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ローズS;回顧

2019.9.15 ローズS
阪神芝1800(外) 12頭
35.4–(0.59.3)–33.4 スローペース

 

1着;ダノンファンタジー LM
間隔を空けており走れるタイミングだった所で、しっかり持っているポテンシャルをスローからの上がり競馬で最大限に発揮したという形。ここを勝ち切るのは流石のポテンシャルという感じ。もう鮮度はほぼ無くてポテンシャルだけで走っているのでそのポテンシャルの部分はしっかり評価しておきたい。流石です!という感想。

 

2着;ビーチサンバ LC
弱いと思って切っていたが、そこそこ能力はありそう。オークスは単に距離が長くての凡走で、それ以外のレースは全て頑張ってギリギリまとめて来れるというライン。ただやはり自身でどうこうっていう強さは感じないので格上げG1では要らないかなと思う。

 

3着;ウィクトーリア SM
全然Sの不振とかじゃなくてむしろまとまりっぽい感じでしっかり自分の分は走っている。オークス4着の力をそのまま出している感じで、これはある程度ポテンシャルという事で見ていいかなと思う。フローラで速い上がりで勝ったりしているがキレには寄っていなくて、かと言ってパワーにも寄っていない感じ。

 

4着;シゲルピンクダイヤ SL(C)
休み明けで一応走れるタイミングだったと思う。位置を取って流れに入ってしまった分最後力比べで負けてしまったのかなという印象。チューリップも桜花賞も強かったが追い込みで流れの外からズバッというレースで、今回のように人気になってレースの流れの中にしっかり入ってしまうとそれに応えられるほどのLっぽさとか量とか余裕は無い感じ。

 

5着;メイショウショウブSL
これは騎乗がちょっとどうかなと思う。逃げられそうな感じだったのに抑えて抑えて4–8→5のVライン。前向きさはそこそこというくらいで、仮に逃げていても勝ち切っていたとは思わない。ただ苦を感じながらもそこそこ前向きさを見せていたので次走は少し期待出来る。強くはないと思います。

 

6着;スイープセレリタス M
ルメールは距離が長いとコメントしていたが馬のタイプ的にはそんな事は無いように思える。スローの流れをマイペースに前に行けており楽にレースは出来ていたと思う。それでしっかり負けているので普通に考えたら単純に強くないという事で良いと思う。ただ直線の垂れ方に関しては確かに距離が長いという印象もある。まだどっちかわからないが個人的には距離は問題ないけれど強くないという判断にしておく。今後も人気になるだろうし期待値は高くないと思います。

 

7着;モアナアネラ LC
強くないですね。L系のダウン外枠向きかなと思います。そういうタイプの中ではCがある方なのでちょっとキツくても頑張れるという感じ。本質的には前走のような内→外枠替わりの楽なレースみたいな所が良い。

 

8着;アルティマリガーレ LC
延長だったが出遅れて後方から。3番手までがっつり捲って出て行っておりかなり体力的にキツかったと思う。かと言って負けて強し!という所までは感じられなかったかな。ただCっぽさもあって良い馬だと思うのでちょっと見ていきたい。

 

9着;シャドウディーヴァ CM
出足は良かったのだが逃げたくない感じで無理に抑えて馬群に入り、直線もほぼ追わず。これは流石に度外視気味でいいと思う。

 

10着;ビックピクチャー CS
この場面で差しに回ってしまうと流石にキツい。軽いキレタイプのディープではなくオークスのカレンブーケドールのような前目から粘りこむ競馬が合っているタイプだと思う。後ろからダノンを差せる訳がない。連闘明けだったが馬体もしっかり維持しておりチャンスだったと思う。そこまで鮮度依存のタイプのディープ産駒では無いと思っているので今後もしっかり見ていきたい。

 

ローズS;予想

2019.9.15 ローズS
阪神芝1800(外) 12頭

 

【評価】
◎❸ビックピクチャー
◯❹ダノンファンタジー
▲➓シゲルピンクダイヤ
△⓬スイープセレリタス
×❼アルティマリガーレ
【短評】
ビックピクチャーは良い馬で好きな感じですが実際がっつり軸でというような感じではないです。斤量面の不安とダノン、シゲルに対して強さがどのくらいなのかという所に不安はあるという感じです。
自分の中のイメージを3連単フォーメーションで表すと、
ダノン/シゲル→ダノン/シゲル→ビック/スイープ
という感じです。


【個別分析】
❶メイショウショウブ(ダイワメジャー×キングカメハメハ) SM
前走しっかり前にいってあれだと単純に強くないと思います。最内に入ったので逃げればというのはギリギリあるが仮に逃げてもがっつり反応するほどのSも現状感じないし直線で捕まえられるイメージ。

 

❷ベストクイーン(スクリーンヒーロー×トウカイテイオー) (SC)
結構精神力がありそうな感じで頑張る姿も見せているのだがちょっと物足りないかな。ダートを使ってS付加させたような感じの圧勝後の格上げの内枠は可能性を見たくはなるがこの感じで延長で阪神1800に向かってくると流石に量とかゆとりの部分で足りないかなと思う。

 

❸ビックピクチャー(ディープインパクト×タイキシャトル) CS
新馬が多頭数で、特有のどスローのレースではなく意外としっかりしたレース質だったがここを勝ちきっているのが好感。その後は休み明けとか少頭数のような条件で取りこぼし続けており通常のディープ産駒だとするとちょっと違和感がある。そして近3走だが間隔を詰めて徐々に内容を上げているのがCっぽい。馬体も軽いし現状は精神力系のディープという事でみても良いかなと思う。これこそリズム良くて間隔を詰めて圧勝してきた馬の格上げ内枠で、更にディープ初重賞の鮮度も持っている。この3戦の蓄積疲労を打ち消すのがディープの鮮度だと思うしこれは評価したいですね。C系という事で評価しているので一気の斤量5キロアップはちょっとキツい。買うけれど軸には出来ないかなという感じ。

 

❹ダノンファンタジー(ディープインパクト×Not For Sale) LM
阪神JFで鮮度解放、ダウンのチューリップ賞で本質全開。そこから桜花賞に向かってきてプラス要素が無い中での前受けしての1人気4着が結構強い内容。オークスも同じくほぼ地力のみで頑張って出てこようとしており評価出来る。そして今回が間隔を空けてのダウン戦。臨戦的にはプラスで走れる場面。春の2戦で確実な地力を示しており、コース形態、馬場、レース質的にもほぼベスト。これは普通にある程度評価します。馬体減で出てくると春の疲れが残っている感じになるのでしっかり増やしてきて欲しい。

 

❺モアナアネラ(キングカメハメハ×ディープインパクト) LC
馬体が小さいがこれはどちらかと言ったら量的な感じがする。前走の勝ち方がそれっぽい。ただ2走前は圧勝後の頭数アップの内枠でキツい臨戦だったと思うがしっかりとまとめて来ており好感が持てる。稍重でちょっとSが足りなくて前の馬を捉えきれなかったような印象で全然悪くない。Cっぽさも無くはないが主導というほどでは無く、この馬はCというよりは量とか許容量で勝負したいタイプに思えるので格上げ内枠を楽には感じないと思う。前走のように外から飲んでいくような競馬が本質っぽい。量でとなると同タイプでダノンファンタジーがいるのでこれはちょっと期待しづらいかなという印象。もちろん鮮度もあってまだ完全に本質を見せ切っている訳ではないので可能性はあるとは思う。

 

❻シャドウディーヴァ(ハーツクライ×Dansili) CS CM
フローラはいい臨戦で実際グイグイ感もあった状態で勝ち切れず2着。オークスはプラス要素は無い臨戦だったが最後ダノンに地力で交わされている感じ。この2つを見てどうしても現状このメンバーに入るともう一つ足りないのかなという印象を受ける。精神力は確かにあってSC、CSっぽい挙動は見せているのに個体の強さが足りない感じ。フラワーCの差し届かずの4着を見ると延長で緩めの流れを楽に感じながら伸び伸び走りたいタイプにも見えるのでこのタイミングでの1800はちょっと手を出しづらいかな。

 

❼アルティマリガーレ(ハービンジャー×フジキセキ) CM CS(L)
良い馬ですね。4走全て内容が良い。C系としてリズムが良く集中状態でもあるので今回の1800への延長くらいなら問題ない。ただ今回の少頭数の阪神1800の軽めの馬場だと条件がちょっと軽過ぎるかなという気はする。良い馬だけど押さえるかどうか微妙な所。今後しっかり見たい。

 

❽ウィクトーリア(ヴィクトワールピサ×Cape Cross) SM
とりあえずフローラとオークスは連チャンで、そこから間隔がしっかり空いているので今回はフラットに走ってどうなるかという場面だと思う。オークスの走りが連チャンのみのSの激しい感じではなく、精神的な前向きさに関しては連チャンっぽいがどこかに地力感も感じる走りだった。だから連チャン終わりで間隔を空けてリズムが途切れたので切りという事ではなく、地力でここを普通に走ってもおかしくない。この馬に関しては今回のレースを見てからの判断で良いと思う。フラットな場面なので春2戦を評価された2人気ほどの期待値は無いがかと言って完全に切ることも難しい。まあ切っちゃいますが。

 

❾ラシェーラ(ルーラーシップ×アグネスタキオン)
これは流石にいいでしょう。

 

➓シゲルピンクダイヤ(ダイワメジャー×High Chaparral) SL
桜花賞の激走がかなり強かったが、ひとまずまだダイワメジャーの範疇には入れておいていいと思います。オークスで来られていたらダイワメジャーの枠外で考えないといけないと思っていたけれど普通にストレスとか距離で負けている。今回は休み明けの少頭数外枠非根幹でダイワメジャーど真ん中くらいの条件。強さもしっかり見せているし走れるタイミングだしここは普通に評価して良いと思います。

 

⓫ビーチサンバ(クロフネ×サンデーサイレンス) SM
これは強くない。桜花賞5着がポテンシャルの限界で、この世代の主要路線ではとりあえず要らないかなと。着付けで3ならあるかもしれないけれどそれをピンポイントに狙うほどの期待値も感じられないので個人的には切りで。

 

⓬スイープセレリタス(ハーツクライ×エンドスウィープ) M LS
量とかまとまり感も見せつつ軽めの条件を優等生っぽい競馬で買ってきた馬。どスローの新馬を取りこぼした後のペースアップした2戦目で完勝していたり、ダノンチェイサーと差のない競馬をしていたり素直に良い馬だなと見ている。間隔を空けながら使われていて蓄積疲労もほぼ無い状態で初重賞の鮮度もありこれは切りづらい。延長臨戦の少頭数外枠で気分良く走れると思うし、高速馬場に対応できる軽さも持っていると思うのでこれは評価します。現状キツい条件で使われておらずぬるま湯育ち感も否めないがしっかり経験を積んで育って欲しいと思います。

セントウルS;回顧

2019.9.8 セントウルS
阪神芝1200 13頭
33.0–(0.55.1)–33.7 ミドルペース(レコード)

 

1着;タワーオブロンドン LM
Sで差してきたというよりは超高速馬場で軽い流れを外からLで飲み込んだ形。京王杯の時と同じような勝ち方。ただ相手が弱かったとは言えここまでがっつり圧勝するとちょっとびっくり。次はしっかり格上げで苦を味わうと思うので流石に厳しいと思うが。

 

2着;ファンタジスト SM量
前走ががっかり過ぎてこれは買えなかった。この流れで前に行けるなら皐月とかNHKでも前に行って欲しかったと思ってしまう。このタイミングで位置を取られて巻き返されると正直白旗です。かなり量があってスイッチが効くのかな。それか小頭数の特殊馬場でSの不振期を抜けたのか。走りの質ががっつりSっていう感じではなかったので個人的には量で巻き返したと見る。ただそうなると余計に近3走とのギャップがあり過ぎて理解に苦しむ。

 

3着;イベリス LS(C)
休み明けでがっつり馬体が増えていた中でも躍動感があったのはLっぽさなのかな。ミスターメロディをしっかり競り落としているのは立派でここは特殊馬場だったがある程度ポテ証明という事で見てもいいと思う。3人気は過剰の中でよく頑張ったと思う。ノーストレスの時に強いのかなという印象。

 

4着;ペイシャフェリシタ (SC)
結構頑張っていた。ここまでの戦歴でやはり強さは感じられないので今回の8人気4着は特殊馬場の内前残りでという事で落ち着かせた方がいいのかなと思う。ここでのパフォーマンスだけでは個体の評価は上げられない。最内だったが少頭数でほとんど揉まれていないし苦ではなかった。

 

5着;キングハート C CL
これも躍動感はあったが高速の内有利を利してという感じでいいんじゃないかなと思う。かつてのようにCが強いとしたらこの条件はベストでは無いだろうし。

 

6着;ダイメイプリンセス SL
これは前走の重めのハイペース外差しと全く逆質のレースだったので納得の凡走。かと言って負け過ぎてもいないので条件さえ合えば交互のイメージで次走走っても良いタイミング。外差しになれば。

 

7着;マテラスカイ SL
やはり芝でもスピードは十分足りたが最後は軽さ負けという感じ。こればっかりはしょうがない。

 

8着;ミスターメロディ SM
元々ダートを走っていた馬でS寄りだとは思うので合わない側の条件ではあったと思う。ただもうちょっとまとめて欲しかったというのはある。ゴール前はダイメイプリンセスと同様に軽さ負けという感じも見えたので次走人気が落ちて重めのレース質になればダイメイプリンセスと同じように少し面白いのかもしれない。

 

11着;ラブカンプー S
全く何もできなかったのを見るとやはり不振期という事でいいのかなと思う。変われる場面ではあったと思う。

 

13着;アンヴァル CM
熱中症だったらしい。度外視で。