最強競馬ブログランキングへ

2021 オークス 回顧

良馬場

35.4-59.9-2.00.9-2.24.5 (34.9) ミドルペース

 

【評価】

◎ソダシ

△アカイトリノムスメ

△ユーバーレーベン

×タガノパッション

×ニーナドレス

 

1着:ユーバーレーベン LC

後方から馬群の外を回してと、体力を武器にして常に圧力の外で自身のパフォーマンスを最大限発揮出来た。肉体にモノを言わせながらも上質さを兼ね備えているLC系のイメージ。G1を勝ってもやはりあまりSは感じない。この後も変にSを持って完成系に向かうよりこのままLC系のスペシャリストとして特殊なレースをピンポイントにさらっていく方がイメージが湧くしかっこいい。馬が置かれている環境的にノーザン系のまとまりにはならないでしょう。まとまりではないLC系のスペシャリストとしてエリ女とかがかなり合いそうなのでJCとか秋天みたいな極限系の所では軽く嫌って、似合う所をピンポイントに狙ってみたい。

 

2着:アカイトリノムスメ M(LSC)

地味に地力を示している。兄たちは皆牡馬でSLっぽくなっているがこの馬は牝馬なので若干Cの補完もあって結果的にまとまりっぽくなっている印象。それでも通常のディープ産駒とはちょっとズレている事に変わりはない。例えが微妙かもしれないがディープ産駒で例えるよりはビーチサンバのように大きな強さは見せないが世代間なら常に掲示板にはいるようなイメージ。

 

3着:ハギノピリナ LS

ユーバーレーベンのひと回りこじんまりした内容のレース。ペースが特別速い訳ではないのにソダシを中心にかなり圧と摩擦があったので内はよっぽどごちゃついており、相対的に外をスムーズに回した馬にバイアスが掛かっている。体力と連勝のSを働かせた形。オークス3着=強いと評価するのではなく、ユーバーの小型版だと思って見ておけばそんなにズレないかなと思う。

 

4着:タガノパッション SC

Lとか量的なジャンルの馬ではないので、ちょっとズレた質のレースにまともに参加して行ける所まではしっかり行ったという内容。力はあるので今後は期待出来る。

穴馬としてのファーストチョイスは僕もこれだったので言う資格はあると思いますが、これを本命にするというのはレース質と諸条件を無視しないと出来ないと思っています。それこそがチャレンジだというのも分かりますが、個人的には上位人気をしっかり評価しておいてこれを4番手に留めたのはかなり冷静な攻め方だったと思っています。琢也さんは今回に関しては全て分かった上でそういうチャレンジをしているのであって、自分でも言っている通り皆様は真似しない方が良いし、並みの感覚で「タガノパッションかな!」と言うのとは大きな差があります。僕は琢也さんの純粋なチャレンジ精神としっかり外す愛嬌(笑)、そしてその格の高さを感じさせない人間的な包容力を尊敬しています。ちょっと褒め過ぎたので、「ナイスチャレンジ!でもまだまだですね!」とでも言わせて下さい。

 

 

ちょっと完結した感があるのでそれ以下の馬については一旦省略します。ソダシ含む有力馬については最後に軽くつけておきます。

 

個人的には上位3頭の3連複1点がファーストインプレッションだったので本線で貫いてみましたがちょっとカッコつけようとし過ぎたかなと感じています。

競馬の本質に近付くために、レース質と求められる要素にがっつりコミットした上で、そこで自分なりのアプローチ、最大限のパフォーマンスを表現していきたいなと思っています。

 

スクリーンショット 2021-05-23 22.45.51.png

スクリーンショット 2021-05-23 22.46.22.png

 

 

5着:アールドヴィーヴル MC

セカンドクラスだしここで突き抜けるにはLが足りない。

 

8着:ソダシ SM

完成度はあったがタイプ的にSが勝っている分高速の桜花賞から延長のオークスというのが苦しかったという形。個人的にはステラリアのようにS任せに強く先行する方が凡走する確率が高いと思っていたのでこの騎乗についてはやれる範囲内ではあったが良い意味でよく無難に乗れたなと評価している。もちろん抑えられて呼吸が合っていない所はあったし、他馬のマークに包まれて馬が自分のリズムを掴めていなかったというのもあるが、今回は馬の完成度と能力を評価していたので、馬自身で失敗して凡走する形にしなかっただけ良かったという感想。世代間で完成度で通用している内は評価を下げない。

 

11着;ファインルージュ SM SC

タイプが完全に逆質。この凡走は問題ない。

 

13着:ステラリア ML

今回は位置を取ったのが仇になったが今後に向けては良い経験。

 

2021 オークス 予想

【個別分析】

①ククナ LC

位置取りを掛ければと期待されるかもしれないがそもそもSが足りないので多分難しい。横山武史の上位互換のルメールが乗って現状のベストを尽くしたクイーンCでアカイトリに完敗しているのは厳しい。この辺の同路線は基本的には勝負付けが済んでいると見て良い。

 

②スルーセブンシーズ SL LS

Lは持っているのだが軽快さのあるLSではなくどちらかと言えばボテっとした重さのあるSLの方がイメージが近い。オークスで求められるLS的な要素とは逆質なイメージ。馬体が軽いがC的なタイプではないので完成はまだ先にあると見ている。

 

③パープルレディー CL

まだ肉体がついて来ていない馬だが、ゆりかもめでドシっとした牡馬のディープ産駒2頭を相手に気だけで勝ち切ったのはそれなりに評価出来る。素質はあると思うがとにかくまだ完成していないので多頭数で位置を取れないとなると勝負の土俵に上がる事が出来ない。

 

④タガノパッション SC

時期的にまだ本質の確定は出来ないが良い闘争心と精神力は見せており、前走の圧勝である程度の量と完成度も見せた。別路線というのは主流路線に乗れなかったという意味もあるので能力の評価には繋げ過ぎないようにしているのだが、この馬はそもそも3月デビューなのでその観点からは外してここは穴馬として拾っておいて良いかなと思う。

 

⑤クールキャット LC M

Sが弱く、こじんまりした所で完成度があるタイプ。がっつりLに振れているキャラではないが扱いとしてはL系の格上げで楽→苦のイメージで良い。

 

⑥ウインアグライア SL LS

スルーセブンシーズと同じイメージの体力型SL。完成度もそこそこある中での前走なので単純に足りていない。道悪でないと厳しい。

 

⑦アカイトリノムスメ LS

ボテっとした体力タイプ。そんなに良い質ではないし大きな強さを見せる馬ではないが桜花賞でこの馬を後ろから差せたのはサトノレイナスだけというのは相対判断の基準としてしっかり持っておきたい。ピンポイントの適性とかではなく2400への延長を1番問題なくケロっとこなすのはこういうタイプ。

 

⑧ハギノピリナ SL

良いSは見せているがこれこそ正真正銘の別路線だし、評価をし過ぎないように気を付けた方が良い。道悪ならまだ可能性はあったが量勝負になると分が悪い。

 

⑨ユーバーレーベン CM

Sが足りていないが馬質はそこそこしっかりしているし単純に力はある。フラットに見た時に現状の総合力ではソダシに勝っていないが馬券内に入る資格はある。地力はアカイトリより上で良いが先行力がないのは辛い。重賞で4走連続3着っていうのがあるのか気になる。

 

エンスージアズム ML

ユーバーレーベンに勝っているので完全に足りていないとは言わないがディープ産駒としてここで拾うならサトノレイナスの2枚でも3枚でも良いから小型版くらいにはなっていて欲しい。現状はサトノレイナス路線ではなくアールドヴィーヴルの弱い版。

 

⑪ソダシ SM SL

自身のS質でただ走っているのではなく、現状はSの大きさ、量、精神力と全てにおいて他の馬より基本的に優位に立っている。古馬になって強い相手とやると本質のSLっぽくなるイメージだが世代間ならSMとして完成度でこなせる。アルテミスで東京らしい量的な競馬にも対応出来ているし、この完成度があれば初距離でもこのレースは問題なくこなせると見て良い。オークスは平均点の高さを問われるレースだと思っている。

ドシッと構えて貫禄のある王者らしい乗り方をすれば良いのだが、Sを突っ込み過ぎると凡走する可能性が高まると思っている。鞍上が自分より馬を上に上げてしまって、勝負に勝つ事よりも馬のリズムを大事にしようとし過ぎてコントロールする事を放棄する可能性がある。

 

⑫ミヤビハイディ LM

休み明けで馬体を増やして勝って来たが成長してまだ上があるようには見えない。ボテっとした体力タイプ。

 

⑬ファインルージュ SM SC

良い馬で個人的にも好みのタイプだがSが勝っているのでピンポイントでオークス向きのイメージはない。地力が抜けていれば話は別だが。フェアリー1→桜花賞3という臨戦は力は示しているがある意味平坦なので立場的にもここでいきなりチャレンジはし辛いし、2戦続けてソダシの後塵を拝する事になるイメージ。

 

⑭ストライプ SM

パワータイプで持続質向き。前走意味もなく後方に下げられているが馬はやめずに走っている。ここまで人気が落ちなくても良いと思うが流石に無視する。

 

⑮アールドヴィーヴル MC

クイーンCは馬体減、桜花賞は激走後という酌量も出来るが、2走連続でアカイトリ相手に勝負に持ち込むことすら出来ていないというのは個人的に大きい。人気は落ちるがちょっとここは評価し辛い。

 

⑯ニーナドレス SL

パワータイプ。挙動は悪くない。これもタガノパッションと同じ理由でデビューが遅い別路線組なのでここはひとまず拾っても良い。

 

⑰スライリー SL

ちゃんと走ればそこそこやれるのだろうが淡白さがあるので明確な交互になる。前走の内容的にクールキャットとほぼ同じような楽な内容で、2頭のオッズの乖離はあるが交互の×を持っているこれは拾わなくて良いかな。

 

⑱ステラリア M

持続質タイプで別に馬質は悪くないがとにかく位置を取れない、位置を取る力がないというのが致命的。同じ母父でも位置を取れるタイトルホルダーはある程度の成績を残せるがこっちは下級条件で弱い馬相手にちょこちょこ拾っていくくらいのイメージ。

 

 

【評価】

◎ソダシ

△アカイトリノムスメ

△ユーバーレーベン

×タガノパッション

×ニーナドレス

 

ダービーもそうですがCとかSみたいな馬個体の魅力よりも量と完成度を問われるレースなので実力を示して来た人気馬を無理に嫌う必要はないと思います。

上位3頭の序列については安定感ならルメール込みでアカイトリですが、ソダシがミスらない限りは1着の席を脅かすほどではないので2番手止まり。ユーバーは能力は認めていますが脚質的に劣るので3番手。◎ソダシについては期待値は置いておいて、この馬より「強い」馬がいない(この馬が世代間では最強)という意味で本命です。

紐の穴馬2頭については無理やり理由をつけて上位人気を嫌って本命にする事も出来ますがそういう事をするレースではないかなと思うので軽く拾っておきましょうという感じです。

 

自分は競馬にギャンブルとか期待値の要素をあまり持ち込んでいません。

勝つと思う馬、好走すると思う馬にただただ力強くベットしていく事が自分の競馬のスタイルです。

2021 ヴィクトリアマイル 回顧

2021 ヴィクトリアマイル 回顧

良馬場

34.3-57.6-1.31.0 (33.4) スローペース

 

【評価】

◎レシステンシア

△グランアレグリア

△プールヴィル

△スマイルカナ

△テルツェット

△マジックキャッスル

×マルターズディオサ

×ダノンファンタジー

 

 

1着:グランアレグリア LLS量

完璧。何も言う事はない。弱点はかなり厳しい質のレースになってガリガリの本質勝負になった時だが、そもそもこの馬より量で勝っている馬は現状いないので基本的には相手の方が100%の能力を出せなくなって勝手に自身の土俵に持ち込める。ある程度の能力のSC質の馬を10頭くらい並べて全員でマークさせてやっと抵抗出来るイメージ。あとはクロノみたいな量系じゃない一流馬と中距離でぶつかる時は本質勝負になる。スプリントだと半分自動的に追い込みになって1頭だけ違うLの競馬が出来ちゃうから反則。

 

2着:ランブリングアレー MCL

ターコイズで明確にS不足は見せている。セカンドクラス感はあるが愛知杯6人気2着、中山牝馬7人気1着の流れは集中状態だったという事ですね。もっとダラっとした良くないLCのイメージでしたが意外と悪くない質という評価に改めておきます。鮮度とかで片付けない方が良い。

 

3着:マジックキャッスル MCS

反動よりも集中状態。というかこの馬ずっと集中してますよね。かなり良質だがセカンドクラス感は否めない。

 

4着:ディアンドル SCL

後ろで溜めたディープに差されただけで内容に関しては2着以下の中では1番濃い。集中状態っぽいキャンペーンなのでなんでも来いという事。Sのトレンドに入っているのでこの後沈む事もあるかもしれないが、ある程度しっかりした個体能力を伴っているので異端児だからとナメない方が良い。

 

5着:シゲルピンクダイヤ LS

グランの圧のない所で枠なりに上手く乗ったがSが弱まっている分若干ダラっとして2着争いの実質最下位というイメージ。頭を獲り切る力が落ちている。

 

6着:レシステンシア CS

グランのLとか連戦の疲労とかそういうもの全てを跳ね除けて歴史的名牝になる期待を掛けてしまっていたがあくまで自分の守備範囲の中でという馬ですね。S質の世界ではかなり力を発揮出来る感じ。グランの圧倒的なLが来た時にスッとやめており、この辺りは賢いC系の挙動。疲労でバテたというよりはCでやめたという負け方。Lの入り込む余地がない12〜14に絞った方が高いパフォーマンスは見られそう。阪急杯では王者っぽく格の高さを見せつけており、高松宮記念で本質の闘争心を見せている。

 

7着:ダノンファンタジー M 

元々差しの想定だったんですね。川田が乗って普通に先行したら普通にもう1つくらい重賞を勝てる力はある。

 

8着:デゼル LS量

ストレスとかではなくランブリングアレー相手にも量を働かせられない情けなさ。本当に自分より弱い相手向き。

 

9着:マルターズディオサ MS

明確に足りていない。単純に阪神カップでダノンファンタジーに0.3差付けられたのが能力のラインで良いと思います。

 

10着:クリスティ SL

やれる事はやっている。そもそも足りていないし上げ幅のある臨戦でもないのでこれは仕方ない。牝馬限定のG3で馬券になる力があるかどうかの判断をしたら良い。個人的にはオプションを使えば馬券内があるけれど自力は足りていないという判断。

 

11着:サウンドキアラ M

グランの圧を1番まともに受けたがそれにしてももう終わりかな。予想で書いた通り昨年に能力のピークがしっかり来て今は沈んでいる。

 

12着:レッドベルディエス L

最後方からの大外で完全に流れの外での競馬なので何もない。

 

13着:リアアメリア L量

馬自身が走る気を失っている。それを分かっていて火をつけるためにキツイ調教をやったらしいが本質的に逆効果でしょう。がっつり休ませて22以上でなら最後に見る。

 

14着:テルツェット LC

個人的にSは感じておらず、連勝中はCLっぽくリズムで走っていたがここで本質が見えた。大した事ないLCで。

 

15着:スマイルカナ SLC

頑張れるレンジではなかったが2走続けて全く走らないとなると停滞かな。

 

16着:アフランシール LS

特にない。

 

17着:プールヴィル LSC

この馬に期待していて力強く先行して勝負欲しいというのはMラーの勝手な都合で、グランの後ろから行って着を拾いたいという三浦の意図は分かる。そもそもグラン相手に勝つ気を持たないというのもある意味では理解出来る。C系のイメージは捨てて評価し直した方が良いですね。

 

18着:イベリス SM

心房細動。

 

 

グランのいるレースでグランより格下のL持ちは基本的に全馬上回れないというイメージでした。2〜4着馬は集中状態の馬でしたがディープ産駒ではやはりグランの上は厳しかったですね。ディープ産駒に負けはしましたが馬場とタイムを考慮するとディアンドルの内容は濃いと思います。

Lの保有の少ない異質なタイプの馬という事でレシステンシアの可能性に賭けましたが馬自身がガチンコ勝負にいかずに勝負を避けたようなイメージでした。

個人的にL持ちの馬に◎を打つ選択肢はなかったのでこの結果は仕方ないかなと思います。L持ちの馬に◎を打つ場合はその時点でグランの下の席を狙いに行っているイメージになるので。

今週は本命のレシステンシアは外しましたがここの金額を抑えて土日トータルで回収率156%に持っていけたのは良かったです。気合いを入れたメインでしっかり滑るパターンが多いので笑

 

f:id:sakastino:20210516220104p:plain