キロダウンで面白さはある。
❹コルコバード(ステイゴールド×エンドスウィープ) CL(S)体力
前走のエリ女は大幅な馬体増、外枠、道中の無駄なチョコチョコした動きからの外回しで良い所が全く無かったため酌量の余地あり。しっかりした精神構造がある良いC系なので間隔空けたダウンの今回は微妙な感じもする。今回はタイミングでは無いと思うが内枠だしポテンシャル的に3着で押さえる必要がありそうかな。
❺ワンブレスアウェイ(ステイゴールド×) CL
マーメイドSで最内から馬群に突っ込んで9人気2着でここがかなりCっぽい。その後の七夕賞でペースがかなり早くなっているのに2番手に位置取りを上げてストレスもあるのに7人気5着でよく踏ん張っている。ある程度締まったMペース以上の上がりの掛かる消耗戦で強さを発揮する量のないC系という感じ。エリ女からのダウンで22からのバウンド短縮。C系だとすると表面的にはダウンは微妙だがポテンシャル的にはこのくらいのクラスの方が走りやすいと思う。悪くはない。
❻レイズアベール(ハーツクライ×Thunder Gulch) SM
やっと1000万下を勝って初重賞。前走最内からだったが外に出してグイッと差してきた。ハーツクライらしく1回の反動に弱くての交互質かと思いきや凡走しているレースをよく見ると衣笠特別は反動での凡走というよりはこの馬自身の走りはしっかり出来ておりどスローの前残りで差し届かずというレース。その前のシンガポールTCもストレスある中で内前残りのレースでかなり外を差して来ての3着。反動には弱くない。あとはCが云々とかよりSの強い差し馬という印象。リズム良く鮮度もかなりあって斤量も5キロ減で魅力的ではある。アップのハーツクライで一発に期待したいし期待出来るとは思うが印の打ち所は難しい。人気し過ぎ。
❽ランドネ(Blame×AP Indy) LS(C)
秋華賞からのダウンだった前走で短縮なのにペースダウン&少頭数&逃げられなかった逃げ馬でかなり楽を味わってからの今回で多少間隔空いているとはいえさすがに楽→苦。紫苑Sで休み明けの逃げられなかった逃げ馬で7人気3着で激走した後の秋華賞で8人気6着(3着馬とは0.2差)に粘っているのはかなり評価出来る。そういう意味で一介のダウンホースでは無いしぶとさは感じるが今回は流石にキツいと思う。他に逃げたい馬もあまりいないので単騎で楽に行ける可能性もあるが4コーナーで早めにノームコアに潰されて終了だと見る。
❾ウラヌスチャーム(ルーラーシップ×フジキセキ) CL(S) CS(L)
母父フジキセキから結構Cを供給されているようで馬体を併せてグイッと強さを発揮する。6月の東京のレースもその後の三面川特別もかなりCを感じさせる。ローズSは大外枠で普通に大外ぶん回しで届かなかったがそれでも直線は横の実力馬(サトノワルキューレ)と馬体をがっつり併せて競り落として最後まで鋭く伸びていたので評価出来る。純粋なC系ではなくL質も持っているため外枠とかダウン質でも対応できる幅は持っているが重賞へのアップとなると多少いい条件にならないとキツいという感じ。ローズS後の東京のダウン戦では勝ちはしたものの摩擦がなくなった途端に集中力を失っているような走りだった。前走1月の条件戦で馬体をしっかり増やしてきて1人気1着からの今回アップ戦。非根幹からの短縮で一発に期待したい。良い馬というか好きな馬。
エリ女3番手先行2人気5着から2ヶ月ぶり。前走がプラス10キロで太かったがこれは成長した分と見る。前走馬群にも怯まず力は出せているのだがそこから突き抜けてくる感じでは無かった。まとまっていて毎回器用に自分の力は出せますという感じ。前走は実力的には4人気5着くらいの感覚。今回はダウン質で前走の上位馬がレッドジェノヴァ以外はいなくなるので単純にその分着順が上がるくらいのイメージでいいと思う。そこに未知の矢がどのくらい刺さるかという感じ。この馬自身は大幅な馬体重の動きがなければ今回も器用に利口に走ってくる。
⓬エテルナミノル(エンパイアメーカー×フジキセキ) L(C)量
去年のこのレースの勝ち馬(6人気1着)。渋った重めの馬場ではよく走る。函館記念3着もありそこそこのポテンシャルはあるのだが走り時が難しい。去年はマイルからの延長で前に行って量で頑張った感じ。中日新聞杯で凡走してはいるがHペースで前につける事自体は出来ているので1回ダートを挟んでの芝替わりで前に行く位置取りを掛けてどこまでかという感じかな。Sが強いタイプには感じないのでダートを挟んだショック自体にはあまり期待出来ない。去年と違って人気馬がしっかり強いしタイミングも悪くないので馬券内となると席が空いていないかなという印象だしこの馬自身のリズムやタイミングも良くはない。
⓭ウスベニノキミ(エイシンフラッシュ×ステイゴールド) C系
いい馬だがこのメンバーに入るとまだまだ単純に弱い
⓮キンショーユキヒメ(メイショウサムソン×サンデーサイレンス) SL
2000m続きで位置も取れておらず活性もないので厳しい。ただムラ駆けするタイプで4月の福島牝馬のようにいきなりポーンと走ったりするので注意は必要。Sっぽくて中山福島の非根幹の締まったペースの方が走りやすいかな。今回は軽視で。
◎❶レッドジェノヴァ
◯❾ウラヌスチャーム
△⓫ノームコア
△❹コルコバード
×❻レイズアベール
ポテンシャルと条件的に軸にするなら◎レッドジェノヴァかなという印象。◎から以下の2～3頭プラスαに流すようなイメージ。ただ単複とかで☆ティーエスクライの馬券は持っておきたい。
